【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

季節を伝える美しい使者

2009-07-31 15:11:51 | リラのお気楽ユメ日記


 


     今朝も爽やかな朝になりました。
    今日で 7月も終わり。

     本来なら 1年中で 1番暑い季節の筈ですのに、
    爽やかなのです。

     そう、高原の朝のように・・。
    でもこの言葉、もうすっかり・・こんな時の私の定番となっていますね。
    この時間になった今も、涼しい風が空け放たれた窓から入り込んで来ています。

     昨夜も、PC 上の気温表示は 25度。
    去年など、その同じ温度を 34度なんて記した事を思いますと、雲泥の差です。

     さて、冒頭の写真は昨日の黄昏の空です。
    例年ですと、春から夏の空は入道雲以外には、あまり変わり映えしません。
    
     従って、この季節になりますと、秋から冬・・あれだけ頻繁に撮っていた写真も、
    バタッと止まるのが常なのです。でも今年は・・。

     空だけ見ていますと・・もう夏の終わりの様相・・? さえして。
    まだまだこれから夏本番・・の筈ですのに。

     ~なんて。これでは、まるで心配症の従妹、アーネスティン のようですね。
    (注:アンの下宿先のレベッカ・デューの従妹。~「アンの幸福」)
    本当は、昨日の黄昏の空は・・。  こんな会話を思い出してしまったのです。

      「今日の夕日は素晴らしいでしょうよ、スーザン
   と、アン は通りがかりに台所の窓を覗き込みながら声をかけた。
     「お皿を洗ってしまうまでは夕日など眺める訳には
   行きませんよ、奥さん」
     「その頃には日は沈んでしまってよ、スーザン。
   窪地の上にそびえているあの大きな白い雲をご覧なさいな。
   上の所が薔薇色になっていてよ。
   飛んで行ってあの上に乗りたいと思わない?」

                                         【「炉辺荘のアン」 第5章】

     上の会話は言うまでもなく、炉辺荘に住む アン と、
    お手伝いの スーザン の会話です。何だか面白いですね。

     物事を詩的に捉える人と散文的に捉える人・・。
    アンではありませんが、どうせなら詩的に捉えた方が楽しい
    ような気がします。でも、多分に性格的なものもありますね。

     さて昨日の朝顔に変わって、
    本来の水色の朝顔です。

     ピンクの昨日の朝顔には申し訳
    ないけれど、私はいかにも日本の
    夏と言った、こちらの朝顔が好き。

     美しい夏の使者と言った趣です
    ものね。その使者も・・

     玄関には来ましたが、庭には
    まだなのです。遅れています。     

匂い立つ二つの花

2009-07-30 17:23:57 | 香る庭の花綴り


   今日も青空で明けました。
  それにしても昨夜半は、バケツの
  底をひっくり返したような激しい雨。

   こんな雨、今年になって、
  もう何度降った事でしょう。

   年々、激しくなるような
  気さえして来ます。

   幸い、雷が鳴りませんでしたので
  事なきを得ましたが、
  やはり心、騒ぎます。

   ただ、そのせいでしょうか。
  2、3日前に比べますと、気温は
  高いのですが、意外にカラッと
  していて、昨年のような
  猛烈な暑さは感じません。

   そのためか、蝉の鳴き声にも、
  いつもの夏とは違って、妙に親しみなど感じたりして。

   さて、昨日の昼顔から一転して、こんな色鮮やかな朝顔が咲きました。
  でも、私の記憶違いでなければ、紫色の筈だったのですが・・?

   昼顔は、昼間の強烈な陽射しの中で、いかにもまどろむように咲いていますが、
  こちらの朝顔は、爽やかな朝日の中で凛とした姿で咲いています。

   朝顔が、「朝の美人」と、言われている事は、これまでに何度も記していますね。
  朝日を背にして、くっきりと浮かび上がるようなその姿は、まさに朝の美人そのものです。
  おまけに今朝は、キラキラ光る雨の宝石も身に付けていましたから。

 


    ところで左の写真のハイビスカスは、
   今朝のものです。
   (右は 7╱26 のハイビスカス)
  
    祈る事をやめましたら・・? 
   途端に、この通り。
  
    二つを比べてみますと、
   良く分かりますね。

    又、蝉がひとしきり鳴き始めました。
   青空で蝉も嬉しいのでしょうね。

   そうそう、あらゆる花が登場する 『アンの世界』 ですが、
  今日の 「朝顔」 と 「ハイビスカス」 は、どちらも登場して来ませんね。
  
   ハイビスカスは、南国の花ですし、朝顔の繊細な・・儚い美を愛でるのは、
  多分に日本的なものかも知れません。  

まどろみに咲く花

2009-07-29 16:50:26 | 路傍の花~道草


   起床時は真珠色の空でしたが、
  その後、
  久し振りの青空になりました。

   ただ気温はそれほどではないの
  ですが、少々湿度が・・。

   今日も庭には、
  アゲハ蝶やシジミが何頭も・・。

   ただ今の所、羽根を休める事など
  せず、元気に飛び回っています。

   先程は、今まで見た事もない、
  青い蝶を発見。

   慌ててカメラを携えて庭に飛び出したのですが、
  見事に逃げられてしまいました。こんな日もありますね。

   “・・・柵には 忍冬 すいかずらが絡んでおり ――
  「蜂鳥を呼ぶためだよ」 と、エムおばさんが説明した。――
   濃緑の樅の林を背に白と赤の 蜀葵 はなあおいが咲き、
  小道に沿って、おにゆり が生い茂っていた。
  そして一隅には 石竹 が沢山咲いていた。・・・”

                                         【「丘の上のジェーン」 24.】

     『アンの世界』 では、先日来からの 「きんぽうげ」
    初めとして、「クローバー」 、そして、こちらの「忍冬」 は、
    既にお馴染(なじ)みですね。

     私も是非、植えたいと思っている植物の一つですが、
    未だに園芸店などでは遭遇出来ないでいます。

     さて、冒頭の写真の 「昼顔」。
    裏庭に置きっ放しになっている、プランターに見つけました。

     たった二つのプランターですが、そこはちょっとした野の花の宝庫になっています。
    春は 「菫」 に始まり、「海老草」、「捩子花(ネジバナ)」、そしてこの昼顔と・・。
    そこから飛び出して他に勢力を広げるでもなく、淡々と・・あくまでもひっそり・・。

     この昼顔は、“二枚貝の中のビーナス” とも言われますが、
    外側の大きな二枚の苞は、本当に二枚貝のようで、
    その様は、あたかもスクッと立ったビーナスのようです。

     ところが、こんなにもロマンティックな形容を貰っていますのに、
    何と大人しやかな花なのでしょう。

     花言葉も、“絆”、“親しい付き合い”。
    細いけれど、強靭な蔓。そんな所から付けられたのでしょうね。
    兎にも角にも、思わぬ 「裏庭に咲くビーナス」 の贈り物に、感謝です。

      「打日さつ宮の瀬川の容花かおばな
      恋ひてか寝らむ昨日きそも今宵も」
 ~万葉集
             (注:容花=昼顔)





     そして、こちらは映画 『昼顔』(1967)。
    何の関係もありませんが、
    昼顔関連という事で。
    
     言わずと知れた、
    カトリーヌ・ドヌーヴの代表作です。

     ドヌーヴの美しさに、ただ、ただ感動。
    もう内容は、ほとんど忘れていますが・・。
    フランス映画、素敵です。     

碧いお茶でリフレッシュ

2009-07-28 15:52:55 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


    今日もこんな真珠色の空になりました。
   今年は、一向に夏らしい空になりません。

    どうやら梅雨明けは8月になるらしいとか。
   当然、気温も低めです。

    過ごしやすいのはいいのですが、
   何だか心配。人間とは勝手なものですね。

    ところで、今朝のゴミ出しの時の事。
   「この間、リース、出ていたわね。
   見たわよ!」 ~とは、ご近所の方。

    「寄って下されば良かったのに・・」
   「あらっ、本当だったの・・? 冗談かと思っていたわ・・」

    そうですよね。普通は冗談だと思いますよね。
   でも、私は結構本気だったりするのです。

    もしあの時、「リースが出ていたから・・」
   ~なんて、我家に来られましたら、大感激したでしょう。きっと・・。

    例えば、『アンの夢の家』 のように、ジム船長ミス・コーネリア が、
   訪ねて来てくれると大層楽しいでしょうね。こんな風に・・。

    “「私は仕事持参で来たんですよ。奥さん」 と、
   ミス・コーネリアは 優雅な品物 を広げた。”
       
                                        【「アンの夢の家」 第8章】



   そんな訳で・・。
  リースも木に吊るしましたし、
  準備万端、整いました。早速、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』 の
  開店です。

   目立ちやすいように・・と思って
  赤い、こんなリースにしましたが、
  少々、季節外れだったかも・・。

   でもお茶は、ブルーのお茶、
  「マロウティー」 にしました。

   幸い、今日も炎天下の空では
  ありませんので、
  蝋燭の灯りが良く合います。

   カップも先日、叔母から貰った、
  硝子のものです。(アルコロック製)

   こんな硝子のカップは、
  視覚からも涼しさを感じられるので、
  夏にはピッタリですね。

   そして、こちらも涼しそうな
  硝子の花瓶です。手造り。
  「曽我硝子」 製です。

   淡いピンクの器ですので、
  同色のオレガノを挿してみました。
  この硝子の花瓶、お気に入りです。       

真摯な時代の青年たち Ⅳ

2009-07-27 17:10:17 | 心の宝石箱


    雨の週明けとなりました。
   その後、早い時間にやみましたが、
   梅雨空に変わりありません。
   気温も、それほど高くありません。

    ともすれば、季節を錯覚しそう
   ですが、後、数日もすれば、
   8月なのですね。

    つい今が・・1ヶ月前のような・・
   そう、6月の終わり頃であるような
   錯覚を抱いてしまいます。

    ただ今日は、蝉がひとしきり。
   「シー、シー、シ~~ッ・・」。
  
    1ヶ月前でしたら、こんな事はありえませんね。
   蝉の鳴き声で、俄かに現実に引き戻されたような・・そんな感じです。

     さて、司馬遼太郎著 『坂の上の雲』 は、
    第4巻(全6巻)を読み終えました。いよいよ佳境に入って来ました。

     戦況は次第に深刻さを増し、旅順(りょじゅん)では、
    かろうじて勝った・・のではなく、負けなかったという状態です。

     一方、バルチック艦隊がやって来る・・と記したのは前回ですが、
    その艦隊は、未だにマダガスカル島で足止めを食らっています。

     これは、日英同盟を結んでいる英国のお陰です。
    バルチック艦隊への燃料の石炭や港への停泊の拒否等など・・。
    英国は、あらゆる妨害をしてくれています。

     4巻と言いますと、旅順抜きには語れません。
    そして旅順と言えば、乃木希典まれすけ

     作者も述べていますが、この本を書くにあたって、
    所謂(いわゆる)、「乃木神話」 の存在が重たかったと・・。

     敢えて人物像は省き、(その人となりは『殉死』に書かれています)
    この作品は事実に拘束される事が100%なので、小説としては疑わしい事も。

     乃木希典は、人間性には優れていましたが、
    旅順の近代要塞の攻撃についての知識も見識も全くなかったそうです。

     任命後、それについて研究、努力した形跡すらも。
    あるのは総帥としての 精神 だけ。
    
     その上、参謀(伊地知幸介)にも恵まれないとあっては、到底戦争は無理です。
    ここに、ただ長州閥という事だけで選ばれた悲劇があります。
    (因みに伊地知幸介は薩摩。乃木が長州なので、サービスとして選んだと言います)
     
     しかしながら、日露戦争に勝ってしまったために、
    (出さなくてもいい多大な犠牲者を出してしまったのに)
    検証が疎かになった事は否めません。作者は次のように書いています。
      

 この日露戦争の勝利後、日本陸軍は確かに変質し、
別の集団になったとしか思えないが、その戦後の最初の愚行は、
官修の 「日露戦史」 に於いて全て都合の悪い事は 隠蔽いんぺい した事である。
・・・略・・・ その理由は、戦後の 論功行賞 にあった。
伊地知幸介 にさえ男爵を与えるという戦勝国特有の総花式のそれを
やったため、官修戦史に於いて作戦の当否や価値論評を行う訳に
行かなくなったのである。・・・略・・・ 

 これによって国民は何事も知らされず、寧ろ日本が神秘的な強国で
あるという事を教えられるのみであり、小学校教育によってそのように
信じさせられた世代が、やがては昭和陸軍の幹部になり、
日露戦争当時の軍人とはまるで違った質の人間群と言うか、
ともかく凶暴としか言いようのない、自己肥大の集団を作って、
昭和日本の運命を途方もない方角へ引きずって行くのである。


     勝って甲の緒を締めなければなりませんでしたのに、
    それをせず、蓋をしてしまった・・。又、国民も知ろうとしませんでした・・。

     ロシアは、自らに負けた所が多く、日本はかろうじてその勝利を拾ったに過ぎません。
    でも、最初から “五分五分、願わくば六分、四分・・” と言っていた戦争に勝った事が、
    その後、国民をも狂気の渦に巻き込むのですから・・これが戦争の怖さなのでしょうね。 

天上を見つめる花

2009-07-26 16:20:16 | 香る庭の花綴り


     今日は晴れるのかと思って
    いましたら・・。
  
     僅かな時間ですが、
    ザ~ッと来て。
   
     今日も不安定な天候に
    なっています。
    時折、雷もゴロゴロ・・。

     それにしても梅雨明け、
    遅れています。

     その梅雨明け、予報では、
    早くても今週の火曜日以降・・なんて言っていましたが、果たしてどうなのでしょう。

     さて、冒頭の写真。
    先日、あんなに 【俯いていたハイビスカス】 が又々、上を・・。

     カンナもそうですが、こんな時です、
    植物に心があると無性に感じるのは・・。

     あれから・・“上を向いてくれますように・・”
    ~なんて、必死で祈りましたもの。

     今日こそ、ハイビスカスの花言葉である、“私はあなたを信じます” が、
    これほどピッタリと、思った事はありません。

     「・・・何かを楽しみにして待つという事が、
    その嬉しい事の半分に当たるのよ。」
     
     「その事は本当にならないかも知れないけれど、
    でもそれを待つ時の楽しみだけは間違いなく自分のものですもの。
    ・・・略・・・あたし、何にも期待しない方が、
    がっかりする事より、もっとつまらないと思うわ。」
  
                                           【「赤毛のアン」 第13章】

     ところで、ハイビスカスと言えば、言わずと知れたハワイですが、
    その別名は、「仏桑花(ブッソウゲ)」、「菩薩花(ボサツバナ)」。
         
     昨日のカンナもそうですが、ここでも仏教の匂いを感じます。
    中国、インドが原産地という事もあるのでしょうが、面白いですね。

カンナの意外な伝説

2009-07-25 16:25:16 | 路傍の花~道草
「塔花とシジミ」


     今朝は、「ジ、ジ、ジ~ッ・・」 と言う、蝉の声で目覚めました。
    蝉の声・・なんて、およそロマンティックではありませんね。

     今日も少々、不安定な天気になっています。
    起床時は晴れ。その後、俄かに暗くなり、
    パ~ッと雨が降ったかと思いますと、今度は又太陽。

     ただ風がありますので、幾分しのぎやすくなっています。
    そんな時、バサッと音が・・。
    いつの間にか、カンナが視界から消えています。

     折からの風に煽(あお)られて、ガックリ倒れ込んでしまいました。
    見れば、茎が半分に折れています。

     このカンナ、背丈も随分伸び、一見頑丈そうですが、思いの外、
    繊細な神経の持ち主のようです。(一昨日も記しましたね)

     そんな思いで眺めるせいでしょうか、太陽の色でもある真っ赤なカンナですが、
    なぜか物想いに耽っているように思えてなりません。
    そう言えば、ビルマにはこんな伝説があるのだそうですね。
 
 
 仏陀ブッダの高名を妬む悪魔が、
丘の上から仏陀めがけて岩を投げつけたところ、
岩は仏陀に当たる前に、なぜか粉々に砕けてしまいます。 
 しかし破片が仏陀の足に当たり、
その傷から流れた血から カンナ が生えて来ました。
     


     こんな伝説を目にしますと、益々カンナに対する思いが深くなりそうです。
    カンナの遠慮深さは決して偶然ではなかった? のですね。因みに花言葉は、「妄想」。

     余談ながら・・。『ビルマの竪琴』 などでお馴染みのビルマは仏教国のイメージですね。
    それが、ミャンマーとなりますと・・軍事国家のイメージしかありません。

 “・・・周囲は見渡す限り、きんぽうげ とクローバーの牧場で、
蜂がブンブン唸っていた。
 時折二人は天の川のような雛菊ひなぎくの中を歩いた。
遥か彼方かなたの海峡では銀色の波頭が二人に笑いかけていた。
港は水で出来た絹のようだった。・・・”
            【「アンの幸福」 第3年目12.】



    『アンの世界』 は、またしても
   「きんぽうげ」 ですが、こちらも
   「芹(セリ)」 の群生に出会いました。

    写真は昨日の帰り道に撮りました。
   こんな風に、真っ白な花で覆い
   尽くされるって、見事ですね。

    そして・・リラ版、「コロコロ草」。
   でも、そのものズバリですね。           

ハリー・ポッターと謎のプリンス

2009-07-24 20:16:22 | 映画の香り




     朝早い時間こそ、真珠色の空でしたが、こちらは今日も晴れました。
    ただ、昨日もそうでしたが、今日も結構風があり、
    それほどの暑さは感じません。

     早朝から既に30度を記録していた、ここ何年かの夏に比べれば・・
    この位でしたら、ヘッチャラです。

     そんな中、上質な娯楽映画として人気のある、
    映画 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 を観て来ました。
    
     私の中では、もう恒例になってしまった感のある、
    「戸外と室内の優劣」 の逡巡。と言いますのも・・。

      この映画は、“ジュリアンの君(きみ)2世”? に頂いた、松竹映画券です。
     しかも有効期限は今日(24日)まで。
     電車に乗って都心部まで出掛けるのも億劫・・。~なんて。

     そして私は、どういう訳かこの話題作、『ハリー・ポッター』 を、
    これまで1作も観ていないのです。
    
     でも、他の映画も、これと言って観たいものはありません。という事で・・。
    (折角の券を無駄にする訳にもいきませんし)重い腰を上げました。

     とは言え、私の大好きなイギリス映画です。そして 「魔法」。
    観なかったのが不思議・・なのですが、こうなれば、もう意地みたいなものですね。

     そこかしこで、アメリカ映画とは違う、伝統的な格式の豊かさを感じ、
    はたまた破壊的なロック、そこはかとなく漂うイギリス文化の芳醇たる香りと・・。
    興味を持って鑑賞したものです。いいえ、している筈でした。

     いかんせん、画面が暗い・・。不覚にも、ついうとうと・・。
    面白さは十分、感じていましたのに、このざまです。
    (でも、映画館で眠るこの気持ちの良さは、一体何なのでしょう・・)

     とは言え、スケールの大きな魔法バトルは素晴らしかったですし、
    様々な謎解きやハラハラ、ドキドキの出来事が盛り沢山。
    
     眠っていた事もあって、全体の把握はもう一つですが、恋の話題も織り込まれていて・・。
    もう1度、機会がありましたら、原作なり何なり読んでみたいと思います。




     ところで8月には、 こちらの映画が公開されます。
    ハチの、あまりにもの可愛さに予告編段階から、もうたまりません。
    皆様も是非、どうぞ! 



遠慮深い花

2009-07-23 17:04:17 | 四季のスケッチ


    久し振りの青空になりました。
   お天気のわりには、さほど暑くなく、
   過ごしやすい1日となっています。
  
    ともすれば、
   季節を忘れそうなお天気・・。
  
    と言っても、あくまでも家で
   じっとしている分には・・なのですが。

     今日は、1年で1番暑い、
   「大暑」なのですね。

     そのせいか、今日は小さな来客がひっきりなし。
   蝶(シジミやアゲハ蝶)や真っ黒なオハグロトンボまで。

   しかも何頭も連れ立って・・なのです。
  と言っても、このシジミ、今年になってから写真は初めて。





     シジミとは結構仲良しの筈でしたのに、今年はなかなか・・。
    やっと今朝は、オレガノの花に止まってくれました。

     今日の天気のような日には、『アンの世界』 の、
    素敵な夏の風景描写も、すんなり受け入れられる気がします。

 “オパールの粉で作られているような遥か彼方の丘。
クローバーの原を吹き渡って来た風。
どこからともなく現われて来て、木立深い緑の森に流れ込んで行く小川。
森ではかぐわしい樅の長い枝がレース模様の水の上に差し出ている。
青空にそびえ立つ大きな白い入道雲。
酔っぱらいのような きんぽうげ の咲き乱れる窪地。
信じられないほど青い潮流。
目を向ける至る所にジェーンを喜ばせるものがあった。
全てのものが幸福の秘密をまさに囁こうとしているかに見えた。・・・”

                                         【「丘の家のジェーン」 13.】

     それにしても、またしても 「きんぽうげ」 なのですね。
    きんぽうげが、いかに愛されているかが分かります。
    
     でも、ここまで頻繁に 『アンの世界』 に登場しているとは思いませんでした。
    又々、新しい発見です。(でも毒草なのですよね)
    「きんぽうげ」 と 「馬脚形(ウマノアシガタ)」。相反する二つの名前。
    
     繰り返すようですが、同じ花ですのに、
    「馬脚形(ウマノアシガタ)」 なんて、聞きますと、
    途端に興醒め・・。名前って、何と面白いのでしょう。

     そうそう遠慮深い花と言いますと、
    この桔梗、庭の片隅に、
    ひっそりと咲いていました。

     水色の星形の端正な花が、
    美しいですね。
    
     又、五角形の小さな紙風船のような
    蕾も、たいそう可愛いです。

      「あさがほは朝露負ひて
    咲くといへど夕かげにこそ
    咲きまさりけれ」
 ~万葉集
     (注:朝顔=桔梗)     

ゆるり、お茶時間~♪

2009-07-22 17:21:17 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


     天気予報では晴れマークでしたのに、
    午前中は雨こそ降らないものの、真珠色の空になりました。
    午後にはお日様も顔を出しましたが、真珠色の空は相変わらずです。

     今日は、46年振りの皆既日食でしたね。
    こちらでは一応、9:46、11:05、12:25との事でしたが、
    このお天気ですので、もう一つでした。

     皆既日食で一躍有名になった、悪石島も雨だったようですね。
    昨日は、あんなに良いお天気でしたのに・・。
    こればかりは、どう仕様もありませんね。



   さて今日は、
  ちょっぴり久し振りになりました。

   『カフェ 「薔薇の詩(ポエム)」』、
  オープンです。 

   外の木に、目印のリースも吊り下げて
  置きましたし、準備万端整いました。

   そして、もう一つ、こちらの場所は、
  次のような所になっています。 
  
   ~なんて。「想像の余地」 の場所は、
  思い切り膨らみます。

   “・・・家の一方は、クローバーの原になっており、
  もう一方は樅や蝦夷松が、ちらほら混じる楓林で、
  苔に覆われた古い板塀で家の敷地と仕切りがしてあった。
   裏庭の一隅には林檎の木が1本あり、
  淡桃色うすももいろの花びらが静かに舞い落ちており、
  庭木戸の外には蝦夷松の古木が一群生えていた。”

                                        【「丘の家のジェーン」 15.】

   今日だけは、どのカップにしよう・・
  ~なんて、悩む事はありません。

   先日、叔母から貰った、
  お気に入りの
  薔薇のカップがありますもの。

   大きからず、小さからず・・
  程良い大きさです。「ナルミ」 製。

   そしてこちらは、「ゼラニウム」 の
  ポプリです。勿論、今年の・・。

   我ながら、こんなにも溜めている
  なんて、思ってもいませんでした。

   こうなりますと・・。
  もうほとんど無意識状態で採って
  しまっているのかも・・?
  これって、危ない、アブナイ・・。