【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

幸せ色の薔薇 ~ 薔薇色編

2014-09-30 18:11:08 | 薔薇の追憶


















素晴らしい一日となるべきその日も
いつもと変わりなく始まった。
東の空の 卷積雲 が ――
それが卷積雲である事を
この時のジェーンは知らなかったが ――
燃え始めた。
太陽は殊更ことさら大騒ぎせずに昇った。             
                 【「丘の家のジェーン」 11.】












【午前6時半の空】








   9月最後の今朝は、こんな鱗(うろこ)雲で明けました。
  本当に、一日として同じ空はありません。

   勿論、鱗雲も千差万別。
  昨日のように何もない空もいいけれど、
  味わい深い雲の存在には、心癒されます。














【薔薇色の薔薇】




   さて、今日は
  薔薇色の薔薇を。

   薔薇色と言えば、
  幸せ色。

   ばら色と綴った方が
  良いかも知れませんね。

   思わず笑みが
  零(こぼ)れる色。

   ロマンティックな
  夢を叶える色。

   ところで、真紅に
  見える蕾のそれも
  皆、みんな薔薇色。

   いつもの事ながら、
  蕾時は、ドキッと
  させられます。
  つい違う色と錯覚して。

   毎日のように
  薔薇の写真をアップ
  していますのに、薔薇に接しますと、
  つい饒舌(じょうぜつ)になってしまいます。
  通り一片な言葉など、いりませんのに。

慎ましやかな花

2014-09-29 17:23:17 | 香る庭の花綴り

【「犬蓼(イヌタデ)」】


【「水引草(ミズヒキソウ)」】




【「紫苑(シオン)」】









晴れ渡った空を背景に彼方かなたの丘が
美しい紫色に変わった。
草も木もない醜いらくがき街道でさえ
銀色のもやの中で光を放っている。
牧場も森も真珠のような
微かな輝きを帯びて美しい。
「夜明けの僅か数分の間、
世界はいつも若返るのだわ」
とエミリーは呟いた。                
            【「エミリーはのぼる」 第13章】





   何もない空で明けた今朝。
  この季節には珍しく靄(もや)がかかった空。
  今日も秋晴れが続きます。

   気温の方も暑からず、寒からず。
  過ごし易い日々です。

   窓からは風に乗って今日も金木犀の甘い香りが・・。
  その金木犀、去年は10月28日に 「今が最盛期」
  ~なんてブログに記しています。

   尤も、特別暑かった去年は例年より二週間位、遅いとも。
  大体、10月中旬頃咲いていたように思います。













【「秋桜(コスモス)」】



                                   【紫苑】
   さて、薔薇もいいけれど、
  今日は、華奢で、繊細で・・
  慎ましやかな花を
  中心に選んでみました。

   憧れの紫苑しかり、
  秋桜だって、例には
  洩れませんものね。

   犬蓼、水引草は、
  申すまでもありません。

   それにしても
  秋の桜、コスモス。

   風に揺れる、
  コスモスの優雅さには
  特別なものがあります。

   見た目の可憐さに
  相反し、意外にも
  強い花でもありますね。

   ある意味、
  女性の理想像かも知れません。

秋色薔薇は女王の風格

2014-09-28 19:01:21 | 薔薇の追憶















秋の風と連れ立ち 
天高くそびえる高原を歩き
緑をまとった小さき妖精たちに
出会う事を ひそかに願う
妖精の国へと真っ直ぐに続く
もみ立ち並ぶ街道の側
月と太陽の狭間はざまの 魅せられし国
               【アンの想い出の日々(下)」】











【午前 5時45分 の空】


【午前 6時 の空】







   今朝も、こんな趣きのある空で明けました。 
  二日として同じ空はない今の季節。

   毎朝、一番に空を眺める事が、
  この季節の楽しみの一つとなっています。

   それにしても窓を開ける度に、戸外に出る度に、
  フワ~ッと香る甘い香り。香りの主は勿論、金木犀。

   我家も隣家もお向かいの家も、皆植えていますので、
  もう凄い事になっています。嬉しい悲鳴。
  






   今年は金木犀が
  9月に何十年振りかで
  咲きました。

   かと思えば、
  我家ではすこぶる
  花付きの悪かった
  紫陽花が咲いたり。

   ちょっとした異変?
  が起こっています。

   薔薇も例外では
  ありません。

   これで何度目の
  開花でしょう・・?

   今日は秋の日に輝く
  朱鷺色(ときいろ)の
  薔薇をもう一度。
  (前回は 【こちら】

   青空を背に太陽光線
  を受けてキラキラ。

   見方によれば、
  黄金色にも見え。薄っぺらな言葉などいりませんね。

商店街の夕日

2014-09-27 16:25:56 | 散歩道の日溜りカフェ

【垣間見える夕日 ~ 昨夕午後4時半】


【ハーミットグリーン】









「昨今の夜の中と来たら、いやもう滅茶苦茶。
そして美辞麗句の氾濫。
その美辞麗句が世間の混乱を隠してくれる。
趣味のいいソースで、
魚の不味いのをごまかすようなものだ!
ごてごてしたソースなんぞかかっていない
正真正銘のひらめの切り身が欲しいものだ」               
            【A・クリスティー 「二十四羽の黒つぐみ」】












【夜明けの空 ~ 午前6時】







   朝から快晴の空となりました。
  昨日と同じく、一日中真っ赤なお天気マークがズラリ。

   随分、涼しくなりましたが、日中は汗ばむ陽気です。
  しかしながら、そよそよと風が吹き、
  空気はカラッとして気持ちが良いです。
  それも金木犀の香(かぐわ)しい香りを含み・・。









【見るからに不味そう・・?】 


【お店を変えて ~ 食後の1杯】



   こんな日は、戸外で
  お茶・・と行きたい
  ところですが・・。

   ところで昨日は、
  友達に誘われ、ランチに。

   「いつ通っても
  自転車が一杯止まっていて
  常に満員のお店があるの」
  ~と友達。

   地元のお店ですが、
  私には全く心当たりの
  ないお店です。
  早速、出掛けて来ました。

   兎にも角にも騒々しい
  お店で (大声で話さないと
  会話が成り立ちません)
  おまけにお味の方も、
  もう一つ。

   そんなこんなで。
  昨日は、ブログを更新する気力も失せ、パスしようかとも。   

   ただ一夜明け、何枚か写真も撮った事ですし、
  取り敢えず、アップしようと思い直したという訳です。

   早々にお店を出て、食後の珈琲は別のお店に。
  同じ商店街の一角にある昔からある喫茶店です。「壱番館」。

   珈琲は美味しいのですが、難点は煙草 OK なところ。
  同じ商店街の前回の 【雅苑】 も OK でしたものね。
  お店自体は大層、気に入っていましたのに。

   次回は、作秋開店したばかりの住宅街にあるフレンチのお店を約束。
  お口直し・・となるでしょうか・・?

秋色薔薇の装い ~ 真紅編

2014-09-25 17:10:58 | 薔薇の追憶



【公爵夫人の薔薇】


【淑女の薔薇】







扉の傍らにかぐわしい露を乗せた
一輪の薔薇が咲く
象牙ぞうげのような白だとある者は言うが
私はそれが 真紅の薔薇 だと知る
甘い思い出と 明るい希望が
扉を守る双子の見張り      
              【アンの想い出の日々(下)」】



















   昨夜からの雨は朝には上がっていました。
  目の前の里山は、ちょっとした幻想的な風景。

   200m そこそこの低い山ですが、山は山。
  「想像の余地」 は、たっぷりありますね。

   ところで朝一番に庭に出た時、
  ふっと嗅いだ懐かしい香り。“もしかして金木犀・・?”
  まだ開花はしていませんが、蕾がたっぷり。

   今日は今の所、蒸し暑いですが、
  この所の気温の低下で、金木犀の開花は早そうです。

   それにしても9月に金木犀の香り・・。
  何十年振りの事でしょう。














   昨日の大人のピンク、
  朱鷺(とき)色の
  薔薇に続き、
  今日は真紅の薔薇を。

   そう、リラ版、
  「公爵夫人の薔薇」 と
  「淑女の薔薇」。

   春薔薇とは違い、
  この秋薔薇こそ、
  より洗練されて登場。

   香り、形は勿論、
  気高くもあり。

   そんな薔薇が
  満を持して次々と開花。

   他の流行は移り変わる
  のに、ずっと愛され
  続ける薔薇の一端を
  見たようです。

   広く浅くではなく、
  強く、深くでしょうか・・。

   これから暫くは金木犀との香りの二重唱。
  最高の香りの季節を迎えます。

秋色薔薇の装い

2014-09-24 19:30:08 | 薔薇の追憶







【朱鷺色の薔薇~「ラ・コンパッション」】










黄昏たそがれ迫るひと時に 微笑む 薔薇
昨日と同じ喜びに 心躍らせる
しかし エデンの園の百合のように淡く儚く
夕べ 小さな希望が一つ この世から消えた                 
                【アンの想い出の日々(下)」】






   
   台風16号は温帯低気圧に変わったそうですね。
  今日は、お昼頃から雨の予報でしたが、
  降りそうで降らない空が続いていました。

   大層、思わせ振りな空。少々、蒸し暑くなっています。
  夕方頃から音もなく、ごく弱い雨が・・。

   今は、まだやんでいる事の方が多いのですが、
  大雨にならない事を祈ります。

   

   










   さて、ふと目を向ければ
  秋薔薇が、そこここに。

   今日は朱鷺色の薔薇を。
  そうリラ版、
  「スイートな女神」。

   当然の事ながら薔薇は
  青空が似合いますね。

   ところが意外にも
  今日のような曇天にも。

   その色は、ひと際、
  鮮やかさを増し、
  その魅力を際立たせて
  いるようです。

   華やかにも、
  シックにもなりますね。

   その上、香りも
  殊の外、かぐわしくて。

   やはり大人のピンクは、
  名作の余裕と言ったところでしょうか・・。

古き良き時代のノスタルジア

2014-09-23 16:53:56 | レトロ(素敵)な空間~散策
















うららか街は・・・両側に並んでいる
いかめしい昔風の煉瓦れんが造りの家々は
古びて垢じみ、鎧戸よろいど日除ひよけの
下りた高い窓は通行人に
目配せなんかするどころではなかった。
うららか街に沿って立っている樹木は
あまりにも老木でずんぐりと太く、
ただの木とは思えないほどで・・・
(中略)
この街角にあった元のアダムス家が
取り壊され、跡に白と赤の新しい
ガソリン・スタンドが建った時には
祖母は激しく怒り、決してそこでは
フランクにガソリンを入れさせなかった。    
                【丘の家のジェーン」 1.】






   こちらは今日も快晴となりました。
  青い空に白い雲がくっきり。そして光と影も。
  眩(まぶ)しいです。

   昨日もそうですが、気温は少々高め。
  それでも朝晩の涼しさと夜の帳(とばり)の
  下りる早さにイヤでも秋を感じます。













【蔵のある坂の町】




   さて、昨日は隣町、
  古き良き時代、昭和の
  面影が、至る所に残る
  町を散策して来ました。

   江戸時代には24軒の
  酒造家が軒を連ねたと
  いう、酒造の町。

   尤も、今では僅かに
  2軒だけですが。

   その酒造の町は、
  今でも当時を彷彿させる、
  どっしりした和の家が
  立ち並んでいて、
  飽きさせません。

   『アンの世界』
  煉瓦造りの家は古びて
  垢じみているそうですが、
  和の家は、決してそんな
  事はありません。

   偶然にも当時と同じ仕様で
  修繕をしている何軒かの家にも出会いましたし。

   和の家の良さとでも言うのでしょうか・・。
  木の持つ温もりかも知れませんね。

   それは、凛とした佇(たたず)まいで整然としているのに、
  決して人を拒否していない温かさがあります。

   そうそう、冒頭から5枚目の仏壇店。
  写真は昔通りのものですが、隣には現代建築での店舗が
  ちゃんと存在しています。店主の拘りでしょうか・・。
  壊していない所が素敵。

   こんな石碑も発見。      
  どうやら最近、建てられたようですね。











大人色に染まった秋色薔薇 ~ その2

2014-09-21 18:00:08 | 薔薇の追憶














「・・・薔薇を買いに行きなすったのよ・・・
金色の薔薇 を55本よ、スーザン・・・
好きな花は黄色い薔薇だけだとおばさんが
言いなさるのを聞いた事があるの」                    
                  【炉辺荘のアン」 第14章】











【薄紫色の空 ~ 昨夕18時】







   昨日の真珠色の空から一転して、今日は快晴となりました。
  気温も昨日より上がりました。

   でも、今日くらいが私には丁度良いです。
  昨日は、ちょっと寒過ぎましたから。

   ところで、写真の空は昨夕のもの。
  時間としてはほんの僅か。
  刹那の時間とは良く言ったものですね。















   さて、昨日の続き。
  気温が上がった事も
  あり、太陽を一身に
  受けて蕾の薔薇が
  一気に開花。

   薔薇の最盛期は
  5月でしょうが、今、
  この季節、薔薇にとって
  1年で1番美しい季節を
  迎えたような気がします。

   特に金色の薔薇。
  (冒頭の写真)

   この色の薔薇が咲いた
  のは久し振りですが、
  まさに神々しいまでの
  美しさ。

   アンが金色の薔薇と
  言うのも頷けます。

   この色の薔薇で
  思い出すのは
  マライアおばさん

   アンの家に長い事、居候。
  それだけならまだしも、
  口うるさくて頑固で、意地が悪いと来ています。

   でも、何が幸いするか分かりませんね。
  誕生日に金色の薔薇を55本送った事により、
  アンの家を退去する事になったのですから。   

   年齢を知られるのが殊の外、嫌だった・・。
  マライアおばさんの弱点は、アンにとっても
  思いもかけないもののようだったようです。

大人色に染まった秋色薔薇

2014-09-20 18:00:08 | 薔薇の追憶



【イナバウアー?】


【凛として蕾の薔薇】








「・・・一体、夏はどこへ行って
しまったんでしょうね? 
(中略)
小さい頃、あたしは夏の一方の端から
もう一方の端を見る事が出来なかったのよ。
果てなく続く季節のように
あたしの前に広がっていたんです。
今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』
だけですわ」            
                   【「アンの愛情」 第23章】






   この所、良いお天気が続いていましたが、
  今日は珍しく真珠色の空に。

   こんな空ですと、(昨日もそうですが)妙に冷え冷えとして、
  一気に秋が深まったような気さえして来ます。
  まだお彼岸前ですのに。
   





   アン ではありませんが、
  一体、夏はどこに
  行ってしまったのでしょう。

   ここ何年も、お彼岸頃に
  やっとしのぎやすくなると
  いった事を繰り返して
  いましたものね。

   今年のように、
  夏を懐かしむなどといった
  感情は、久し振りです。

   そんな中、
  秋薔薇が、ひっそりと
  厳かに開花。

   最盛期に比べると少々、
  小振りながら、この季節の
  薔薇は、とりわけ美しくて。

   虫食いの葉っぱでさえ
  日が射せば、小さな灯りが
  灯ったよう。

   これは春にはない、
  秋薔薇の独特の風情です。

   秋の薔薇には百の色、秋の茎には千の色と言います。
  霜に焼けた何とも言えないグラデーションが、
  今年は殊の外(ことのほか)、楽しめそうです。     

小さな居場所 ~ 蝶を呼ぶ庭

2014-09-18 21:33:51 | 四季のスケッチ









【「姫裏波蛇目(ヒメウラナミジャノメ)」】 








「私はみっともない真似はしたくないけれど、
前からビーズの肩マントを欲しくて
たまらなかったのですよ。
あれこそいわゆる洒落たものだと
いつも考えていたものです。
それに今また流行はやっていますからね」                   
                   【「アンの幸福」 第2年目】
 









【午前 6時の空】








   こんな優しい空で明けた今朝は、すっかり秋らしくなりました。
  それは半袖では寒いく位で、もう1枚、羽織るものが必要な程。
  こんな時・・。

   あのチャティ小母さんも大好きな、
  ビーズの肩マントならぬ、レースの肩マントは如何でしょう。
  今の季節に丁度良いですね。

   暖かさと、尚且つ、優雅さも兼ね備えていて。
  折角作ったマント、宝の持ち腐れにならなかった事に感謝です。














【シジミ】




   今日は一体、
  どうしたのでしょう。

   小さな庭に、
  様々な蝶がお目見え。

   いつもの縞の揚羽蝶が
  やって来れば、黒揚羽や
  黄蝶、シジミ等など。

   ひっきりなしに
  出たり入ったり。

   奇しくも虫の演奏会も
  今は、たけなわ。

   アン気分ならぬ、
  アリス気分で楽しんでいる私がここにいます。