【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

優しい雨

2007-09-30 17:22:05 | 趣味の器(壺)~その他




   こちらは、久し振り雨の休日と
  なりました。
  断続的な冷たい雨です。
  
   9月最後の雨となりましたが、
  夏の雨と違って、それは、何と
  優しいのでしょう。

   今咲いている花を気使って、
  そっとそっと降っているのでは・・
  なんて思ってしまいます。

   それとも、優しい旋律を奏でる
  虫達にも配慮・・? それは兎も角、
  今年の夏ばかりは、アン風に言わせて貰うなら・・・

   「本当に今年は、秋が来るのかしら。」 
  ~なんて本気で思ったものです。

   でも、どうやら秋の訪れは、
  駆け足でやって来たようです。

   今までぐずぐずしていた分、その遅れを一気に
  取り戻そうとしているのかも知れませんね。

   それにしても 「暑い!」 
  ~なんて言っていたのは僅か2日前の事。

   これまでなら・・季節は、
  ゆっくり過ぎて行ったと思うのに、
  ドカン、ドカンと直球勝負で
  挑まれているかのようです。

   最近、何もかもがストレートで、
  やたら強くなっている事に少なからず
  不安を覚えてもいます。

   さて、今日はこれも久し振りに、
  庭から摘んで来たハーブでハーブティーを。
  ここに来て随分、ハーブが育って来ました。

   今日は、英国雑誌の挿絵を真似て、
  ロッキングチェアーをテーブル代わりに。

   この向こうには暖炉・・となれば、
  言う事はないのですが、そこは想像で補って下さいね。

   それこそ、アンの言う所の 
  「想像の余地」 があると言うものです。

   今日も温もりのある土の器で。
  薔薇を挿した花瓶が備前焼なので、
  コップも同じ物にしてみました。

   硝子もいいけれど、ハーブティーをたまに、
  こんな器で頂くのもいいですね。

   神経をリフレッシュしてくれる効果もあるハーブティー。
  蝋燭の仄かな灯りも一役かってくれ・・

   どこにも出掛けない、久し振りの雨の休日。
  ハーブティーの香りと共に心もほっとリラックス、
  そんな雨の一日の・・一駒でした。         

終わりの中の始まりの予感

2007-09-29 15:26:21 | 香る庭の花綴り


   昨日は、あれだけ蒸し暑かったのに、
  日が暮れると、グッと冷え込み、
  今朝は、肌寒さを覚えた程でした。

   半袖が寒く感じられたのは、
  この秋、初めての事です。

   昨十八夜の月、『居待月』 は、
  厚い雲に覆われて見る事が
  出来ませんでしたが、果たして
  今日の 『寝待月』 は・・?

   それにしても、満ちて行く
  月には、こうした異称はないのに、
  欠けて行く月に対する人々の想いは
  格別だったようですね。折しも季節は、“秋”。

   月に季節ばかりか人生まで人々は、
  重ね合わせて見ていたのでしょうね。
  欠けて行く月の淋しさが人生の悲哀に通じる・・? 

   因みに寝待月の次の月は、『更待月』(ふけまちづき)。
  こちらは、夜も更けて出て来るからだとか・・。






 
ハイビスカス・芙蓉




   こちらは、とっくに最終章を迎えた筈の朝顔です。
  その花びらは小さくなり、葉っぱも黄色に変色。

   穴だらけになりながら、それでも未だに、
  これだけの花を咲かせてくれています。

   同時に、これも典型的な
  夏の花である、ハイビスカスや芙蓉も・・。

   この二つの花が、同じ仲間である事は、
  いつもコメントを寄せて下さっている 
  青い森からさん のブログで知りました。
  でも、この二つの花、見れば見る程似ていますね。

   それでも右の芙蓉は、(単なる思い込みだと思うのですが) 
  どうしてもわび、さびの世界の “和の花” 
  と、捉えていたものです。
  どこまでも華やかなハイビスカスに対し、芙蓉はと・・。

   一昔前なら、常に控えめな大和撫子のような花!?  
  と、言いたい所ですが・・。

   ただ、ハイビスカスは、
  今日のような真珠色の空には、合いませんね。

   やはり何と言っても、夏の太陽と、
  どこまでも青い空が一番ピッタリのような気がします。

   そうそう、冒頭のお馴染みの蝶達に混じって、
  今日は黄色い蝶もヒラ、ヒラ~。

   でも、やっと止まったと思って近付くと、
  すぐ飛び去ってしまいます。
  写真は無理ですね。それに比べると上の蝶達は・・・・・。  

琥珀色の土の温もり

2007-09-28 18:36:38 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




   ひょっとしたら雨・・? 
  と思っていましたけれど、
  今日もこんなすみれ色の
  空で明けました。

   (いつも思うのですが、
  電線は邪魔ですね)

   さて、十五夜の 「中秋の名月」
  から昨日の十七夜の満月、
  立待月まで3日間連続で
  楽しむ事が出来ました。

   中秋の名月は、これまで雨や
  曇りの日が多かった気がするの
  ですが、今年は特別ですね。月と言えば・・・。

 



   “あたし達の 『夢の家』 が見つかった時、
  その家の周りにも
  風が吹き巡ればいいと思っています。・・・・
   あたしは、その家が
  月光に濡れている所が一番好きかしら。
  それとも、暁の光を浴びている所かしら?・・・”

                                      【「アンの幸福」~最初の1年】



   アンは、この言葉からも分るように、
  本当に月光が好きですね。

   私は、どちらかと言うと
  苦手だったのですが、
  この3日間だけは、月光に
  どっぷり濡れていました。

   このお月様、古代から私達に
  夢を与えてくれていたのですものね。
  遅ればせながら・・すっかりファンに。

   それは兎も角、春の花見と同様、
  昔の人々がこぞって待った
  「中秋の名月」 の意味が今頃になって
  やっと分ったような気がします。

   今日は、ちょっぴり夏に戻ってしまったような
  蒸し暑い一日でした。それでも・・
    
   『カフェ 「薔薇の詩(ポエム)」』 
  では、秋模様に衣替え・・・。

   秋と言えば、土物の器ですね。
  素朴な味わいと温もりが、
  器を通して伝わって来るような
  気がするから不思議です。

   今日のカップは、「信楽焼」 です。
  これは、信楽まで出掛けて
  買い求めました。



   ここのいい所は、
  沢山のお店が一堂に会していますので、
  そぞろ歩きしながら一日中、楽しめます。

   そう言えば、ここ何年も行っていません。
  友人を誘って行ってみようかな、
  ~なんて思っています。

   琥珀色の器は、
  一見強い色合い? でしたが・・。

   料理を盛ると、意外や意外・・
  優しい色合いに変化します。

   ざらついた感触さえも
  妙に懐かしかったりするのです。







 



   今日は、立原道造の詩を紹介したいと思います。
  夭逝した詩人である事は、前回記しましたが、
  あまりにも美しい詩です。秋にピッタリの詩を・・・。


                       甘たるく感傷的な歌
                                          立原道造

                  その日は 明るい野の花であった
                  まつむし草 桔梗 ぎぼうしゆ をみなえしと
                  名を呼びながら摘んでいた
                  私たちの大きな腕の輪に

                   また或るときは名を知らない花ばかりの
                  花束を私はおまへにつくつてあげた
                  それが何かのしるしのやうに
                  おまへはそれを胸に抱いた

                  その日はすぎた あの道はこの道と
                  この道はあの道と 告げる人も もう
                  おまへではなくなつた!

                  私の今の悲しみのやうに 叢(くさむら)には
                    一むらの花もつけない草の葉が
                    さびしく 雲って そよいでいる
                                 
                      ~「薊(あざみ)の花のすきな子に」 より  

静寂(しじま)の声・・

2007-09-27 19:37:14 | 路傍の花~道草


  




   昨日の青空から今日は、
  ちょっぴり真珠色の空へ。
  気温も少しだけ蒸し暑くなりました。

   昨日の月は、一昨日と違い、
  今度は幻想的な月。
  雲間から出たり入ったり・・。

   そう言えば、昨日十六夜 
  (いざよい)の月は、
  ためらうように出て来るとか。

   十五夜に比べると約40分も
  遅いそうですね。
  そして、今宵は満月、十七夜。

   十七夜は、「立待月」 
  なんて、ロマンティックな
  名前が付いているのですね。
  果たしてどんな姿なのでしょう。

 

   今日も道を辿ってみました。
  アンではないけれど・・
  この「辿る」という言葉、
  何だか・・素敵です。

   それに、いつもと違う道を行っただけで、
  世界が変わりますね。大袈裟ではなく・・。

   いいえ、変わらなくてもいいのです。
  少なく共、そこには、
  いつもと違う私がいます。

   これだって、
  小さな小さな旅ですものね。

   “あの道の向こうには、
  どんなに美しい景色が・・?”

   “「心の地平線」 の向こうにいるのは・・?” 
  ワクワクしている私がいます。

   そして、道端にも変化・・。
  ついこの前までは、「キバナコスモス」 しか
  目にしませんでしたのに、
  いつの間にかオレンジから、薄紅色の 「秋桜」 になっていました。



    秋の桜と書いて 「コスモス」。
  それにしても日本人って、
  本当に桜が好きなのですね。

   春ばかりか、秋にもこうして
  桜を用意するのですから・・。

   一方、左の写真は、白く写って
  いますが、実際には薄紫の
  紫苑のような? 花でした。

   



   「・・・あたしは元々、
  横道が大好きなの ――
  踏み慣らされた道から離れ、
  人に忘れられた緑色のひっそりした横道が好きなの。・・・」
                                                             【「アンの幸福」】       

曲がり角のロマン

2007-09-26 22:38:00 | 路傍の花~道草




   こんな快晴の空で明けた今日は、
  爽やかな秋晴れとなりました。

   日中は、まだまだ暑いけれど、
  朝晩などは、つい2、3日前の暑さが、
  信じられない程の涼しさです。

   昨夜は、十五夜でしたね。
  そして明日は満月。

   それにしても昨夜の月は、
  それはそれは・・美しいものでした。

   思わず息を呑むような、
  透明感のある、ちょっと青白い月。

   いつもの見慣れた愛らしい月ではなく、
  気高くて神々しいまでの美しさです。

    じっと見つめていますと、
  心の奥底まで見透かされるような気さえして来ます。
  その月は・・・

   「月々に 月見る月は 多けれど 
  月見る月は この月の月」

                           ~夏山雑談
 
   こんな歌にも歌われていますね。






 




   さて右の写真は、私の大好きな
  「曲がり角」 です。

   真っ直ぐな道もいいけれど、
  なぜか曲がり角には、
  ロマンがあります。

   何の変哲もなかった風景が、
  道を曲がった途端に、
  今は忘れられかけた日本の風情が
  そっと佇んでいたりします。

   この場所も、エアポケットに
  入ったような静かな空間。

   せせらぎや、木々の静寂が
  心に沁みます。

   五感を委ね、季節の色を見る時、
  時間さえも歩を止めてくれるのです。

   『アンの世界』 では、春に詩人になるそうですが、
  私は秋の方が詩人になれそうです。
  5月生まれなのに、秋が大好きな私です。








 


   北原白秋作詞、成田為三作曲の十五夜に因んだ、
  こんな歌があるのをご存知ですか?

                        青い魚
                                      北原白秋

                   青い魚が呼んでます
                   赤い魚が呼んでます
                   今夜のお月さん 十五夜さん
                   お池の晩めし 召し上がれ
                   香爐ももやもや 煙しましょ




                        十五夜お月さん
                                     野口雨情

                   十五夜お月さん ごきげんさん
                      ばあやは おいとま とりました
                
                   十五夜お月さん 妹は
                      いなかに もられて ゆきました

                   十五夜お月さん かかさんに
                      もいちど わたしは あいたいな

夏の名残りの小さな秋

2007-09-25 17:14:25 | 香る庭の花綴り


  


   昨日の午後3時前から
  降り出した雨は雷ゴロゴロ・・。

   単なる夕立だと思っていましたのに、
  (途中やむ事はありましたが)
  思いの外、降り続けました。

   起床時にも庭の木々は、
  しっとりと濡れていたものです。

   どうやらこの雨は、秋も一緒に
  伴って、やって来たようです。

   秋、それは雨の降り方にも
  表われますね。

   あのバケツの底をひっくり返した
  ような雨は、いつの間にか、影を潜め・・。

   いかにも秋らしく、しとしと降る雨です。
  これからは、一雨ごとに涼しく
  なって行くのでしょうね。

   昨日は暑い中、“秋を探しに” 
  出掛けましたのに、我家の庭には、まだこんなに夏が残っています。

   それらの花には目で見る限り衰えは微塵も感じませんのに、
  何となく淋しそうに見えるのはなぜなのでしょう。

 



   “幼いリラには長く思われる四季が、
  アンにはあまりに早く過ぎて行くようになって来た。
  又、一夏終わった。”

                                   【「炉辺荘のアン」 第29章】

           

                                    【昨日の景色】
   いつの世も、夏の終わりと言うのは、
  特別なものがあるのでしょうね。

   通り過ぎる季節の早さに、
  ふと年齢を感じる時・・。

   この短い言葉の中に凝縮された
  複雑な気持ちは、誰にも覚えが
  あるものでしょう。 

   そうそう、ミニ薔薇の次に
  赤い薔薇が一輪咲きました。

   その薔薇の周りを今日も蝶がヒラヒラ・・。
  この蝶も、私の帽子に止まったり・・。

   どうやら「シジミ」 ではなさそうですが、
  蝶もすっかり慣れたものです。     





 


 


   今日は、「三好達治詩集」 に、
  紅い薔薇の詩を見つけました。
  薔薇の花って、詩になりますね。

   たった一輪の薔薇に、なぜ人々は、
  こんなにも心を奪われるのでしょうか。
  尤も、ここでは季節は冬ですが・・。


                       いまこの庭に

                    いまこの庭に
                    薔薇の花一輪
                    くれないふかく咲かんとす

                    彼方には
                    昨日の色のさみしき海

                    また此方には
                    枯れ枝の高きにいこふ冬の鳥

                    こはここに何を夢見る薔薇の花

                    いまこの庭に
                    薔薇の花一輪
                    くれない深く咲かんとす
                          三好達治~「花筺(はながたみ)」 より

黄金色のさざ波

2007-09-24 19:15:19 | レトロ(素敵)な空間~散策


                                     【狗尾草 (えのころぐさ)】
   時折、晴れ間は出るものの、
  今日は久し振り真珠色の空になりました。

   気温は少々蒸し暑いものの、
  この空のせいもあり、昨日までの
  猛暑日からは、漸く開放されました。
  午後3時頃からは雨に・・。

    


   「道って面白いものじゃない・・?」
  ~とは、アンの言葉。これも久し振りに・・・・・

    いつもの道を外れてみました。
   決まり切った道では味わえない秋を探しに・・・。



    ~なんて、最初は調子良かったのですが、
  それは、すぐに後悔となったものです。

   カンカン照りではないと言え、
  外を歩くとまだまだ汗だくです。

   おまけに太陽を避けてエアコンの
  中にいた私には、堪(こた)えます。

   それでも、曲がり角を逆に逆に辿って行くと・・
  こんなレトロな喫茶店に出会いました。

   どうやら普通の民家を改造したようですね。
  生憎、今日はお休みでしたが、ここに立つと、フッと
  爽やかな風が通り過ぎたような気がしたものです。



   この喫茶店、名前も 「季節風」。
  ここだけは、ゆったりとした
  時間が流れているようです。

   一方、道端には・・。
  (冒頭の写真)

   順番が逆になりましたが、
  狗尾草(えのころぐさ) や
  数珠玉も秋色に変化。

   極めつけは黄金色に実った稲。
  農家の方達の丹精の賜物ですね。

   そして、どこでも見かける狗尾草。
  これも小さな稲穂のようです。
  微かな風にゆらゆらと揺れていました。

   子犬の尻尾に似ている事から
  付けられた名前のようですが、風に揺れるさまは、
  子犬達が一斉にその尻尾を振っているようで、
  とても可愛く、思わず微笑んでしまっていました。 






 
 

庭の千草

2007-09-23 17:15:55 | 香る庭の花綴り


 
昨日の黄昏の空・明け方の空




    こんなすみれ色の空で明けた秋分の日の今日です。
  今日を境にして、“秋” 一直線の筈ですが、
  こちらは、いつまでも夏が居座っています。

   写真は、左が昨日の黄昏の空ですが、
  右の明け方の空と、色彩的には酷似しています。

   左の写真の白い小さな点は、まもなく満月を迎える
  お月様です。25日は中秋の名月ですね。

   暑い、暑いと言っていますが、そんな中でも小さな庭には、
  いつの間にか秋が忍び寄っているようです。






 



 



   極めつけは 「水引草」。
  植えた記憶はないのですが、どうやら種がこぼれたようです。
  ちょっぴり頼りなげだけれど、とても可憐な花ですね。

   赤いミニ薔薇を初めとして、
  その他の草花も俄かに勢いを取り戻しつつあります。

   そして、すっかり友達になってしまった? 
  冒頭の写真の小さな蝶。

   他の蝶は、近付くと逃げて行ってしまう中で、
  堂々としています。

   こんな小さな蝶なのに、度胸だけは・・
  なんて、思ったりしたものですが、
  その逆もあり得ますね。ちょっと複雑な心境です。







 


   今日も引き続き、立原道造の詩から。
  「水引草」 を扱ったものがありましたので、
  ここに記したいと思います。

   夭逝してしまった彼ですが、
  青年の瑞々しい情感が滲み出ています。


                         のちのおもひに

             夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
             水引草に風が立ち
             草ひばりのうたひやまない
             しづまりかへつた午さがりの林道を

             うららかに青い空には陽がてり 火山は眠っていた
             ―― そして私は
             見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
             だれもきいていないと知りながら 語りつづけた・・・
               
             夢は そのさきには もうゆかない
             なにもかも 忘れ果てようとおもひ
             忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

             夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
             そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
             星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

                        立原道造 「萱草(わすれぐさ)に寄す」 より

ちょっと一息しませんか?

2007-09-22 21:30:55 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   “雲一つない朝”。
  最近、この言葉が、定番となっています。
  
   いいお天気で、とても有り難いのですが・・
  相変わらずの残暑が続いています。

   そして、なぜか心の底にある微かな不安・・。
  まして昨、真夜中のように、グラッと来ては・・。

   幸い、一揺れの震度1でしたが、
  それでもいきなりでしたし、
  無気味な事に変わりありません。

   さて、従妹アーネスティンのような 
  心配病 は、この位にして。

     『カフェ 「薔薇の詩(ポエム)」』
  の今日のお茶は、
  昨日頂いた、ハーブティーから。

   このハーブティー、
  箱を開けると左から・・

   レモンジンジャー、ペパーミント、
  カモミール、スリーピータイム、
  ワイルドベリージンジャーの
  5種類、4パックずつです。

   その中から今日は、
  「ワイルドべりー ジンジャー」 にしてみました。



   このお茶も、ストロベリー、ブルーベリー、
  ラズベリー、クランベリー、4種のミックスです。

   お茶の色は、赤味がかったオレンジ色。
  甘酸っぱい香りが口の中、一杯に広がります。

   カップは、夏も、もうそろそろ終わりと
  いう事で南国らしい夏の花の絵柄にしました。

   そしてキャンドルは、ラベンダーの香り。
  アロマキャンドルと言っても、
  あまり香らないキャンドルが多い中で、
  これは、結構香ってくれます。









 
 
   今日は、薔薇の詩ではありませんが、
  私の大好きな立原道造の詩を紹介します。


                      やがて秋・・

             やがて 秋が 来るだろう
             夕暮れが親しげに僕らに話しかけ
             樹木が老いた人たちの身振りのやうに
             あらはなかげをくらく夜の方に投げ

             すべてが不確かにゆらいでいる
             かへってしづかなあさい吐息のやうに・・・
             (昨日でないばかりにそれは明日) と
             僕らのおもひは ささやきかはすであらう

             ――秋が かうして かへって来た
             さうして 秋がまた たたずむ と
             ゆるしを乞ふ人のやうに・・・

             やがて忘れなかつたことのかたみに
             しかし かたみなく 過ぎて行くであらう
             秋は・・・さうして・・・ふたたびある夕暮れに――
                             
                              立原道造 「暁と夕の詩」 より

終わらない夏~Ⅱ

2007-09-21 21:43:14 | リラのお気楽ユメ日記
   昨日と同じ、雲一つない空で明けました。
  こちらは、今日も “夏”。

   その証拠に、夏を象徴するかのような入道雲。
  抜けるような青い空に白い雲が映えています。

   ふと、「まだ8月・・?」 そんな錯覚さえ抱いて
  しまった私です。(写真は午後2時半の空)

   それにしても、一週間の早い事!  
  前回の三連休も、つい昨日の事のように、
  思えますのに、もう週末。



   こんな調子でしたら、いつの間にか
  秋を通り越して冬となって
  しまうかも知れませんね。

   そうそう、右の写真は、
  すみれ色に染まった
  今日の黄昏の空です。

   生憎、南の空ですので、
  夕焼けは望む事が出来ません。

   



   “夕闇が垂れ込めていた。
  夕闇は、どこから垂れ込めるのかしらと、
  ウォルターは思った。
   こうもりのような翼を持った大きな精が、
  紫色の壺から世界の上に、降り注ぐのだろうか?”
                 
                              【「炉辺荘のアン」 第34章】

 


   昼間は夏でしたが、
  夕闇の垂れ込めるのは、とても早くなり、
  その事でかろうじて秋だという事を実感しています。
  いつもながら、詩人のウォルターの感性には脱帽です。



   今日はちょっと外出して
  帰って来ましたら・・

   「ラスベガスに行って来たの・・」 
  と、近所の友人が、お土産を
  持って来てくれました。

   私の大好きなハーブティーと、
  アロマキャンドルです。

   箱の外からなのに、どちらも
  いい香りがプンと漂います。

   そして、お隣さんからも・・。
  又々、「お裾分け・・」 と
  今度は、山形のお菓子と
  里芋を頂きました。

   明日は、丁度お休み。
  キャンドルをくゆらし、
  ハーブティーを頂いて
  お茶請けは、山形の
  お菓子で決まりです。

   今日よりちょっとだけでも
  涼しくなればいいのですが・・。