【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

往く兎、来る龍の年

2011-12-29 16:35:16 | 四季のスケッチ



【踊る枯葉】





ついにその日は自分が
年老いて来た事を悟り始めた。
するとその美しさにある憂愁の色が加わり、
その美しさを霞ませはしたが、
却って強める事になった。
鋭い角度、ぴかぴか光る点などが
優しい曲線となり、魅惑的な微光となった。
白い港は柔らかな灰色とピンクの衣裳をまとい、
遥か彼方の丘は紫水晶となった。

「古い年が美しく去って行くわ」
と、アンが言った。
                【「アンの夢の家」 第16章】
 







   ほんのり珊瑚色の
  こんな優しい朝を迎えました。
  今日も冬日和です。

   当然の事ながら、
  パンジーやヴィオラを
  初めとした庭の花たちは
  朝日を受けてキラキラ。

   そんな中・・
  薔薇の葉っぱは、
  ボルドー色に染まり・・。

   自然の織り成す素敵色に、
  今日もハッ! ドキッ! 

   先日も触れた野村紅葉は、
  写真のように、ほとんどの
  葉っぱが枯れたまま
  くっついています。

   それだけ今冬は、お天気が
  安定していたという事でしょう。

   どうやら今年は、このまま
  新しい年を迎える事になりそうです。

   早いもので今日は29日。
  今年も今日を含め後、3日となりました。

   公事くじどもしげく、春のいそぎに
  取りかさねて、もよほしおこなはるる
  さまぞいみじきや。
  追儺ついなより四方拝につづくこそおもしろけれ」
~「徒然草」 より

   これを現代に例えれば、まさに昨日までジングル・ベルを
  鳴り響かせていた商店街が、一夜明けると歳末大売り出しに変わるという風情ですね。

   「かくて明けゆく空のけしき、きのふにかはりたりとは見えねど、
  ひきかへめづらしき心ちぞする」
~と続きます。

   こんな風に瞬く間に過ぎて行った1年。
  別(わ)けても今年は東日本大震災、それに続く原発事故や洪水被害等、
  未曾有の大災害に心を痛める出来事が続いた年でもありました。

   巷では、日本全体が地震活動期に入ったと言われていますが、
  一方、地震は鉛筆の芯が折れるようなもので
  地震の予測などは全く出来ないという説もあります。
  (東大地震学者 : ロバート・ゲラー教授)

   兎にも角にも来年は災害のない、穏やかな年であって欲しいですね。
  最後になりましたが、今日で今年のブログ納めとさせて頂きます。

   拙いブログですが多くの方にご覧頂き、
  感謝の言葉もありません。この1年、大変お世話になりました。

   どうぞ、良いお年をお迎え下さいね!
  そして来年もよろしくお願い致します。それでは、ごきげんよう~!   

芽吹き

2011-12-28 19:21:11 | 香る庭の花綴り

【リラの樹】
 







クリスマスが済むと、
グリーン・ゲイブルスの人々は帰って行った。
・・・・・
新年になる前に更に雪が降り、
港は氷結したが、
白い閉じ込められた氷原の向こうの湾は
まだ氷結していなかった。
               【「アンの夢の家」 第16章】



   強い寒波も去り、
  今日は風もなく穏やかな
  天候となりました。

   今は冬ですので、この言葉を
  使うのは憚(はばか)れるの
  ですが、「小春日和」 と
  (旧暦10月頃の気候を言う)
  言いたい程。

   ただ再三申していますが、
  強い寒波も日射しがありました
  ので、それ程寒さを感じずに
  済みました。有り難い事です。

   写真は珍しく縞模様の空です。(午前9時50分)
  連日、冬日和が続いていましたが、この後、真珠色の空に。
  






【蕾を付けた 「インウォールクラータ」】


【ヒマラヤ雪の下】


                              【金の成る木】
   さて、3日間の極限の寒さにも
  耐えた、ローズゼラニウムや
  セージたち。

   例年なら、とっくに終わっている
  筈のインウォールクラータも
  右へ倣(なら)えとばかりに。

   しかも、これから咲こうと
  蕾まで付けているでは
  ありませんか。

   同じく、ヒマラヤ雪の下、
  金の成る木も。

   金魚草に至っては、ゼラニウムの
  鉢にちゃっかり自分の領域を広げる始末です。

   そうそう冒頭の写真のリラの樹。
  葉っぱは、こんな風に枯葉ですが既に新芽が。
  尤もアース色の葉っぱも風情があって大好きですけれど。

   こちらでは冬になってから間もない気がするのですが、
  こんな風にもう春の準備をしているのですね。
  植物の世界も人間世界に劣らず、なかなか忙しいものですね。

匂い立つ妃

2011-12-27 15:46:26 | 薔薇の追憶









二人は遠くまで散歩に出掛けた。
静けさそのものが親しみを深く感じさせる
『恋人の小径』 や 『お化けの森』、
小鬼の冬の踊りのように小雪が乱れ舞う丘、
すみれ色の影が濃く漂う古い果樹園、
夕焼け空に映える森など。
さえずり、歌う小鳥の影も見えず、
小川のせせらぎも聞こえず、
お喋りや野リスの姿もなかった。
しかし、時折風がかなでる調べが
量の不足を質で埋め合わせていた。
「見て楽しいものや、聞いて美しいものは、
いつでも何かしらあるものね」

               【「アンの幸福」 第2年目6.】


   
   今朝は今冬、1番の冷え込みになりました。
  初めて如露の水に薄く氷が・・。

   ただ、有り難い事に今日も1日中、たっぷりの日射しがあります。
  キラキラ輝く朝日を浴びながら、毎朝、生姜紅茶(プラス、ハーブも入れた)を頂く・・。
  至福のひと時です。

   ところで先日、早々に “アン気分に浸る場所”
  への散歩は打ち止めにした私。

   年末の慌ただしさも然る事ながら、1番の原因は寒さ。
  でも寒いからと言って、引きこもってばかりいては駄目ですね。

   私などから見ると比べ物にならない気候条件の冬の 『アンの世界』
  それでも散歩に出ているアンたちの行動力に驚かされます。

   「見て楽しいものや、聞いて美しいものは、
  いつでも何かしらあるものね」
  
  ~この言葉、本当にそうですね。








   さて、前置きばかり長くなりましたが、
  今日も薔薇で引っ張ります。
  薔薇サマサマですね。

   昨日よりもより膨らんで。
  ただ、どこか淋しい愁い顔。

   紅い薔薇の時に感じる笑顔は、
  あまり・・。

   白薔薇ゆえのイメージに囚われ
  過ぎているのかも知れませんが、
  この “愁”、神秘的で素敵です。

   そうそう、前述の繰り返しに
  なりますが、「生姜紅茶」 の事。

   先日の某TV番組で、
  こんなやりとりがありました。

   やしきたかじんと
  辛抱アナの会話です。
  思わず、“私と同じ・・” って。

   「たかじんさん、東京でも
  マンション、探しているって本当ですか・・?」

   「そうですよ」
  「ホテルでもいいんじゃないですか?」
  「ダメ、ダメ・・ホテルでは 生姜紅茶 が飲めないから」   

赤い冬

2011-12-26 16:16:56 | 四季のスケッチ

【青い空を背景に今も咲く 「紅葉」】


【恥ずかしがり屋の 「山茶花」】


【薔薇色からボルドー色に変えた背景に佇む 「チェリー・セージ」】


二人は客間の扉を開き、
朝食の前に贈物を配った。(中略)
キャザリンは・・・何も期待していなかったのに、
家中の者から贈られていた。
リンド夫人からは華やかな クローセ編み の毛布、
ドーラからは 匂い菖蒲 の根の香袋、・・・
マリラからは小さなかめに詰めた
ジャムやゼリーを一籠、
ギルバートまでも・・・(中略)
そして、クリスマスツリーの下に繋がれ、
暖かな毛布の上に丸くなっているのは、
油断のない、絹のような耳と
人の機嫌を取り結ぶような尾をした、
可愛い、褐色の目をした、小さな犬の子だった。
首には次のように記したカードが結んであった。
『やっぱり、クリスマスおめでとうと申します。
アンより』
                 【「アンの幸福」 第2年目6.】

   
   こちらは今日も雲、一つない冬日和となりました。
  このところの寒波で庭の草花も木も、すっかり冬枯れ・・
  ~いえ、いえ、とんでもありません。

   我家の 「野村紅葉(ノムラモミジ)」 こそ枯葉になりましたが、
  (それでも今年は落ちないで頑張っています)
  お隣の山紅葉は、写真の通り。(冒頭の写真)

   おまけに我家の階段の踊り場からも眺める事が出来、
  借景で目の保養をさせて貰っています。
  そう言えば、昨日の高校駅伝。
  
   あの寒い京都でさえ、公孫樹並木の葉っぱ、
  まだ落ちていませんでしたもの。
  
   今年はクリスマスどころか、
  お正月さえも紅葉と共に迎えるのでしょうか・・?


 


   さて、出し惜しみしていない太陽の
  光を一身に受けて蕾だった水仙は
  花開き、金魚草もこのように。

   尤も山茶花だけは、なぜか人見知り。
  葉っぱの陰を好んだり、
  余所見(よそみ)したり。(2枚目)

   勿論、チェリーセージも
  未だに咲いています。(3枚目)

   さすがに薔薇色に染まっていた
  背景は、くすんでしまいましたけれど。

   本来ならこの時期枯れてしまう、
  地植えのローズマリーも
  青々としています。

   クリスマスは終わりました。
  今日の引用文ではありませんが、
  プレゼント交換なんて何だか
  楽しくなりますね。

   クリスマスと言えば、もう一つケーキ。
  「甘いものは別腹」 と言うように、ついつい食べ過ぎて後悔したり。

   ところで余談になりますが、これと同じような意味で、
  お酒は何と言うかご存知ですか・・?
  
   「酒に別腸あり」 と言うのだそうです。
  出典は中国の歴史書、史治しじ通鑑つうかん
  
   王が飲みっぷりの良い小柄なる家臣に 「小さな身体で良く飲めるものだ」
  と言うと 「酒の入る腸は別にある。酒量は身体の大小とは無関係」
  と答えた事に由来すると言われています。

   およそ信じられないけれど・・後、数日でお正月。
  甘いものもお酒も、ついつい普段より多くなる時期かも知れませんね。
  何事も程々に。誘惑に負けないようにしなければ・・。

白い妃

2011-12-25 17:11:17 | 薔薇の追憶





炉辺荘の人々は空しくクリスマスの雪を
待ち望んだ。(中略)
だんだんと午後の時間が経って行き、
みんなが雪なしの、すすだらけの 『緑』 の
クリスマス
でも仕方がないと諦めかけた時、
誰かが窓の外を見た。
すると羽根のように大きな白いものが
降って来たのが目に入った。
「雪だ! 雪だ! 雪だよ!
やっぱり ホワイト・クリスマス だね、母さん」
と、ジェムが叫んだ。
               【「炉辺荘のアン」 第13章】


【移り目の刹那】


   クリスマスの朝は、こんな空で迎えました。
  何もなかったサフラン色の空に、いつの間にか黒い雲。
  
   そして・・珊瑚色に染まったかと思うと見る見る間に厚い雲に。
  かと思うと今度は、その塊(かたまり)が崩れ・・。
  久し振りに “移り目の刹那 というものを堪能させて頂きました。
  
   クリスマス寒波襲来との事で 「ホワイト・クリスマス」 を期待したのですが、
  こちらは、やはりと言いますか・・『緑』 のクリスマス。
  冬日和が続きます。

   ところで、目の上のたんこぶだった? 
  三島由紀夫作 【「暁の寺」~「豊饒の海」第3巻】。

   その第3巻を読了したとなれば、
  第4巻の 「天人五衰」 には何ともスムーズに入れます。

   そこには “身を乗り出して来る刹那
  なんて表現も。面白いですね。


   さて、一昨日の蕾の薔薇。今日は、ここまで開きました。
  まるで、クリスマスに合わせてくれるように。

   雪のホワイト・クリスマスこそなりませんでしたが、
  薔薇のホワイト・クリスマスは、滑り込みセーフ。
  ~なんて。何の関係もありませんけれど。

生への迷宮

2011-12-24 16:27:16 | 心の宝石箱


   ちょっぴり寝坊して起床した
  今朝は、こんな幻想的な
  光景に出会う事に。
  ちょっとした高原の朝気分。

   クリスマス寒波との事で
  最低気温を連日更新して
  いますが、日光を出し惜しみ
  していませんので、
  大層助かっています。

   昨日、今日と何と1日中。
  有り難い事です。

   ところで今日は、クリスマスイブ。
  今年も残すところ後、1週間なのですね。
  
   最近、心が時の経過のスピードについて行けなくなっています。
  そうは言っても時は確実に流れていてある意味、残酷。困ったものです。





   さて、今頃になって本当に
  お恥ずかしいのですが、やっと
  三島由紀夫作 【「暁の寺」~
  「豊饒の海第3巻」】 を読了。

   それにしても何と長い事、
  放っていたのでしょう。

   そもそもつまずきのきっかけは、
  インド仏教の件(くだり)。

   この第3巻は、裁判官から弁護士に
  なった本多が主人公なのですが、
  小乗仏教、大乗仏教、
  マヌの法典などに至っては・・。
  ほとんど興味はありません。

   全編を読んだ今では、
  それが重要な伏線となっている事が、
  よく分かるのですが、その時は・・。

   そんな私にとって退屈極まりない、
  興味のない事が全編の半分近くを
  占めているのです。

   そんな本を夜、読もうとするのですから
  当然の事ながら、ついうとうとと・・。

   その上、この本の事が頭の片隅にあるものですから、
  他の本も読む気にならず・・といった悪循環。
  今年ばかりは、とんだ読書の秋となりました。

   読み終わった今は、何とも重苦しい気分です。
  主人公の本多は三島由紀夫自身の投影だったのですね。
  
   インド仏教も彼の宗教観、死生観だったのでしょう。
  天才ならではの心の慟哭が、この本から聞こえて来るようです。
  
   それでも上記のような三島文学の美学があちこちに散りばめられています。
  一方、こちらは強く心に残った 「マヌの法典」 です。

「マヌの法典」 が告げる輪廻のダルマは、
およそ人の転生を三種に分って、
一切衆生しゅじょうの肉体を支配する三つのさがのうち、
喜ばしく、静寂で、又清く輝く感情に満たされた智
(サットヴァ)の性は、転生して となり、企業を好み、
優柔不断、正しからざるし仕事に従事し、又常に
感覚的享楽に耽る無知(ラジャス)の性は、
人間 に生まれ変わり、放逸懶惰らんだ、無気力、残忍、
無信仰、邪悪な生活を営むタマスの性は、
畜生 に生まれ変わると説いていた。
 

蕾の真実

2011-12-23 17:45:17 | 薔薇の追憶






1年 は本のようなものね、マリラ。
のページは
さんざしとすみれに書かれているし、
は薔薇に、 は楓の紅葉もみじ葉に、
ひいらぎと常緑樹にね」
               【「アンの愛情」 第22章】



   こんないかにも冬らしい
  空で明けました。

   まだ明けやらぬ紫色の空には
  細~~い “有明の月” が。
  25日(日)が新月なのですね。

   一瞬、寒い! 
  と思いましたが、まだまだ。

   こんな風に雲があるのも
  東の空だけ。

   南や西の空には何もありません。
  完璧な冬日和です。ピーカンの空。
  日射しがあるので随分、救われています。

   ただ、やはり・・と言いますか、日射しに誘われて庭に出たものの、
  長居は出来ません。頬に当たる風も昨日以上の冷たさです。
   







   さて、本当に長い事、
  待ちぼうけをくらって来た薔薇。
  
   ここに来て、
  さすがに膨らんで来ました。

   花びらが合わさっている事も
  あるのでしょうが、この時期、
  ピンクに頬染める薔薇に
  魅了されます。

   しかもまだ蕾の薔薇に。
  開花すれば真っ白・・
  とは言わないまでも
  白薔薇なのです。

   俄(にわ)かには信じられません。
  (正確にはバニラ色ですが)

   『アンの世界』 の冬は、
  柊と常緑樹。

   こちらは薔薇の花。~なんて。
  しかも新芽まで付けています。

   そうそう、水仙の花も。
  待ち切れなくてこちらも蕾です。




【水仙】

辿るアース色の小径

2011-12-22 15:43:15 | 路傍の花~道草









「まるで魔法の森を歩いているようだわ。
又、元の世界へ戻れると思って、ダイアナ?
もうじき、魔法にかけられた
お姫様のいるお城に出ることよ」

次の曲がり角を折れた時、
1軒の小さな家が見えて来た。
だがこの地方ではどの家も1つの種から
生えたように、木造で同じ造りの
農家ばかりなので、この家を目にした2人は
お城を見たのと変わらぬ驚きを味わった。
                 【「アンの青春」 第21章】


   



   一面の真珠色の空で明けました。
  そのせいか意外に暖かかった朝。

   そんな体感温度とは裏腹に目に映る景色は、
  いかにも侘しく、寒々しく見えます。 

   紅葉していた目の前の里山もその色を俄かに後退させたよう。
  いいえ、明らかに冬色になりつつあります。

   早いもので今日は 「冬至」 ですね。
  今年は余りにも色々な事があり過ぎて、
  「ヒュ~ッ!」 ならぬ、「ヒュッ!」 と通り過ぎて行った気がします。






【自生の山茶花】



   「想像には
  節約の必要がないことよ」
  
  ~とは、アン の言葉。

   その例に洩れず、今日の
  引用文が昨日の続きなら、
  必然的に私のブログも続きます。

   「想像の余地」 って、
  本当に有り難いですね。

   こんな風に・・
  魔法のお城にだって、いつだって
  会う事が出来るのですから。

   もうお分かりですね。
  そのお城とは・・。

   今年になってから何度か登場
  した事のある写真のお宅。
  (上から1.2.5枚目の写真)

   古色蒼然(こしょくそうぜん)たるお邸です。
  そこにはぶなの木こそないけれど、
  私が心の中で 「ブナの木屋敷」 と呼んでいるお宅。~なんて。

   尤も 『アンの世界』 のように
  森の小径を抜けると急に視界が開け、
  魔法のお城がパ~ッと現れると良かったのですけれど。

   そこは又々、 「想像の余地」 で補う事に致しましょう。
  フル回転ですね。

   それでも 「蔓梅擬(ツルウメモドキ)」 や自生の山茶花の花が
  咲き乱れる径を心をわくわくさせながら辿って行ったものです。

   そうそう、以前の写真は 【こちら】 です。
  つい昨日のような気がしますのに、もう1ヶ月も前なのですね。
  季節の移ろいは歴然なのですが・・。 

アース色の木洩れ日

2011-12-21 18:33:08 | 路傍の花~道草













「何てロマンティックな古めかしい径でしょう」
曲がりくねった細道を伝いながら、
ダイアナが言った。

小径は、枝差し交わすもみの古木の下を通って
いるので、仄暗く、苔ばかり、生えていた。
両側には落葉が降り敷き、
ところどころ、日光が射していた。
辺りはしんと静まり返り、
浮世を遠く離れた感じだった。
                 【「アンの青春」 第21章】
 








   起床時には、ちょっと
  ぼんやりした三日月の
  “有明の月” が東南の空に。

   日の出は、写真のような太陽。
  しかしながら、日中は
  冬日和になりました。

   風もなく穏やかです。
  でも、こんな風に
  穏やかな日も今日までとか。

   間もなくクリスマス寒波が
  やって来るそうですね。

   そんな中、私は今日も道草。
  そう、今年最後のアン気分に浸るために。

   上記の描写の如く、ロマンティックな古めかしい径。
  (という事にしておきましょう)そんな径を今日は歩いてみました。




【蔓梅擬(ツルウメモドキ)】  






  

   


   今日は少しだけ冒険。
  いつも引き返していた場所を抜けてみました。

   まだ、こんな場所があったなんて。
  私だけの 「素敵な場所」、もう一つ確保です。

   そこには枝差し交わす樅こそありませんが、
  こんな木の実が出迎えてくれました。

   辺りは、まだまだ秋色一色です。
  こんな秋色のアースカラーの濃淡って大好き。

   採集籠を持って来なかった事を後悔したものです。
  尤も、道草ですから仕方ありませんけれど。
  春になりましたら、お弁当を持って来ましょう。
  








  

美へのおまじない

2011-12-20 16:32:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編







穏やかな、風のない、真珠のような
灰色がかった日だった事をアンは覚えていた。
周りは侘しい 茶色と紫 の11月の景色で、
雲の裂け目から太陽が射し出ているところは、
高台や坂がそちこちに日光を当てていた。
                【「炉辺荘のアン」 第35章】


   


   冬日和が続いていましたが、今日の太陽は少々、日光を出し惜しみ。
  青空と違って真珠色と灰色の空は、周りの景色を一変させますね。
  空の色が海の色を一変させるように。

   昨日までは太陽の下で輝いていた花たちも、
  途端に元気がなさそうに、淋しそうに見えるから不思議です。
  同じ花ですのに。


     ところで皆様は、もう年賀状を書かれましたか・・?
    私は何年か前から友人関係だけ
    写真賀状にしているのですが・・。

     年齢を重ねるに従って、
    だんだん気に入った写真が少なくなって来て。
    でも、やはり笑顔ですね。







【頂いたプリンで 「お茶タイム」】


    さて、昨日はお隣から山形は
  上山温泉、【古窯(こよう)】
  プリンを頂きました。
  (ご主人が山形の人)

   何でも蔵王の新鮮な素材と
  高級砂糖の 「和三盆」 を
  使用しているのだそうです。

   となれば・・。折角ですので、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』
  開店と致しましょう。
  およそ1週間振りですね。

   カップは 【以前】 と同じものです。
  ただ、色違いかと。確か以前は緑色でしたから。

   このプリン、ステーキと共に宿で評判なのだそうですね。
  1口目・・濃厚な牛乳の味がして驚きましたが、意外にあっさりしています。

   いくらでも頂けるのが難点と言ったところでしょうか・・。
  美味しいものを頂くのも “美へのおまじない”?
  ~なんて勝手な理屈をこねています。