【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

追憶の花、「紫苑」

2008-10-31 15:55:15 | 路傍の花~道草


   こんな、もやっとした空で
  明けた今日という日。

   昨夜は、PC 表示の温度計が、
  14℃を指し示していました。
  この秋一番の冷え込みです。

   それでも昨日の天気予報では
  今日は暖かい筈でしたのに、
  温度は、あまり上がりません。

   いつの間にかその空も、
  真珠色に・・。

   昨日ほどの日差しがありませんので、
  余計に寒く感じるのかも知れませんね。

   さて、のっけから冒頭の写真の話題に。
  これまで遠くから眺める事はあっても、間近で見る事は、
  とんとなかった憧れの花、「紫苑」。

   紫苑が大好きな理由は、色々ありますが、それは、『アンの世界』 でも、
  度々、登場している事でしょう。例えば・・それは、こんな風に・・。

   “・・・二人は、色々な組み合わせや花壇を計画してみて
  何百ドル分もの楽しさを味わったが、ついに 紫苑 を一杯
  植えた細長い花壇を作る事に決めた ―― 中央は薄紫色、
  その周りを白で囲み、緑はピンクにし、四隅に歩哨ほしょうとして
  濃い紫色の群れを置く。きっと美しいに違いないと思う。・・・”

                                 【「エミリーはのぼる」 第11章】

   イヤでも興味が湧きますね。
  そして思わず声に出して呟いてしまう
  ほど、美しくて、上品な名前。

   語感も素敵! まるで高貴なお方を
  思わせるような・・。最後に。

   大好きな薄紫色であるという事。
  それ故に、それらが肥大化して
  しまった訳ですが、
  これだって立派な野の花なのですね。

   改めて野の花の美しさに、感動して
  います。(もう一つの 「紫苑」 → )

   以前 にも記した事がありますが、ここで、「紫苑」 について、もう1度。
  昔、親を亡くした兄弟がいて、兄の方は “忘れ草” である 「萱草(かんぞう)」 を
  弟の方は、“思い草” と言われる 「紫苑」 を、そのお墓に植えました。

   兄は、親の事を忘れてしまいましたが、弟の方は、いつまでも覚えていて、
  この話には鬼も感動したそうな。

   その事もあって、紫苑を 「鬼の醜草(しこくさ)」 と、
  呼ぶようになったとか、ならないとか・・。

   それにしても、醜草とは・・随分、ひどい名前のようですが、元々、「醜」 には、
  “強い” と、いう意味も、あるそうですね。(以上、「美人の日本語」より)

   楚々として、かよわそうなこの花ですが、この紫苑の花言葉は、
  「君を忘れない、追憶」 なんて言う、いかにも紫苑らしい、ロマンティックなもの。
   益々、紫苑が大好きになりました。

蜂蜜色の風

2008-10-30 19:19:19 | 路傍の花~道草


   朝こそ、写真のような空
  でしたが、今日も、こちらは
  秋晴れとなりました。

   日中は暖かくなり、そんな
  お天気にも誘われ又々、
  私のいつもの癖?が
  顔を覗かす羽目に・・。

   という訳で、
  今日も帰途は道草です。

   “・・・グレン村は、長閑のどかさそのものだった。
  空には銀色に輝く雲が浮かんでいた。
   虹の谷は、柔らかな幻想的な紫の秋のもやに、包まれている。
  かえで林は、燃えている繁みのように見え、
  裏庭のはまなすの生垣は、えも言われぬ色合いだった。”

                                        【「アンの娘リラ」 第9章】

   上の描写は勿論、『アンの世界』 の10月ですが、
  こちらの世界も少しずつ、少しずつ・・紅葉しているような気がします。
  つい先日などは、ほとんど何も感じなかったのですが・・。

   桜の葉っぱや、メープルリーフ等など・・。
  まだまだ緑が勝っていますが、近くの山も、所々、
  赤くなっているのが、肉眼でも見えるようになって来ました。



   そして又々、稲架(ほさ)を・・。
  何だか、こんな光景に出会うと、
  訳もなく嬉しくて。

   でも、こうして、この一画だけ
  眺めると、どんなに山深い里? と
  言った、風情ですね。

   それが、そうでない所が、
  俄かに私の冒険心を
  くすぐるのかも知れません。

   道をたった一つ隔てただけで、
  全く違う、異次元にも思える世界。
  タイムスリップしたように、そこには昭和の世界が広がっているのですから・・。



    ところで、このちょっぴり蓮華に似た
   小さな花は、何でしょう・・? 

    それが、一面にビッシリ・・。
   この近くの田圃(たんぼ)の休耕田には、
   秋桜や、こうした花々が植えられています。

    都会の中の、
   コンクリートに囲まれた田圃や畑・・。

    拝見する限り、良く手入れされており、
   ほっと胸を撫で下ろしている私がいます。

お伽の国の小さな使者

2008-10-29 17:17:17 | リラのお気楽ユメ日記


   昨日から今朝にかけて
  グッと気温も下がり、
  この秋一番の冷え込みと
  なりました。そして空。
 
   夜明けの空、朝の空、
  昼、黄昏と・・。

   この季節の空は、次々と表情を
  変え、飽きる事がありません。

   特に、しんと静まった、静謐
  (せいひつ)の時と言った、趣を持つ
  夜明けの空は、私の心を捉えて離しません。

   “・・・「世は常に暁なれ」・・・
  日の出の前の魔法のような瞬間に、全てのものは美しかった”

                                 【「エミリーの求めるもの」 第14章 1.】

   ところで冒頭の写真。
  このメルヘンティックな虫を見たのは、去年に続いて2度目です。
  (去年の写真は、こちら

   去年は、こんな風に葉っぱに止まっているのではなく、
  パッチワークの布の上に、くっついているのを偶然見つけました。

   そのせいか、妙に現実感がなくて。でも、今年は・・。
  もうすぐ開花しようと、している、インウォールクラータの葉っぱの上に・・。

   まるで顔のように見える、頭部に特徴がありますね。
  飛び立った時の羽根の色も、本当に美しくて・・。今朝の一番の幸せでした。

   そうそう、糸がなくなった事で、
  又々、途中で休止せざるを得ないと
  思っていました、レース編み。

   昨日、探し物をしていましたら、
  1玉、出て来ました。

   その時は大喜びしたのですが、
  残り後4段。

   終わりになるに従って、直径は、
  大きくなりますので、それでも
  足りるかどうか・・微妙です。

   さて、挿木した小さな鉢の、
  ハイビスカスの花が開きました。
  この季節ですので、2日目の今日も、
  まだこんなに咲いています。



   こちらは、今日の黄昏の空です。一日として同じ空はないのですね。
  すみれ色の空は、今日も美しかったです。

   “「宵の明星の天使が明日を腕に抱えて飛んでいるよ。」 と、
  ディーンが言った。
  あまりの美しさに例の奇跡の一瞬が、私を訪れた。
  しかし10秒後には、それは仰々しいこぶを持ったラクダに
  変わってしまった!”
                    【「エミリーはのぼる」 第4章】

   写真は、鼻を長く伸ばした象にも見え・・?

手首にキラッ!

2008-10-28 17:17:17 | 私の手作り夢時間


   カーテンの隙間から洩れ
  こぼれる微(かす)かな光。

   朝一番に、思い切り
  カーテンを開けて、空を
  眺めるワクワク感。

   私にとってそれは、何物
  にも変え難い気がします。

   今朝は思わずブルル・・。
  この所の暖かさに、慣れ
  親しんだ身体には、少々、
  堪(こた)えます。

   それは、もう冬の空。そう言えば・・。
  昨日辺りから気圧配置は、冬型だと言っていましたっけ。
  今日も、晴れてはいますが、冬のような空になっています。

   “・・・空気中にはぴりっとした霜の気配が漂い、
  シュルーズベリー港を見晴らす眺めは素敵だった。
  周囲の林は、間もなく起こる何事かを待ち受けている ――”

                                        【「エミリーはのぼる」 第7章】

   この描写は、『アンの世界』 の10月。
  『アンの世界』 と、こちらとは、気候は大層違いますが、
  (海こそ見えませんが) 今日のそれは、似ているな・・と。

   私は、どちらかと言うと、海より山。
  そして、湖をこよなく愛しますが、誰もいない秋の海なら、
  ふらりと出掛けたくなりました。電車に乗って・・。



   さて、昨日の続き。
  今度は、もう一つブレスレットが、
  出来上がりました。

   私は、青色が好きなので、どうしても、
  青色中心になってしまいます。

   同時に、瑠璃色という濃い青色も、
  好きなのです。関係ありませんが、
  言葉の響きも素敵ですものね。

   でも、つくづく思うのですが、
  青色って、秋の色ではありませんね。

   ただ、深く澄んだ秋の空の色では、
  ありますが・・・。

   そして右の写真は、
  編もうにも糸のなくなってしまった
  テーブルセンターです。

   結構大きくて、小さなテーブルのクロス位には、なりそうなのですが・・。

    そしてこちらは、
   つい先程の南の空です。

    まさに刹那の空と言った趣。
   当然ですが今は、
   もう薄暗くなりました。

    秋の日暮れは、
   釣瓶(つるべ)落としです。 

首筋にキラッ! Ⅱ

2008-10-27 17:35:35 | 私の手作り夢時間


     昨日の空とは、打って
    変わって、今日は雲一つ
    ない秋晴れとなりました。

     一昨日こそ晴れましたが、
    この所の天候の不安定さは
    気分も滅入ります。

     やはり、今日のように、
    すっきりした青空だと、
    本当に嬉しくなりますね。
    となりますと・・。

   「・・・例え、明日は日光が消え失せようとも、今日は、
  日光の美しさを満喫しましょうよ。・・・西風 が吹いているわ。
  西風が吹くと、あたしはいつも冒険的な気分になるの。
  あたしたちは、申し分のないぶらぶら歩きが出来るわ。・・・」

                                       【「炉辺荘のアン」 第2章】

   そう言えば、こちらも西風が吹いています。西風が吹くと、冒険したくなるのですね。
  どうにも、落ち着かないのは、そのせいかも知れません。

   こんな日は、やはりアンのように・・ご近所でもいいですから、ぶらぶら歩きが、
  したいのですが、やらなければならない、家事も溜まっています。
  何だか凄く損をした気分ですが、仕方ありません。

   ところで、暇を見つけて編み始めた
  レースのテーブルセンター。

   とうとう後、
  数段残して糸が足りなくなりました。

   ちゃんと、グラム数を確かめたつもり
  なのですが、私の編み方、相当緩く
  なっているのかも知れません。

   頂いた糸なので、同色の物を探すのも
  一苦労ですし、違った糸で、続きを
  編もうか、どうしようか、思案中です。
  意図せず、又々、中断です。

   でも、その間に・・。
  ビーズのチョーカーが出来あがりました。

   真冬は、タートルネックのセーターを
  着ますが、その前に、大好きなチョーカーの出番です。

   ちょっぴり幅広にしてみました。首筋に手作りの光が、キラッ! 
  同時に、これを付けると、たいそう暖かいのですよ。

優しい焔に魅せられて・・

2008-10-26 17:17:17 | 趣味の器(壺)~その他


   お天気、長続きしません。
  今朝は、今にも泣き出しそうな
  空で明けました。

   その後、真珠色の空から
  太陽も顔を出したのですが、
  ほんの申し訳程度。

   雨も降り出し・・。
  又、上がり・・と言った、
  何ともはっきりしない天気です。

   降っても、細い、細い・・霧雨。
  霧雨と言えば・・。
  傘を持たずに・・なんていう事を、無性にやってみたくなりました。

   まだ、それほど寒くはありませんので、薄手の防水機能のある、
  白いトレンチコートに、レインハットという姿で、出掛けてみる事に。

   降っているか、いないかのような、今日のような雨ならいいですね。
  と言っても、先日の本に書いてあった、そのままではありませんか。単純な私です。



   そこら辺を散歩するつもりが、ついつい街の方に足が向く事に・・。
  そうすると、折角来たのだからと・・余計な物を? 求めてしまいました。

   それは、写真の硝子製のキャンドル・ホルダーです。このキャンドル・ホルダーは、
  以前、京都の北野天満宮で求めた、リラ版、“ロミオ&ジュリエット” が、
  あるのですが、少々、大き過ぎて。もう少し小さな物が欲しかったのです。

   そして、やはり火屋(ほや)があった方が、安全ですものね。
  という訳で、帰ってから早速灯してみました。

   今日のような日は、午後3時過ぎだと言うのに、お部屋の中は、もう薄暗く・・。
  蝋燭は、昨日求めた、ラベンダーの香りのアロマキャンドルを。

   写真では見えませんが、上は煙突状で空いています。
  そこから仄かな、ラベンダーの香りが・・。

   珍しく、往復歩いてちょっぴり疲れた身体を、ラベンダーの香りと共に、
  ゆらゆら揺れる蝋燭の焔が、優しく解きほぐしてくれます。
  そして、大好きな萩焼の器で、今日は緑茶でティータイム。

   “・・・たいていの木が葉を落としていた。
  けれども小さなブナの木が、まだ黄金の飾りを付けて、
  若い樅の間から覗いていた ―― ブナは樅の陰になっていた ――
  そして小道の末の方のロンバーディ杉は、
  大きな金の蝋燭 のようだった。
  向こうの方の山の畑は、3本の赤いリボンで縁取られていた ――”
 
                                     【「エミリーの求めるもの」 第18章】

   上の描写は、『アンの世界』 の10月です。こちらは、紅葉は、まだまだです。
  リラ版 「恋人の小径」 に、ロンバーディー杉? らしきものがあります。
  秋も深まると、オレンジ色に変わります。今年は、“大きな金の蝋燭” が、楽しみです。

狭間の秋

2008-10-25 19:13:14 | リラのお気楽ユメ日記


   朝からすっきりした青空・・
  とは、行きませんでしたが、
  こんな空で明けました。

   それでも午前8時頃からは、
  太陽も顔を出し・・。

   昨日よりは、幾分、
  ヒンヤリした朝。

   もうすぐ10月も終わろう
  かという今頃になって、
  ヒンヤリもおかしな話ですが
  今朝も朝顔の姿を・・。

   葉っぱは、ほとんどなくなっていますのに、
  健気に咲いている朝顔を見ると、嬉しいと同時に、何だか切なくもなります。
  カメラを向けると、微笑んではくれるのですが? ちょっと、はにかんだようにも見え・・。

   そして虫の声。あの暑かった夏の日。
  8月頃から鳴いていた虫達も、そろそろ・・と、思いきや、
  これも未だに鳴いています。

   一時、その声も下火に思えたものですが、昨夜は寝室までも聞こえて来る有様。
  尤も、それは耳障りなものであろう筈はなく、虫の音(ね)に、
  包まれながら休むという、ロマンティックな出来事にも遭遇しました。

   その虫は、朝までも・・。一体、いつ頃まで鳴くのか・・
  今年は、そこら辺を意識して・・なんて、思っています。



   今日は、デパートで、恒例の 『北海道展』 をやっていました。
  お土産に、話題? になったお菓子、「白い恋人」 と、
  ラベンダーの蝋燭を求めて来ました。(左の絵付きの物)

   「白い恋人」 は、“ジュリアンの君” へも、差し上げるつもりで、もう一つ。
  親元を離れ、勉学に励んでいる彼に、心ばかりの差し入れです。

   オレンジ色の仄かな灯りの蝋燭は、やはり今の季節に合いますね。
  部屋の明かりを消して、蝋燭の灯りだけにすると、ほっと心が落ち着きます。

   その灯りだけで、お菓子を頂き、薫り高い薔薇茶を・・。
  オレンジ色の光と、その後ろにある陰影は、たっぷりとして、心に沁みます。

   電灯、いいえ、蛍光灯の明かりには、絶対にないものです。
  薔薇茶の香りと相まって、それは決して飽きる事がありません。

心の灯(ともしび)

2008-10-24 15:45:15 | 香る庭の花綴り


 


   今朝は、肉眼では雨はやんでいるように
  見えましたが・・降っているのか、いないのか・・? 
  そんな空になりました。

   そのまま推移し、午後2時頃には、
  雲間からやっと青空が見えて来ました。

   それにしても暖かい!! 
  本当に、(口癖の)「今、何月!?」 と、
  思わず声を上げてしまう程の気候です。

   その証拠に、ひとたび庭に目をやれば・・。
  真っ赤なハイビスカスは咲き、葉っぱは、
  さすが少なくなりましたが、朝顔も・・。

   もうすぐ11月だと言いますのに、
  未だに夏の花が、健在です。

   勿論、ペチュニアは、ここ数年、秋の花の如く、咲き誇っています。
  去年も同様の事を記した記憶がありますが、つい何年か前には、
  夏の終わりには、すっかり姿を消していましたのに・・。

   尤も、危惧している温暖化ばかりではなく、品種改良も進んだのかも知れませんね。
  そして、春に咲いた花が、もう何度か、花芽を付けたのが、写真の紫や青の花です。
  大好きなこの色の花を見ると、本当に爽やかな気持ちになります。

   “暖かい日には、いつもアンは庭仕事にいそしみ、
  日暮れに近い日光が真紅の楓に当たる色に酒のように陶酔し、
  束の間の美の、えも言われぬ悲しさを楽しんだ。
   ある金灰色に煙る午後、アンとジェムは、
  チューリップの球根を全部植えた。
  それは6月になると、薔薇色、緋色、紫、金色となって
  復活するのであった。”
                    【「炉辺荘のアン」 第29章】

   この描写は、『アンの世界』 の10月ですが、そろそろ我庭にも、
  来年の春の準備をしなければ、ならないのかも知れませんね。

   しかしながら、前述のように季節感のなくなった昨今ですから、もう少し先でも、
  構わないかも・・。~なんて、なかなか腰の上がらない私です。
 
 

   ところで、今朝の新聞に素敵な詩を見つけました。パッと灯った心の灯り。
  何と18歳の中川君。匿名でない事も新鮮ですし、名前も今風の名前ではなく、
  昔ながらの日本男子の名前。日本の未来を感じました。

                小さな詩

        君と出会って 命を感じて
        気付かなかった
        小さな奇跡を見つけた

        一輪の花を 鳥の囀りを
        美しいと思える
        この心をありがとう

        君と出会って 
        小さな詩が生まれた

                          中川 龍太郎(18)

雨の日はロマンティック気分・・

2008-10-23 15:45:55 | 音聴箱


   昨日の雨は上がりましたが、
  昨日は春、今朝は一転して
  “冬” と感じた空でした。

   それは、
  北風のせいかも知れません。

   そう言えば、アンの仲間?
  エミリーは、北風の事を
  【がみがみ女】 と、
  言っていましたね。

   少しだけ、開いている
  窓からも、その風が、入り込んで、
  ガタゴト、音を立てて揺らせています。
  言われてみれば、ちょっぴりうるさいかも・・。さすが、エミリー!

   ところで、つい今しがた、近所の人が野菜を持って来て下さいました。
  雨は、降っていないと思っていましたが、微かな雨。そう言えば・・。

   パリの雨は、細い細い霧雨なのだそうですね。
  日本のような土砂降りの雨は、ほとんど降らないのだそうです。

   ですから、トレンチコートと、せいぜいレインハットで十分、
  しのげると、聞いた事があります。

   それは、“こんな雨なのかな・・?” と、今日の降るか降らない雨を見て、
  ふと思ったものです。傘もささないで、トレンチコートの襟を立て、颯爽と・・。
  やはり、ロマンティックです。そして格好いいですね。



   さて、上の写真は、映画 『海の上のピアニスト』 と、『タイタニック』 のCD です。
  雨と何ら関係はありませんが、ロマンティック気分には浸れます。

   折角ですので、船と汽車という違いはありますが、
  “オリエント急行内で、使われていた物と同型” という、ランプを灯してみました。

   尤も、模造品ですが・・。でも少しですが、雰囲気は味わえます。
  時代背景は、奇しくも 『アンの世界』 と同じです。
  
   海の上と言いますと、溢れるロマン! 
  それこそ、たっぷりありますが、同時に悲劇も多いですね。

   『タイタニック』 もそうですが、『海の上のピアニスト』 も同様です。
  船の中で生まれ、船の中しか知りません。船だけが全世界。

   その船から降りようにも降りられない・・最後の一歩が、
  どうしても踏み出せない、哀しい主人公の姿が、印象的でしたっけ。

   そんな映画の思い出を何度も、反芻(はんすう)しながら、
  今日も又、この CD を聴いています。

   特に、エンディング・テーマ曲の、「ロスト・ボーイズ・コーリング」 は、
  (歌詞&ヴォーカル:ロジャー・ウォーターズ) 主人公への子守歌のように、
  切々と歌い上げています。

秋雨と、ほんのりリラックス

2008-10-22 17:44:28 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   今日は、こんな風に昨日以上に、
  霞んだ空で明けました。
  気温は高めで、まるで春の空!

   朝一番に、この空を眺めた時、
  “やっぱり出掛ける事にした方が、
  良かったのかな・・?” 
  ~なんて、思ったものです。

   お天気が良かったら外出・・と、
  思っていたのですが、
  昨日の天気予報で、外出先が、
  ひょっとしたら雨・・との事でしたので、
  取りやめにしたのです。

   元々、どうしても・・という事ではありませんでしたし、半々位の比重でしたから。
  それでも心の逡巡は、ありますのね。
  ここでも、アンの言う、“戸外と室内の優劣の差・・” という訳です。

   予報通り、曇って来ると・・ほっと一息なのです。何と言うザマ!
  とは言え、溜まっていた家事や、ちょっとしたお部屋の模様替えなんて、していましたら、
  とっくにお昼は回っている有様です。そうこうしているうちに、雨も降り出して来ました。



   さて、そんなこんなで色々
  ありましたが、久し振りに
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 の
  開店となりました。
  (前回は、こちら

   前回が洋風でしたので、
  今回は、和風に。

   この土物のカップ、
  実は友人からの頂き物です。

   私が土物を好きだと知って
  いますので、カップを贈ってくれる時には、やはり土物にしてくれます。

   偶然にも、色違いのペアカップ。こんな事って、あるのですね。
  カップは美濃焼です。(その色違いのカップは、こちら

   ペチュニアを挿している白い花瓶は
  A&Eの硝子です。
  白い花瓶って、お花を選びませんね。

   それと言うのも、
  昨日も記した本の中の1節が、
  脳裏にあったのかも知れません。

   “白い色は、他の色を美しく
  する、不思議な力がある
  ようです。白い色を大切に
  しようと思いました。”

        【すてきなあなたに】 より

   そして、ティーベル代わりの土鈴は、
  「大原女」 です。これも、くぐもった音。
  
   「カラ、コロ・・」 と、鳴ります。
  「薫り高い珈琲が入りましたよ!」