【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

淡化粧の花畑

2011-06-30 15:52:15 | 四季のスケッチ





楽しい小さな 蝶々 たちのように見える
芝生の隅・・・・・庭に咲いている芥子けしの花・・・・・
空にたった一つの大きなふわふわ雲・・・・・
金蓮花きんれんかの上をぶんぶん飛び回っている
大きな熊蜂・・・・・垂れ下がってリラの赤褐色の
巻毛を黄色い指で触る 忍冬すいかずら ・・・・・
吹いている ・・・・・
どこへ吹いて行くのだろう?・・・・・
再び帰って来た コック・ロビン
ベランダの手摺を勿体ぶって歩きながら、
どうしてリラは私と一緒に
遊ばないのだろうと不思議に思っていた・・・・・
                 【「炉辺荘のアン」 第36章】


   きょうは、昨日までのギラギラ太陽ではありません。
  ほんの少しだけ出し惜しみしているような・・。
  
   その分、ほんのちょっとだけ暑さ、ましなような気がしたものです。
  でも、それもせいぜい午前中までの事。相変わらず厳しい暑さが続きます。

   それでも暫くお天気が続くという事で、私はせっせとドクダミ採り。
  昨日10束程度採り又、今日も。
  今の所順調に乾き、もう 【既に】 お茶として愛飲しています。

   
【紫陽花の葉っぱにも・・】

   そんな中、今日もアゲハ蝶が飛来。
  もう既に写真は撮っていますので、知らん顔していましたら・・。
  撮ってと言わんばかりに私の周りをぐるぐる・・。

   初めはいつもの 「チェリーセージ」 に止まっていましたが、
  珍しく 「半夏生(ハンゲショウ)」 に止まっているではありませんか・・。
  
   それならと・・パチリ!
  現金なもので、それで安心したのか飛び去って行きました。

   ~なんて。蝶は、ある種の香料に反応するとかしないとか・・。
  となれば、単に私の付けているコロンに反応しただけでしょう。
  でも、慣れた庭に毎日やって来ると思った方が楽しいですものね。

   それにしても上記の文章。私の庭では蝶々は勿論、半夏生。
  再び帰って来たコック・ロビンは、さしずめ 「アゲハ蝶」 ですね。
  こんな風に無理矢理こじつけるのも、これまた、お手の物です。

   そうそう、「忍冬(スイカズラ)」 も私にとっては憧れですが、
  忍冬の代わりに 「風船葛(フウセンカズラ)」 の苗を求めました。
  ゴーヤと違って葉っぱが小さく、繊細で可愛い。どんな風に育つか楽しみです。

今宵の主役

2011-06-29 18:30:18 | リラのお気楽ユメ日記



フランス風 の凝った料理なんぞありゃせんよ。
吟味の行き届いた 英国風 の料理だけだ」
「いや、あなた」
エルキュール・ポアロは手を振った。
「それで十分だとも! 
万事そちらにお任せしますよ」
(中略)
これらの重大問題と ワイン の選定が落着すると、
ボニントン氏はほっと溜息を着き、
椅子の背にもたれかかってナプキンを広げ、
モリイは足早に立ち去った。
              【A・クリスティー作 「24羽の黒つぐみ」】



【昆虫は薔薇が好き】


   九州南部は昨日梅雨明けしたようですが、
  こちらもまるで梅雨明けしたような晴天が続いています。

   昨日は気温こそ32度ありましたが、湿度が50%ちょっと。
  夏空ながらその空はくっきり、すっきり。随分、涼しく感じたものです。
  
   一方、今日は暑い! PC上の気温は何と35度。燃えるような暑さ。
  おまけに今日は微かな風。大きく舞っていた半夏生は、ほんの少し揺れる程度です。

   そんな中、薔薇の花びらの中に黄金虫を発見。
  一昨日のカマキリと言い、今日の黄金虫と言い、昆虫は薔薇の花びらが好きですね。
  セージには今日もアゲハ蝶が止まっているのですが・・。



   さて、今日はお中元でワインが届きました。
  昨年11月に 【ボジョレー・ヌーヴォー】 を送ってくれた親友から。しかも6本も。

   スペイン、イタリア、オーストラリア、チリ、フランス(2本)
  世界5カ国に渡っています。
  (ワインのラベルが向こうを向いていますね。悪しからず)

   氷、あったかしら・・? A・クリスティーではないけれど、
  今宵は英国風の吟味した料理を作らなきゃ。それにしても・・。

   「フランス料理」 は凝った料理、
  「英国料理」 は吟味が行き届いた料理ですか・・。ものは言いようですね。

夏色キャンパスに映える日

2011-06-28 17:23:17 | レトロ(素敵)な空間~散策

【緑萌える】


「今日のような日には人は生きているという
感じを味わい、世界のあらゆる
自分の姉妹だという気がするわ。
この街道に羊歯しだの繁みが沢山あって
嬉しいこと ―― 蜘蛛の巣のかかった羊歯が。
蜘蛛の巣が 妖精のテーブル掛け だという
ふりをしていた頃の事が、いえ、
そう信じていた頃の事が思い出されるわ ――
本当にあたしそう思い込んでいたのよ」
                 【「アンの幸福」 第2年目】


     快晴の空になりました。
    この季節の快晴は、
    暑くてあまり有り難いものではありませんね。
    
     しかしながら梅雨の晴れ間としては結構、
    爽やかな1日となりました。

   太陽の下(もと)では当然の事ながら、じりじり焼け付くような暑さですが、
  ひとたび木陰に入ると、さわさわと風が吹き、
  噴き出た汗も一気に引くというものです。

   暑くても、いつもこんな夏ならいいのですが、
  そうは問屋が卸しませんね。





   不思議なものですね。一目散に家路を急いだ先日と違って、今日は道草する気にも。
  田植えをしたばかりの緑に映える田圃(たんぼ)に目を奪われ・・。
  
   何気ない光景ですが、かつてこんな風に目を留めた事があったでしょうか。
  一つには福島原発の事があるかも知れません。
  
   農家の方は、こんな風に田植えをしたかったでしょうね。
  これまで意識さえしなかった、こんな光景に無性に癒やしを感じます。
  
   そうそう、この田圃、住宅地と混在している場所ですから、
  それほど大きなものではありません。
  それでも放棄地は、ほとんど見ません。美すら感じます。

   “美” と言えば、典型的な日本家屋。黒瓦に白壁の家。 
  空極の“涼” を感じます。日本家屋って、夏を意識したものなのですよね。
  尤も、ここは町の歴史博物館ですが・・。
 

ヴェールを脱いだ薔薇

2011-06-27 16:16:16 | 薔薇の追憶





「あら、スーザン、普通の日なんてものはないわよ。
どの日もどの日も他の日にはないものを
持っているんですもの。そう思った事はなくて?」

「その通りなんですよ、奥さん。
この前の金曜日でさえそうでしたものね、
1日中雨が降って鬱陶しい日でしたがね、
3年間も花を付けなかった私の大きな ピンクの
ゼラニウム
がとうとう蕾を見せたんですよ。
                   【「炉辺荘のアン」 第2章】


   相変わらずの暑さが続きます。
  ただ今日は、昨日より1度低い朝を迎えました。(日中は2度)

   その上、湿気を含んでいるとは言え、風があります。今日は南風。
  南風は エミリー によれば、 「小さな灰色の妖精」 でしたね。
  
   一昨日、家の中に吊り下げた風鈴が、
  チリン、チリン・・と涼しそうな音色を響かせています。
  たったこれだけの事ですが、体感温度はかなり違うようです。

   一方、庭に目を遣ると白い蝶で一杯!
  折からの風に右に左に、大きく揺らしているその姿は、
  (何度も言うようですが) まさに蝶そのものです。


【美しいお顔を傷付けないで・・】


   さて、本当に久し振りに咲いた、ピンクのゼラニウムならぬ、薔薇。
  長い事、紫陽花と小手毬の間にひっそりと存在しているものです。
  思い出したように・・ごくたまに咲く薔薇。
  
   他の植物は、どんどん大きくなるのに大きくもならず、さりとて小さくもならず・・。
  悠然と構えていた・・と言った方が良いかも知れませんね。
  初めは、「気難し屋の薔薇」 かとも。

   でも微笑んだその顔は、「気難し屋」 なんかではありません。
  ちょっとだけ恥ずかしがり屋さんだっただけですね。

アン色午後への誘(いざな)い

2011-06-26 16:00:06 | 私の手作り夢時間



その後の1週間をナンシーは
彼女独特のやり方で楽しんだ。
庭のもみの下に ハンモック を吊り、
それに揺られながら本を読んだり、
遠く森や人気のない高地を彷徨さまよったりした。
「この方が人に会うのよりずっと好きなのよ」
                  【「アンの友達」 12.】


   昨日同様の厳しい暑さが続きます。朝の庭が濡れているのも一緒。
  軒下のドクダミを就寝前に入れておいて良かったと、ほっと安堵。
  
   今迄採った分は、失敗せずに済みました。
  後は、それでもほとんど減ったように見えない、残りのドクダミ。
  今度は、いつ採ろうか・・と思案中です。

   そんな中、かつて見た事もない青い蝶がひらひら舞っているではありませんか。
  (正確には黒地に青の模様)慌ててカメラ片手に庭に出ましたが、
  勿論、止まってはくれません。

   ゼラニウムから半夏生(ハンゲショウ)、セージと・・
  結局、ひとしきり翻弄され、焦(じ)らされた末に何処へと・・。
  あれから2度目の来訪を今か、今かと期待しているのですが、未だにありません。



   さて私も上記のナンシーよろしく、
  昨日など、ちょっとした林の中を寄り道して帰ろうかと脳裏を掠(かす)めたものです。
  私だけの 【秘密の場所】 があるものですから。

   でも、この暑さですもの。それに、お昼もとっくに回ってお腹も空いていましたし。
  桜の木の下にはきっと毛虫が・・? こんな風に言い訳だけは山ほど用意。
  ここは又々、お得意の 「想像の余地」 に遊ぶ事に致しましょう。

   少しでも 『アンの世界』 に近付こうと手作り品を並べて。
  【今回、バッグの中へ治まるポーチ(写真手前)と家の額(右)を作りました】 
  空気もカラッとしています。
  
   ~なんて。実際はムシムシ。お茶も喉を潤す程度。
  こんな所に長居は出来ません。いやはや・・。

緑の焔

2011-06-25 18:39:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





「この辺りは本当の田舎だという事が
はっきりお分かりでしょう。
全く人里離れていますよ。
隣人は少なく、大変離れているのです」
(中略)
やがてその幻想は消えて行った。
再び夏に戻った。
フレンチウィンドウ は庭に向かって開かれ ――
薔薇の香り夏の物音 が漂い入って来た。

「古いお屋敷ですのね、ここは?」
「アン女王の時代のものです。
私の一族はここに住んで300年近くにもなるのです」
         【A・クリスティー作 「スリーピング・マーダー」】


   こちらはまるで梅雨が
  明けたかのようなお天気。
  厳しい暑さが続きます。

   今朝などは午前9時の段階で
  居間の気温は30度。
  
   おまけに曇りの予報は
  どこへやら・・太陽ギラギラ。
  
   ただ夜のうちに雨が降ったようで、
  庭の草花は濡れています。
  
   こちらはキラキラ。
  でも、そのお陰で? 湿度は何と70%。

   この時間(午後5時現在)こそ、60%を切っていますが、
  気温30度に湿度70%は、相当にきついものがあります。
  (本当に久し振りに空の写真です)



   さて私は、時々無性に、
  スタバの深いコクのある
  珈琲を飲みたくなります。

  今日は定番の 「ハウスブレンド」
  に加え、新製品という事で、
  「タンザニア」 を購入してみました。
  初めての物って、興味が募りますね。

   しかもこの珈琲、
  “ カシスシトラス の風味に、
  程良いコク、僅かな スパイス感 ”
  ~なんだそうです。何だかワクワク。

     折角ですので、早速この珈琲を賞味したくなりました。
    となれば・・前回開店から日が浅いのですが、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』の開店と致しましょう。

     そして今日は、やけに緑が美しい! まるで燃えているようです。
    今日は、上記の “イギリスの田舎” にいる気分で。
    フレンチ窓でも古いお屋敷でもありませんが、そのつもりで。

   そうそう、肝心のお味の方。
  香りは舌で感じる香りと言うより、豆を挽く時、淹れた時、
  芳香が漂います。結構、まろやかな味でした。     

蝶を呼ぶセージの花

2011-06-24 15:51:56 | 香る庭の花綴り







ジェーンは地上で最も美しいものを ――
プリンス・エドワード島の 6月 の朝を ――(中略)
アイリーン伯母さんの家と隣家の境目にある
ライラック の生垣から良い匂いが
波のようにジェーンの顔を打った。
芝生の隅に立っている ポプラ
青々とした笑いで震えていた。
林檎 の木は親しげに腕を差し伸べていた。
白いかもめが舞い上がったり、
さっと舞い下りたりしている港の向こうに、
雛菊ひなぎく が点々と咲く原が遠くに見えた。
雨上がりの空気は湿り、快かった。
                 【「丘の家のジェーン」 11.】


   こちらは今日も青空が広がっています。
  お天気が良いのは嬉しいのですが、
  太陽が覗けば暑い!!

   おまけに高い湿度。
  不快さは、この上もありません。

   ただ幸いな事に湿っているとは言え、
  今日も風があります。
  それだけでも有り難いですね。

   それにつけても羨ましいのは
  『アンの世界』 の6月。
  
   気分だけでも 『アンの世界』 に
  滞在する事に致しましょう。

   今朝開いた、涼やかな
  サルビアの花でも眺めながら・・。

   ところで、午前0時を回って
  いましたから、今日になりますね。

   深夜、鶯(うぐいす)が啼いていました。
  鶯って、深夜にも啼くのですね。

   尤も朝の元気の良い声とは、明らかに違っていましたが・・。
  ちょっと気になったものです。

       さて、今年も(今日も)
      やって来た、アゲハ蝶。
  
      毎年この蝶は、最初こそ、
     なかなか止まってくれません。
    いいえ、写真を撮らせてくれません。
  
      でも、そのうちに止まり、
    いつの間にかすっかり寛いでいる・・
       というのが常なのです。

      そして、お気に入りの
     チェリー・セージに止まるのも。
         (こちらは 【昨年】

      そこが、ほとんど止まって
      くれない紋白蝶と違う処です。

        尤も良くしたもので、
     「半夏生(ハンゲショウ)」 が
     代わりに舞ってくれていますが・・。

海色のティータイム

2011-06-23 16:47:36 | 煌きの硝子(ランプ含む)



今、 スーザン は申し分なく良い心持だった。(中略)
スーザンが座っている所から彼女が
この上もなく自慢の種にしているものが見えた ――
スーザン自ら手を下して植え育てた
牡丹 の花壇である。
                    【「アンの娘リラ」 第1章】


   起床時こそ、真珠色の空でしたが、
  その後、太陽が・・。

   しかも今日は出し惜しみどころか、
  ギラギラ夏の太陽。

   こうなりますと・・。
  一気に猛暑日の様相に。

   気温はそれ程でもないのですが、
  湿度が多いのでたまりません。

   さて、居ながらにしてお花が
  見えるって、いいですね。

   私の座っている所から見えるもの。
  何と言っても、
  「ローズゼラニウム」 でしょうか・・。
  ここに来て随分、背丈が高くなりました。

   夏の間、背丈を伸ばしたそれを
  秋が終わると切り詰め、
  翌年の春に備える・・。

   そんな事を繰り返しながら、毎年寸分と狂わず・・淡々と日々の営みを続けています。
  そうそう、「ゴーヤ」 の事。こちらも日々の成長を実感しています。
  
   今日は2度目の花を付けました。
  「ボッグセージ」 は、涼やかな水色の花を付けました。



   そして今日は、久し振りの青空。
  湿気を含んだ重い風ですが、吹き渡っています。こんな時、海を思います。
  じとっと肌にまとわりつくような風が、まるで潮風のよう・・?

   アラッ!? 不思議・・。
  私はこれまで高原の湖は思っても、海を思う事などありませんでしたのに。
  例え、「アンの海」 でも。

   でも、潮風もそうですが、「潮騒」、「貝殻」、「白い波」・・・
  海から連想するものは “涼” ですものね。

   ともあれ、少しでも海を感じていたくて今日は硝子の器を。ヒンヤリ、いい気持ち。
  そう言えば、土物の器が温かい・・なんて記したのは、つい先日のような気がします。

   申すまでもなく、「短夜」 とは夏の夜の事ですが、
  昨日は夏至を迎えましたね。今日からは逆に長くなるのですね。
  
   目まぐるしい? 季節の移ろいを感じています。
  そうそう、カップは 【先日】 のもの。(先日のカップの裏側の模様です)
  お茶請けは、これもお隣から頂いた、かなざわ総本舗の 「出陣餅」 です。

ロマンティックが詰まった場所

2011-06-22 15:30:35 | 私の手作り夢時間





祖母の箱を開けるのは大層面白かった。
中には美しい硝子製品や瀬戸物類が入っていた。
(中略)
箱には他の物も入っていた ―― (中略)
箱が到着してからベッドは見事な
パッチワーク・キルト
掛布団のお陰で花が咲いたようになった。
祖母がこしらえたもので、3枚あった ――
アイリッシュ・チェーン、松笠薊まつかさあざみ
それにがんの模様のものだった。
                  【「丘の家のジェーン」 18.】


   起床時には、カ~ッと太陽。“アラッ、晴れている・・”
  目まぐるしく変わる梅雨空には今更驚きませんが、
  昨日などは可愛い花を咲かせているドクダミを横目に、採りたい誘惑を我慢。

   “この次の収穫は、お天気が安定してから” と、堅く心に誓ったものですから。
  それなのに・・つい採ってしまった今朝の私。尤も、たった5束ですが・・。
  
   案の定、程なくして重い空に。ちょっぴり後悔。
  ただ幸いな事に太陽も再び覗き、(おずおずとですが)
  空は小康状態を保っています。しかしながら、蒸し暑いこと!





   さて、上記の引用文ではありませんが、
  箱や引き出しの中は、
  様々な物が詰まっている場所ですね。

   大切な物だったり、
  それにまつわる思い出だったり。

   私の場合は、手作りのレースで
  一杯の “ロマンティックな場所”。

   機械化され大量生産の時代になって
  久しい昨今ですが、1針、1針、
  心を込めて編み上げた物。

   レースの魅力を語れば、それこそ
  きりがありませんが、大量生産品には
  ない細やかな心遣いが、人々の心を
  捉えて離さないのでは・・と思います。

   この引き出しを開けて小さな
  ドイリーを手にする時・・。

   数え切れない程のレースですが、
  不思議にいつ頃編んだものか覚えているものですね。
  同時に、その当時の思い出も乗せて。ある日の窓辺を飾ります。   

マリラの溜息

2011-06-21 16:36:26 | 私の手作り夢時間



き出しの白壁は目が痛くなる程白かった。
壁だって、ずきずきした痛みを
感じているに違いないと、アンは思った。
床も剥き出しだったが、真ん中の所に、
アンがこれまでに見た事もないような、
丸い編んだ敷物 が敷いてあった。
                 【「赤毛のアン」 第3章】


   起床時には意外にも
  太陽が顔を覗かせた朝。
  
   程なく、いつもの梅雨空に
  戻りましたが、雨はありません。

   取り敢えず、連日の
  雨降りでない事にホッ!

   「今朝はこんなに日が
  照っていて本当に嬉しいわ。
  でも雨降りの朝も大好きなの」
 
       【「赤毛のアン」 第4章】 

   思わず、アンの定番の言葉を
  呟いていましたっけ・・。

   しかしながら午前10時頃からは
  ギラギラ太陽。今度は一気に夏。

   おまけにムシムシして
  いるものですからたまりません。

   さて今日は、昨日の リンド夫人
  から マリラ へバトンタッチ。
  
   再び 「丸い編んだ敷物」 の登場です。
  所謂(いわゆる)、「三つ編みマット」。三つ編みマットと言えば、マリラですね。

   【あれから】 暇を見つけては編んで
  いるのですが、肝心のストッキングが、とうとう底をついてしまいました。



   こうなれば・・あろう事か、伝染を待つ事に。
  でも、こんな時に限ってなかなか伝染しません。
  
   間の悪い時でしたら、おろし立ての時だって、
  「ツ~~ッ」、「ア~~ッ!」 という事さえありますのに。

   そんなこんなで、とうとう靴下まで動員? させましたが、こちらもアウト。
  実は、ちょっと前に捨ててしまったのですよね。

   「あら、あら・・何をやっているの・・?」
  一事が万事、何事にも手際の良いマリラの事。
  マリラの大きな溜息が聞こえて来そうです。それにしても・・
  伝染したストッキングや、穴の空いた靴下には 「想像の余地」 はありませんね。