【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

暮らしを彩る小さな魔法~硝子編

2013-01-16 18:15:28 | 煌きの硝子(ランプ含む)






愛する日光 よ、
何とあなたは力ある薬だろう。
1日中、私は妙なる白い花嫁姿の
世界の美しさの中で喜んだ。                
           【「エミリーの求めるもの」 第11章】



   ほとんど雲のない
  快晴の朝を迎えました。

   その割には寒さは、
  思った程ではありません。

   1日中、たっぷり
  日射しのあった今日は、
  まるで春のよう。

   エミリー の言うように、
  本当に太陽は、力ある薬です。

   そうそう、これまで相性の悪かったミントが、
  ひょっこり顔を出した事は先日記しましたが、
  今日は、ヒヤシンスの芽も。

   寒さはこれからが本番ですが、
  そんな中でも、少しずつ春の鼓動を感じる昨今です。





   さて、『暮らしを彩る小さな魔法』、
  今日は硝子編。所狭しと硝子の額が並んでいます。

   これら硝子の額は、硝子器のついでに求めたもの・・
  というのが、ほとんどのような気がします。

   押し花、ステンドグラス、レリーフ、七宝等など。
  尤も昨日、先んじて登場したものもありますけれど。

   ところで、こちらのブログをご覧頂いている方には
  見覚えの物もあるかと思います。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 で、単発的に登場済みですから。  

夢の宝箱~何に使う? どう使う・・・

2012-12-12 17:38:28 | 煌きの硝子(ランプ含む)











エミリーが居間のあちこちに挿した
キャンドル も用意出来た ――
小さな嬉しそうな黄色のキャンドル ――
赤い、喧嘩好きなキャンドル ――
夢見るような、青いキャンドル ――
トランプのハートやダイヤモンドを一杯に
描いた、荒っぽいキャンドル ――
ほっそりと貴婦人のようなのも。
(中略)
美しい焔は燃え上がった。
古いピアノの上に光を投げた ―― 
エリザベス・バスの美しい老顔の上を
かくれんぼをした ――
            【「エミリーの求めるもの」 第9章】


   




   昨日に引き続き、今日も快晴の朝を迎えました。
  くっきり、ハッキリ晴れ渡った空。道理で寒い筈です。

   そんな朝、雨戸を繰って、まだ明けやらぬ空に最初に見たもの。
  仲良く並んだ細~~い月と、お月様。明日(13日・木)が新月なのですね。

   









   




   さて、夢が一杯詰まった場所、雑貨屋さん。
  そこでは買い求めなくても飾り方など・・
  見ているだけで色々、参考になりますね。

   例えば、アンティークレースの切れ端? 
  そこにさり気なく置いてあるだけで絵になります。

   そしてもう1つ、イギリスで使われていた古い硝子瓶。
  それらが雑然と並べてあるだけなのですが、素敵なのです。
  元はと言えば、薬瓶だったりインク瓶だったり。

   色も褐色、淡いブルーから濃いブルー、
  グリーンと様々。当然、形も違います。

   硝子の厚さにもムラがあり。
  でも、それがいいのですよね。

   何とも言えない素朴さ、温かさ・・。
  均質な現代の硝子とは全く違います。

   一方、今日の写真。
  一応、手作りの吹き硝子ですから規格品よりは味があるかも知れません。

   しかしながら前記の硝子のように時代を経過していないせいでしょうか、
  郷愁を誘うような独特な味わいはありません。

   それはさて置き、本来はワイングラスのこのグラス。
  ワインだけではなく、他の目的にも。花瓶は一般的ですね。

   キラキラ光りますから蝋燭立てにもいいと思うのですが、
  残念ながら耐熱ではありませんので、火の付いた蝋燭は入れられません。

   でも、電池式のものなら大丈夫です。
  決まり切った1つの使い道ではなく、あれこれ考えるのも楽しいですね。        

小さな硝子の大宇宙

2012-04-23 18:27:27 | 煌きの硝子(ランプ含む)








 
【裏庭の 「菫」】


   

   起床時こそ重い空でしたが、お天気は急速に回復しました。
  日射しと共に気温はぐんぐんと上昇。

   装いは又々、昨日とは変わったものになっています。
  まるで日替わりメニュー。

   ところで 「匂い菫(ニオイスミレ)」 は
  終わってしまいましたが、裏庭にフツーの菫を発見。

   ここは、植えた覚えのない花々が咲く宝庫なのです。
  その菫は年々数を増やし、しかも2種類に。

   そのうち、ここが一面菫で埋まったら・・
  そんな事を考えるだけで楽しくなりますね。









   さて、ずら~り並んだ硝子。
  陶器(土物)の壺もいいけれど、
  私が硝子に魅了されて、
  もう随分になります。

   こんな風に硝子に
  魅了されるのは、
  どうしてでしょう。

   1つには硝子の持つ硬質な
  手触りとは裏腹に、
  一瞬先には粉々に砕けてしまう
  のではないかという、その
  儚さにもあるのかも知れません。

   ある意味、桜との共通点も。
  この儚さに日本人は弱いです
  ものね。そう言えば・・。

   かつて、テーブルの上に
  敷いていた分厚い硝子板が
  ある朝突然、放射状に
  幾何学模様風に? 
  割れていた事が・・。

   物を落とした訳でも
  ありませんし、ぶつけた訳でも
  ありません。何もしませんのに。硝子疲労?

   桜の季節が終わり、新緑が俄かに美しく感じられるこの季節。
  周りの景色を映し込み、光を受けてキラキラ輝く硝子に、
  新緑のような眩しさを感じます。

   繊細な硝子はレースにも大層、合いますね。
  写真の硝子は、蝋燭を立てている器(青色)以外は全て白の透明です。
  オレンジに、ピンクに、グリーンに・・染まっています。







   


   もう随分前の雑誌ですが、こんな写真が出て来ました。
  ピアニストの中村紘子ですが、何とグランドピアノの上が硝子置き場。
  勿論、彼女の両手によって 「弾きつぶされたピアノ」 なのだそうです。

胸元に赤いキラッ☆

2012-02-28 16:07:26 | 煌きの硝子(ランプ含む)







レスリーは安っぽいクリーム色の綿ボイルの
質素な服に例の 真紅 の帯を締めていた。
レスリーが 真紅 の色を
付けていない事は1度もなかった。
例え1輪の花にしろ、身の周りのどこかに
が光っていないと気が済まないのだと
アンに語った事があった。
アンにとってそれはかの燃える色の外、
あらゆる表現を拒まれているレスリーの
強烈な閉じ込められた個性を
象徴しているようにいつも思われた。
                 【「アンの夢の家」 第23章】


   こちらは1点の雲もない冬日和となりました。
  ただ、起き抜けの気温は昨日より2度ばかり低く・・。

   従って庭の如露の水は、今年何度目かの凍結を見ました。
  それでも日射しがありますので随分、救われます。

   レース越しに入る日光が、東側の窓辺に吊るしている、
  ローズゼラニウムの葉っぱの陰影をテーブルに映し込み、
  それは、さながらロマンティックなテーブルクロスのよう。

   ただし時間限定。
  そして、今日のように晴れた日に限るのですけれど。




   さて、外はまだまだ冷たく寒いけれど、
  ひたひたと迫る春の足音を感じる、今日この頃。

   おまけに今日のようにお天気が良いと何となく気分が華やいで・・。
  ちょっと気分転換。そんな事、ありませんか・・?

   そんな時、今着ている黒いセーターの上に赤いキラッ☆ を纏(まと)いたくなりました。
  今日のレスリーではないけれど、私も黒い服に “赤” は大好きです。後、濃紺などにも。

   ところで、ビーズのネックレスは大好きなのですが、
  どんなに気を付けていても引っ掛けたらお終い。

   最近の物は糸が切れるという事はありませんが、
  昔の物は糸が布製の物もあり、いつか外出先で糸が切れて往生した事も。

   でもある意味、そんな儚さがビーズに惹かれる理由かも知れません。
  その儚さは一瞬の命の煌きのよう。それは硝子にもありますものね。

   つい先程まで晴れていた空も、いつの間にか真珠色に。
  深夜辺りから再び、お天気崩れるようです。

硝子が語るおとぎ話

2012-01-07 16:44:16 | 煌きの硝子(ランプ含む)









1月 はこれまでのところ、
寒い灰色の日が続き、時折嵐が港を駆け周り、
幽霊小路に雪を吹き寄せます。
けれど、昨夜は銀色の雪解けを見て、
今日は太陽が輝きました。
あたしの楓の木立は
想像も出来ない輝かしさです。
ごくありふれたものでさえ美しく見えました。
針金の垣根は、
1つ1つ 水晶のレース のようでした。
                【「アンの幸福」 第2年目7.】






   肌に当たる風は冷たいけれど、
  今日も澄み渡った空となりました。
  冬日和です。

   いつの頃からでしょう。
  この冬の凛とした空気が
  大好きになったのは・・。

   ともあれ今年は年初から
  穏やかな天候が続いています。

   このまま、ずっと・・
  と願ってやみません。

   ところで今日の引用文。
  冬の間は雪に覆われる 『アンの世界』 も太陽が輝く事も。
  こちらとは、真逆の世界だと・・つくづく思います。











   さて、そんな冬の日溜りに
  早くも2羽の小鳥がやって来ました。

   ~なんて。ご覧の通り、
  硝子の小鳥たちですけれど。

   そしてこちらは、 
  氷をイメージしたという、
  これも硝子の花瓶。

   まるで溶けかけた氷のように
  滑らかで優しい雰囲気を
  醸(かも)し出しています。

   こんな真冬ですが、
  ちっとも冷たくなんかありません。

   それどころか何とも言えない
  温かさが伝わって来ます。
  それが手作りという事なのでしょうね。

   そうそう、珈琲カップのお皿の
  上の紅葉(もみじ)の葉っぱ。
  玄関先には未だに落葉がひらひらと・・。

   今、最後の葉を盛んに散らしています。
  それにしても、こんな事がかつてあったでしょうか・・。

   一方、俄かに新芽を増やしたかに思える、「匂い菫(ニオイスミレ)」。
  終わらない秋と春の芽吹きの共存。曖昧な季節だけは嫌なのですが・・。

冬の貌

2011-12-10 17:03:37 | 煌きの硝子(ランプ含む)

【小樽 「北一硝子」 ~ 「ダイヤモンドダスト」 シリーズ】







・・・ハーバートさんはカナダ自治領内閣の
閣僚 であり王侯の前に立つ人 である。
大きな銀髪の頭に、長い間人の考えを
読み取って来たので、人の心を真っ直ぐ
見通し、当人でさえ認めたくないような
動機を見抜くのではないかと
無気味になるような目をしていた。
非常に深味のある である。
              【「エミリーはのぼる」 16章】


                            【金の成る木】


   12月も10日になりますと、
  これまで渋々だった “冬” も、
  今度は一気に、それも
  駆け足でやって来ました。

   こちらだけでなく、
  各地の気温も軒並み今季1番の、
  最低気温だったようですね。

   いきなりの寒さに、
  庭のピンクの薔薇(リラ版「少公女」)
  やゼラニウム、セージなど
  花を付けている植物は、
  寒さに震えているような気がします。

   さて、今日の小さな幸せ。
  10年以上にも渡って育てていました 「金の成る木」 に
  薄いピンクの花が初めて咲いたのは、つい1昨年の事。

   期待した昨年は、ほんの申し訳程度にパラッと咲いただけ。
  ところが・・。今年は目を疑いました。
  何と木全体に渡って花芽を付けているではありませんか。

   ともすれば・・大きくなり過ぎて半分、持て余し気味だった私。
  ちょっぴり反省です。この木は、典型的な大器晩成型だったのでしょうね。

   ところで冒頭のラベンダー色の花瓶。(ラベンダーのポプリを入れています)
  ヒンヤリした感触の硝子製品は、冬より夏のイメージですね。

   いみじくも今日取り出したのは、
  北海道各地がいずれも氷点下・・というニュースを聞きましたから。

   そこから 「ダイヤモンドダスト」、
  そのシリーズの硝子花瓶へと行き着くのに、たいした時間はかかりません。
  「ダイヤモンドダスト」 現象を硝子で表したのが、この花瓶という訳です。

   (ダイヤモンドダスト : 気温がマイナス40℃程度まで下がった特に寒い朝、
  空気中の水蒸気が陽光に照らされキラキラ光る現象を言う)
                                 ~ 「北一硝子」 の栞より










   




   こちらは、静岡の友人から送られて来た、「伊豆紅ほっぺ」 です。
  苺は大好きですから味わって頂きますね。
  でも、こんなにお高い苺、ほっぺならぬ口が腫れそうです。






 



   



   最後に。今日の冒頭の文章は、偶々見つけたものです。
  しかも 『アンの世界』 から・・という点がミソでしょう。

   つい、問責決議を受けたばかりの2人の大臣の顔が浮かんで来て。
  特に一川防衛大臣。

   言葉の軽さも然る事ながら、誰の目から見ても、
  おどおどと自信のない顔と態度が目を引きます。

   そんな方が、こともあろうに国を守る重大な任務を持つ防衛大臣なんて。
  おまけに 「適材適所」 と、何とかの一つ覚えのように繰り返す首相。

   それに何と言う偶然でしょう。「王侯の前に立つ人」 と・・。
  王侯の前には誰だって立てる訳ではないのです。

   この方は、ブータン国王陛下に会うより、
  単なる資金集めパーティーを優先された方でしたものね。
  閣僚を何だと心得ていらっしゃるのでしょう。

   政治の事には関係のないブログですのに、
  つい愚痴ってしまいました。悪しからず・・。

硝子の中の消暑花

2011-07-21 17:20:27 | 煌きの硝子(ランプ含む)






今夜私は自分の愛する部屋で
愛する 本と絵 を持って座っている。
そして愛する がここにある。
夏の黄昏の柔らかい香りの中で夢見ている。
駒鳥は <ノッポのジョン> のやぶの中で互いに
呼び合い、そしてポプラの木は昔の
忘れられた事をささやき合っている。
             【「エミリーの求めるもの」 第12章】



   台風一過とはならず、重い空で明けた今朝。
  今日は暑くなるとの事でしたが、午後4時の段階で居間の気温は28度。(湿度64%)
  この気温でしたら、じっとしている分には扇風機だけで十分です。

   さて、昨日外出した折、今年初めて耳にした蝉の声。
  “うちの方は、まだだわ・・” ~なんて思ったものですが、
  今日になって啼き始めました。

   蝉の声を聞くと、本格的な夏の到来・・の筈ですが、
  今年は夏の到来が早かったですものね。
  もうすっかり夏気分でいましたから、この蝉の存在にはうっかりです。


【「羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)」】


   裏庭で洗濯物を干していましたら、
  1頭の蜻蛉が・・。全身真っ黒。

   生憎、カメラがありません。
  「ちょっと待っててね」

   半分、期待しないで
  戻りましたらまだそこに。

   本音を言いますと、黒ですし、
  “いなければいないでもいいわ・・”
  という心境でもあったのです。

   待っていてくれたとなりますと撮らない訳には参りません。
  でも不思議。いつもこの蜻蛉、活動の範囲は裏庭だけなのです。
  
   ところで何の変哲もない硝子の瓶。(冒頭の写真)
  却って凝った物より、こんな物の方が暑い夏にはピッタリのような気がします。
  
   消暑花ならぬ消暑瓶? とでも言いたくなりますね。
  そうそう、大層スリムな瓶。これにもお酒が入っていた瓶です。
  スラッとして腰高ですので、ポトスを入れてみました。

   「ガリアーノ(GALLIANO)」 というイタリアのリキュールです。
  これは、ハーブのお酒。
  
   地中海産 「アニス」、「ネズの実」、「ラベンダー」、
  「ペパーミント」、「バニラ」 など30種以上に及びます。

   【注:ネズの実とは日本名で 「杜松実(トショウジツ)」、
  英名では 「Juniper Berries(ジェニパー・ベリー)」】





   こちらは昨日のサフラン色に染まった黄昏の空です。
  だんだん空から目が離せなくなりました。
  
   「明日は晴れ。晴れれば晴れるほど暑くなります」 ~とは、気象予報士の声。
  まだまだ暑い夏は続きますが、季節の移ろいを無性に感じる空になっています。

瑠璃色讃歌

2011-07-16 15:55:55 | 煌きの硝子(ランプ含む)




外ではもみかえで越しに 月光が
銀の雨のように
降り注いでいた。(中略)
―― ほとんど無風状態でありながら、
時折そよ風というよりは
寧ろ溜息に近いような風がふいに樹木を渡り、
その影に怪奇な踊りを躍らせていた。
               【「エミリーはのぼる」 第3章】


   今日も朝から雲一つない、
  青空が続きます。
  
   それもその筈、昨夜休む前に眺めた
  お月さまの美しかったこと!

   この季節には珍しく、
  空気が澄んでいたのでしょうね。

   折しも昨夜は満月。
  暑さも、しばし忘れて
  眺めていたものです。

   “月光が銀の雨のように・・” ~なんて。
  相も変わらずロマンティックですこと。

   さて昨日は柄にもなく、
  ピンクオンリーでしたが、
  やはり背に腹は代えられません。
  今日は大好きな瑠璃色で。

   それに暑い夏は、この色が1番。
  深い深い海の底・・なんて、
  イメージしてしまいます。
  丁度上手い具合に朝顔も、この色が咲いてくれました。


   それにしても “瑠璃色”。
  再三申していますが、色も然(さ)る事ながら漢字も語感も素敵で、
  口にしただけで品良くなるような・・そんな言葉。

   ロイヤル・ブルーもそうですが、
  これら一連の青は、同時に “涼”、“爽やかさ” も与えてくれます。

   ところで今日の花瓶。敢えてごくシンプルな物を選びました。
  1番右が 「A & E 」 くらいで、後はそこら辺に転がっているような瓶。

   後ろの魚の形をした瓶もお酒(リキュール)が入っていた物。
  そう言えば、お酒の瓶って面白い物がありますね。
  
   今、1番欲しいお酒? は、「シンデレラ・シューピング」
  靴の形をした瓶に入っています。まさに、シンデレラの硝子の靴ですね。
  
   グレープフルーツやメロンなどありますが、
  「ブルーキュラソー」 は、青い色、瑠璃色をした、とても綺麗なお酒です。
  飲まないまでも飾って置くだけでも楽しいですね。

海色のティータイム

2011-06-23 16:47:36 | 煌きの硝子(ランプ含む)



今、 スーザン は申し分なく良い心持だった。(中略)
スーザンが座っている所から彼女が
この上もなく自慢の種にしているものが見えた ――
スーザン自ら手を下して植え育てた
牡丹 の花壇である。
                    【「アンの娘リラ」 第1章】


   起床時こそ、真珠色の空でしたが、
  その後、太陽が・・。

   しかも今日は出し惜しみどころか、
  ギラギラ夏の太陽。

   こうなりますと・・。
  一気に猛暑日の様相に。

   気温はそれ程でもないのですが、
  湿度が多いのでたまりません。

   さて、居ながらにしてお花が
  見えるって、いいですね。

   私の座っている所から見えるもの。
  何と言っても、
  「ローズゼラニウム」 でしょうか・・。
  ここに来て随分、背丈が高くなりました。

   夏の間、背丈を伸ばしたそれを
  秋が終わると切り詰め、
  翌年の春に備える・・。

   そんな事を繰り返しながら、毎年寸分と狂わず・・淡々と日々の営みを続けています。
  そうそう、「ゴーヤ」 の事。こちらも日々の成長を実感しています。
  
   今日は2度目の花を付けました。
  「ボッグセージ」 は、涼やかな水色の花を付けました。



   そして今日は、久し振りの青空。
  湿気を含んだ重い風ですが、吹き渡っています。こんな時、海を思います。
  じとっと肌にまとわりつくような風が、まるで潮風のよう・・?

   アラッ!? 不思議・・。
  私はこれまで高原の湖は思っても、海を思う事などありませんでしたのに。
  例え、「アンの海」 でも。

   でも、潮風もそうですが、「潮騒」、「貝殻」、「白い波」・・・
  海から連想するものは “涼” ですものね。

   ともあれ、少しでも海を感じていたくて今日は硝子の器を。ヒンヤリ、いい気持ち。
  そう言えば、土物の器が温かい・・なんて記したのは、つい先日のような気がします。

   申すまでもなく、「短夜」 とは夏の夜の事ですが、
  昨日は夏至を迎えましたね。今日からは逆に長くなるのですね。
  
   目まぐるしい? 季節の移ろいを感じています。
  そうそう、カップは 【先日】 のもの。(先日のカップの裏側の模様です)
  お茶請けは、これもお隣から頂いた、かなざわ総本舗の 「出陣餅」 です。

素敵にクリスタル

2011-04-20 15:50:55 | 煌きの硝子(ランプ含む)


音によっては何とも言えないほど美しい――
目に見えるどんなものよりも遥かに美しい。
例えば 暖炉 の前の敷物の上にいる
ダフィのゴロゴロという音 ――
火がパチパチいったりシューッといったりする音 ――
羽目板の後ろでどんちゃん騒ぎをしている
ねずみ達のチューチューという声や
がりがり引っく音など。
こうして自分の部屋に1人でいるのが私は好きだ。
鼠達も楽しく過ごしているなと思うと嬉しくなる。

又私の 小さな所有物 からも非常な喜びを感じる。
これらの物は他の誰にも何の意味も成さないのに
私には 特別の意味 を持っている。
                 【「エミリーはのぼる」 第16章】


   起床時には一旦、日の出を見たものの、
  今日も昨日同様、不安定な天気になっています。
  相変わらず気温も低め。

   そう言えば、被災地は雪なのだそうですね。
  映像で見たのですが、折角咲いた桜も寒さに震えているように感じられたものです。



   こちらもちょっとだけ冬に逆戻り。
  ストーブの上では久し振りに
  お湯の沸く、シューシューという
  音だけが聞こえて来ます。

   上記の暖炉のように、
  パチパチ、シューシューという
  音こそ聞こえませんが、
  確かに感じる “火” の存在感。

   エアコンにはない温もり。、
  ストーブの好きな理由かも知れません。

   それにしても静かな昼下がり。
  そんな少々、後戻りした時間・・。

   今日は、これも大好きな硝子に拘った、
  お茶時間と致しましょう。

   好物の 「丸福珈琲店のプリン」 も
  ありますから。今日は薔薇茶で。

   白鳥の硝子の置物にはポプリを。
  「カレープラント」、「セージ」 等など。
  仄かな香りを醸(かも)し出しています。