

昨夜からの雨は朝には一旦、上がりました。
その後、降っているかいないか分からないような細かい雨が降ったりやんだり。
かと思えば時折、ザ~ッと降り・・。
今日の空は性懲りもなく、そんな事を繰り返しています。冷たい雨。
その雨も夕方には上がりましたが。それにしても・・。
“あの暑さは一体、どこに行ってしまったのでしょう・・”
~なんて秋らしく、ちょっぴりセンチになっていましたら・・。
「明日は、30度近くになります」 エッ、ウソ!? 思わず、叫んだものです。
“もう10月なのに・・” ~なんて、(今度は)呟いてみた処で詮方ない事ですね。
“・・・ 略 ・・・今夜萎れて醜くなって手から落ちた。
遠い薔薇のような望みと同じく、
それにはまだ幾らかの微かな若い美しさがあった。”
【「エミリーの求めるもの」 第20章】
さて、今日の薔薇。
先日、リラ版 「アンの薔薇」 が咲いたと思うと、(今も咲いています)
又々、「ギルバートの薔薇」 が、こうしてコンビで。
こんな風に仲良く揃って咲くのは何度目でしょう。
特に 「ギルバートの薔薇」 は蕾の時が殊の外、素敵。
今日はまだ堅く花弁を閉じていますが、明日にはきっと微笑んでくれる事でしょう。
ところで・・。
(私もそうですが)薔薇が大好きだと仰言る、【Kohei さん】 からフランスの詩人、
ピエール・ド・ロンサール の素敵な詩をご紹介頂きました。以下に記しますね。

【カッサンドルへのオード】
僕の可愛い人よ、見に行こう
朝の光を受け緋色に輝く
その衣を広げたあの薔薇が
夕べに、その重なるひだの衣と
君の頬に似た紅色を失ってはいないかと。
ああ! ごらん、ほんの少しの間に
僕の可愛い人よ、あの美しい薔薇は
何ということか、地面に散ってしまった。
おお、おお、自然よ、なんと意地悪な母であることか、
このような美しい花でさえ、朝から夕べまで
その命を永らえることができないとは!
だから 僕を信じてくれるのなら、可愛い人よ、
君が、新緑の葉の中で
花を咲かせるこの時に
摘めよ、摘めよ、君の若さを
この花のように老いが
君の輝きを曇らせてしまうだろうから。
~ピエール・ド・ロンサール (2006年、4月11日 訳:山本 薫)