【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

町屋の美空間

2013-01-31 20:13:13 | レトロ(素敵)な空間~散策






まもなく1軒の家に出た――
おまけにごく写真向きの家だった。
野趣に富んだ古風な家で、軒は低く、
四角い小さな硝子窓が付いていた。
柳の大木が古い枝を家の上にかざし、
周囲には一見手入れをしていないような
多年生植物や灌木かんぼくが押し合っていた。
家は風雨にさらされてくすみ、
みすぼらしかったが、その向こうにある
納屋は、どこからどこまでも最新式で、
こぢんまりとし、豊かそうだった。                
               【「アンの幸福」 第2年目2.】



   雲一つない
  快晴の空となりました。

   ただ、その割には、
  ぼんやり霞んでいて。

   これって、中国の大気汚染・・?
  ふと過(よぎ)る不安。

   それでなくても、
  黄砂もありますし気になります。

   朝は少々冷えましたが、
  日中は暖かい日射しを受けて
  庭の草花も嬉しそう。

   そろそろ土に埋もっていた
  球根類が芽を出して来れば、
  寒さに打ち震えていた
  パンジーやビオラも、
  今日の日光の下(もと)では、
  生き々と輝いて見えます。

   そうそう、今が盛りの山茶花も。
  定番の色ですが、満開の笑顔です。




【まるで、お寺のようなこちらのお邸】


【でも普通の町屋なのです】


【何百坪もありそうな大きな大きな敷地。手前には蔵も。ぐるっと周って・・】


【鯉が泳いでいたら、まるで津和野? 曲がり角の向こうに見えるのが・・】



↑ 【こちらのお邸。きちんと手入れされています】 ↓




   さて、珍しく今日は終日、快晴です。
  前を向いても後ろを振り返っても、右も左も ・・ 青 ー 青 ー 青。

   野暮用で外出したのですが、3月中旬の気候とかで暖かく、
  コートが随分、重く感じられたものです。

   そんな陽気の下、帰り途、本当に久し振りに道草です。
  そしてこれも久し振り、曲がり角の神秘・・? を。

   ちょっとだけ回り道して、迷路のような
  昔ながらの趣きのある街並みを歩いて来ました。
  この辺りは道幅は狭いのですが、敷地は広大です。

   例のリラ版 【ポプラ屋敷】 も結局、
  跡地には3階建てのアパート1棟、1戸建て住宅が6軒建ちましたから。

   今日もその前を通って来ましたが、
  既に、アパートにも1戸建ての家にも洗濯物の花が翻っていたものです。

   このような町屋は本当に素敵ですが、
  実際に住んでいる方は、大変でしょうね。
  それでも趣きのある、貴重な町屋が失われない事を願ってやみません。   

春隣のティータイム

2013-01-30 18:10:38 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編








「でもね、アン、詩人の ローウェル【注】
こう言っているではありませんか。
『失敗が悪いのではない。
目標の低さこそは罪悪だ』 とね。
私達は理想を持ち、
例え成功しないとしても、
それを実現するために、
努力しなくてはいけないのよ。
理想がなかったら、
人生はみじめなものですよ。
理想があればこそ人生も
偉大なものとなるのですからね。
自分の理想を
しっかり持っていることですよ、アン」                 
               【「アンの青春」 第15章】
 【注:アメリカの詩人、1819-1891】 


   一転して暖かい朝となりました。
  それこそ、昨日の 「春隣」 という表現がピッタリ。

   春を待ち侘びる気持ちが、このような言葉を
  生んだのでしょうが、改めて先人の感性に脱帽です。

   こうなれば厳しい寒さだって何だって、
  やがて来る春が光輝くものならば、
  “へっちゃら・・” ~なんて気分になれるから不思議です。

   ところで一昨日の安倍総理の所信表明演説、
  「世界一を目指そうではありませんか」
  本当にその通りですね。心がパァ~ッと明るくなりました。

   (以前、こちらのブログでも触れましたが)振り返れば、
  菅元総理の 「最小不幸社会を目指す」 には違和感を感じたものです。

   いくら最小であろうと、“不幸社会を目指してどうするの?”
  なんて思ったものですが、案の定、
  その後の日本の状態を見れば、一目瞭然ですね。
  





     前置きが長くなりました。
    前述のように、「春隣」 に相応しい今日。
    となれば・・例の窓辺にいそいそと・・。

     およそ1週間振りですね、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。          


    レースの衣装を着せて以来、
  大のお気に入りとなったリラ版
  「ロミオ&ジュリエット」 の
  蝋燭立てを久し振りに取り出して。

   何だか ・・ フリフリならぬ、
  レース & レースですね。

   そして、今日こそは・・
  と、ずっと中断していた
  A・クリスティーも取り出しました。

   最近、手仕事に追われて?
  読書が疎かになっていますものね。

   事実、「昭和史発掘」 も
  そのままになっていますし、
  気楽に読めるのは、
  やはりクリスティーですから。

   今日のカップは、
  何度か登場済みですね。
  つい、つい同じカップばかり。
  反省です。

17文字の情景~言霊の幸ふ国

2013-01-29 17:35:27 | リラのお気楽ユメ日記



 週末のオープンカフェー春隣 空屋 



 



   こんな縞模様の空で
  迎えた今日。

   “寒い!”
  と渋々、起床した割には
  毎日眺める寒暖計の目盛りは
  昨日より高いではありませんか・・。

   思わず目を疑い・・。
  体感温度と実際の気温に
  とまどう私がいます。

   さて、冒頭の写真。(「少女の日の憧憬」)
  今日は、いつもと趣向が違いますが、4日前のものです。 

   実は、俳句に造詣の深い 【空見さん】 が、
  拙い私の写真に素敵な句を詠んで下さったものです。

   それにしても 「言霊ことだまさきはふ国」、 日本。
  僅か17文字ながら、見事に情景が浮かび上がって来ます。

   これこそ、空極の 「想像の余地」 ですね。
  アン も真っ青と言ったところでしょう。

   そして冬の季語である、「春隣」 という素敵な言の葉。
  厳しい寒さも、こんな言の葉に出会えば、ほっと緩みますね。

   冬は春の隣。当たり前の事ですが、
  ちょっと視点を変えれば、希望さえも生まれて来ます。
  言霊の言霊たる所以(ゆえん)ですね。

   こんな風に俳句を初め、様々な固有な文化を持ち、
  美しく豊かな言の葉を持つ日本という国に生まれたのですものね。
  大切にして行きたいと思います。

冬の日の夢想

2013-01-28 18:01:58 | 私の手作り夢時間









ある日、嵐になったため
外へ出られなかった。
(中略)
しかし、嵐の時でさえ、
グリーン・ゲイブルズには
それ独特の楽しさがあった。
ストーブの前に座り、
林檎やキャンディーを頬張りながら、
ちらちら天井に映る炉の火を
見守っているのは良い気持ちだった。
むせぶような風の音を外に聞きながら摂る
夕食の何と陽気なことか!
               【「アンの幸福」 第2年目 6.】




   ご覧の通り、
  白い世界で明けた今朝。

   この冬初めての本格的な
  雪は、ハッと息を呑む
  モノトーンの世界。

   起床時には既に
  道路の雪は溶けていましたが、
  残された雪は凍っていました。

   勿論、庭の如露の水も
  カチカチに凍って。

   その後は降る事はありません
  でしたが、今日はほとんど
  太陽の恩恵はありません。

   それでも午後には
  青空が戻って来ましたが、
  見るからに寒空。

   こんな寒空こそ私には、
  いつかの 「陶器のような青空」
  に思えてなりません。

   












   さて、外は厳しい寒さ。
  外出する予定もありません。

   こんな日は、ちょっとだけ
  『アンの世界』
  近付いた気がします。

   せいぜいアン気分に
  浸る事に致しましょう。

   それにしても・・
  “やっぱりレースが好き!”

   ~なんて、のたまったのは
  つい昨日のこと。

   その舌の根も乾かないうちに
  カントリーですから、
  何をか言わんといった所ですね。

   今日のように寒い日は
  布あしらいの方が
  温かみがありますものね。

   そんなこんなで。
  こんな時に手っ取り早いのは、
  相も変わらず 「マリラの三つ編みマット」 です。

   プラス、随分前に描いたフォークカントリーの裁縫箱や、
  鋏(はさみ)入れなどを並べれば、容易に 『アンの世界』 に直行です。     

窓辺のクラシカル

2013-01-27 17:02:57 | 私の手作り夢時間








「母さんはそんなに年を取っているくせに
なんか見るもんじゃないと言うんですけど、
シャーリーさん、そうでしょうか?」

「誰だって年を取り過ぎたから夢が
見られないなんて事はありませんわ。
それに夢は決して年を取りませんものね」                  
               【「アンの幸福」 最初の1年 12.】


   こちらは今日も
  快晴の朝を迎えました。

   時間は違えど、
  一昨日の空と良く
  似ています。

   さすがに今朝は冷え、
  庭の如露の水も凍って。
  年末以来です。

   そうそう、昨夜のお月様。
  透明感があり、少々青褪めたようにも見える、
  それはそれは、美しい月。思わず見とれてしまったものです。

   ただ今日は、1日中晴れ渡った昨日とは違い、
  午後には太陽が雲に隠れている事が多くなって来ました。

   それでも寒さの方は昨日より少々緩んだようです。
  ストーブを消している時間もありましたから。





   さて、布もいいけれど、やはり私はレースが好き!
  こんな所が 「大草原の家」 より 「赤毛のアン」 なのかも知れません。

   ~なんて。これは 「大草原派」 の友人と
  主張し合っている点ですけれど。勿論、私は 「アン派」 です。

   心が沈んだ時など、レースを取り出して眺めているだけで・・・
  編み溜めたレースをどこに飾ろう・・・
  取りとめもなく考えているうちに、
  いつしか悩みは、忘れているという事が常なのです。

   今日も窓辺に、あれこれレースを飾って。
  それにしても最近、この場所がすっかり
  お気に入りになってしまいました。

   イギリスのティータイムの写真を眺めながらうっとり。
  一時に比べ、大分日も長くなって来た昨今。
  もう少し “夢見る時間” は、残されていそうです。

寂(さび)色の華やぎ

2013-01-26 18:31:58 | 四季のスケッチ








美しい冬の黄昏は白い世界を紫に染め、
一同がそりる小道では
枝差し交わす野生の桜の木が、
霜で宝石のように煌いていた。
足下では雪がきしみ、パリパリ音を立てた。
葉の落ちた水木を風がヒューヒュー
号泣しながら吹き渡っており、
木々の上では空が銀の円天井まるてんじょうのようで、
西の斜面には1つ2つ星が光っていた。
そちこち地上の星のように暖かく輝いて
いるのは、果樹園や樺の木立に
気持ち良く包み込まれた家々であった。                 
                 【「アンをめぐる人々」 13.】


   今日も快晴の空で明けました。
  寒波襲来との事で、ちょっぴり構えていましたが、
  起床時の気温は、それ程でもありません。

   日中も5度までしか上がらないとの事でしたが、
  今日も太陽のお陰で随分、助かっています。

   確かに外は寒いのですが、室内にいる限り、
  日射しの恩恵をふんだんに受けていますから。
  太陽が日光を出し惜しみしないって、いいですね。







   厳しい寒さとは言え、こちらは
  『アンの世界』 のように
  白い世界でもありませんし、
  風があると言ってもヒューヒュー
  号泣する事もありません。

   でも庭は・・。
  特に黄昏近くなりますと
  冬枯れの庭が俄かに
  紫色に染まります。

   寂色、錆色、葡萄酒色。
  深い味わいを持った
  葉っぱが薄暮の中から、
  ポ~ッと浮かびあがり・・。

   この季節ならではの
  葉っぱの独特の色ですが、
  精一杯の華やぎのような
  気がして。

   『アンの世界』 には
  遠く及ばないけれど、
  こちらの世界だって満更ではないと妙に感心してみたり。
  それに、近付く瞬間もありますものね。

   そうそう冒頭の写真。
  薔薇色の背景は、ゼラニウムの葉っぱの紅葉です。

   以前には紅葉(もみじ)の木で薔薇色の背景になりましたが、
  ゼラニウムでも・・なんて。

   それにしても今回も葉っぱとは言え又々、薔薇。
  花だけでなく葉っぱの移ろいの美も楽しめ、
  背景さえも恵まれていますね。
  さすが薔薇! といった処でしょうか。

少女の日の憧憬

2013-01-25 17:30:27 | 私の手作り夢時間








「それから ティリー・ポルター
午後ずっとビーズの指輪を
はめさせといてくれたの。
あの屋根裏部屋にある古い針山から
真珠玉を少し取って指輪を
作ってもいいこと?」 
                【「赤毛のアン」 第15章】





   こんな空で迎えた今日という日。
  引き続き、暖かい朝となりました。

   朝の空(上2枚)からは
  厳しい寒さを連想しますが、
  寄せて返す波の如く、
  見る見る間にその雲の
  波は引き、太陽燦々。

   それでも外に出た折に、
  意外にも風の冷たさに
  驚いたものです。

   今はやんでいますが、
  おまけに風もあって。

   そうそうほんの一瞬ですが風花も。
  どうやら寒くなりそうな予感。

   風と言えば・・。
  こちらは普段、ほとんど吹かない
  ものですからつい 「アンの世界!」

   ~なんて思う始末。それにしても
  “風からアンの世界を連想するなんて・・・”
  今度は自分自身に苦笑。何をやっているんだか。






   さて、相も変わらず 『アンの世界』 に、どっぷり浸かっている私。
  ついつい年も忘れて、いつしか童心に戻っています。

   童心に戻る手っ取り早い方法・・
  こんなビーズ(指輪、その他)ではないでしょうか。

   と言いながら肝心の指輪が写っていません。
  お皿の真ん中に載せているのですが・・。
  いつもこうなのですよね、私って。

   ビーズを始めて、まず最初に、おっかなびっくり? 作るのは指輪。
  例え大人になって作ったとしても少女の日の夢や憧れが
  一杯、詰まっている気がします。

   ほとんど初心者の段階で作るのですから作品的には
  たどたどしくても、そんな所が又、いいのではないかと。
  それこそ、“手作りの温もり” ですものね。

   そう言えば、リンド夫人 も真っ青の友人のキルターなどは、
  「針目が曲がっている所に手作りならではの味わいがある」
  と本気で言っていますもの。

   ところで、ビーズの指輪は、アヴォンリーの女の子達の間では大変な宝物でした。
  ティー・ポールターの指輪は、どんな色だったのでしょう・・?
  きっと今日の空のような水色だったに違いありません。

恵みの香り草~その2

2013-01-24 18:10:58 | ハーブと香り雑学





【ラベンダーのポプリ & 蝋燭】


「ああ、母さん、今日は春のような匂いがするわ」
と、ナンは爽やかな湿った空気を
気持ち良さそうにくんくんぎながら叫んだ。
「母さん、春ってわくわくする季節ね」                   
                   【「炉辺荘のアン」 第22章】


   朝から雲一つない冬日和となりました。
  こんなお天気ですから起床時は少々、冷えましたが、
  日中は例の如く春の陽気。

   庭の植物には、至る所で春の鼓動を感じるようになりましたが、
  まだ、いくら嗅いでも独特の春の匂いは感じません。

   尤も、大寒を迎えたばかりですから当然ですけれど。
  もう暫くの辛抱です。待ち遠しいですね。




   とは言ってもこの所、
  晴れた日の日射しは
  随分、柔らかくなりました。

   春の匂いこそ感じませんが、
  前述のように視覚的には十分、
  春を感じる昨今。となれば・・

   活きたお花は、もう少し
  我慢するとして、ポプリなど
  花と戯れたくなります。

   ポプリはサシェス
  (匂い袋)や瓶、缶に入れて保存。

   【前回】 に引き続き、
  今日はラベンダー中心に。

   手前のプリントのマットにも
  ラベンダーが入っています。

   ラベンダーは香りの持ちが良く、
  重宝しています。

   香りがなくなれば一押し、二押しすれば、再び香ります。
  防虫効果もありますから衣装箪笥に入れてもいいですね。 

   引き出しを開けた時など、ふっと漂うラベンダーの香りは、
  防虫効果のみならず、豊かな気分になります。
  そして、プレゼントにもいいですね。

古道具と手仕事の温もり空間

2013-01-23 19:21:23 | 私の手作り夢時間










「あたし、継ぎ物って好きじゃないわ」
アンは憂鬱そうに言いながら、
仕事籠を探し出し、
赤や白の菱形の布をうず高く積んだ 前に、
ほっと溜息を着いて座った。
「物によっては縫物も
面白いかも知れないけど、
継ぎ物にはちっとも 想像の余地 がないわ。
継ぎ目から、又継ぎ目へと、
いつまで行ってもきりがないんですもの。
でも無論、遊んでばかりいて、
他に何もしない、どこの誰でもない
ただのアンより、継ぎ物をしている
グリン・ゲイブルスのアンの方がいいわ・・・」
                  【「赤毛のアン」 第13章】


   



   今日は、晴れたり曇ったりの空になりました。
  昨日もそうですが、気温は今日も高め。
  ストーブを消している時間がありますから。















    さて、この所、せっせと廃物利用に精? を出している私。
  実は例の 「マリラの三つ編みマット」 だって、最初の頃は、
  わざわざ新しい布地を切り裂いて作っていたものです。

   でも、ちょっとした発想の転換で・・
  いいえ、マリラリンド夫人 の時代に遡ってみれば、
  いらない物を使う・・というのは、ある意味当然の事ですね。

   と言ってもこちらの布地は古着ではありませんけれど。
  パッチワークの三角や四角を切り取った後の残り裂。

   それを使うのですから1つの型は、より小さくなります。
  それこそ、うず高く積まれている端切れ。
  それに耐えうるパターンは、「ログキャビン」 でしょうか。

   縫い合わせるだけなのですから、
  アンの言うように、「想像の余地」 はないかも知れません。

   本来なら捨てる運命にある物をもう1度使うのですから、
  これだって立派な廃物利用ですね。

   ただ三つ編みマットもそうですが、
  どういう訳か、その端切れ類、使っても使っても一向に減る気配がない事。

   それどころか益々、増えた気さえして。
  七不思議の1つです。

魅せるシルエット

2013-01-22 18:08:58 | リラのお気楽ユメ日記





【リラ版 「アンの鏡」】


「もう、決して、髪が伸びるまでは、
2度と自分の姿をみないわ」
アン は激しく叫んだ。
それから突然、鏡を元に戻した。
「いいえ、見るわ。
そうして、悪い事をした罪ほろぼしをするわ。
この部屋へ来る度に鏡を見て、
どんなに自分が醜いかを見るつもりよ。
そして想像で紛らわしたりもしないわ・・・」                  
                   【「赤毛のアン」 第27章】



   天気予報通り、
  こちらは雨で明けました。

   しかしながら暖かい朝。
  一雨ごとに暖かくなる・・

   まだまだ先の事ですが、
  ふともうその頃の季節?
  という錯覚さえ覚えます。

   気が付けば、その雨も
  いつの間にか上がっていました。
  (写真は青空が戻った空)







   さて、“鏡よ、鏡・・・”
  ~なんて、白雪姫の継母の
  ような事を言うつもりは
  ありません。

   でも鏡って、
  少女の夢が一杯詰まっている
  ような気がして昔から
  大好きです。

   と言いますか・・
  鏡は子供の頃から唯一の
  友達だったような気がします。

   さすがに今は、
  そんな事は言えませんけれど。

   もしかすると・・
  仲は少々、いいえ随分、
  悪くなっているかも知れません。

   とは言え、「想像の余地」 は、
  たっぷりありますもの。

   それに大層、神秘的でもありますね。
  事実、古来から鏡は、呪術的な対象とされたりしたものです。

   アンの鏡は、小さな胸からすぐに溢れてしまう嘆きも喜びも、
  じっと見つめ、その度に成長して行く姿を写し出してくれます。
  若返り出来る魔法の鏡であったら、もっといいのですけれど。