【趣きのある 「紫陽花の葉」】
【ユリオブスデージー】
冬に良くある晴れ渡った、寒い、 眩しいような一日であった。 (中略) 空は鋭いばかりに青かった。 雪のダイヤモンドは強烈に輝いた。 こわばった樹木は裸で、恥知らずであったが、 一種の綴面皮な美しさを備えていた。 丘は水晶の投槍を放った。 影でさえ鋭く、いかつく、 輪郭がはっきりしており、 つつましい影に相応しくなかった。 美しいものはどぎつい光の中で 全て10倍も美しく見え、 魅力の方はそれだけ劣って見えた。 (中略) 一切のものは美しいか醜いか どちらかであった。 その探り出すような光にあっては、 柔らかな混合とか、親切なぼかしとか、 捉えどころのない曖昧さなどは 一つもなかった。 自分の個性を保つ唯一の物は樅であった。 樅は神秘と影の木なので、 無遠慮な光の進入に負けないいのである 【「アンの夢の家」 第16章】 |
こんな朝焼けの空で明けました。
空気は肌を突き刺すようなピリッとした冷気。
鋭角的な冬日和となりました。
そんな今朝は殊の外、冷えました。
恐らく今年一番の寒さでしょう。
案の定、水溜りには薄っすらと氷が・・。
ちょっぴり、『アンの世界』 に近付いたような・・。
いいえ、『アンの世界』 は、こんなものではありませんね。
私などの想像を絶する寒さでしょうから。
それにしても、起床時の二階の二重窓と、
そうでない窓の部屋の温度差は、何と5.5度。
恐るべき二重窓効果です。
さて、今年も後、数日を残すのみとなりました。
つい先日、「引き算の美学」 を唱えたばかりですが、
今日は、これから満ちて行く年だと考え・・。
所謂、引き算ではなく足し算です。
後、4日で終わるのではなく、4日で満ちて行く・・。
ほんの少し考え方を変えるだけで、
気持ちまでガラッと変わりますものね。
足し算は、欧米お得意・・やはり大陸的で前向きです。
翻って引き算。日本人の生来持つ繊細さと優しさ・・。
引き算の持つ哀愁や寂寥感・・。
尤も、それだけではありませんが、
この中からは様々なものが生まれます。
~なんて。話が逸れました。
本年も拙いブログを訪問下さり、有り難うございます。
相も変わらず、日常の徒然を漠然と記すだけの
変わり映えしないものとなっています。
お花畑から覚醒した事もあって、政治の事も、
もっと記したいのですが、あくまでもブログの根底は
「赤毛のアン」。少々、そぐわない気がしないでもありません。
しかしながら、アンもほんの少しですが、
政治にも触れていますので、その範囲内・・という事でお許し下さい。
ただ、カテゴリーを広げ過ぎたきらいはあります。
どうやら一つの事を深く掘り下げる人間ではなく、
何分にも浅く広く・・の私ですから仕方ありません。
今日で、本年のブログ納めと致します。
今日も、“すがれ行く紫陽花の葉っぱ” の写真と共に。
この一年、本当に有り難うございました。
来年も、どうぞよろしくお願い致します。
それでは皆様、良いお年をお迎え下さいね。
ごきげんよう!!