【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

変化(へんげ)の月の花物語 ~ 青色編

2016-04-26 18:13:08 | 香る庭の花綴り



【紫の衣を纏って~「西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)」】


【「釣鐘草(ツリガネソウ)」】









庭はジェーンに報いた。
その人が触れば
ものが生長するというたぐいの人々がいるが、
ジェーンもその一人であった。
雑草は1本も顔を出す事は許されなかった。
ジェーンは毎朝、早く起きて草取りをした。                  
                  【「丘の家のジェーン」 17.】








   暖かいを通り越して暑くなった今日。
  ちょっと戸外に出れば汗ばむ程。意外に日射しは強烈です。

   それでも今はまだ家の中は、ヒンヤリしています。
  湿度がない分、有り難いです。

   ところで、昨年の秋辺りから庭に草や落葉等、
  全くない庭を心掛けています。

   とは言え、暖かくなると冬には姿を見せなかった雑草が、
  どこからともなく現れますね。

   その中でもヘクソカズラなどの蔓性のもの。
  木の陰からいつの間にか立ち上がっては、
  その巻きひげで、あらゆる植物に絡み付いています。

   放って置けば、小さな庭を占領してしまい・・。
  これらには無気味さを覚える始末。
  同じ植物だから愛情を・・なんて、到底無理というものです。

   そう言えば、パンジーが終わる頃になると出て来る毛虫。
  蝶はいいけれど、毛虫はイヤですものね。











【花期の長い 「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】


【咲き初めの「ツリージャーマンダー」】









   前置きが長くなりました。
  昨日に続き、今日は大好きな青い花を。

   冬から咲いている花期の長い蔓日々草を初め、
  紫の衣を纏(まと)った、気品のある西洋十二単など毎年お馴染みの花。

   そうそう、初お目見えは、昨年秋に植えた釣鐘草でしょうか・・。
  優しい薄紫色です。花言葉は、「感謝」「誠実」「節操」。
  この花は、ともすれば教会の釣鐘を連想しますし、ピッタリですね。

変化(へんげ)の月の花物語 ~ 白色編

2016-04-25 18:15:08 | 香る庭の花綴り



【満開!!】


【明日への希望】










その春、何という恐怖が
のしかかったことであろう ――
あのように美しいあの春に!
けだるい日々、太陽の輝く青空、
まだ青草の燃え出ぬ大地に
喜び迎え入れられる俄か雨の柔らかな音、
水仙やイチハツやすみれ
淡紅色たんこうしょくと白の妖精国と化した果樹園、
小川のせせらぎ、小鳥の美しい歌。
そうだ、妙なる春の喜びが国中に
満ち満ちていた。                    
                 【「アンをめぐる人々」 5.】










   今日は春の風物詩でもある霞・・ならいいのですが、
  黄砂がかかっています。晴れているのに青空が見えません。

   それでも桜から始まる4月は、変化(へんげ)の月だとか。
  今、沢山の花に囲まれています。

   そう言えば、ついこの間まで金木犀や樫(カシ)の若葉が、
  まるで花のように優しく揺れていましたっけ。

   今では大分、その色を濃くしています。
  そのうち庭中が深い緑で覆い尽くされる事でしょう。

   ところで一連の地震報道は大分、少なくなりましたが、
  前述の景色は、つい阿蘇を思い浮かべてしまいます。

   訪れたのは随分、昔ですが、あの美しい阿蘇が・・と思うと、
  言葉がありません。時に自然は牙を剥く・・。

   日本全国、活断層だらけで他人事(ひとごと)ではありません。
  それに活断層だけが動くというのでもないそうですね。

   こうなれば、一日、一日、無事で暮らせれば良しと考え、
  毎日を感謝しながら暮らすしかありません。










【咲き始めた 「ジャスミン」】


【次々と咲く 「クリスマスローズ」】




【「小手毬(コデマリ)」】


【「空木(ウツギ)」 ~ 卯の花】




   今、満開なのは
  木香薔薇(モッコウバラ)。

   尤も、そろそろ
  散りつつもあり、
  次の雨が心配・・
  といった所です。

   そして待ちに待った
  ジャスミンが開花。

   やはり昨年までの
  花の量には遠く
  及びません。

   でも、こうして
  咲いてくれただけで
  嬉しいです。感謝。

   そうそう、
  クリスマスローズ。

   薔薇などは堂々と?
  陽の当たる場所を要求
  しますが、この花は少しの陽でも
  満足して可憐な花を咲かせますね。

   そう言えば、シャガなどは、ほとんど日陰。
  それでも清楚で美しい花を咲かせます。
  こんな事ですら、つい人生の姿に思い比べている私がいます。

春を味わう時間(とき)

2016-04-22 19:26:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














   花が終わったと思うと、たちまち葉桜となった今日この頃。
  殊の外、緑の美しい季節となりました。

   雨上がりの今朝などは、雨露でキラキラ。
  季節の息吹がひしひしと伝わります。

   こんなに美しい季節なのに大地は、まだまだ揺れていますね。
  この上は一日も早く治まるよう、お祈りしています。

   それにしても昨日と今日、(今日は違いますが)朝晩と日中、
  戸外と室内の温度差。目まぐるしく変わっています。

   今日は初夏のような陽気になりましたが、
  それでも戸外から一歩室内に入ると、ヒンヤリして仄暗くて。
  体調管理には気を付けなくてはなりませんね。




















     ちょっと前になりますが、
    「珈嗜園」 の珈琲が届きました。
    勿論、リピートです。

     これまでは飴色の袋でしたが、桜の季節、
    4月という事もあって、今回はピンクの袋。

   又、こちらのお店は、いつも手書きの
  メッセージが入っていて心、温まります。
  こんな何気ない心遣い、有り難いですね。



   そんなこんなで。
  随分、久し振りに
  なりました。

   『カフェ「薔薇の
  詩(ポエム)」』、
  開店と致しましょう。

   「ソメイヨシノ」
  は然る事ながら、
  いつの間にか目の前に
  見えていた山桜も
  終わってしまいました。

   遅ればせながら・・
  桜の花びらを
  模(かたど)った、
  珈琲カップで。

   そうそう、今日の
  珈琲は、「ドミニカ」 を。
  ドミニカは初めてです。

   勿論、深煎り。
  フルシティローストです。
  薫り高い珈琲が入りましたよ。

咲き誇る春~その2

2016-04-19 19:23:51 | 香る庭の花綴り





【次々と咲く 「木香薔薇」】










   5年前の東日本大震災の記憶も、まだまだ鮮明なのに、
  又々、熊本で大地震が発生しましたね。
  ついこの間までは、「災害は忘れた頃にやって来る」 でしたのに。

   それにしても震度7とか6の地震。それらが何度も・・なんて。
  住民の方々の恐怖はいかばかりかと思います。
  まだ余震は続くようですが、1日も早く治まる事を祈るばかりです。












【春の紅葉 ~ 「野村紅葉(ノムラモミジ)」】



                               【花芽を付けた 「ジャスミン」】
   最近、何かにつけて
  これまでに経験した
  事のないような出来事
  が起こっています。

   おまけに周辺の
  活断層が刺激を受けて
  連動・・?

   もう、日本全国、
  どこが震源地となるか
  分かりませんね。

   とは言え、不安に
  陥ってばかりいても
  仕方ありません。

   こうなれば、
  普通の生活を送れる
  事に感謝して一日を
  しっかり生きなければ。

   ~なんて柄にもなく
  殊勝な気持ちに
  なっています。

   そんな時、庭に
  目を遣(や)れば・・。

   数日前には三分咲き
  くらいだった木香薔薇がほぼ満開に。

   今年は不調のジャスミンも、
  例年ほどではありませんが、花芽を付けてくれています。

   薔薇も続々と蕾を付けていますし、青い花も・・。
  でも、熊本や大分の方々はそれどころではありませんね。

咲き誇る春

2016-04-14 17:52:38 | 香る庭の花綴り



【香るアーチ ~ 「木香薔薇(モッコウバラ)」】








どこから吹いて来るとも知れぬそよ風が、
露に濡れた若い羊歯しだの強い香りを載せて、
二人を迎えた。
夕闇の立ち込めた遥か向こうには、
木々の枝越しに、青い窓の家の
台所の灯が楽しそうに輝いていた。 
                    【「赤毛のアン」 第10章】









   今日は再び暖かくなりました。
  ここに来て、どうやら桜の花は終焉を迎えたようです。

   桜が散ると、俄(にわ)かに青葉、若葉が目に付くようになりますね。
  白っぽくて産毛のようなもの、はたまた艶めいた濃緑、
  陽を透かす淡い緑等など・・。あまりの美しさに思わず見とれています。

   そして、他の花々も一斉に咲き始め・・。
  いよいよ春たけなわ・・といった様相を呈して来ました。









【「著莪(シャガ)」】






                              【次々と咲く 「クリスマスローズ」】
   一昨日、木香薔薇の
  一番花の写真をアップ
  したばかりですが、
  あれから少しずつ開花中。

   とは言っても、
  まだまだスタートライン
  に立ったばかり。

   満開には程遠い
  状態ですけれど。

   今年はジャスミンが
  不調で暫くショック状態?
  でしたが、この
  木香薔薇のお陰で随分、
  救われています。   

   そうそう一方で、
  嬉しい悲鳴も。

   薔薇が例年になく
  元気です。

   こんな所に? 
  と思う場所から葉っぱを
  付け、既に花芽を
  付けているものも。
  まさに、「捨てる神あれば、拾う神あり」 ですね。
  

   相変わらず俯いてばかりの 「クリスマスローズ」 も続々と。
  こればかりは、季節と花の名前が一致しませんが、
  こうして見ると、典型的な春の花なのですね。  

木魂の桜径

2016-04-12 18:12:18 | レトロ(素敵)な空間~散策
















ニューブリッジの人々が
「並木道」 と呼んでいるこの道は
長さ4、500ヤードで、何年か前に、
ある風変わりな農夫が植えた
巨大な林檎の木が、
ぎっしりと枝々を差し交わして立ち並んでいた。
頭上には香り高い、雪のような花が
長い天蓋てんがいのように続いていた。
枝の下には紫色の薄暮が一面に立ち込め、
遥か先の方に、寺院の通路の外れにある
大きな薔薇形窓のように、
夕焼け空が輝いていた。
                    【「赤毛のアン」 第2章】










   一昨日の初夏の陽気から一転して(昨日、今日と)3月の気候に。
  こんな天候のせいか、今年はジャスミンが不調。

   まだ浅き春、幸先よろしく赤い新芽を出していましたのに。
  あろうことか枝先が茶色になって枯れています。

   これでは昨年までのような辺り一面、
  溢れる芳香とはならないでしょう。こればかりはショックで。

   おまけに今年は、戸外で冬を越していた、
  地植えのローズゼラニウムも駄目にしてしまいました。
  意外に寒かったのかも知れませんね。

   体感的には、いつもと同じように感じていたのですが。
  とは言え、こちらは凄い生命力。再び下からぐんぐんと葉っぱを付けています。
  突き上げるような新芽の勢い。

   惜しむらくは花の数。株が新しければ、
  昨年までのような花数は期待出来ません。再び一から出直しです。




                                   【花びらの絨毯】
   さて、こちらは
  昨日の桜。

   例年なら花が終われば、
  一気に葉桜・・の筈が、
  意外に長持ちしています。

   さしずめ、『アンの世界』
  なら 「歓喜の白路」。

   いいえ、
  「歓喜の桜径」。

   尤も、相当、
  無理がありますけれど。

   こういう時こそ、
  「想像の余地」 を。

   ところで最近では、
  美しい桜も
  所によっては
  敬遠されることも。

   特に住宅街に隣接する桜は。
  こちらの桜も例外ではありません。

   そうそう、ジャスミンはもう一つになってしまいましたが、
  木香薔薇は大丈夫。たわわに花芽を付けています。

   他は、まだまだ蕾ですが、一番花が咲きました。
  良くしたもので、この木香薔薇がジャスミンの代わりをしてくれそうです。   








   

雨の向こうで “ホーホケキョ”

2016-04-07 23:58:52 | 四季のスケッチ

【クリスマスローズ】


【可憐な野の菫】









「この鳥はカナリアのように
籠に閉じ込められてはおりません・・・・・
(中略)
家でも庭でも好きに飛び回り、
リラの部屋の窓を覗くと
大きな林檎の木の上にある
ウォルターの勉強台の側の
枝に止まって眠ります」
                 【「炉辺荘のアン」 第24章】








   今日は朝から雨となりました。
  日射しがないせいでしょうね。気温の割には肌寒く感じます。

   それにしても折角、満開となった桜。
  花散らしの雨とならなければいいのですが。
  因みに、わが家の桜は半分、散ってしまいました。

   ところで最近になってからですが、
  小鳥が庭にも下り立つようになって来ました。
  以前にはほとんどありませんでしたが、ここに来て、かなり頻繁に。

   原因は、里山の切り崩し工事。
  小鳥たちの居場所が、だんだん減っているのでしょう。

   鶯なども、すぐ近くまで来ているから驚かされます。
  尤も、まだそこに姿を見た事はありませんけれど。

   作日などは、「ギッチョン、ギッチョン」 と鳴く小鳥も。
  しかも鶯ばりの美しい声です。一体、何の鳥なのでしょう。




   さて、今日の写真。
  先日、アップしたクリスマスローズは、俯きっ放しで失礼しました。

   どうやら、想像以上に謙虚? な花のようで、
  普通に撮れば、あんな風に終始、俯いた姿になってしまいます。

   今日は、(写真撮影は昨日)人工的な力を加えて正面から。
  可愛らしい花ですね。

   そうそう、今年も野の菫が咲きました。
  この菫が咲けば、いよいよ春本番。春の彩りに包まれます。

季節を飾る桜の美

2016-04-05 20:23:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編











   ちょっぴり寝坊した朝。偶々、何気に桜の咲く里山に目をやると・・。
  一体、いつの間に・・? 桜が満開ではありませんか。

   これまでの私なら、家事もそこそこに駆け付けたでしょう。
  でも、なぜか今年は、そんな気になりません。

   “まッ、いいか・・” 最近の私は何かと言えばこんな調子。
  尤も、心は・・どうしても騒ぎますけれど。

   折しも、いつも一緒に出掛ける友人から電話。
  「桜、満開ね」「どうする・・?」

   「2人に1人は外国人ですって」「やめようか・・」
  結局、今度、ランチに行く事を約束して電話を切りました。




















     とは言え、「たかが桜、されど桜」。
    お花見には行かないにしても、今日の珈琲タイムは、
    せめて桜と共に。幸い、桜のカステラ(文明堂)もありますし。

     唯一の桜の絵柄のカップも取り出しました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。





   桜もそうですが、
  世は、いよいよ花の季節。

   季節の花の絵柄の
  カップと共に頂く珈琲は、
  ちょっと気分が変わって
  新鮮です。

   今日の珈琲は勿論、
  先日の 「富久栄珈琲」
  のもの。

   その銘柄は、
  「エチオピア モカ
  イルガチェヘ コンガ」。

   深い味わいで、
  “これぞ、モカの味!”
  と言った感じ。シトラス系。

   酸味は強いですが、
  (苦手だったのですが)
  意外にイケます。

   今回、月替わりの3品は、
  全く問題ありませんでした。

   その上、珈琲を淹れれば、
  暫くお部屋全体が珈琲の
  薫りに包まれ、幸せ気分。

   ただ、おまけの 「イエローハニー」 には、
  珈琲独特のその香りがありません。

   味には問題がないのですが、前回、香りがないという事で、
  暫く休んだ私としては少々、残念です。

   (~なんて、タダで頂いた物に文句を言って申し訳ありません)
  売れ筋と、そうでない物との差が出るのかも知れませんね。

爪先立ってやって来た春

2016-04-02 21:05:05 | 香る庭の花綴り





【満開の 「花韮(ハナニラ)」】










その年の 4月 は美しく爪先だってやって来て、
日光と微風の2、3日が続いた。
その後、北東の吹雪が吹き付け、
再び世界に1枚の白い毛布を落とした。   
                    【「炉辺荘のアン」 第22章】









   まだまだ若い月だと思っていたのに、はや4月。
  今日は少々、風がありましたが、昨日以上の暖かさとなりました。

   美しく爪先立って春がやって来ました。いよいよ世界は春爛漫。
  『アンの世界』 と違って、さすがに白い毛布は落とさないでしょうが、
  今後、お天気の崩れはありそうです。









【ムスカリ】


【開花した 「クリスマスローズ」】




   さて、冒頭の写真。
  この花韮(ハナニラ)は、
  先日もお伝えしましたね。

   あの時は、
  咲き初(そ)めでしたが、
  満開になりました。

   ヨーロッパでは、
  「ダビデの星」 と
  呼ばれている花。

   春になると、
  いつの間にか細い葉を
  伸ばし、青みを帯びた、
  白い星型の美しい
  花を咲かせます。

   それにしても、
  「星」 と言うだけの
  事はありますね。

   背丈はさほど
  高くはありませんが、
  地上に枯れた花を
  残す事がありません。

   そして俯く花、
  クリスマスローズが開花。

   この謙虚な花の花言葉は、「追憶」、「私を忘れないで」。
  言い得て妙で、思わず納得。癒しの花でもありますね。