「それからティリー・ボールターは午後ずっと ビーズの指輪 をはめさせといてくれたの。 あの屋根裏部屋にある古い針山から 真珠玉 を少し少し取って指輪を作ってもいいこと?」 【「赤毛のアン」 第15章】 |
起床時こそ少々、冷えたものの、今日は大層暖かくなりました。
気が付けば3月も今日で終わりですものね。
例年なら桜の開花宣言に一喜一憂の時期でもありますが、
今年ばかりは、あまりそんな話を聞きません。
自然の脅威を目(ま)の当たりにした私達。
同時にその自然は何事もなかったように穏やかな春を連れてやって来ます。
いつも快適な気温に保たれた空調。夜も眩いばかりの照明。
煌めくイルミネーション。はたまた飽食と・・。
限りある資源ですのに、ずっと続くとばかりに享受して来た・・。
知らぬ間に積み重ねて来た人間の奢りを自然が警告して来たような気がして。
いいえ、痛烈なしっぺ返し。
それにしても3月11日からは時間が止まったような日々。
私達でさえこうなのですから避難している方達のお気持ちは、いかばかりかと。
今月は長かったのか、短かったのか・・。答えは見つかりません。
さて、今日の写真。
気の重い事の続く昨今、
遠い少女の日々に戻ってみました。
1番の近道は、こんなビーズのアクセサリーではないでしょうか。
何と言っても、ビーズの指輪は、アヴォンリーの女の子たちの間では大変な宝物でしたもの。
その中でも、ティー・ボールター の指輪は水色の物。
アン のそれは、大きな真珠玉。
~なんて。こんな他愛のない事に心を遊ばせています。
ビーズの指輪は、ほんの少しの時間で作れるのもいいですね。
ポプリケースの瓶は、真珠玉やスパンコール、ビーズの入れ物にも。
きらきら光るこれらの物を眺めているだけで日頃の憂さを忘れます。