【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

赤い魔法

2011-01-26 15:13:56 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   今朝も起床時の気温は11度。昨日と全く同じです。雲、一つない空。
  こちらは今日も冬日和。晴天は嬉しいのですが、空気はカラカラ。
  雨が降りません。

   ただ、今日は昨日と違い、午後から “ガミガミおばさん” が出没。
  少しだ開いた窓から、ガタゴト建具を揺らしています。そのうるさいこと!
  所謂(いわゆる)、エミリー 言う処の、北風ですね。

   ところで私は部屋のあちこちに硝子を置いています。
  透明のものから青や赤の色付き、はたまたクリスタルだったり。
  
   又、それは花瓶だったり容器だったり、かと思えば単なる置物だったり。
  それらが朝昼晩と光を受けて、様々な顔を見せるのです。
  
   朝日が反射して部屋の隅っこのクリスタルの瓶がオレンジの光を点滅させているかと思うと、
  薔薇や水仙を入れた花瓶は、いち早く春を運んで来てくれています。

   それらは、春を招じ入れる事に役立っていると何だか誇らしそう。
  夜などは、あちこちにオレンジの明りが灯ります。電灯の光を映し込んで。
  思わぬ所に思わぬ灯りで、ハッとする事もしばしば。

   話が前後しましたが、冒頭の写真。今日は暖かみがあって元気の出る赤色を。
  私は、色は青が好きですから硝子物も7割近く青物と言っても過言ではありません。
  ですから、赤は数少ないですけれど。

   そう言えば、琉球硝子の工房で赤色が一番出しにくい色だと聞いた事があります。
  それに冬は赤っていいですね。赤の似合う季節かも知れません。


   


迷い込んだキラキラ時間

2011-01-08 16:50:50 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   寒い! 思わず首をすくめた
  今朝は、この冬
  一番の寒さとなりました。

   と言ってもいつも反射的に
  目を遣る居間の寒暖計は、
  10度をほんの僅か切った程度。

   これだって北国の方にとっては
  どうって事ない気温でしょう。
  朝の空も刻々と変わります。

   ただ、如露に入っていた
  水には薄い氷が張っていて。
  何年振りでしょう。最近では、ちょっと思い出せません。

   しかしながら日中は、昨日より2度ばかり高い気温に。
  何しろ昨日は時折、風花が舞っていましたから。

   さて、気が付けば今年もいつの間にか8日。早い、早い・・。
  おまけに暮れから今年にかけて妙に慌ただしくて。
  
   今日は、久し振りのキラキラ時間です。(冒頭の写真) 勿論、珈琲片手に。
  これら硝子の良い点は、お互いを投影し合って光の輪が出来る事。
  夜だともっと綺麗。

   今日はカップが年末のままですので、
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 開店は、もう少しお休みです。
  ~なんて。そうそう、こんな時・・。

   再三、申していますが『アンの世界』 でも 『A・クリスティーの世界』 でも
  お馴染みの暖炉が、ここにあったら・・と願わずにはいられません。

   さあ、暖炉の前で何を致しましょう。
  やはり編み物が似合いますね。レース編み。
  枠を使った刺繍なんかも素敵。

   やはりフランスの詩人、ヴェルレーヌの詩にこの暖炉の事があります。
  以下に記しますね。

【暖炉 かぎられてあえかなランプの光・・・】
暖炉 かぎられてあえかなランプの光
愛する瞳に瞳をおぼらせ
こめかみに指当てて辿る夢想
煙るお茶の時には本を閉じ、
宵の終わりを感じる甘い静けさ
嬉しい疲れ そして婚礼の闇を
静かな夜を 熱愛して待つ心
感動した僕の夢はこれら全てを追っている
虚しい地縁の向こうに 絶え間なく 絶え間なく
待ち切れず、いく月も 狂おしく いく週も。
       橋本一明訳 『ヴェルレーヌ詩集「よい時」』より
   

薔薇とボルドーの豊潤なる時

2010-12-23 16:11:26 | 煌きの硝子(ランプ含む)




   真珠色の空で明けた朝。
  今朝も起き抜けの気温は15度。
  暖かい朝です。

   しかしながら「天使の梯子」の
  空は荘厳かつ厳粛な雰囲気。

   荘厳と言えば昨夜のお月様は、
  それはそれは美しいものでした。
  透明感のある冴え渡った月。

   




   “その年は冬の到来が
  遅く、季節は大変暖か
  だった。
  地面には雪もなく、
  ジョー・レイモンドのボート
  が青岬の砂浜に打ち上げ
  られてからひと月ほどして、
  庭をぶらぶら歩いていた
  サイラはもつれ合った葉の陰に
  数輪のパンジーが咲いているのを見つけた。(略)”

                                       【「アンをめぐる人々」 10.】








   『アンの世界』でも冬にパンジーが・・。しかも100年前。
  明らかに今は異常気象でしょうが、こんな記述を目にすると何だかほっとします。





   ところでワイン色、葡萄酒色、
  ボルドー色、アンティークローズ色・・。

   これらは、みんな同じ色ですが、
  色の呼び名・・色々あるものですね。

   その中で、「アンティークローズ色」
  という呼び名に驚きを隠せません。
  何と気品ある呼び名でしょう。

   ボルドー色もそうですが、赤のように
  身につけるにしてもためらう派手さは
  なく、紫ほど合わせる色に迷う事も
  ありません。

   今日のワインのように、
  香り立つように豊潤な色ですね。

   そうそう、リラ版「白い貴婦人」。
  (上から2枚目の写真)

   長く保ってくれた、
  前回の薔薇と入れ替わるように、
  次の薔薇のお目見えです。   

   話はがらっと変わって。
  溜まった本の整理(主に雑誌)をしようと意気込み、
  捨てる本の整理をしていた筈の私。

   実は、ちょっとだけパラパラ・・のつもりが、
  つい懐かしくなって読み進んでしまい、なかなかはかどりません。

   しかも、あるホテルの広告文に、こんな文章を見つけましたもの。
  その当時は見逃していたもの。尤も、コマーシャルですものね。

   でも、素敵なホテルである事はこれだけで想像がつきます。
  随分、昔に泊まった事がありますが、(箱根)確かに素敵なホテルです。

   数軒、全国展開している格調高いホテルですが、私でなくても、
  ちょっと泊まってみたくなりますね。








 「もう一度会いたい人がいるんです。
 その人は、こんなアンティークが好きだった」

 アンティークランプの灯が揺れるグラスを、
 ゆっくり傾けた彼女は、
 季節ごとに一人でみえるお客様。
 忙しい日々を送る彼女が、
 ふと漏らした言葉でした。

 「灯を見ると思い出すの。
 きっと、大切にしたい過去があるから、
 今の自分を愛おしく思えるのね」
 ―― 灯には不思議な力があるのね。

 そう呟いた彼女のために、
 私達はその夜、小さなキャンドルを一つ、
 薄紙に包みました。
 翌日ホテルを発つお客様に、
 そっと手渡したキャンドル。
 はっとしたように顔を上げ、微笑んだ彼女は、
 深い優しさに満ちて。

 誰かを特別扱いするのではない。
 お客様が何かを感じて下さる、
 その空間と時間を誇りたいから。

サフラン色の夢

2010-12-09 19:10:10 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   寒い! と思った起床時。
  意外にも居間の気温は15度。

   空は、いかにも冬の空ですし、
  空気も冷たいのですが、
  室内はそれほどでもありません。

   今日も冬日和。
  空気が澄んでいて、
  青空が目に眩しいです。

   ただ庭の紅葉(もみじ)、
  いよいよその葉を散らしています。

   今日は落葉を掃く傍らから
  ハラハラと散る有様。

   1枚、2枚・・とうとう残りの葉っぱの
  数を数える事も容易になって来ました。
  全て落とすのも時間の問題ですね。

   深紅の薔薇の背景が薔薇色に
  染まるというロマンティックな
  出来事は、つい4日前の事ですのに。
  今ではすっかり見通しが良くなりました。

   さて短い冬の日は、
  午後4時を過ぎますと、
  アッという間に黄昏の雰囲気に。

   ストーブの上ではシュルシュルと
  やかんの沸騰する音・・。
  静寂の時。こうなりますと・・

   ストーブを暖炉に見立てる私。
  お得意の 「想像の余地」 の
  出番です。

   暖炉の傍のテーブルには、
  今日は硝子のツリーを飾りましょう。
  こちらは小さな蝋燭立てになっています。

   勿論、この暖炉の前は? 殊の外、時間がゆっくり通り過ぎます。
  こんな時は砂時計がいいですね。これも硝子の砂時計を。ピンクで可愛らしく。

   そうそう、今日も私はワイン時間。
  今日のワインは赤ですが、実はこれにはセージが入っています。
  
   所謂、「セージワイン」 ですね。こちらもセージのエキスがたっぷり抽出されて美味。
  ワインとハーブ、すこぶる相性がよろしいようですね。 

硝子の中のファンタジー

2010-11-20 16:15:26 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   今朝は、
  こんな優しい空で明けました。
  
   起床時の居間の気温は17度。
  この時期としては、
  随分、暖かい朝となりました。

   昨、夜半に降った雨も影響して
  いるのかも知れませんね。
  
   今日も小春日和です。
  一方、昨日のように何もない空から
  今日の空は刻々と変わっています。

   いつの間にか、目の前に鱗雲。でも振り向けば何もない青空。
  そのうち鱗雲は、パ~ッと消失。今度は様々な形に姿を変え・・。
  
   今、この時間は黄昏色を帯びた、ちぎれ雲が、
  ポカン、ポカン・・と浮かんでいます。空も愉しいです。

   さて、昨日に引き続き、
  性懲りもなく今日も石鹸の話題を。
  ただ今日は硝子に視点を当てて。
  
   小さめの石鹸を林檎の形をした
  硝子の容器に入れてみました。
  (HOYA クリスタル)

   何の根拠もありませんが、
  どうせなら・・と林檎に
  拘(こだわ)ってみました。

   過去記事に紹介済みの物も
  ありますが、ポプリケース、蝋燭・・
  あげくの果てには本物の林檎まで。

   薔薇と違って別に林檎には
  拘っている訳ではありませんが、
  探せば結構出て来るものですね。
  ちょっと笑ってしまいますけれど。

   タイトルも 「林檎のファンタジー」
  とした方がいいかも知れませんね。

   ところで先日の花瓶に挿した薔薇は、もうそろそろ終焉。
  今度は、ヘッセの詩集にそのものズバリ、
  「しぼむ薔薇」 という詩を見つけました。以下に記します。



     



【しぼむ薔薇】
このことを悟る人が大勢いるように、
このことを学ぶ愛人が大勢いるように。
こうも自分のにおいに酔いしれ、
息の根をとめる風に心を打ちこんで傾聴し、
こうも薔薇色の葉の戯れと化し去り、
むつまじい愛の食卓からほほえみながら離れ、
こうも別れを宴のように祝い、
こうもやすやすと肉体を脱し、
口づけのように死を飲むことを。
                       「ヘッセ詩集」~高橋健二訳
  

白い太陽

2010-11-13 18:21:18 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   今日は真っ赤な晴れマークの
  筈が、こんな空で明けました。

   太陽は出ていますのに、
  白い靄(もや)のようなものに
  覆われています。

   これは言うまでもなく黄砂。
  春なら兎も角、空気の澄む
  秋のこの季節に黄砂なんて。

   空が全く見えず、重苦しい
  天候になっています。
  空がないって、何と鬱陶しいのでしょう。

   “・・・略・・・いかつい 11月 の空の下で港は黒ずみ、
  不機嫌に広がっていた。
  濡れた枯葉がじっとりと窓敷居まどじきいにこびりついていた。
  しかし、かの小さな家は炉の火で明るく、
  アンの羊歯しだとゼラニウムで春のようだった。(略)”

                                       【「アンの夢の家」 第28章】

   外出したのですが、こんな日は、
  道草する気など起こりません。

   ↑ 『アンの世界』 よろしく、
  まさに辺りは黒ずみ、
  不機嫌この上ないのですもの。

   俄かに色付いた木々の葉っぱも
  今日は横目に、家路に一目散。
  それと言いますのも・・。

   まだ午後3時前だと言いますのに、
  まるで黄昏のよう。
  妙に気が急(せ)いてしまって。

   炉の火こそありませんが、
  家に帰って暖まりたくなりました。

   暖かった筈ですのに、
  いつの間にか肌寒ささえ覚え・・。

   そんなこんなで珈琲で一息入れた
  後、今度は黒糖入りの生姜湯を。

   こちらのコップは、写真では分かりにくいですが、
  かなり大き目の信楽焼。たっぷり頂けます。 

   今日のカテゴリーには少々迷いましたが、こちらの硝子に。手づくりです。
  ラベンダーのポプリを入れているのですが、「小樽硝子」。(北一硝子)
  
   所謂、「ダイヤモンドダスト」 の現象を硝子で表現したもののようです。
  ランプの焔も反射してキラキラ。癒やされます。
  
   (注:気温がマイナス40℃程度まで下がった特に寒い朝、空気中の水蒸気が凍り、
  陽光に照らされてキラキラ光る現象をいう~「ダイヤモンドダスト」)


 
    


     明日(14日)は、ブログをお休みさせて頂きます。
    (雨の場合は、その限りではありません)
    どうぞよろしくお願い致します。

                      

氷の微笑

2010-11-04 17:33:55 | 煌きの硝子(ランプ含む)




   今日も昨日同様、
  雲一つない空となりました。

   いいえ、昨日以上でしょう。
  まさに日本晴れ!

   そんな中、
  薄紫色のサフランが続々開花。

   雌しべの赤い部分を摘み取って
  乾燥させ、お料理に・・
  と言いましても、ごくごく僅か。

   改めて高価だという事が
  分かるというものです。

   それにしても乾燥させると量が
  僅かになるのは、これら植物の常。

   一昨日のセージも、とても
  冬まで持ちそうにもありません。

   それはそうと
  冒頭の写真のカレンダー、
  今日、生協より届きました。

   思わず可愛い! ~なんて。
  あら、今日のタイトルは芝犬ではなく、硝子でしたね。
  勿論、「氷の微笑」 は、硝子をイメージしたもので、柴犬の事ではありません。

   硝子物は冷たいイメージで、秋から冬・・これからの季節は向かない気がしますが、
  同時に氷や氷柱(つらら)・・といった冬のイメージもありますものね。
  冴えて凛とした冬の空気に一番近い気もします。

   花の形の1輪挿しは、お気に入りです。(日比谷花壇)
  写真のように、そのまま花を挿してもいいし、ポプリを入れても素敵ですね。
  
    上の写真は、その1輪挿しをそのまま花に例えて小さめの花瓶に。
  もう一方は今度は花びらに例え、大きい花瓶にすっぽりと入れてみました。
  光に反射してキラキラ。

   こんな風にクリスタルな硝子や色付きの硝子。
  手作りの厚ぼったい物等など・・。硝子の魅力は尽きません。  

夏のアルバム

2010-10-13 15:11:55 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   秋晴れが続きます。気温は高め。
  でも、そのお陰で窓を開けていますので
  居ながらにして金木犀の香りに
  包まれています。

   と言ってもこの金木犀も次の雨では、
  いよいよ終焉を迎えるでしょう。
  残されているのは後、僅かの時間。

   ところで暦上の季節は、
  瞬く間に老いて行きます。
  1週間の早いこと!

   しかしながら体感上の季節は、
  いつまでも居座ったまま。

   特に最近顕著なのが、
  この季節になっての夏の花の揃い踏み。
  朝顔がハイビスカスが・・。

   朝顔に至っては夏の朝の唯一の
  “涼” でしたので誤算に他なりません。

   でも朝顔にしてみれば、この夏のとんでもない暑さこそ、
  誤算だったのかも知れませんね。

   「・・・もみの枯葉の匂いって確かに素敵ね。
  あたし、クッションを作って、樅の葉を詰めようと思うわ。
  あんたも一つ作ったらいいわ、アン」
   「そうするわ・・・そして昼寝の時にするわ。
  そうしたらきっと、あたし、木の精か、
  森の精になった夢を見るでしょうよ。(中略)」

                                        【「アンの青春」 第6章】

   さて今日の写真。
  今年の薔薇と、
  ハイビスカスのポプリです。

   樅の木の枯葉の匂いは、
  生憎、存じませんが、
  ラベンダー等ハーブの葉は、
  乾かせば、クッションに利用
  出来ますね。

   そうそう、カテゴリー。
  ダブってしまい、いつも迷う
  処ですが、今日は硝子に。

   特に左の器は、ちょっぴりアンティークで、お気に入りです。
  手作りで重厚感があります。(昭和初期)
  
   ポプリを入れましたので蓋がありますが、
  本来はこの器のものではありません。(本体が割れてしまった別のもの)

   この硝子の器、蝋燭を立ててもいいですし、
  少々、大き過ぎるかも知れませんが、勿論、デザートも。
  
   セージの入っている花瓶は、「Adam & Eve」。
  右はイタリー製。既に、こちらのブログには登場済みです。 

涼を呼ぶ夏の風物詩

2010-08-06 16:48:18 | 煌きの硝子(ランプ含む)





   今朝も起床時から
  眩(まばゆ)いばかりの太陽と青い空。

   見上げる空には雲、
  一つありません。
  今日も当然のように酷暑の予感。

   それにしても夏の空が、
  こんなに美しいなんて。

   こんな風に思った事が、
  かつてあったでしょうか・・。

   それだけ今年は、空を見上げる
  回数が多いのかも知れません。

   さて、暑い暑いと言っている
  だけではどうしようもありませんね。

   どうせなら・・目で耳で、
  涼しくなる工夫をしたいものです。

   【先日】 の記事とも被(かぶ)さりますが、
  風鈴の意外な効果に驚いています。

   吊り下がっている風鈴を見ているだけで “涼” を感じ、
  風に揺れれば尚更の事。これこそ、視覚と音色、両方の涼なのです。
  
   南部鉄などの重厚な物もいいですが、
  私は、やはり硝子物と貝殻などの自然素材が好き。
  
   「カラ、カラ・・」 「シャラ、シャラ・・」  
  それは又、 癒やしの音でもあります。

   もう一つは、花瓶などに象徴される硝子製品。
  視覚の “涼” も然る事ながら、ヒンヤリした感触もたまりません。
  
   食器など、一つだけでも硝子の器に替えるだけで、
  涼しさを演出出来るのでは・・と思います。

   普段からこうした硝子物、大好きな私のこと、
  これまで夏に限っては、とりわけ “瑠璃色” にこだわって来たものです。
  でも、写真で見る限り、赤だって大丈夫のようですね。暑苦しさはほとんど感じません。

   ところで、昨日の紅い薔薇を挿していた花瓶、実は対だったのです。  
  今日は、もう一つのブルーと一緒に。イスラエル製。土産物です。
  
   そうそう、昨日のあの薔薇は、既にポプリの運命に。
  この暑さですもの、長持ちしません。

    ふと見上げた空。
   午前中は何もなかった空に、
   モコモコとした白い雲。

    その雲が、かき氷に見えるのに
   たいした時間はかかりません。

    そのうちに・・青空なのに雨。
   待ち望んだ夕立です。
   少しは涼しくなるでしょうか・・。  

ワイングラスは夢硝子

2010-07-06 15:52:35 | 煌きの硝子(ランプ含む)


   梅雨らしくない、
  わりと爽やかな天気だった昨日。
  
   翻って今日は、薄日は射している
  ものの、大層蒸し暑くなっています。

   午後になると下がる湿度も今日は
  あまり下がらず、今なお70%近く。

   この蒸し暑さ、
  何とかならないかと思うのですが・・。

   物事には、必ず良い面と悪い面、
  両方あるそうですから、嘆いてばかりで
  なく、良い面も見る事に致しましょう。

   さて、今日の写真。
  ワイングラスとしては分厚い、
  所謂、カントリー風のものです。

   今日これを取り上げたのは、もう随分、
  昔になりますが、フランス映画を
  観ていましたら、これとそっくり同じ物が
  映し出されたのです。

   映画の題名は、「愛を弾く女」? だったと思うのですが定かではありません。
  同時期に観た、もう一つの映画だったかも知れません。(生憎、名前を失念。「○○の朝」?)

   “アッ、同じ物!!”
  今となってはその印象だけが強くて、ストーリーも何も覚えていません。

   二人の屈強な髭面(ひげづら)? の男が、このワイングラスに、ゴクン、ゴクン、ゴクン・・と
  小気味良い音を立て、注いでいるシーンだけは鮮明に覚えているのですが・・。

   ワイングラスは、それこそピンからキリまでありますが、
  このグラスは、カントリーだけあって素朴で日常使いの物です。
  そうそう、これも分厚い木のテーブルも印象的でしたっけ。

   私は、ワインにそれほど詳しい訳ではありませんが、
  フランスでは法律によってワインを品質ごとに分類しているそうですね。(四つ)
  
   ワインは、例えテーブルワインでも優雅な気分になりますもの。
  ある意味、魔法がかかっている飲み物かも知れませんね。

   【1.ヴァン・ド・ターブル】   日常的に大量に消費される、「テーブルワイン」。
   【2.ヴァン・ド・ペイ】   ある産地の葡萄のみを使った、「地ワイン」。
   【3.VDQSワイン】   特定地域の優良ワインでラベルに保証マークが付いている。
                    ただし、4.に比べ規制は緩やか。
   【4.AOCワイン】   1935年の原産地統制呼吸法(AOC)に基づく最上級ワイン。

   ポアロのイギリスは紅茶文化ですが、ワインのみならず、
  フランスの食文化の奥の深いこと! 溜息です。

   最後に。余談になりますが、時は江戸時代末期。
  浦賀沖にやって来た、ペリー提督率いる黒船。そこに乗り込んだ幕府の高官。

   初めは気味悪がって口をつけようとしなかった、謎の赤い液体。
  思い切って飲んでみると大層美味。こんな飲み物があったのかと一応に驚き・・。
  
   この噂を聞きつけ、次から次へと黒船に乗り込んで来た、高官たち。
  そして誰もが赤い顔をして降りて来たとか来なかったとか。いやはや・・。