こんな、もやっとした空で
明けた今日という日。
昨夜は、PC 表示の温度計が、
14℃を指し示していました。
この秋一番の冷え込みです。
それでも昨日の天気予報では
今日は暖かい筈でしたのに、
温度は、あまり上がりません。
いつの間にかその空も、
真珠色に・・。
昨日ほどの日差しがありませんので、
余計に寒く感じるのかも知れませんね。
さて、のっけから冒頭の写真の話題に。
これまで遠くから眺める事はあっても、間近で見る事は、
とんとなかった憧れの花、「紫苑」。
紫苑が大好きな理由は、色々ありますが、それは、『アンの世界』 でも、
度々、登場している事でしょう。例えば・・それは、こんな風に・・。
“・・・二人は、色々な組み合わせや花壇を計画してみて
何百ドル分もの楽しさを味わったが、ついに 紫苑 を一杯
植えた細長い花壇を作る事に決めた ―― 中央は薄紫色、
その周りを白で囲み、緑はピンクにし、四隅に歩哨として
濃い紫色の群れを置く。きっと美しいに違いないと思う。・・・”
【「エミリーはのぼる」 第11章】
イヤでも興味が湧きますね。
そして思わず声に出して呟いてしまう
ほど、美しくて、上品な名前。
語感も素敵! まるで高貴なお方を
思わせるような・・。最後に。
大好きな薄紫色であるという事。
それ故に、それらが肥大化して
しまった訳ですが、
これだって立派な野の花なのですね。
改めて野の花の美しさに、感動して
います。(もう一つの 「紫苑」 → )
以前 にも記した事がありますが、ここで、「紫苑」 について、もう1度。
昔、親を亡くした兄弟がいて、兄の方は “忘れ草” である 「萱草(かんぞう)」 を
弟の方は、“思い草” と言われる 「紫苑」 を、そのお墓に植えました。
兄は、親の事を忘れてしまいましたが、弟の方は、いつまでも覚えていて、
この話には鬼も感動したそうな。
その事もあって、紫苑を 「鬼の醜草(しこくさ)」 と、
呼ぶようになったとか、ならないとか・・。
それにしても、醜草とは・・随分、ひどい名前のようですが、元々、「醜」 には、
“強い” と、いう意味も、あるそうですね。(以上、「美人の日本語」より)
楚々として、かよわそうなこの花ですが、この紫苑の花言葉は、
「君を忘れない、追憶」 なんて言う、いかにも紫苑らしい、ロマンティックなもの。
益々、紫苑が大好きになりました。