【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

雪の女王

2009-03-31 18:50:00 | 路傍の花~道草


   起床時の空は、早くも真珠色・・。
  寒さも相変わらずです。
  
   この春、2度目の鶯の鳴き声を耳に
  して、結構良い目覚めでしたのに、
  何だかがっくり・・。
   
   そんな風でしたから、
  花冷えと花曇りが同時に・・
  なんて思ったものです。

   今日は野暮用で出掛けたのですが、
  出がけには、コートを着なかった事を後悔。

   “昨日の天気予報では、暖かくなるなんて、言っていたのに・・”
  ~なんて、心の中で、愚痴ったりして・・。

   でも、帰る頃になりますと・・。
  空には、(写真のような)青空が戻り、嘘のような・・ぽかぽか陽気になりました。
  こんな事って、あるのですね。



   ・・と、なりますと・・。
  私は、やはり道草です。

   今日も、私の足は、
  いつもの場所へ・・。
  某国立大学の農場です。

   ここには先日は、工事車両が
  入っていましたので、写真を撮るのを
  遠慮しましたが、それこそ本当の
  意味での 雪の女王スノー・クィーン が、
  君臨しています。

   尤も、【去年】   も写真は撮ったのですが・・。
  ところで、この大木の名前。私としましたら・・何と、いい加減な事を・・。

   この樹を、「雪柳」 の大木なんて、申しておりました。
  正確には、「梨の原木」 だそうです。(今日は、農場の方にお聞きしました)
  でも、この樹、大木と言うより巨木です。

   因みに一昨日の記事、上から4番目の 【写真の木】 も、
  この樹、「梨の原木」 との掛け合わせとの事。

   「いいわ。それもいつか、調べ出す事の一つだわ。
  これから発見する事が沢山あるって、素敵だと思わない? 
  あたし、しみじみ生きているのが嬉しいわ ――
  世界って、とても面白い事ですもの。
   もし何もかも知っている事ばかりだったら、半分も面白くないわ。
  そうでしょう? そうしたら、ちっとも 想像の余地 が、
  ないんですものねえ。・・・」  
                【「赤毛のアン」 第2章】

   アン のように、10歳の少女ではないのですから、お恥ずかしい限りなのですが・・。
  でもアンも、こんな風に言っていますので、ご容赦を・・。 ~なんて、本当に勝手ですね。



   「雪の女王」 は、思い切り見上げました。見上げた後は、今度は・・しゃがみ込んで・・。
  「蓮華草」 に、「仏の座」、「姫踊り子草」・・。いずれも田圃(たんぼ)の畦道です。
  今日も見上げたり、しゃがんだり・・忙しいこと!

   冒頭の写真の、白い小さな花もそうですが、
  ここでも最初の薄紫色の・・これも小さな花の名前が分かりません。
  とても可愛らしい花です。素敵な名前だといいですね。

美しい時への誘(いざな)い

2009-03-30 16:33:22 | 私の手作り夢時間


   雲一つない夜明けの空。
  思わず、ブルッ!

   “花冷え”と言うより、
  真冬並みの寒さが続いています。

   3月も、明日で終わりなのですから、
  光は勿論、春そのものなのですが・・。

   お陰で、桜も、
  三分咲きと言った所でしょうか・・。

   ここでも待つ楽しみ、
  もう少し味わえそうです。

   “ジェーンは楽しい事を待つのは嫌な事を待つのとは、
  大違いであるのを悟った。
  こうして笑い、目を輝かしている所を見たらスタンレー夫人は、
  ジェーンを見違えたに違いない。・・・”

                                        【「丘の家のジェーン」 13.】

   アン ばかりか、ジェーン も、こんな風に・・。
  でも、その通りですものね。



   さて気温は少々低くても、暖かな春の陽射しは、ゆったりした気分にさせてくれます。
  折からの電話で、友達からお花見の誘い・・。
  その事を理由に・・情報交換の名のもとに、話に花が咲くこと!

   そして・・。先日来から、“どの模様にしましょう・・?” なんて、
  悩んでいました、レース編み・・。結局、クラシカルなパイナップル編みに・・。

   華やかさと気品は、何と言ってもパイナップル編みですものね。
  やっと編み始めました。

   レースは、クラシックな家具にも新しいそれにも、自然の美しさを添えてくれます。
  いつも通りの暮らしの中に、1枚の白いレースを加えるだけで、
  優しさをも、もたらしてくれるのです。

   レース編みの物は、単独でも楽しめますが、布クロスと組み合わせれば、
  表情を一変させてくれます。

   お茶を楽しむには、なくてはならないものですし、たった1枚のそれで、
  優雅にも・・手頃な気分転換にもなるのですから。

   “・・・うららか街60番地では午後のお茶の最中であった。
  淡紅色うすべにいろの金魚草やチューリップや羊歯を惜しげもなく飾った、
  広い客間には大勢の人がいた。
   母は、ゆったりした、引きずるほどの レース の袖が付いた、
  蘭色のシフォンをまとい、笑い興じていた。・・・
   ゲルトルート伯母さんとシルビア伯母さんは、
  ベニス・レース に包まれた姿で、長いピンクの蝋燭が
  灯っているテーブルでお茶を入れていた。・・・”

                                【「丘の家のジェーン」 4.】

   レースは、インテリアだけでなく、着るものにも優雅さを与えてくれますね。
  お茶も、優雅な気分で頂けそうです。

春の雪華

2009-03-29 19:26:07 | 路傍の花~道草


   「チュン、チュン・・」「チ、チ~ッ」
  今朝は、騒々しい位の小鳥の
  囀(さえず)りで目覚めました。

   そして、目覚めた時の
  寒さも、いつもの事。

   少々、遅い朝ですが、
  春らしい、優しい空が
  広がっていました。

   その空を見て安心もし・・。
  いつもと同じ1日が始まります。

   「朝毎に、ものみな新たに
  始まり、朝毎に、世界は新しくなる。」
           【「アンの青春」 第12章】

   いいえ、決して同じ1日なんて、ありませんね。



   さて、本当に久し振り・・道草です。
  今日は少々、風があって寒かったの
  ですが、ついこの間まで冬枯れて
  いた野も、すっかり春の装いに・・。

   田んぼの畦道に蓬(ヨモギ)が薄い
  緑の葉っぱを広げているかと思えば、
  ナズナ(ペンペン草)の白い花冠が、
  一面にそよいでいます。

   田んぼの1区画が、
  ナズナの群生地になっていて、
  思わず見惚(と)れてしまって。

   あれは、姫踊り子草、
  これは仏の座・・
  
   つい地面ばかりに視線が
  注がれますが、
  今日ばかりは違います。

   大きな大きな樹木にも・・。
  思い切り? 背伸びして見上げます。
  
   秘かに 『アンの世界』 の林檎の木に
  見立てた、それを・・。そう、雪の女王スノー・クィーンでしたね。

   林檎の甘~~い香りが、辺り一面に漂います。
  勿論、それは径の両側に植えてあって、白い花のトンネルを作っているのです。
  そうそう、この径は赤いのでしたね。その径を辿りますと・・。~なんて。



   そう、こちらの 【梨園】 に到着です。
  花が咲くのは4月10日前後・・と記憶していましたが、
  今年はやはり早いようです。尤も、まだまだ蕾ですが・・。         

菫、この愛しき花

2009-03-28 18:27:32 | 香る庭の花綴り


   こちらは、この所恒例となりました・・晴れているのに真珠色の空です。
  相変わらずの花冷えも続いています。

   午後も遅くなって、やっと淡水色の空が戻って来ました。
  そして、ス~ッと刷毛で描いたような雲・・。

   今年は例年より春が早く来て、桜もそのつもりでいたでしょうに、
  とんだ番狂わせですね。

   尤も私は今のこの状態、結構楽しんでいるのですが・・。
  楽しい事は、先に延ばしておく程、更にその楽しみは多いのですもの。



   「・・・それから、すみれ はね、
  天使たちが空に星穴を開けた時に落ちた空の切れ端だと思うの。
   それから、きんぽうげ は古くなった日光から出来てるしね。
  スイトピー の花は天国へ行けば蝶々になると思うの。・・・」

                                         【「アンの青春」 第19章】

   さて、性懲りもなく今日もすみれの話題です。
  “すみれ”、何と語感が爽やかなのでしょう。
  “ヴィオラ” とか “パンジー” なんて、なぜか言いたくない気分・・。

   それにしましても・・。すみれって、不思議です。
  私は、どちらかと言うと漢字派ですが、すみれだけは 「菫」 と漢字にしたい時と、
  ひらがなの方が良い時と・・両方あります。

   古いフランス映画など観ていますと、すみれの花束を持った、
  “花売り娘” が、出て来ますね。こんな時は、「菫」 でしょうか・・。
  他愛もない事ですが・・。
 
   そして、三色すみれは天真爛漫ですが、すみれには何とも言えない、
  愁いがあるなんて、秘かに思っています。

   可愛らしいけれど、ちょっぴりミステリアスでもある花・・。
  そんな所にも惹かれるのかも知れません。

   「不思議の国のアリス」 では、
  ディズニーが、この三色すみれを見事に擬人化していましたね。

   すみれの花は、薔薇の花と同様に、ヨーロッパでも人気があるようです。
  日本でも、「すみれの花、咲く頃・・」 と、宝塚歌劇の歌が特に有名ですね。


【代表的な 「すみれ」 の曲】

☆歌曲すみれ Das Veilchen  モーツァルト
☆すみれ La viollette     ストリーボッグ
☆歌の翼に           メンデルスゾーン
☆遠くに              トスティ




   それでは、ゲーテの詩にモーツァルトが曲をつけました、「すみれ」 を紹介します。
  モーツァルト、29歳の時の作品です。

            す み れ  
              
1本のすみれが ひっそりと咲いていた
身をかがめ とても愛らしいすみれだった
そこへ羊飼いの娘が やって来た

軽やかな足取りで 歌を口ずさみながら
”ああ!” とすみれは思った
私がこの世で一番美しい花だったら良かったのに
ほんの少しの間でも あの娘に摘まれて 胸に押し当てられて
ほんの少しの間 たった15分だけでもいいから・・

ああ、それなのに! 娘はやって来たが すみれには目もくれず
可哀想なすみれを 踏んでしまった
すみれはつぶれ息絶えたが それでも嬉しかった
あの人に踏まれて死ぬんだから! と

哀れなすみれ・・
それは本当に可愛らしいすみれだった  

春の幻想

2009-03-27 16:13:00 | リラのお気楽ユメ日記


   今朝は、
  こんな優しい空で明けました。

   しかしながら、その空も
  変わりやすいものとなっています。

   パ~ッと太陽が・・と思うと、
  暑い雲に覆われ・・。
  
   そして相変わらずの花冷えです。
  それにしても、何と美しい言葉・・。
  この言葉で救われる事ってありますね。

   “・・・炉辺荘の安楽椅子に喘ぎながら身を沈めた途方もなく
  肥った婦人は溜息を付き、春も私の若い頃のようには
  素晴らしくないと悲しげに言った。”
   “「ねえ、ミッチェルさん、変わったのは春ではなく・・・
  あたし達だと、お思いになりませんか?」 と、アンは微笑した。”

                                         【「炉辺荘のアン」 第22章】

   春には、万人・・様々な思いがあるようですね。さて、冒頭の写真・・。
  今、着々と、その存在を主張し始めている苺の葉っぱ。

   青々とした、その中に・・まるで苺の実のような、紅い葉っぱを見つけました。
  苺の粒々? まであります。

   これは、病葉わくらば だそうですが・・。
  古語には 「たまたま」 とか、「まれに」 という、
  意味を表わす言葉に、「わくらば」 があったという説もあります。

   他にも「脇枯るる若葉」 等など・・。
  ただ、いずれにしましても、この葉っぱは別れなければいけないのですね。
  こんな色鮮やかな葉っぱも、そんな悲しみを秘めているのですね。

   でも、それは人間にも言えますね。
  元気そうに見えるからと言って、必ずしも内面までそうとは限りません。

   “空元気” という事だってありますから。
  本当は今にも崩れそうな心なのに、笑顔・・という事もありますものね。

 

   レース編みの本の間からパラッと落ちた紙片・・。
  それは、4年前の新聞の切り抜きでした。17歳の少女の素敵な詩です。
  折角ですから記して置きますね。

               願いごと

     魚になりたい
     寂しくて泣いていても
     海が涙を隠してくれるから

     太陽になりたい
     誰からも必要とされ
     愛されるから

     雲になりたい
     何事にも捕われず
     ありのままの自分でいられるから

     風になりたい
     どんな時でも
     大切な人のすぐ側にいられるから
 

花びらデザートはいかが?

2009-03-26 17:17:17 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日とは打って変わって、
  雲一つない空で明けました。

   春らしい淡水色の空。浅葱色。
  起床時の気温も、
  ぐっと冷え込んで12℃。

   今年の冬は居間の気温が10℃を  
  割る事がありませんでしたので、
  今朝は、真冬並みの気候と言っても
  いいのでしょうね。

   さて今日は、映画を観に・・
  ~なんて昨日まで思っていましたのに、
  何だかその気になれません。又々、戸外と室内の優劣の振子は、室内の方に。
  こんな日もありますね。

   「今日は大人しやかな家庭的な喜びに浸る気がしませんわ。
  一人になって、自由に、野生的になってみたいの。・・・」

                                        【「アンの愛情」 第25章】

   アンとは逆に・・なぜか私は、大人しやかな家庭的な喜びに浸っていたいのです。
  一人になって自由に夢想的になってみたいのです。~なんて。



   さて、庭では・・。
  薄紫色の小さな小さな花が、一気にその
  数を増やして来ました。(リラ版「風の鈴」)

   その花は大層繊細ですから、背丈が
  伸びて来ますと、ちょっとした風にも
  倒れてしまいます。そんな訳で・・。

   庭から手折って来ました。花瓶は・・。
  未使用の中国茶器をその代わりに。

   この小さな花は、どこか淋しい、可憐、
  儚げ、この器は、そんな花にピッタリです。

   これらも、小さな小さな急須にコップ。
  こんな小さな茶器で頂くお上品なお茶は
  私は頂きませんので、丁度いいかと・・。

   そして、その茶器が入っていました、
  丸い器には今年採れた、
  三色すみれのポプリを入れてみました。

   花と花びらは水さえあれば、十分生きて行けますものね。プ~ンと芳香も・・。
  ふと思ったのですが、浅くて広いお皿でもいいですね。
  
   花筏はないかだ風」 に、風のある所に置けば、ゆらりゆらり漂います。
  何とも風流ですね。   

夢の跡

2009-03-25 16:36:16 | リラのお気楽ユメ日記

【牡丹の花】


   起床時の空は、
  早くも白・・いいえ、
  真珠色の空になりました。

   気温も、花冷えです。
  このまま、お天気下り坂・・? 
  なんて思っていましたら・・。

   お昼前には青空が戻って来ました。
  でも、その後又々、真珠色・・。
  
   北風も出て来ました。
  何だかはっきりしない天気です。

   それでも一たび庭に目を遣りますと・・。
  いつの間にか花は彩りを増し、
  ピンクや紫の花たちが、
  にっこり微笑みかけてくれます。

   おまけに今年は、例年にも増して
  香りたっぷりの、すみれ達。

   同時に、あちこちに蕾を付け、
  その時のために出番を待っている植物たちと・・。力強い生命の息吹を感じます。

   さて昨日は、あちこちのテレビを深夜まで見て、WBC 勝利の美酒を味わせて頂きました。
  そのせいで・・今朝は、ちょっぴり寝坊する羽目に・・。

   でも、その野球も今日からはもうやっていないと思いますと、一抹の寂しさを覚えます。
  サッカーもそうですが、祭りの後・・が、何ともやり切れません。

   まさに、「夏草や つわものどもが夢の跡」 状態です。
  ところで、今回の WBC、イチローのコメントが奮っていましたね。

   「苦しいところから始まって・・苦しさが辛さになって、
  辛さを越えたら痛みになった・・。心がね・・。
  でも最後に笑顔になれた。
  今大会は、谷しかなかったけれど、
  最後に山になれて良かった・・。」


   そう言えば、韓国と何度も対戦しなければならなくなった時には・・。
  「別れた彼女に街で又、会っちゃうって感じ・・」

   茶目っ気に思わず、笑ってしまいます。イチローならではの言葉ですね。
  余談ですが、私はイチローが打席に入った時の構えの美しさに魅了されています。
  打球を見つめる真摯な眼差し・・。彼こそ、本当のサムライのような気がします。

風の音~球春

2009-03-24 16:36:16 | リラのお気楽ユメ日記


   今朝は、
  雲一つない快晴で明けました。

   こんな日は、やはり冷えますね。
  起床時の気温も、13℃。
  昨日より2℃も低いではありませんか。

   でも、この冷気、
  私にはなぜか心地良くて・・。

   今朝ばかりは、ゴミ出しに行った
  北の空も、西の空も・・
  な~んにもない空です。

   そんな所で右を向いたり、左を向いたり、振り返っている私って、変ですよね。
  おまけに目深に帽子を被っているのですから・・。


庭の花たち


   「あら、『先へ延ばしておくほど更に楽しみは多い』 というわけよ。」
                                          【「アンの夢の家」 第8章】

   あのまま(数日前の暖かさ)一気に春! とは思っていませんでしたが、
  この足踏み状態、私にとっては寧ろ嬉しい事なのです。
  本当に、アンの言葉通りです。

   あまり早く春が来て、桜も早々に終わって・・そのまま一気に夏なんて・・。
  もう少しこの状態、楽しませて下さいね。

   ~なんて。でも日中は、暖かくなりました。
  昨日と違って、風の音がとても優しい気がします。
  それに花を添えましたのも・・ WBC の日本の活躍ですね!




   WBC 日本、勝ちましたね!! 優勝! 世界一! 2連覇達成! 
  9回に、2アウトから3対3の同点になった時は、どうなる事かと思いましたが・・。

   10回 表にイチローのタイムリーで、5対3の勝ち越し。
  今度こそ、ダルビッシュが押さえて、ゲームセット。

   それにしましても、今日はハラハラ、ドキドキの連続でした。(韓国戦はいつもそうですが)
  韓国を倍以上、上回るヒットを放ちながら、後もう1点が、なかなか取れません。

   球春と言えば甲子園ですが、今年は3月の声と共にWBCが開幕し、
  今日まで・・最後の最後まで楽しませて頂きました。

   でも、今日の “サムライ JAPAN” も、どこか甲子園球児のようでしたね。
  岩隈も、良く投げました。

   昨日も、午後から夜中まで、ずっと日本の試合のテレビシーンを見、
  今日も又々、それらをハシゴします。こんな事も、心楽しい事なのです。   

当たり前の奇跡 Ⅱ

2009-03-23 15:45:15 | 四季のスケッチ


   昨日の雨も上がり、
  今日は太陽も出ています。

   天気予報では気温も随分下がる
  なんて言っていましたが、
  起床時の気温は、15℃。
  それほどでもありません。

   今日で、お彼岸も明けましたから、
  寒くなると言っても、
  もうそれ程の寒さはありませんね。

   ~なんて思っていましたら・・。
  (偶々つけたテレビで)
  明日は、節分の頃の寒さとか・・。

   ただ今日は、北風が少々、吹いています。ゴトゴト建具を鳴らして・・。
  又々、エミリー 言う所の “ガミガミ女の登場” ですね。

   “・・・すすけた往来の雪が、
  これほど垢じみて汚く見えた事はなかった。
  風がこんなに灰色をしていた事はなかった。
  空高く浮かんでいる月は色褪せ、紙のように白かったが、
  再び光ろうが光るまいが、ジェーンにはどうでも良かった。・・・”

                                        【「丘の家のジェーン」 4.】

   今の季節は、『アンの世界』 にも、
  こんな光景・・あるのでしょうね。

   白い冬から・・花に囲まれ、
  彩り溢れる美しい春になる前の・・

   ほんの少々、
  舞台裏を見せてしまったような・・。
  そんな、はにかみが? 見えるようです。 

   さて、一際(ひときわ)光を強め、
  1日の始まりと終わりを告げる朝日と夕日。

   我家から、朝日を拝む事が出来る事は、
  以前にも申し上げました。

   したがって、その刹那の瞬間に
  毎日のように、立ち会ったものです。
  
   詩人で翻訳家、絵本作家でもある、
  谷川俊太郎氏は・・。

   「朝、夕という時間は、昼間忘れていたり、
  気付かない事に気付く、詩的な時間


  ~と、仰っています。本当に、その通りですね。

   「おひさまの てがふれると/
        よるは はずかしがって あかくなる」


   つい先日、『まど・みちお詩集』 の “ことり” にも通じるものがあり、
  心の中が、ポワ~ンと温かくなります。

   ところで、昨日はまだ蕾だった 「蔓日々草」 が、にっこり微笑んでくれました。
  癒やしの色のこの花、これから続々です。



 
   WBC の準決勝、日本 ― 米国 は、9 対 4で日本の勝ち。
  明日の決勝戦は、韓国と5度目の対戦です。
  明日も勝って、絶対に優勝して欲しいですね。       

紫への憧憬

2009-03-22 16:31:46 | ハーブと香り雑学

「蔓日々草」


   昨日の青空から今朝は、早くも雨となりました。
  起床時の居間の気温は、16℃ですから暖かい雨ですね。

   その雨も、朝早い時間に上がり、時折日も射していましたが、
  その後、重い空が続いています。

   日中は、それほど気温も上がらず、かと言って寒くもなく・・。
  朝同様の気温で推移しています。
  先程(午後4時頃)から又、雨も降り出して来ました。

   ところで冒頭の写真。今年も、「蔓日々草」 が蕾を付けました。
  真冬に何を思いましたか・・ 【斑入りの葉っぱ】  のそれが、
  たった1輪だけ咲きましたが、去年より約1ヶ月早いお出ましです。

   薄紫色の蔓日々草は大好きな花ですが、ヨーロッパでは、この花を身に付けていると、
  悪いものを寄せ付けず、繁栄と幸福をもたらしてくれるという言い伝えがあるそうです。

   又、常緑で冬でも枯れない事から不死の力や魔力を持っていると信じられていたとか。
  花言葉は、意外にも? 「幼馴染(おさななじみ)」、「朋友」。

   こんなあどけない花に魔力・・なんて信じられない気もしますが、
  そこが又、この花の持つ神秘的な所なのでしょうね。
  いずれにしましても、セージなどと共に、重宝がられていたようです。



   蔓日々草に限らず、大好きな紫色の花が顔を揃えました。
  紫色一つを取ってみましても、日本には色々な呼称がありますね。

   「藤紫」、「鳩羽はとば色」、「桔梗」、「紫苑しおん」、「すみれ色」、
  「青藤」、「勿忘草わすれなぐさ色」 
等など・・。

   この事などからも日本人は、微妙な色のニュアンスを捉え、
  様々な呼称を与えて来た事が分かります。

   そしてそれは、日本人の繊細な感覚を育んで来たのでしょうね。
  これら美しき色名の数々・・。

   紫色と言えば、平安貴族が愛した色ですが、
  「紫」 には殺菌作用や、解毒作用があると言われています。
  紫色の元となる、「紫草」 の根にそれがあるからでしょうか・・。

   そう言えば、「赤」(紅花)には身体を温め、血の巡りを良くする事が、
  知られていますし、「藍」は、虫除けになるとも・・。
  こんなにも密接な関係があり、私達の身体を健やかにする色でもあったのですね。

   紫色意外の呼称でも、「桜色」、「茜色」、「うす水色」、など、
  これら、ロマンティックな呼称は既に周知の事ですね。

   そして、「香色」、「銀鼠ぎんねず・・。
  これらは自ずから夕焼け空や、早朝の森・・自然の風景が浮かびます。
  自然の命から色を頂き、その色の美しさを愛(め)でて来たのですね。