【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

涼色が主役!

2017-06-29 18:17:17 | 四季のスケッチ
















 しかし、雨は降りやんだ。
 降り出した時と同様、不意に降りやみ、
 太陽が濡れた木々にきらきらと輝いた。
 (中略)
 急に辺りは驚くほど爽やかに美しくなった。        
  【「アンの幸福」 第2年目.2】 









天気予報では今日は1日中、曇り。
しかしながら、(降っていない時の方が多いのですが)
ごく弱い雨が降ったりやんだりしています。
その合間には薄日も射して。

兎にも角にも、お洗濯日和でない事だけは確かです。
尤も、梅雨空ですから仕方ありませんけれど。
ただ今年は、ここまで飽き飽きするほど雨が降る・・という事はありません。

そんな嫌になるほどの雨の後、急に雲が途切れ、
“嘘のように晴れ上がった空” なんてものが、
意外に好きだったりするものですから少々、複雑な気分です。










【今年も忘れずに咲いた 「半夏生(ハンゲショウ)】




  そんな今日この頃。
  庭の紫陽花は先日より
  更に青さを増し、
  この季節の風物詩でもある
  「半夏生(ハンゲショウ)」
  が葉っぱを白く染めて
  来ています。

  こうなると梅雨も
  後、もう少し。

  今年もいよいよ折り返し
  地点に達するのですね。

  思う事は毎年同じですが、
  植物達は一体、どのように
  して季節を知るのでしょう。

  日々、生活している私達
  でさえ戸惑うような昨今の気候。

  大きく変遷している中で、
  毎年、同じ場所に咲いて
  くれている事に感謝です。
  しかも至極、当然の如く。

  そして朝の美人こと朝顔。
  尤も最近は品種改良されて
  朝だけではありませんが。

こちらもかつてないほど花芽を付けています。
涼色朝顔、楽しみが増えました。   

青い交響曲 ~ その2

2017-06-24 18:25:25 | 四季のスケッチ





【青色、藤色咲き乱れて】









 高尾加代子ははさみを持って庭へ降りると、
 一面に咲き乱れている紫陽花を眺めた。
 雨上がりの庭にはまだ露が残っていて、
 陽の光の中でキラリと輝く。
 気に入った紫色の花を数本切り取って、
 加代子は座敷へ戻った。
 チョコガラスの花瓶に、
 その紫陽花は、とてもよく似合った。
   【山村美紗作 「京都化野殺人事件」 より】 







   

こちらは今日も晴れました。
前回のブログにも記した通り、ずっと続いた晴天は、
1日だけ雨が降ったものの、その後は今日まで再び晴れています。

ただ、明日からはズラリ傘マークが並んでいます。
梅雨に入ってからは初めての事。大雨にならない事を祈るばかりです。

さて、庭の紫陽花。
なぜか 「山紫陽花(ヤマアジサイ)」 とばかり思っていた私。

実は、「額紫陽花(ガクアジサイ)」 かも知れません。
いいえ、額紫陽花に間違いないでしょう。

そう言えば、随分、昔になりますが、
このブログにもそんな風に記した記憶が・・。

ともあれ、前回は咲いたばかりで色も淡いものでしたが、
あれから1週間余り。日々、青味を増しています。
  
山紫陽花は、独立した種と認めず、
亜種という説もあるようですが、
額紫陽花は、日本固有の品種ですものね。

だからこそ、耐えに耐え、生き残ったのかも知れません。
そう思えば、愛らしく思えるから不思議です。

ところで、下の写真は、3日前の雨の日の紫陽花。   
紫陽花は雨が似合いますね。
そこには今日の描写文と似た光景が広がっていました。













薔薇が好き藍が好き珈琲が好き

2017-06-16 23:21:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【窓の向こうには蝶も一休み】







 「・・・今の所は今日のような美しい日なら
 当分飽きそうもないくらいよ。
 どんなものでも 6月 を好きなのね。
 デイビー坊や、この花の季節に
 何て陰気な11月のような顔をしているの?」                   
  【「アンの愛情」 第28章】 









心地良い晴天が続きます。
陽射しがたっぷりありますから、日中はかなり暑くなりますが、
それでも家の中は、ヒンヤリしています。

気が付けば、6月も半ば。
梅雨入りしてから、こんな状態がずっと続いています。

蝶は花から花へと舞い、我々にとってもこんな気候は、
すこぶる快適ですが、雨が降らなければ降らないで心配になります。
杞憂に終わればいいのですが・・。







  


    さて、早速ですが、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
    そう言えば、最近、開店の頻度が多いですね。

    一つには、季節柄? お茶が美味しく感じられるのと、
    やっと・・と言いますか、集めに集めた、
    珈琲カップを(お気に入り中心に)整理した事に他なりません。

これまで無造作に重ねて収納していた珈琲カップ。
早い話、皿とカップが行方不明というのも、ままありました。
  
ブログのお陰で、同じカップばかりというのは、
ある程度、避けられましたが、それでも取り出すのがめんどうで、
ついついマンネリ化してしまっていたものです。そんなこんなで。

今日は、青い薔薇柄の珈琲カップで。
大好きなカップで、ゆっくり頂くお茶は、心の中にお湿りが届くよう。

6月とは思えない、カラッカラの空気の中で、薫りも仄かに漂います。
こんな時、お茶というものは、単なる喉の渇きを
潤すだけの飲み物ではない事に気付きます。

テーブルは思い切り窓辺に寄せて。
薔薇の香りのローズゼラニウムは終わりましたが、
本来のゼラニウムは、まだまだ盛り。内と外の至福の時間は続きます。

青い交響曲

2017-06-12 17:50:27 | 香る庭の花綴り



【「山紫陽花(ヤマアジサイ)】


【ブルーサルビア】


【ボックセージ】


【西から南に増えた自然の贈り物】







 雨がやんだので、ガラス戸を開けると、
 若葉の匂いがいちどきに茶の間に
 流れ込んで来るようだった。
 梅雨の晴れ間の空気は、
 十分過ぎる湿気を含んでいながら、
 肌には爽やかに感じられる。   
   【夏樹静子作 「記憶」 より】 







昨日、今日と梅雨とは思えない、カラッとした天気が続いています。
続く一週間も概ね晴れ。その上、朝晩と日中の気温差の大きいこと!
(今日の描写の雰囲気とは違ったものになっていますね ↑)

それにしても、こんな気候、植物には良いのでしょうか・・。
今年は何もかも豊作で嬉しい悲鳴。それは花だけに留まらず、家庭菜園にも。
やっている事はこれまでと何ら変わりませんのに。こんな事もあるのですね。



  さて、以前から
  お伝えしていますが、
  今年は紫陽花が
  咲きました。

  ただ、一般的に
  見られる馴染みの
  ものではありません。

  実際に咲いたのは、
  「山紫陽花(ヤマアジサイ)」。

  又、山中で沢に良く
  見られる事から
  「沢紫陽花(サワアジサイ」)
  とも呼ばれるとか。

  とは言え、山紫陽花は、
  10に対して僅か1程度しか
  植えませんでしたのに。

  いつの間にか
  山紫陽花だけが
  占拠しています。

あの大きな手毬(てまり)のような、青い紫陽花は一体、
どこに行ってしまったのでしょう。全く影も形もありません。

それにしても、「弱肉強食」 とは良く言ったものですね。
自然界の掟(おきて)とは言え、これには少々、がっかりです。
同時にある種の不気味さ? も感じます。
  
尤も、昨年まではこの山紫陽花でさえ、
ほとんど咲かなかったのですから、文句は言えません。
この上は、花全体が青色に染まるのを待ちましょう。

そうそう、自然の贈り物、白百合は
西側から南に移動してその数を増やしています。
いずれにしても、こんな贈り物は大歓迎。感謝です。 


      








【花より団子】

梅雨空に映える公爵夫人

2017-06-08 17:50:17 | 薔薇の追憶













 マリラは 「不思議の国」 の 公爵夫人 のように
 教訓が好きで、
 育ち盛りの子供に何か言って聞かせる時には 
 教訓で締めくくりをつけなくてはならないと
 固く信じているのだった。        
   【「赤毛のアン」 第8章】 







「巷(ちまた)に雨の降る如くわが心にも雨が降る」~とはフランスの詩人、ベルレーヌの詩。
この詩を初めて知ったのは、中学生の頃だったでしょうか・・。

“わが心にも雨が降る” なんて、複雑な心情は理解出来ませんでしたが、
ちょっぴり大人になった気がして、なぜかしら誇らしかった事が思い出されます。

さて、今年も、いよいよ梅雨の季節となりましたね。
尤も、今日は雨は降っていませんが・・。

とは言え、爽やかな五月晴れの空とお別れかと思うと少々、憂鬱になります。
今年の5月はお天気に恵まれましたものね。

ところで、つい先日まで庭を席巻していた、
ピンクのローズゼラニウムが今、その花びらを散らしています。



  そんな中、
  そのゼラニウムの中に
  ひっそりと埋もれるように
  咲いていた薔薇。

  そう、「公爵夫人の薔薇」
  と呼んでいた真紅(深紅)
  の薔薇です。

  色、姿、形。
  そして備わった気品。
  
  この薔薇こそ、正統派と
  いう気がしてなりません。

  雨の宝石が一番似合うの
  も、こちらの薔薇ですね。

  そうそう、公爵夫人と言えば・・。
  「不思議の国」 にも
  公爵夫人がいましたね。

  一方、散る花あれば、
  これから盛りとなる花。
  朝顔も咲き始めました。

  薔薇とは対極にある花。
  梅雨は、とりわけ青い花の似合う季節でもありますね。








和が好き藍が好き器が好き

2017-06-04 19:02:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














 エリックが家に入ると、
 ウィリアムソン夫婦は
 台所でお茶のテーブルについていた。
 (中略)
 白塗りの壁に帽子を掛け、
 エリックがテーブルの自分の席につくと、
 おばさんは母親のような微笑を見せた。
 背後の窓の外には樺の木立があり、
 西に傾いた日を受けて輝き、
 海のような下生したばえは風が吹き過ぎる度に
 黄金の大浪おおなみのようにそよいだ。              
   【「果樹園のセレナーデ」 4.】








先日の真夏日から一転してここ2、3日は、
カラッとした晴天が続いています。
ただ気温は低めで、季節も1ヵ月前に逆戻りしたかのよう。

とは言っても、鬱陶(うっとう)しい梅雨に入る前の
僅かな貴重な日々。大切に過ごしたいものですね。

さて、あれよあれよという間に季節は6月。
暖色系から爽やかな夏色に衣替えと致しましょう。

手っ取り早く身近なクロスやマットなどから大好きな藍に。
そうそう、忘れずに器も。勿論、今日の珈琲カップも藍です。










【有田焼】




    そんなこんなで。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

    藍の染付のカップと言って真っ先に思い浮かぶのは、
    「有田焼」 ではないでしょうか・・。
    何と言っても藍色(青)は、有田焼の基本色ですものね。

そう、有田焼は 「庫山窯」 のものです。
このカップで頂く珈琲は、不思議に心が落ち着きます。

そして今日の珈琲は、「ベルメーリョ アンティグア グァテマラ」。
キャラメルのような甘い香りと、バランスの取れたソフトな風味が特徴です。
薫り高い珈琲が入りましたよ ~