【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

年満月(としみつづき)に思いを馳せて

2013-12-28 17:28:18 | リラのお気楽ユメ日記



【趣きのある 「紫陽花の葉」】


【ユリオブスデージー】







冬に良くある晴れ渡った、寒い、
眩しいような一日であった。
(中略)
空は鋭いばかりに青かった。
雪のダイヤモンドは強烈に輝いた。
こわばった樹木は裸で、恥知らずであったが、
一種の綴面皮な美しさを備えていた。
丘は水晶の投槍を放った。
影でさえ鋭く、いかつく、
輪郭がはっきりしており、
つつましい影に相応ふさわしくなかった。
美しいものはどぎつい光の中で
全て10倍も美しく見え、
魅力の方はそれだけ劣って見えた。
(中略)
一切のものは美しいか醜いか
どちらかであった。
その探り出すような光にあっては、
柔らかな混合とか、親切なぼかしとか、
捉えどころのない曖昧さなどは
一つもなかった。
自分の個性を保つ唯一の物はもみであった。
樅は神秘と影の木なので、
無遠慮な光の進入に負けないいのである                 
                  【「アンの夢の家」 第16章】
 












   こんな朝焼けの空で明けました。
  空気は肌を突き刺すようなピリッとした冷気。
  鋭角的な冬日和となりました。

   そんな今朝は殊の外、冷えました。
  恐らく今年一番の寒さでしょう。

   案の定、水溜りには薄っすらと氷が・・。
  ちょっぴり、『アンの世界』 に近付いたような・・。

   いいえ、『アンの世界』 は、こんなものではありませんね。
  私などの想像を絶する寒さでしょうから。

   それにしても、起床時の二階の二重窓と、
  そうでない窓の部屋の温度差は、何と5.5度。
  恐るべき二重窓効果です。




 




   さて、今年も後、数日を残すのみとなりました。
  つい先日、「引き算の美学」 を唱えたばかりですが、
  今日は、これから満ちて行く年だと考え・・。

   所謂、引き算ではなく足し算です。
  後、4日で終わるのではなく、4日で満ちて行く・・。

   ほんの少し考え方を変えるだけで、
  気持ちまでガラッと変わりますものね。

   足し算は、欧米お得意・・やはり大陸的で前向きです。
  翻って引き算。日本人の生来持つ繊細さと優しさ・・。

   引き算の持つ哀愁や寂寥感・・。
  尤も、それだけではありませんが、
  この中からは様々なものが生まれます。 
  ~なんて。話が逸れました。

   本年も拙いブログを訪問下さり、有り難うございます。
  相も変わらず、日常の徒然を漠然と記すだけの
  変わり映えしないものとなっています。

   お花畑から覚醒した事もあって、政治の事も、
  もっと記したいのですが、あくまでもブログの根底は
  「赤毛のアン」。少々、そぐわない気がしないでもありません。

   しかしながら、アンもほんの少しですが、
  政治にも触れていますので、その範囲内・・という事でお許し下さい。

   ただ、カテゴリーを広げ過ぎたきらいはあります。
  どうやら一つの事を深く掘り下げる人間ではなく、
  何分にも浅く広く・・の私ですから仕方ありません。

   今日で、本年のブログ納めと致します。
  今日も、“すがれ行く紫陽花の葉っぱ” の写真と共に。
  この一年、本当に有り難うございました。

   来年も、どうぞよろしくお願い致します。
  それでは皆様、良いお年をお迎え下さいね。
  ごきげんよう!! 

当たり前の奇跡

2013-12-27 23:45:55 | 今時主婦の井戸端会議(政治など)

【「ブルーサルビア」】


【紫に染まる庭 ~ 「アメジストセージ」】





   昨日の雨は朝には上がりました。
  この季節の雨は、長く降り続かないのでいいですね。
  とは言っても、今日はいくらか時雨模様。

   そんなアース色の天候に、
  秋口から咲いている花期の長い、紫の花が映えています。
  写真は、「ブルーサルビア」 に 「アメジストセージ」。

   それでも、午前中は何とか我慢していた空でしたが、
  今日も、午後になってポツリ、ポツリ・・。
  時間的には短いものでしたが。

   




 





   
   さて、世の中では当たり前の事を、さも当たり前の
  ような顔をして、粛々と執り行なうという事が、
  いかに難しいか・・思い知らされています。

   昨日は、安倍首相が靖国神社へ参拝されましたね。
  私は大いに支持します。(YAHOO! の 【意識調査】 投票済み)
  昨日の段階では85%の支持でしたが、今日は80パーセントに。

   一国の総理大臣が戦争で犠牲になられた方の
  英霊を弔う事に何の問題があると言うのでしょう。

   相も変わらず、揃いも揃って、マスコミの姦しいこと!
  NHKなどは、まるで犯罪者のような報道をしたとか。

   (尤も私は特定秘密法案の時の、
  偏向報道に嫌気がさして見ていませんけれど)

   中国や韓国に配慮・・? 
  そんな必要は全くありません。これまでが良い例です。

   行っても行かなくても、何をしてもしなくても、
  かの国は変わる事はありません。

   寧ろ配慮すればした分、嵩(かさ)にかかって来る国。
  何しろ嘘だって、「100回吐けば本当になる」 国なのですから。

   逆に、小さい頃から 「嘘吐きは泥棒の始まり」 と、
  嘘を吐く事を最大限に戒めた、日本人とは根本的に違います。

   そろそろ相手を慮(おもんばか)るだけの
  自己犠牲? は、やめるべきではないでしょうか。

   戦後70年近く経っても繰り返し繰り返し、謝罪を求める国。
  いい加減、愛想も尽き果てます。
  おまけに 「感謝」 という事は全く知らない国。

   個人的な付き合いに例えても、いつも後ろだけを
  振り返って愚痴ばかりの人とは疲れてしまって、
  付き合いたくありませんものね。

   二言目には 「歴史を反省」 と言いますが、
  そもそも、まともな歴史を教えて来なかった国に
  言われたくありません。

   『日本人にとって歴史とは 「学問」
  中国人にとって歴史とは 「政治」
  韓国人にとって歴史とは 「願望」』
  
  ~掲示板より引用。

   いみじくも100年前に福沢諭吉が言っていたではありませんか。
  「助けない」 「教えない」 「関わらない」、
  これに尽きるようです。

臘月(ろうづき)のかそけき花姿

2013-12-26 23:25:35 | 香る庭の花綴り



【恥じらうように咲く冬の花 「水仙・山茶花(さざんか)」】





「ポーチの古い寒暖計では
零度となっているし、横手の入口の
新しい寒暖計は10度になっているのよ。
だからマフを持って行った方が
いいかどうか分からないわ」
と、ある 寒い12月の夜、アンが言った。
「古い方の寒暖計によった方がいいですよ」
と、レベッカ・デューが慎重な注意をした。
「多分、古い方がこの土地の気候に
良く慣れているでしょうからね。・・・」
                 【「アンの幸福」 第2年目4.】





   昨日の快晴の空から一転して重い空で明けた今朝。
  今日は一日中、日射しはありません。

   それでも何となく、
  今日はこのまま推移するのかと思っていましたら・・。

   ポツポツ・・と雨が降り出したではありませんか。
  音もない静かな雨。時間にして、午後3時頃。

   果たして天気予報通りの空となりました。
  最近の天気予報は良く当たりますね。しかも時間まで。

   こうなりますと、今日の 『アンの世界』 の会話なんて、
  微笑ましくなります。アナログ的な会話が、却って新鮮に思え。

   

   











   さて、庭の薔薇は今日も
  相変わらずの姿ですが、
  水仙や山茶花(さざんか)等、
  冬の花がいつの間にか
  盛りです。(冒頭から2枚の写真)

   これらは控え目で・・
  あくまでも謙虚? な
  花姿に思えてなりません。

   先日の葉っぱに代わり、
  こちらは、「かそけき花姿」
  とでも申しましょうか。

   一方、こちら(3枚目から6枚目)
  の写真。   

   性懲りもなく、再び葉っぱの
  「すがれ行く美」 に思いを馳せて。

   檸檬(レモン)色の紫陽花に
  寄り添っているのは・・。

   いいえ、支えられている
  と言った方が良いかも
  知れませんね。

   春に咲く野の花、 
  「赤花夕化粧(アカバナユウゲショウ)」 なら、
  一昨日とはすっかり趣きを変えた 「卯の花」 です。
  こんな渋い色合いがたまりません。

   そして仄かに紅葉しているのは、「薔薇」 と 「ゼラニウム」。
  薔薇は兎も角、ゼラニウムは他の季節は、
  黄色にはなれど、赤くなるのはこの季節だけですものね。
  まるで葉っぱの花が咲いたようです。

クリスマス色に染まって

2013-12-25 23:53:53 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












グリーン・ゲイブルズの土曜日と月曜日は
賑やかな用事で一杯だった。
プラム・プディング の下ごしらえをしたり、
クリスマス・ツリー を家に運んで来たりした。
クリスマス・ツリーはキャザリン、アン、
デイヴィー、ドーラの四人で
森へ探しに行った。
(中略)
彼らは 花輪 にするため、
いえぞ松や 這い松を摘み取り、
冬中森のとある深い窪みに青々と繁り続ける
羊歯しだまで摘んでさまよい歩くうちに、
太陽は白い山腹の上から
夜の方を振り返って微笑んで見せた。
                 【「アンの幸福」 第2年目6.】











   
   こんな晴れ渡った空で迎えた、クリスマスの朝。 
  (写真は午前7時20分頃の空)

   日中は雲一つない快晴となりました。
  おまけに暖かくて。

   これではホワイト・クリスマスどころか、
  正真正銘の(春のような)グリーン・クリスマスです。
  クリスマスだけは暖かいそれは、らしくありませんものね。

   やはり一面の雪景色、静寂、清廉な
  白一色の中で迎えるクリスマスこそ、憧れです。

   そう言えば昨日、テレビでは今年最後の
  大掃除日和だと言っていましたっけ。クリスマスに大掃除・・?
  それもいいかも知れませんね。









   さて、昨日は、およそ
  クリスマスらしからぬ、
  すがれた色の写真でしたね。

   でも今日は、やはり
  本来のクリスマス色で。

   それでも一応、古い
  ミシンの上を12月に
  入った頃からクリスマス
  コーナーにしています。

   となれば・・。
  クリスマスの今日、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
  開店と致しましょう。

   蝋燭は普段から用意して
  いますし、準備は万端です。

   そうそう、こんな時こそ、
  「想像の余地」 をフル回転
  させればいいだけの事ですから。

   カップは可愛らしい男の子と女の子の絵柄で。
  子供時代のアンとギルバートという事に・・?
  「美味しいお茶とケーキが入りましたよ~」 

歳時記の中に吹く風

2013-12-24 23:06:16 | 四季のスケッチ









静けさそのものが親しみを深く感じさせる
『恋人の小径』 や 『お化けの森』、
(中略)
菫色の影が濃く漂う古い果樹園、
夕焼け空に映える森など。
さえずり、歌う小鳥の影も見えず、
小川のせせらぎも聞こえず、
お喋り屋のリスの姿もなかった。
しかし、時折風が奏でる調べが
量の不足を質で埋め合わせていた。

「見て美しいものや、聞いて美しいものは、
いつでも何かしらあるものね」

と、アンが言った。       
                  【「アンの幸福」 第2年目】






                                 【師走の黄昏の空に珊瑚色の雲】
   「朝曇りは晴れの元」
  とは良く言ったものですね。

   起床時は、どんよりした
  重い空でしたが、
  時間の経過と共に青空に。
  (因みに夕曇りは雨)

   ただ朝、暫くは
  日射しがない分、
  随分寒く感じましたけれど。

   こんな時、
  太陽の有り難さを思います。
  逆に日中は暖かくなりました。

   今日はクリスマスイブですね。
  勿論、こちらは 「グリーン・クリスマス」。

   それでも子供の頃は、
  「ホワイト・クリスマス」 でこそありませんが、
  時折、風花舞う寒いクリスマスだった・・
  ~という記憶があります。

   そして、それに重なる、あるシーン。
  枕元に置いてあったピンクのマフラーと少年少女文学全集。
  なぜか鮮明に覚えています。







【「小手毬(コデマリ)」】


【「卯の花(ウノハナ)」】





   ところで 「歳時記」 イコール 「季寄せ」。
  私は殊の外(ことのほか)、歳時記を読む事が好きなのですが、
  日本には素敵な言葉がありますね。特に 「季寄せ」 なんて。

   今日はクリスマスイブと言いますのに、
  赤と緑のクリスマス色はそっちのけで、
  相も変わらず私は、こんなすがれた色の植物の写真を。

   そうそう、冒頭の写真。
  昨日、原っぱに咲いていた蔓性の葉っぱです。

   勿論、この植物の名前など、知る由もありません。
  紅葉した葉っぱの色合いが素敵で持ち帰りました。

   くるくるっと丸めただけの超簡単リース。
  おまけに今日だけの色と姿でしょう。
  乾燥すると表裏が逆になりますから。

   今年は、このすがれた色に夢中になりましたから、
  たまには、こんなすがれたクリスマスもいいかも知れません。

   それにしても、「ホワイトクリスマス」 ならぬ、
  「すがれたクリスマス」 なんて。

   「すがれた」 も日本らしい情緒のある
  素敵な言葉なのですが、クリスマスにはもう一つですね。

こんな所に昭和~迷い込んで路地裏

2013-12-23 21:02:51 | レトロ(素敵)な空間~散策







【名残りの紅葉】









まもなく、一軒の家に出た ――
(中略)
野趣に富んだ古風の家で、軒は低く、
四角い小さな硝子窓が付いていた。
柳の大木が古い枝を家の上にかざし、
周囲には一見手入れをしていないような
多年生植物や灌木かんぼくが押し合っていた。
家は風雨にさらされてくすみ、
みすぼらしかったが、その向こうにある
納屋はどこからどこまでも最新式で、
こぢんまりとし、豊かそうだった。   
               【「アンの幸福」 第2年目】







   昨日以上の
  冬日和となりました。
  (写真は午後3時半の空)

   青い空に白い雲が
  ポカン、ポカン。

   その雲は様々なものに
  姿を変え、見ていて
  飽きません。

   重なっていた雲が
  やがて離れ、ある時は鳥、
  又ある時は犬に馬に。

   今度は群れた羊たち。
  それはさながら空の動物園ですね。










   さて、買い物からの帰り道、
  ふと迷い込んだ一本の路地。

   本来なら左に曲がら
  なければなりませんのに。

   それと言うのも、
  チラとですが、イギリスの
  国旗を見たような気がして。 

   “行き止まりのように
  なっているけれど、
  向こうに行けるのかな・・?”

   自問自答しながら、
  進んでみました。

   路地には普通のしもた屋が
  建ち並んでいます。

   ただ、イギリスの国旗が、
  どうにも合点が行きません。

   でも、ありました! 
  チロリアンランプが満開のお宅があり、そのお隣に。
  見れば、古い木造平屋建ての家。

   門の所にはピアノコンサートの案内等と共に、
  珈琲、紅茶、¥400等の看板も。

   やはり喫茶店のようです。
  外からは分かりませんが、イギリス風の喫茶店なのでしょうね。
  “又々、見~つけた!” 今度、友達と行ってみましょう。

   それにしても外観は、どこにでもある昭和の家。
  今、そんな普通の家を生かしたお店が盛んですね。

   そんなお店に何度か行きましたが、
  それが皆素敵なのです。落ち着きと癒し効果は絶大。
  改めて日本家屋の魅力に取り付かれています。

   そうそう、前述のチロリアンランプで一杯のお宅。
  赤と緑は、クリスマスの色ですものね。
  大きなリースも飾ってあり、これも又、素敵です。参考になります。        

今年最後の花支度

2013-12-22 18:48:28 | 四季のスケッチ












ポプラを渡る夕風が悲しげな気味の悪い
 古代の呪文のような音を立てていた ――
昔の想い出の切れ切れの夢を思わせた。
二人の前にはほっそりした姿の良い
ポプラの若木がとうもろこし色と
エメラルド色と薄れ行く薔薇色を溶かした
西の空を背にして立ち、
黒ずみ震えを帯びた妖精のような美しさで
葉も小枝も全てくっきり浮かび上がっていた。     
                 【「アンの夢の家」 第26章】






   この所不安定な天候でしたが、
  今日は朝から晴れ渡りました。
  冬日和。

   頬に当たる風は冷たいけれど
  澄んだ空気が心地良いです。

   それでも、ほんのひと時、
  パラッと来ましたが。

   今日は冬至ですね。
  一年で一番短い日。

   そして北海道の歌登では、
  -20度になったとか。

   今日は、各地で最低気温を
  更新する寒い冬至だそうですが、
  我家はそうではありません。

   と言いますのも・・。
  実は昨日、リビングと寝室に
  今流行の内窓を取り付けました。

   一窓一時間という事でしたが、
  終了時間を大幅に短縮してその工事は終わりました。

   こんなに簡単に出来るのでしたら、
  もう少し早く取り付ければ良かったと後悔したものです。

   とは言え、窓を取り付けるに当たって、
  改めて部屋を見回すと、余りにもの生活雑貨の多さに愕然。

   その片付けのために思わぬ時間を取られ、
  ブログ更新も、ままならない有様。
  丁度、大掃除の季節ですし、これ幸いの気持ちも。

   二重窓の効果はピアノ室で実感済みですが、
  結露もほとんど付きませんし、冷暖房効果は抜群。
  灯油も高値安定ですし、光熱費の節約に貢献してくれるでしょう。







【冬色セージの葉】


【銀細工のような 「藜(あかざ)」】



   さて、前置きが
  長くなりました。

   「花支度」 と題しましたが、
  今、まさに開かんと
  している庭の花々。

   「紅薔薇」 と 「白薔薇」、
  「インウォールクラータ」
   に 「水仙」。

   尤も冬という季節のせいで
  水仙を除けば、その歩みは
  遅々たるものですが・・。

   同時に冬色に変わった
  木々も既に春の支度を
  していますものね。

   ところで、紅葉(もみじ)
  の高さまで伸びた藜を
  やっと今日、切りました。

   杖にもなるという丈夫な
  幹は、細くて白くて繊細。
  見た目とはかなり違います。

   そうそう写真は、
  庭のガーデンテーブルに置いてある壺に
  無造作に挿していた藜です。

   藜は趣きのある植物ですが、
  ドライには向かないと思っていたものです。
  なぜって、小さな花房がパラパラとこぼれますから。

   それが自然の雨風に打たれて取れ、
  銀細工のようになりました。もう振っても落ちません。

   スプレーのニスでもかければ、
  クリスマスにもいいかも・・。これも 「怪我の功名」 ですね。

引き算の美学

2013-12-19 18:56:56 | 四季のスケッチ



【紅一点】


【モノトーンの世界】





ある木々は社交的に、
枝を交えて一緒に成長するのを愛する。
イルゼと私が肩に腕をかけて、
内緒話をするように、
仲良く育って行くのである。
そうかと思うと、四、五本だけかたまり合って
他からは離れている木もある ――
(中略)
それから又修道僧のように、
一人群れから離れて真っ直ぐに高く立ち、
空の風とだけ語っているのもある。
けれどもこういう木こそ
一番知る価値のあるものだ。                 
                【「エミリーはのぼる」 第1章】






                                    【借景の名残り紅葉(もみじ)】
   昨日の雨は
  上がりましたが、
  なかなかすっきりした
  天気にはなりません。

   一昨日と同様、今にも
  泣き出しそうな重い空。

   いいえ、ほとんど
  降っているかいないか、
  分からないような・・・

   霧雨くらいは降ったの
  かも知れません。
  路面が濡れていましたから。

   ただ日射しが
  ありませんのに、意外にも
  気温の方はそれ程低くは
  ありません。

   どうやら今晩辺りから
  寒くなるそうですね。

   まだ、その気配は
  全くありませんけれど。











   借景のお隣の山紅葉は、
  まだ半分程度残っています。

   一方、我家の野村紅葉は
  すっかり落ち切って、
  既に冬枯れ状態。      

   そう言えば、ここにも
  何度も登場している
  藜(あかざ)も。

   そして、今日の引用文の
  如く、藜は紅葉と
  すっかり仲良しです。

   この藜、そろそろ抜いて
  整理しようと思ったのですが、
  (簡単に抜けます)
  もう少しこのままに。

   クリーム色になった
  葉っぱに風情がありますから。

   アース色になった世界に、
  お隣から飛んで来たのでしょうか、
  紅葉の赤い葉っぱが鮮やかです。

   丁度、一週間前の 「散り際の美学」 もそうですが、
  日本独特の 「引き算の美学」 もなかなかです。

   紅葉(もみじ)のように脚光を浴びる木もあれば、
  藜のようにひっそりと咲き、ひっそりと散る木? も・・。

   その儚(はかな)さ、さり気なさ。
  来年は、どんな姿を見せてくれるでしょう。今から楽しみです。

しなやかに土の魅力

2013-12-18 17:45:57 | 趣味の器(壺)~その他














たった1本の揺らぐ蝋燭の光を
頼りに書き出した。
火は暗い部屋に青白いオアシスを描いた。
(中略)
ついに蝋燭が溶けたあぶら
小さな池の中でパチパチね、
シューといって消えてしまった時、
ようやくエミリーは現実に立ち返り、
吐息と共に身震いした。
時計を見ると2時だった。       
                【「エミリーはのぼる」 第1章】





   こちらは久し振りの雨となりました。
  いつ降り出したのかさえ分からない、しっとりとした静かな雨。

   これでカラッカラに乾いていた空気も少しは潤いを増すでしょう。
  今日は一日中、雨のようです。明日は晴れるそうですけれど。











   ところで早いもので後、
  一週間でクリスマスですね。

   この季節、巷では赤や緑、
  それこそ、色とりどりの
  色彩に満ち溢れています。

   でも今年の私は、
  和の持つ魅力に、どっぷり。

   一応、最低限のリースや
  手作りのツリーなどは
  飾っていますが、
  至って控え目です。

   今日のように薄暗い雨の
  日は、土物のランプで
  寛いでいます。

   今日のランプは蝋燭では
  なく、10wの電球を。
  (アロマランプは違います)

   蝋燭も大好きなのですが、ランプの場合、
  蝋燭ではもう一つ火力が弱い事と長時間は使えません。

   それにやはり火の元が心配ですから。
  とは言っても蝋燭の魅力は限りなくありますし、
  そこは臨機応変で。

   そうそう、これら土物のランプ。
  今日は雨ですから昼間でも結構、輝いていますが、
  晴れの日などは夜の帳(とばり)が下りると共に、
  徐々に・・ほんのり空気に色が付くような気がして好きなのです。

   それに部屋全体が煌々(こうこう)と照らされているより、
  どれだけロマンティックでしょう。
  ~なんて。

   大地が受け止めた恵みを宿す土ですものね。
  壺にしろ器にしろ、癒されるのは当然かも知れません。

召しませ古都の香り

2013-12-17 19:40:28 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編










どんより曇った
寒い冬の朝起き出したアンには、
しみじみ人生がばかばかしく、
生き甲斐がいのないものに思えた。              
            【「アンの青春」 第12章】






   今日は、どんよりした重い空で明けました。
  日射しがありませんから、辺りは灰色の景色。
  見るからに寒々としたものです。

   そのわりには暖かく、ストーブを消す時間も。
  厚い雲ですっぽり覆われているせいでしょうね。

   それでも午前中は時折、薄日も射していましたが、
  午後になると今にも泣き出しそうな空に。
  でも今日一杯は、何とか持つようです。













     さて、およそ10日振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
    今日は先日の京都で求めた、お菓子(「都の月」)がありますから。

     と言っても、最後の一つになってしまいました。
    もう一つ、そのお菓子が載っているお皿は七宝。
    これもその時、同時に求めたものです。たった2枚ですけれど。

   そうそう、後ろの薄(すすき)が入っている 【水色の壺】 も七宝です。
  テーブルは、敢えて壺を代用。和を意識して。
  今日は素材を生かして、クロスもなしにしましょう。

   小物や雑貨・・これ以上物を増やしたくないのですが、
  見れば、ついつい欲しくなってしまって求めてしまいます。
  好きな物が多過ぎるというのは困りものですね。

   カップは、「萩焼」。以前にも登場した事がありますね。
  フリルの受け皿が気に入っています。