【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋を誘う風

2016-08-23 16:16:06 | 薔薇の追憶













庭と言っても、八ツ手やかえでが、
何てなしに雑然と植えられて、
その庭土の上には、縁日などに、
時たま買って来た草花の鉢が幾つか、
すがれたまま置いてあるだけの事だが、
でも縁先の柱に近く触れる程、
繁った芭蕉の大きな葉がばさりと揺れて
葉に裂け目の沢山入って来たのが、
この庭に 秋を知らせる風情 の一つだった。
               【吉屋信子作 「良人の貞操」】







   数々の感動を貰った、オリンピックも終わりましたね。
  となれば、いよいよ秋風・・とはならず、
  こちらは相も変わらず、猛暑が続いています。

   しかも、ここに来て起床時から30度を越える始末。
  まだまだ、残暑は続きそうです。

   それにしてもオリンピック期間中は、朝起きたら必ずテレビを付けて
  日本選手の活躍を確かめるのが日課でしたのに。
  やはり祭りの後は、淋しくなりますね。

   でも次回は、東京。
  このまま天変地異などなく、無事に行なわれるよう祈るばかりです。










【小さな秋】







   さて、暑さの中にも感じる季節の移ろい。
  一つは虫の声でしょうか・・。

   蝉は、ジージーと鳴くだけだったクマゼミから、
  何とも愛敬のある、ツクツボウシに変わりました。
  夕方から夜にかけての虫の合唱もひと際、賑やかに。

   それは庭の植物にも。そこかしこに小さな秋。
  晩夏の風情を感じます。

黄色い夏の金色の百合

2016-08-19 16:11:30 | 香る庭の花綴り













アンの庭木戸に咲いている鬼百合は
金を溶かしたような 8月 の日光を満たすべく
威厳のある花の杯を差し伸ばしていた。                          
                  【「アンの夢の家」 第37章】        







   久し振りのブログとなりました。
  ブログを休んでいる間も、熱戦が続いていたリオ五輪。
  日本のメダルラッシュが止まりません。

   そう言えば、暑さの方も連日の35度越えが続いています。
  とは言え、既に8月も半ばを過ぎ・・。

   となれば、猛暑の中にも、
  そちこちに季節の移ろいを感じるようになって来ました。

   さて、自然からの贈り物である今日の百合。
  今日、残っていた最期の1輪が花を落としてしまいまいました。

   それにしても今年は、珍しく長い事、花を楽しむ事が出来ました。
  一つには株が増えた事もあるでしょう。

   北側から順番に開花してくれましたから、
  例年の何倍も楽しめるという訳です。

   背丈も、ゆうに2メートル越え。こちらも年々、高くなるようです。
  ほっそりと気品のある優雅な姿。あやかりたいものです。

   ところで、奇しくも 『アンの世界』 と同じ8月の百合。
  純白の百合も、8月の黄色い日光の下では、金色の百合に。

   見る者によって、いかようにも変わる・・。
  まさに魔法の百合でもありますね。  

摩天楼から舌鼓

2016-08-10 18:55:08 | 散歩道の日溜りカフェ

【32F からの眺望 ~ 黄昏】


【店内】








   連日、猛暑が続いています。それも全国的に。
  昨日などは山梨など39度越えの所もあったようですね。
  体温どころか、高熱の気温ですから驚きます。

   その暑さに加え、(色々問題のある今回のオリンピックですが)
  日本のメダルラッシュも熱いですね。
  毎日のように素晴らしい感動を貰っています。

   わけても体操団体の金、水泳自由形800mの銅メダルなど、
  団体競技に発揮される “和” の結束力にも目を見張るものがあります。

   そうそう、柔道金メダルの大野将平選手にも。
  強さも然る事ながら、発する言葉の数々にも心を打たれたものです。

   「柔道という競技の素晴らしさ、強さ、美しさを
  見ている皆様に伝えられたんじゃないかと思います」

   「当たり前の事を当たり前にやる難しさを感じました」
  「金メダルに似合うような人間になれるよう、
  しっかり精進して行きたいと思います」 ~ 等など。

   体操もそうですが、礼に始まり礼に終わる柔道も、
  強さの中に美がある事を教えてくれました。
  同時に日本人の素晴らしさも。























   さて、前置きが長くなりました。
  ちょっと前になりますが、8月6日(土)、出掛けて来ました。

   実は、ハワイから叔母が来たので食事会を。
  およそ1年振りです。(前回は、【こちら】

   場所は大阪駅前第3ビルの 「中納言」。
  今では大した高層ではなくなりましたが、
  ビルの32Fから、夜景を眺めながらの食事です。

   この日は淀川で花火大会もあり、
  遠くにですが、花火も見る事が出来ました。

   ところで、今回もカメラを持参しましたが、
  案の定、お喋りや食事を頂くのに夢中で写真を撮り忘れる始末。
  尤も、いつもの事ですが。

   そうそう叔母からのお土産は、今回もハワイの珈琲。
  ただ、フレーバー珈琲(チョコレート マカデミア)は苦手です。

   この珈琲、どうやら好みが分かれるようですね。
  これは、好きだという友人に。

   ただ、「クラシック」 の方はレギュラーですが、
  封を開けようか開けまいか迷っています。
  (今回、初めての珈琲)

   粉の袋詰めですから、
  今飲んでいる自家焙煎の豆には劣ると思うのですが・・。
  









  

暑気払いは朝顔で

2016-08-05 23:06:56 | 四季のスケッチ



【咲き乱れる 「朝顔」】







 ある気持ちの良い 8月 の午後のこと
(中略)
斜面を成した畑は青い靄もやに包まれて
豊かな収穫を約束している。
そよ風が微かな音を立てて
ポプラの木々に囁き、
桜の果樹園の片隅には、
薄暗い若樅わかもみの茂みを背に、
燃えるような赤い芥子けしの花が首を振っていた。       
                        【「アンの青春」 第1章】








   こちらは、昨日、今日と連日36度越えの猛暑が続いています。
  ただ、何年か前の夏のように、
  起床時から30度越えはまだありません。
  従って午前中は、何とかしのげています。

   とは言え、明日の予想気温は何と38度。
  こうなると朝から30度越えも、もう時間の問題でしょう。

   さて、連日のようにお伝えしている “朝の美人” こと、朝顔。
  家の至る所に植え、毎日目に入るものですから、
  ついつい取り上げてしまう羽目に。今日は水色とピンクの朝顔です。

   それにしても、こんな暑さの中でも、
  元気に蔓を伸ばしている朝顔を見ると、元気を貰います。

   同時にピンクと水色のそれは、目にも優しくて。
  癒し系でもありますね。日本の夏には欠かせない花です。

優美な相棒

2016-08-02 18:30:58 | 薔薇の追憶











暖かい 、煙るような夏の午後 であった。
世界は咲き競う花で輝いていた。
長閑のどかな谷間には靄もやが一面に
立ち込めていた。
森の小径こみちは影が射し、
野は夏菊の花の紫で飾られていた。                   
                【「アンの愛情」 第14章】






   

   こちらは暑さ厳しき毎日が続いています。
  それでも、いつものクマゼミに加え、3日くらい前から
  早くも、ツクツクボウシの鳴き声を耳にするようになりました。

   独特の愛敬のある鳴き声。
  期せずして朝の静かなひと時は、蝉たちの大合唱となっています。

   こんな風に夏、真っ盛りの “今” ですが、
  ふとした所に、早くも小さな秋を感じてもいます。









【「嫁菜(ヨメナ)」】



                                【「犬蓼(イヌタデ)」】
   さて、庭では
  朱夏を象徴する、
  紅い薔薇やカンナ、
  ハイビスカスが
  咲けば、その足下には
  小さな秋の野の花が。

   可憐な薄紫のヨメナ、
  イヌタデなど。

   薔薇は、より艶やかに
  野の花は、よりつましく。

   互いを引き立てる、
  優美な相棒です。

   これら野の花、
  今年は敢(あ)えて
  抜かないでいましたら、
  凄い勢いで増えて
  しまって。

   花は、ここ何日かで
  咲き始めたばかり。

   ドライにもしたいので、
  満開になるのが楽しみです。