【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋に続く道

2007-08-31 21:15:26 | 路傍の花~道草
 
           午前6時の空                    午後4時半の空




   早朝こそ雨は降っていませんでしたが、
  梅雨に逆戻りしたかのような
  この所の天気です。

   ・・と言っても、
  午前中だけなのですが・・。

   雷、「ゴロ、ゴロ・・」 は、
  昨日と一緒でしたが、(局地的な雨でしょうが) 
  バケツの底をひっくり返した
  ような雨を今日は伴なっていました。

   30分位、降ったでしょうか。
  その後、小雨になり午前10時前には、
  すっかり上がりました。

   午後になると太陽ギラギラ・・。
  梅雨から今度は一気に夏の様相です。
  でも、木陰に入ると・・。



   涼しくなり、途端に秋の気配。
  “夏の日の微かな気配・・?”
  どころではありません。

   今年の8月は殊の外、
  暑かったので、外出を
  控えていましたし、
  外出しても暑いので、
  道草どころではありません。

   久し振りに道端の草花に
  目を遣ると・・。

   いつの間にか目新しい
  草花に変わっています。

   そろそろ秋の花に、
  衣替えなのでしょうね。

   暑い暑いと言っていた間に、季節は移ろっていたようです。
  そう言えば、明日からもう 9月なのですね。

   右上の写真の 「キバナコスモス」 は、
  コスモスと名前が付いていますが、
  実際には、夏の花なのだそうですね。

   この色は、太陽が一番似合います。
  このコスモスが終わると、
  いよいよ薄紅色の秋桜の季節なのですね。 

   「薄紅のコスモスが 秋の日の 
  何気ない陽だまりに 揺れている・・」  ~

   コスモスは、「秋桜」 と書くのが
  一番相応(ふさわ)しい気がします。

   そうそう、上のピンクの花は、名前を知りません。
  何の花なのか気になっていたそんな時、
  パラパラと星野富弘氏の詩集を紐解いていましたら・・。

   ぴったりの詩を見つけました。そうですよね。
  別に何の花だっていいのです。そこに咲いているだけで・・・。


 



  



                        花の名前 

                 花の名前を 知らない そのことが
                 今朝は ばかに嬉しい
                 
                 花だって たぶん 
                 自分に付けられている 名前を 
                 知らないで咲いている
                             
                            星野富弘 「鈴の鳴る道」 より

この花に、この薬効!?

2007-08-30 16:53:09 | ハーブと香り雑学
   起床時、雨こそ降っていなかったものの、
  昨日とほぼ同様の天気となりました。

   朝から雷 「ゴロ、ゴロ・・」。
  それはやがて、「バリ、バリ」 に変わり・・。

   こうなりますと・・
  昨日以上の荒れた天気になりました。

   こんな日は、朝顔はいけません。
  雨のため頭(こうべ)を垂れて、
  折角の花が可哀想です。

   それでも・・・赤トンボに、
  小さな小さな蝶は、今日もお出ましです。

   大きな蝶は、近付くとすぐ
  逃げるのですが、この蝶は違います。
  ラベンダーが余程、美味しいのでしょうか・・。
    


   こちらは、朝顔に気を奪われている間に、
  ひっそり? 咲いてた 
  「日々草」 です。

  この何とも言えない
  優しい色合いに惹かれて
  買い求めましたのに、
  すっかり忘れていました。思い出したのは・・。

   こちらに、いつもコメントを寄せて下さる、
  【blue camel さん】 のブログです。

   そこには、“真夏に咲いた桜” のようだと、
  この花が紹介されていたからです。
  素晴らしい感性です。

   そんな感性にハッとすると同時に、
  毎日水遣りをし、眺めていますのに、
  それが、いかに機械的だったかという事に、
  気付かされました。

   改めて日々草に目を遣ると・・。
  つぶらな瞳を精一杯見開き、こちらを見ているようです。

   ところで、この日々草は、
  葉っぱに凄い薬効があるそうですね。

   これに含まれるアルカイドには、
  抗癌作用があり、延命効果も認められているとの事。

   一時、健康雑誌などで話題になった事もありましたから、
  ご記憶の方も多いと、思います。そして 「アザミ」。
  これには、アンが・・・・・。

   


   「いつか本に、薔薇は、
  例え、他のどんな名前でも、
  同じように匂うと書いてあったけれど、
  あたし、どうしても信じられないの。
   もし薔薇が、アザミ とか
  キャベツなんていう名前だったら、
  あんなに素敵だとは思われないわ。・・・・・」
 
                                      【「赤毛のアン」 第4章】

   


   アザミへのアンの思いは、兎も角として・・。
  このアザミも、同様に、コメントを寄せて頂いている、 
  【青い森からさん】 が、目の覚めるような紫色の写真で、
  紹介していらっしゃいました。

   このアザミにも素晴らしい薬効があるのですね。
  その中の一つ、「マリアアザミ」 には、
  肝臓保護作用があり、肝炎、肝硬変、
  アルコール性肝障害などに良いそうです。

   その他、身近なハイビスカスや
  マリーゴールド等など・・。数知れません。

   でも、考えて見れば、花にはそれ自体に、
  人の心を慰める癒し効果があるのですから、
  大きな意味で花全体がハーブと言っても
  いいのかも知れませんね。       

ハーブの香りは幸せの予感!?

2007-08-29 17:33:18 | ハーブと香り雑学
   久し振りに雨の朝! 
  カラカラに乾いていた
  庭の木々や草花は、
  俄に生き返ったようです。

   と言っても、一日中
  降っていた訳ではなく、
  晴れ間が出たかと思うと、
  雷ゴロゴロ・・。
  何とも不安定な天気です。

   赤トンボは、一昨日以来。
  でも、私が思うに・・。

   このトンボは、きっと一番最初に
  来てくれたものだと思うのです。

   カンナの葉先で、ジッと静かに・・
  何時間でも羽根を休めている・・。

   一昨日のトンボは、
  ちょっぴりおしゃまさんでしたもの。

   真実はどうであれ、こんな風に
  あれこれ想像するのは、楽しいものですね。









   ところで、再び紫陽花の
  ドライフラワー、登場です。

   今度は、よりグリーンが
  優っています。

   紫陽花も梅雨の時期は
  雨中で輝き、その後、
  ポプリになったかと思うと・・

   はたまたドライフラワー
  にと、大活躍です。

   そうそう毎日飲んでいるローズマリー・ワイン、
  残り僅かになりましたので、次を仕込みました。

   と言っても、甘口の白ワインに
  ローズマリーを、ただ入れるだけ。超簡単です。

   今回は、シナモンも加えました。
  又、これに干しぶどうを加えると、
  よりコクのあるワインになるそうです。

   シナモンは、身体を温め、
  解熱、鎮痛作用がある事で知られています。
  最近、血糖値を下げる効果のある事でも注目されています。

   2週間位、置いておくと自然に発酵し、
  ローズマリーのエキスが抽出され、若返りワイン? に。

   そうそう、赤ワインにはセージを。
  安物のワインでも、とても美味しくなり、
  ワイン好きでなくても美味しく頂けます。

   昨日の皆既月食は、少しだけ見えました。
  朝から曇り空で、気を揉んだものです。

   ただ祈るだけでした。そう言えば・・。
  あれは何の本だったでしょう・・?

    


   “幸運は自分の力で掴み取る事が出来るけれど、
  無事は祈る事しか出来ない。”
       

   本当にそうですね。
  天候だって、祈るしかない事を今回改めて実感しました。

   自分の力でどうしようもない事があると言う事は、
  何もない、平々凡々な毎日が、
  どんなに素晴らしい事であるかも・・。     

色褪せない美意識

2007-08-28 17:55:37 | リラのお気楽ユメ日記
  
午前8時の朝顔   ↓               ↓                  ↓

  
午後2時半の朝顔


   



   今日は、昨日までと違い、
  起床時から太陽ギラギラの晴天・・
  と言うのとは違って、真珠色の空になりました。
  それにしても昨夜のお月様の美しかった事!

   今の季節は、唯一視線の先に丁度お月様が見え、
  お月様を眺めながら眠りに着く事が出来るのです。

   昔から 【暖炉のある部屋】 と同様に天窓に憧れ、
  星空を眺めながら眠れたら、どんなに幸せだろうと思ったものです。
  ちょっぴりそんな感覚にも浸る事が出来ました。

   折しも今宵は、皆既月食ですね。
  でも、どうやら見るのは無理なようです。
  何日も前から楽しみにしていたのですが・・。



   今日の玄関先の朝顔は、
  色が抜けて? 何とも
  涼やかな色になりました。

   そして、今の時期には
  朝だけでなく、ほとんど
  一日中、咲いていますね。

   それが真珠色の空に
  しっくり溶け込んで、
  思わず見とれていました。

   同時に庭では、いつの間にか
  白薔薇が綻んでいました。

   


   “真夜中に開く  わたしの白薔薇よ ・・・ どこからともなく  
  匂うて来る お前の 哀しい  眺めのさびしさ・・・”
   

   


   ~とは、薔薇の詩人、大手拓次の詩です。
  真紅の薔薇などと違って、白薔薇には
  どこか儚さ、淋しさが漂います。

   それでもやはり、バラは薔薇。
  凛とした気品と美しさには、誰も叶いません。

   


   “幸せは、自分が感じたその瞬間にあるもの。
  何にでも幸せを感じる人は、
  その瞬間が沢山ある人、
  本当に幸せな人と言える。”


   


   上の言葉は、絵だけではなく、
  エッセイや詩にも卓越した才能を見せた、
  大好きな中原淳一のものです。

   『赤毛のアン』 にも共通する、
  珠玉の言葉を沢山残した方でもあります。

   これらの言葉が綴られている本は、
  多分に絵の影響もあるのかも知れませんが、
  なぜか正座して読まなければならないような、
  そんな雰囲気を持っています。
  今日は、その中の一つの詩を記してみます。


 


  


            
            もしこの世の中に 風に揺れる 「花」 がなかったら
            人の心はもっともっと 荒んでいたかも 知れない

            もしこの世の中に 「色」 がなかったら
            人々の人生観まで 変わっていたかも 知れない

            もしこの世の中に 「信じる」 ことがなかったら
                一日として安心してはいられない

            もしこの世の中に 「思いやり」 がなかったら
               淋しくて とても生きてはいられない

            もしこの世の中に 「小鳥」 が歌わなかったら
            ひとは微笑むことを 知らなかったかも知れない

            もしこの世の中に 「音楽」 がなかったら
            この険しい現実から逃れる時間がなかっただろう

            もしこの世の中に 「詩」 がなかったら
            人は美しい言葉も知らないまま 死んで行く

            もしこの世の中に 「愛する心」 がなかったら
                  人間は誰もが孤独です
      
                   『「美しく生きる」~その美学と仕事より』  中原淳一

花と蝶(虫たち)

2007-08-27 16:35:42 | 香る庭の花綴り
 




   今日は又、夏が戻って
  来たようです。

   それでも昨夜などは・・。
  満月に近いお月様と、
  様々な音楽を奏でる虫達。

   そして太陽の光と影、
  高くなった空は、確実に秋の
  移ろいを感じさせてくれます。

   ここ2、3日、姿を見せなかった
  蝶や赤蜻蛉が戻って来てくれました。

   



   “月が上ろうとしているところで、
  その前触れは、月の出そのものよりも、
  もっと素晴らしくさえあった。
   小道に沿って鬼百合が 
  『燃えるように』 咲いており、
  忍冬すいかずらの匂いが夢見るような
  風の翼に乗って漂って来た。”

                                【「炉辺荘のアン」 第16章】

   



   この描写は、『アンの世界』 の黄昏のものです。
  晩夏の黄昏って、素敵ですものね。
  こちらでも今夜も又、月が見れそうです。

   鬼百合や忍冬こそありませんが、
  チェリーセージやステビアの風が
  吹いてくれれば・・と思っています。



   ところで蝶はまだしもこの赤蜻蛉は、(冒頭の写真) 
  私がどんなに近付いても何をしても逃げません。
  それは嬉しいのですが・・。

   そんな事で他の天敵には大丈夫なのか・・
  と、ちょっと心配にもなってしまいます。

   一方、朝顔の葉っぱが大好きなバッタ。
  昨日咲いたハイビスカスの花びらを早速1枚ずつ
  広げて乾かし、今朝見てみると・・。 

   何とバッタも一緒です。
  夜の事ですから恐らく気付かなかったのでしょうね。

   勿論、バッタは生きていましたので、逃がしてやりましたが、
  このバッタ、(朝顔以外では)黄色のハイビスカスが
  殊の外、お気に入りです。

   昨夜は偶々、オレンジ色の花びらに
  止まっていたバッタ。

   案の定と言いますか・・今日は写真の通り、
  黄色の花びらの上に止まっていました。

   同じハイビスカスなのに、ほとんど被害を受けない
  赤やオレンジのものに比べて、こちらは穴だらけです。

   こんなハイビスカスですが・・。
  ハイビスカスの花びらは、5枚の花びらを
  しっかり閉じ合わせて、その生命を終える事は、
  先日も記しました。

   でも、蟻にとっては、
  このハイビスカスの花びらは、天敵なのですね。

   いつだったか、ポプリにするべく
  その閉じ合わせた花びらを開きましたら・・。

   中で何十匹、何百匹? の蟻が、
  堅く閉じた花びらの中で、出るに出られず、
  もがき苦しんでいたものです。

   蟻にとっては・・ハイビスカスの花は、
  文字通り、蟻地獄だったようです。皮肉なものですね。

   花は、様々な障害、天敵に打ち勝って
  美しい花を咲かせるのですね。

   そしてその花に群がる虫達にも
  生きて行くために必要な草花。

   小さな庭にも生きて行くための共存、なおかつ、
  熾烈な生存競争が行なわれている事に気付かされます。 

薔薇で綴る “夢模様”

2007-08-26 17:17:19 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
   今年の暑さは、いつまでも終わらないのでは・・
  と、思っていたものですが、
  朝晩はめっきり涼しくなりました。
  (~なんて、どこかで聞いたフレーズですね)

   それでも、日中は今日も
  35度を越えているようです。
  ただ、湿度が低いのでカラッとしています。

   玄関先の朝顔 (薩摩の紫) は、
  昨日咲き過ぎて? 
  今日は、ちょっと一休み。

   一方、もう一つの鉢植えの朝顔は、毎日変身。
  今日は藤色と青色にその色を変えています。

   それにしても、この朝顔の葉っぱは、
  余程、美味しいのでしょうか・・。
  バッタに食べられて穴だらけです。

   今日も小さな小さなバッタが、止まっていました。
  このバッタはすぐに逃げてしまいましたが・・。











   さて、ニ週間振りに 
  『カフェ「薔薇の詩」(ポエム)』、開店です。

   今日は、いつもとは趣向を変えて、
  テーブルを思い切り窓辺に寄せて。

   そのテーブルは、やはり丸い方がいいですね。
  クロスも薔薇を編み込んだレースに・・。

   以前は、テーブルセンター として使っていましたが、
  テーブルが変わると又、違った雰囲気になりますね。

   こんな大輪の薔薇を咲かせたクロスは、
  意外な静けさがあります。

   そして、メローカラーの布の上では、
  白いレースの薔薇は、途端に優しい表情に。

   ついさっきまでは太陽の光が、
  レースを通して影を落としていました。

   今日は、心ならずも薔薇尽くしとなりましたので、
  お茶もカップも全部薔薇にしてみました。

   それにしては、お菓子が和風で意外に思われる方も
  いらっしゃるでしょうね。そこはご愛嬌という事で・・。

   一昨日の映画の帰りに寄った、デパートで
  “九州フェア” を、やっていましたから求めて来たものです。

   


   「・・・夢も、『ふり』 をするのも、
  昼間や陽の照っている時にはいいけれど、
  暗くなったり、嵐になったりしたら間に合わない。
  本当の物が欲しくなるのよ。・・・」
              
                                 【「アンの青春」 第23章】

   ミス・ラベンダー は、こんな風に言っていますが、
  色々な考え方があるものですね。

   夢や 『ふり』 をしてその時、
  その瞬間が楽しければ、それでいいと私は思うのです。

   夢が叶えばそれで良し。
  叶わなければ、追い続けて行けばいい・・。
  その方がずっと人生に張り合いがあると思いますから。

   そうそう、カップは薔薇柄では定番の 「KENZO」 です。
  薔薇の絵さえ付いていれば嬉しくなって、
  ひたすら買い求めていた頃の懐かしい物の一つです。  

夏の花、乱舞!

2007-08-25 18:02:57 | 香る庭の花綴り
 
【昨日の藤色の朝顔が・・】

 




   日中は、まだまだ
  厳しい暑さが続いています。

   しかし朝晩、日中と
  光と影の変化に、少しずつ少しずつ・・
  “秋” を感じるようになって来ました。

   そんな中、夏の代表的な花朝顔が、
  ここに来て一挙に15個の花を咲かせました。

   恐らく・・こんなに咲くのは、
  この夏、もう最後ではないでしょうか。

   ところで冒頭の左の青い朝顔。
  昨日は藤色の花を付けていましたのに、
  今日は目の覚めるような青色に・・。

   右の写真の
  「薩摩の紫(ゆかり)」 とは微妙に違います。





   そんな朝顔に負けじと、
  もう一つの典型的な夏の花、
  ハイビスカスも一斉に花開きました。

   これらは、何年も何年も・・。
  最近では1年中、花を咲かせてくれます。
  尤も冬は、若干花は小さくなりますが・・。

   ハイビスカスは、ハーブもありますね。
  お茶にすると鮮やかな赤色のそれは、
  夏にぴったりです。

   そんなハーブのハイビスカスを
  来年こそ育ててみたいものです。

   ただ、園芸店では、
  なかなか見つけられません。
  通販では良く見掛けるのですが・・。





 
【ハイビスカスのポプリを入れて・赤のハイビスカス(右上はオレンジ)】


 


   そのハイビスカスのポプリを
  硝子の珈琲ミルに入れてみました。

   硝子のミルって、ちょっと珍しいと
  思うのですが、廣田硝子製です。

   ここの製品は、昔懐かしい、温かみのある
  硝子製品が多いようです。昭和の時代を彷彿させるような・・。

怪談~運命と怨念に翻弄された二人

2007-08-24 22:45:20 | 映画の香り
   昨夜は、久し振りに
  エアコンのない夜でした。

   今朝もその余韻で? 
  涼しい朝・・。

   果てしなく続くと思われた夏も
  一段落着いた事で訳もなく
  ホッとしたのですが・・。

   そうは問屋が
  下ろさないのでしょうね。

   まだまだ “夏” と “秋”
   のせめぎあいは続くようです。

   鉢植えの朝顔は開花以来、
  ずっと爽やかな青色だったのですが、
  今日はこんなに綺麗な藤色になりました。

   ただ、葉っぱは昨日のバッタに食べられ、
  穴が空いています。仕方ないですね・・。
  前置きが長くなりました。







 


   
   今日は、今の季節に丁度ぴったりの映画、
  『怪談』 を観て来ました。

   『オーシャンズ 13』 と、
  どちらにしようか直前まで迷いに迷い・・。

   『オーシャンズ 13』 は、
  前回が、私にしてはもう少しだったのと、
  今ではその内容さえも思い出せない・・
  とあっては、自ずとこちらになりますね。

   それは良かったのですが・・。
  案の定、背筋も凍り付くような怖~い映画でした。

   ちょっと 『四谷怪談』 を連想。
  時代背景も、同じ江戸後期。

   尤も原作が幕末から明治にかけて活躍した、
  噺家・三遊亭円朝の落語、「真景累ヶ淵」(しんけいかさねがふち)
  だそうですから、『四谷怪談』 と違って、
  こちらは町人のドラマです。実話だそうですが・・。 

   あらすじは敢えて記しませんが、日本のこの手の物、
  ましてや時代劇となれば、そのおどろおどろしさは、
  際立っているような気がしてなりません。

   怖い映画を観て寒くなっている上に、
  冷房も効き過ぎていて。
  終わった後、戸外に出た時の妙な違和感。

   それでいて、カンカン照りの外の景色や
  街の喧騒がなぜか懐かしく、普段通りの日常が
  淡々と営まれている事に、ほっと安心もし・・。



   映画を観ていた2時間、
  私もどうやらあの時代に
  タイムスリップしていたようです。
  
   それが完全に現実に引き戻されたのは、
  午後4時丁度。

   明日からの世界陸上のために置かれた
  時計の上の扉が開いて、オルゴールの
  荘厳な音色が 「カン、コン・・」 
  と鳴り響いていました。

   「開催まで後、1日・・」 
  示された電光掲示板の文字。
  まさに現実の世界ですね。

   19世紀の “江戸時代” から
  21世紀の “今” を全速力で駆け抜けていました。

曲線の美

2007-08-23 17:06:46 | ちょっとアンティーク
   昨夜の雷を伴った夕立で、
  こちらもやっと一息付きました。

   折しも今日は24節気の一つ、
  「処暑」 なのですね。

   午前10時の段階で28度。
  これでも平年並みなのでしょうが、
  昨日までの暑さを思いますと、
  生き返ったような気がします。

   生き返ったと言いますと・・。
  背も伸びて、いよいよ開花間近だと思っていた、
  「インウォールクラータ」。

   干上がってしまっていて、
  心配しましたが何とか持ち堪えたようです。

   雨って、有り難いですね。
  ただ朝顔やペチュニアは、雨に打たれて
  頭(こうべ)を垂れていましたが・・。

   雨上がりのせいか、
  今日は昨日の蜻蛉も蝶もやって来ません。

   尤も蜻蛉は、写真を撮った事で
  安心したせいもあるのでしょうね。

   その代わり、今度はバッタが・・。
  美味しそうに葉っぱをかじっています。

   



   “夕立が来たが、間もなく上がった。
  木々の枝にはしずくがキラキラ光り、
  下草の茂っている谷では、
  濡れた羊歯しだが香り高く匂っている。・・・”

                                    【「アンの青春」 第2章】



   さて、私はなぜか銅製品が、
  好きでたまりません。

   その中で、今日は
  やかんを取り上げてみました。

   実際にアンティークか
  どうかは抜きにして下さいね。

   私、思いますに銅製のやかんは、
  (少々手入れがめんどうですが) 
  ステンレス等の一般的なそれに比べ、
  形が何とも優雅ではありませんか?



   ただ、右の写真二つは、
  相当古い物です。

   実際使っているのは、
  比較的新しい物ですが、
  使い込めば使い込むほど、
  味わいが出て来ます。

   それに熱伝導がとても良く、
  お湯もまろやかな気がしますが、
  果たしてどうなのでしょうか。

   


   「持って嬉しい物には
  何でも、多少の苦労は付き物ですわ。」
             
                               【「アンの青春」 第9章】

   


   銅製品の手入れのめんどうは、アン のこの言葉に尽きますね。  

今日は、ミス・ラベンダー気分!?

2007-08-22 20:06:04 | 四季のスケッチ
 
【午前10時半の空・午後4時の空】




   こちらは、連日、
  夏空が続いています。

   気温は・・これも変わらず、
  今日も朝から軽く30度越え。

   そして、昨日は聞こえて来なかった
  蝉の鳴き声も今日は短い時間ですが、
  聞こえて来ました。

   それでも、夏の盛りの、
  あの元気の良い、
  「ジッ、ジッ、ジッ、・・」 
  ではありません。

   「ジ――~ッ・・」 と、
  ひと際長く伸ばした鳴き声。

   それは、犬の遠吠えのようにも聞こえ、
  往く夏の哀愁を感じてなりません。

   さて、庭に出ると・・。
  今日も、やはり何処からか赤蜻蛉のお出まし・・。

   カンナと、私の間を行ったり来たりしています。
  それは、あたかも写真を撮って欲しいようにも思え・・。
  (昨日は撮りませんでしたものね) 

   その催促に? 部屋に引き返し、
  カメラを取って来ました。

   その間、結構ゆっくりでしたが、
  ちゃんとそこで待っていてくれて。

   シャッターを押しますと、
  安心したように又、何処かへ帰って? 行きました。

   昨日の蜻蛉? は、私が朝顔ばかり撮るので、
  淋しかったのかも知れませんね。

   かと言って蜻蛉は朝顔がお嫌い・・? 
  そのジレンマで、どう仕様もなかったのでしょう。









   さて、写真は今日の朝食です。
  朝食前の朝のひと時、
  朝顔を愛で、蜻蛉と遊び・・
  後は、クラシック音楽を聴きながらゆっくり・・。

   クロスは、あまりよく見えませんが、
  先日編みました(黒く写っていますが) 
  濃緑のレース編みの物にしました。
  (テーブルセンターは麻の帯)

   しまって置いても、
  タンスの肥やしになるだけですので、
  どんどん使います。

   何日かに1回、クロスを換えるだけで、
  気分も雰囲気も、変わりますものね。

   ポットの中のお茶は、以前にも紹介しましたが、
  ローズヒップとアフリカつばき茶の濃厚な物をたっぷり。

   このお茶のお陰で、冷房で酷使された肌が、
  何とかカサカサにならずに済んでいます。

   そうそう、イギリス風に、
  ティー・ベルを鳴らして、気持ちだけは優雅に・・。

   ミス・ラベンダー 家 でしたら、
  シャーロッタ四世 が、そのベルを鳴らしてくれるのですが・・。

   でも、これって土鈴でも代用出来ますね。
  ちょっと優雅さには欠けますが・・。
  (実は土鈴を集めていたのです)





 


 

   

   それはそうと・・午後4時(写真左)には、
  遥か向こうに入道雲が見てとれますが、
  午後6時前にはこんな空に・・。 

   その後、見る見る間に右の空になって雷が鳴り・・。
  夕立がザザ~ッと降るかと期待したのですが・・。

   ほんの僅かに、
  地面を濡らしただけで終わってしまいました。