【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

華やぐ路地

2016-11-29 18:48:38 | レトロ(素敵)な空間~散策















11月のことだった・・・・・
1週間 小春日和 の日が続いた。
(中略)
穏やかな、風のない、真珠のような
灰色がかった日だった事をアンは覚えていた。
周りは侘しい茶色と紫の11月の景色で、
雲の裂目から太陽が射し出ている所は、
高台や坂がそちこちに
日光のつぎを当てていた。                       
                  【「炉辺荘のアン」 第35章】







   早朝こそ少々、冷えましたが、穏やかな小春日和は、
  ひとまず終了。今日は頬に当たる風も冷たく感じられます。
  それもその筈、11月も後僅か。

   季節を思えば、当然な気もしますが、
  同時に師走を間近に控えている事すら、
  実感出来ない私が、ここにいます。

   あまりにも月日の過ぎ去るスピードが速く、
  しかも、それは年々、速度を増しているかのよう。
  ゆっくり歩きたいのですが・・。












【その向こうには創作料理のお店も・・】









   さて、最近は外出しても目的地と自宅を一目散に往復するだけ、
  ほとんど道草をしなった事に気付きます。今日は久し振りの道草。

   尤も、こちらの路地には、これまでも何度か来た事が・・。
  趣きのある一角で、つい入り込んでしまう場所なのです。

   とてもすぐそこに、繁華な商店街と駅があるなんて思えません。
  だからこその不思議な異空間。

   蔦の紅葉と、まだまだ咲き誇る花々、
  クリスマスの飾り付けで華やいでいます。

   そうそう、以前にはなかった創作料理のお店も開店していました。
  “あら、こんな所に・・?” 感、たっぷり。

   それがいいのですよね。今度、友人と来てみましょう。
  こんな発見、心躍りますね。    

色が好き手触りが好き形が好き!

2016-11-18 19:23:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













                 


そのうちに小春日和 の日光の魔術に浸った
一週間が続き、寒さが身に沁みる夕べには
母は炉格子ろごうしの焚き付けにマッチをり、
スーザンは夕食に馬鈴薯を添えた。
そのような晩には大きな暖炉が
一家の中心となり、夕食後その周りに集まる
時が一日のうちで最も楽しい時であった。                     
                     【「炉辺荘のアン」 第39章】







   起床時こそ少々、冷えましたが、
  日中は今日も小春日和となりました。
  この所、本当に穏やかな晴天が続いています。

   そして今年も又、絢爛たる落葉の季節がやって来ました。
  紅、朱、褪(あ)せた赤、黄、青朽ち葉・・。

   小さな庭の一隅に、風もないのにはらはらと
  舞い落ちて来る、柿紅葉や紅葉(もみじ)の葉。

   毎年の事ながら、生活の中に沁み込んで来る、
  深まる秋の風情・・といったところです。













【よろん焼】




     さて、長閑(のどか)な小春日和の昼下がり。
    舞い落ちる落葉を窓越しに眺めながら、
    お茶でも頂きましょうか・・。

     となれば・・。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

   今日は、色鮮やかな落葉とは対極にある、
  南国の深い海を思わせる藍の器。「よろん焼」 です。

   その名の通り、鹿児島県与論島の焼き物です。
  あの深い藍は、ガラスと陶器の融合の結果なのだとか。

   この焼き物の詳しい説明は省きますが、
  兎にも角にも、藍の色に魅せられました。

   今日の珈琲は、マンデリン。
  酸味がほとんどなく、コクがあり味わい深い珈琲。
  今日のカップに、ピッタリな気がしています。

白薔薇は夢色ロマン色

2016-11-15 19:10:10 | 薔薇の追憶
















美しい夜だった。
満月は丁度、鬱蒼うっそうとした森の上に昇り、
月光はポプラ越しに私の前の庭に射していた。
夕映えが微かに残った銀青色の空が見えた。
この時の庭は実に美しかった。
薔薇の季節で、
家の薔薇は満開だったからである。                     
                     【「アンをめぐる人々」 7.】









   ここ何日か続いた気持ちの良い小春日和は、一昨日で終了。
  昨日は、ごく弱い雨が降ったりやんだり。

   今日は雨こそ降らないものの、雲の多い天気に。
  ただ、気温は相変わらず暖かです。

   今晩辺りから寒くなるとの事ですが、まだその気配はありません。
  尤も風が出て来ましたから、その兆候はあるのかも知れませんね。

   ところで、スーパー満月。
  昨日は生憎のお天気で見る事が出来ませんでしたが、
  今宵はどうでしょう。

   運が良ければ、
  十六夜(いざよい)の月を見る事が出来るかも知れません。




















   さて、アン では
  ありませんが、
  月夜と言えば、やはり
  薔薇が合いますね。

   今日の白薔薇は、
  前回、遥か頭上に咲き、
  咲いているのさえ
  失念していたものです。

   その事が、どれだけ
  悔やまれた事でしょう。

   今回はそんな私の
  心を汲んでくれたのか?
  目前に降臨。

   そう、本当に
  天空から天女が
  舞い降りてくれたかの
  ような気がしたものです。
  気品ある美しさは格別。

   ~なんて、毎年のように
  同じ事を言っていますね。

   何度でも言いましょう。
  この時期の薔薇は、虫の被害もなく、
  シミ一つありません。プラス、芳香も際立って。

   早速、切り取ってお部屋に。
  3輪もあれば、もう十分です。薔薇の香りに包まれ、幸せ気分。
  さすが香りの女王、面目躍如と言った所ですね。

秋の名残りの夢の花

2016-11-09 19:15:21 | 香る庭の花綴り

【サフラン】








夕闇が垂れ込めていた。
夕闇はどこから垂れ込めるのかしらと
ウォルターは思った。
こうもりのような翼を持った大きな精が
紫色の壺から世界の上に
降り注ぐのだろうか?
(中略)
もしも今、煉瓦塀れんがべいの戸を開けたら、
見慣れた庭に出る代わりに、
不思議な妖精の国へ踏み入る事に
なるのではないか?
(中略)
ものを言ってはならない。
そうすると、何かが消えてしまうから。       
                   【「炉辺荘のアン」 第34章】








   「明日は寒くなるでしょう」「風もあり、12月上旬頃の気候になるでしょう」
  こんな天気予報を昨日から何度も耳にし、覚悟して起床した今朝。

   意外にも暖かです。
  寒くないのは有り難いのですが、ちょっと拍子抜けの気分。
  人間とは何と勝手な生き物なのでしょう。苦笑いものです。

   とは言え、今日はお天気雨が降ったりして天候が不安定です。
  洗濯物を出したり引っ込めたり。
  どうやら洗濯日和でない事だけは確かだったようです。












【何の花?】









   庭には紫や赤のセージ、ユリオブスデージーの黄色など、
  まだまだ彩りに溢れています。

   そうそう、秋薔薇第二弾、白や真紅の薔薇も
  再び蕾を付けています。そんな中・・。

   淡紫色の花、サフランが花を付けました。(冒頭の写真)
  釣瓶(つるべ)落としの薄暗い夕方でも、ひと際目を引きます。

   このサフラン、“秋の草花に名残りを惜しみに来る子羊のために、
  牧草の精(ニンフ)の願いによって咲いた花”
  ~こんな物語があるのだそうですね。

   それも、優しく楽しい夢を見るために。
  そんな風に考えれば、花言葉の 「楽しみ」、
  「喜び」 も、ここから来ているのでしょう。

   ところで、2枚目の赤い小菊、3枚目の名前の分からない花も
  植えた覚えがありません。しかも今年、突然咲いた花。
  兎にも角にも、こんな自然からの贈り物は、有り難いです。   

小春日和の彩り

2016-11-04 20:01:20 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
















   昨日に引き続き、快晴の空になりました。日本晴れ。
  おまけに暖かく、風もありません。そう、小春日和です。
  日溜りの気持ち良いこと!

   こんな時・・。お庭でお茶、したくなりました。
  そう言えば最近、何かと忙しくしていて、
  戸外でのお茶なんて、とんとご無沙汰しています。























     そんなこんなで。
    本当に久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンです。

     そして今日は、これも久し振りカントリー風で。
    手持ちのパッチワーク、トールの数々、並べましょう。
    そうそう、先日、収穫した犬蓼(イヌタデ)も忘れずに。

   丈の短いそれは、昔の古いアイロンに挿して。
  こんな素朴さが好きなのです。





   今日のカップ。
  絵柄は、
  菫(すみれ)です。

   菫と言えば、
  春のイメージですが、
  秋菫という事で。

   幸い、色合いが
  秋色ですものね。

   「クラウン
  スタッフォードシャー
  イングランド」 製。

   今日の珈琲は、ブラジルサントス。
  小腹が空いたので、マフィンを添えて。
  薫り高い珈琲が入りましたよ~。