【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

心がホッと深呼吸

2016-10-31 23:13:05 | 散歩道の日溜りカフェ












「わしは下に行って
船を引き上げなけりゃなりません。
風が出て来たでな。
今夜の空に気が付きなすったかな?
いわし雲空マツカレルスカイ馬の尾雲メーアステイルは高い船にも
をかけさせるですわい」                         
                【「アンの夢の家」 第24章】







   10月も最後の今日は、昨日の爽やかな秋晴れは終わり、
  時折、日射しが出るものの少々、遠慮がち。

   そう言えば、起床時には鱗雲(うろこぐも)でしたっけ。
  鱗雲は、雨の兆しと言いますものね。

   やはりと言いますか・・夜になって雨になりました。
  因みにその確率は73%とか。結構、高いものですね。











【珈琲 & ホットケーキ】












   

   さて、先週の火曜日(25日)ですから随分、日が経ってしまいました。
  明日で1週間になるではありませんか。
  友人と地元をブラリ。ちょっとした買い物とランチを。

   そうそう、私の大好きな昭和の名残りを残す、
  ちょっとレトロな喫茶店にも立ち寄る事も忘れません。
  いいえ、私にとってはこちらの方がメーンかも。

   そんなこんなで。
  写真の順番は逆になってしまいましたが、
  先ずは、最近、オープンしたばかりの
  【ダイニングバー「URGE(アージ)」】 というレストランに。

   1人では何となく入りにくくて、友人を誘ったという訳です。
  ここでも日替わりランチがお勧めのようですが、
  友人が苦手の食材でしたので、ステーキランチに。

   「ランチもカフェもディナーも」 と銘打ったお店でしたが、
  こちらでは珈琲は注文せず、場所を変えました。
  向かったのは、いかにも昭和の喫茶店という感じのお店。

   珈琲とホットケーキを注文したのですが、
  瞬時に昔の喫茶店の珈琲の味・・と思いましたもの。
  昭和の純喫茶の味。そう言えば、UCC の珈琲を頂くのも久し振りです。

   ホットケーキも、今風なマイルドな味ではなく、
  子供の頃、母が作ってくれたような素朴で郷愁を誘う味。

   ただ、煙草の煙が立ち昇るのも昭和なんですよね。
  残念ながら、分煙されていません。
  これさえなければ何度もお邪魔したいのですが・・。
  
  











【ステーキランチ】


【広々とした店内】

落葉降る音

2016-10-25 17:15:18 | ハーブと香り雑学





【トール & ドライ】








『我々にそれを見る目があり、
それを愛する心があり、
それを掻かき集める手がありさえすれば、
我々全ての者にとって
この世界には実に多くのものがある ――
男においても女においても、
美術においても、文学においても、
喜ぶべき、感謝すべき事が
至る所に沢山ある。』   
                        【「アンの愛情」 第37章】







   今日は珍しく風があり、少々、荒れた天気になっています。
  従って晴天に恵まれた昨日に比べれば随分、肌寒く感じます。
  翻って明日は夏日だそうですが。

   ところで、そろそろ落葉のシーズンですね。
  風のある今日などは早速、ハラハラと落ちています。

   こんな時、“落葉の掃除に忙しくなる・・”
  ~なんて、無風流な事は、言いますまい。(事実、大変ですが)

   「落葉は、命絶えて墓場へと趣く悲しい葬送曲ではなく、
  世代交代のため、木の位置を翌年の若い芽に譲っている」
  こんな風に捉えましょう。何事も考え方次第ですね。














   さて、今日の写真。
  タイトルとは何の関係も
  ありません。

   先日来から記して
  いましたが、庭の水引草を
  ドライにしたという訳です。

   ただ、秋色に染まって
  いる事、秋の風情十分と
  いう事で、ご容赦を。

   水引草は、元来が
  小さな小さな花。

   とは言え、その繊細さが
  好きなのですが。

   そうそう、もう一つ、
  犬蓼も混ざっています。
  同様の野の花。

   こうした野の花は、
  霜焼けした赤い葉も
  野趣に富んだ趣きが
  ありますね。

   今度はそれを収穫
  するつもりです。

寄り添う野菊

2016-10-18 17:47:57 | 路傍の花~道草





【「嫁菜(ヨメナ)」】










若い月はだんだんに老いて来たが、
まだ夏の気分の漂っている秋で、
集りの日は 10月 と言うよりも6月のようであった。                   
【「炉辺荘のアン」 第34章】









   こちらは、“秋の空気がカンと冴え・・・”
  こんな描写とは程遠い状態となっています。

   10月半ばとは到底、思えないような暑い気候。
  どうやらこの陽気、今週一杯は続くようです。

   天気予報では、「この暑さ、いつまで・・?」
  ~なんて言っている始末。

   ところでちょっと前、金木犀の香りに包まれ始めたと記しましたが、
  その後、いつの間にか消え・・。
  今、再び芳香に包まれつつあります。

   季節は確実に老いて行っているのに、急に夏に後戻りするものですから、
  植物が戸惑うのも仕方ない事かも知れませんね。





                              【「海老草(エビソウ)」】
   さて、庭では相も変わらず
  秋薔薇が君臨しています。

   ピンク、真紅、
  そして白薔薇も。

   一方、薔薇のように
  堂々としていないし、
  芳香すらありませんが、
  薄紫色の繊細な野菊、
  「嫁菜(ヨメナ)」 が
  控え目に咲き乱れて
  います。

   つぶらな目を思い切り
  見開いているかのよう。

   出会う度、ふっと
  微笑みたくなるような、
  優しい気持ちに
  させられます。

   この季節には毎年、
  紫苑だけを見つめ、
  崇拝して来た私ですが、
  今ではこの嫁菜がすっかり
  お気に入りの一つに。

   いいえ、紫苑以上かも知れません。
  そうそう、海老草も庭の片隅に。こちらは愛敬ある花ですね。

君臨する薔薇 ~ その2

2016-10-10 17:01:07 | 薔薇の追憶




















アンは翌朝、早く起き、日の出を迎えた。
日の光を全身に浴びた
グリーンゲイブルスの家に、
ポプラと柳が踊る影を投げていた。
小径こみちの向こうには、
黄金色に色付き始めたハリソン氏の麦畑が
波打つ海の如く広がっていた。
あまりの美しさに、アンは10分間ほど、
庭木戸の所で、うっとり眺めていた。            
                  【「アンの青春」 第20章】










【午前6時の空】









   これまでの暑さが嘘のような秋らしい天気になりました。
  空気はカラッとして爽やかです。

   おまけに数日前からは、甘い金木犀の香りも漂い始めています。
  極めつけは今朝の空。これも秋らしい鱗雲(うろこぐも)です。

   「夕空晴れて秋風吹き・・・」 
  思わず口ずさんでいましたっけ。

   実際には朝の空ですが、そんな事に構ってなどいません。
  とは言え、秋はやはり夕空の方が、しっくり来ますね。











【相変わらず真紅の薔薇も】




   さて、今日も薔薇の話題を。
  今、秋薔薇が満開です。

   先日の真紅の薔薇に続き、
  ピンクの薔薇がお目見え。

   色は濃い目のピンク。
  一口にピンクと言っても
  実に様々な色がありますね。

   又、太陽光線の加減に
  よって色合いしかり。

   いみじくも今日などは、
  ピンクと薔薇色、2種類の
  薔薇が咲いたかのよう。

   その上、全く違った
  表情さえ見せてくれます。

   ところで例年、真っ先に
  顔を見せてくれる白薔薇。

   今年はどうしたのかと
  思っていましたら・・。

   以前にも記した事がありますが、
  何とこの薔薇、上に、上に伸びてしまって。

   上に伸びる、紅葉や夕顔と同化? したのかも知れません。
  夕顔の陰に隠れて人知れず咲いて散っていました。

   本当に、うっかりしていました。
  薔薇には申し訳ない事をしてしまいましたね。

君臨する薔薇

2016-10-04 22:11:23 | 薔薇の追憶















その木に咲いたたった1輪の薔薇だった。
(中略)
エミリーは出来るだけ長く、
その小さな薔薇の花を花瓶に入れて
書斎のテーブルに置いた。                  
            【「エミリーの求めるもの」 第20章】








   最大級の台風が日本列島に接近中です。
  最初の段階での 905hPa と言う、巨大な気圧にも驚きましたが、
  朝になってもやっと 915hPa。勢力が衰える事を祈るばかりです。

   とは言え、こちらは 「嵐の前の静けさ」 状態。
  快晴とまでは行きませんでしたが、風もなく、
  晴れの穏やかな天気となりました。

   さて、今日の写真。
  先日の薔薇色の薔薇に続いて、
  今度は、真紅の薔薇が開花しました。

   この台風18号の影響で明日は、荒れる天気になるでしょう。
  折角咲いた薔薇、今日のエミリーの如く、
  おもむろに花瓶に挿したのは言うまでもありません。
  何せ、大切な大切な薔薇ですから。

   一方、小さな小さな野の花、犬蓼(イヌタデ)や水引草。
  庭の一角に生えていたものですが、
  今年は敢えて抜きませんでしたから、かなり増えました。

   こちらは刈り取ってドライに。結構、大きな花束になりました。
  控え目で野趣に富んだ、素朴さに惹かれます。
  乾いたら大きな土物の壺に入れましょう。









【「犬蓼(イヌタデ)」】