【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

青の記憶 ~ その2

2018-03-19 17:20:07 | 香る庭の花綴り
















「今日は花の天使が花に呼びかけながら
世界中飛び歩いていたんだよ。
僕にはあの森の側の丘の上を
飛んでいる青い翼が見えるんだ」
(中略)
「花の天使のはそうじゃないんだ。
薄い、ぼうとした青い色をしていて、
丁度、谷の霞のようなんだよ」                 
        【「虹の谷のアン」 第3章」】 








傘マークの割には午前中いっぱい雨は降らず、真珠色の空。
午後になって、ごく弱い雨がパラパラと降っています。
それにしても真珠色という言葉を使うのは随分、久し振りの気がします。

陽射しはありませんが、寒くはありません。もうすぐお彼岸ですものね。
とは言え、寒の戻りはまだまだあるかも知れません。

ところで毎朝、窓を開ける度に目にするリラの木。
リラの真珠色の花が8年振りに咲いたのは昨年のこと。

そのリラの木の芽吹きを見るのが、この所の毎朝の楽しみになっています。
昨年咲いたのが気紛れではなく、今年も花を咲かせてくれる事を祈って。

さて、冒頭の写真。
先週、咲いたばかりの菫の写真をアップしましたが、今、盛りのようです。

小さな花なので目立ちませんが、紅葉(モミジ)の木の下に
青いカーペットを広げてくれて。しかもそれは甘い香り付き。

そして 「雪の栄光」 の素敵な別名を持つ 「チオノドクサ」。
植えっぱなしなのに季節を忘れず、こうして咲いてくれます。
春の訪れをさりげなく教えてくれるこれらの素朴な花。大切にしたいものです。









【「チオノドクサ」 ~ 雪の栄光】


【開花した 「クリスマスローズ」】
 

青い交響曲

2017-06-12 17:50:27 | 香る庭の花綴り



【「山紫陽花(ヤマアジサイ)】


【ブルーサルビア】


【ボックセージ】


【西から南に増えた自然の贈り物】







 雨がやんだので、ガラス戸を開けると、
 若葉の匂いがいちどきに茶の間に
 流れ込んで来るようだった。
 梅雨の晴れ間の空気は、
 十分過ぎる湿気を含んでいながら、
 肌には爽やかに感じられる。   
   【夏樹静子作 「記憶」 より】 







昨日、今日と梅雨とは思えない、カラッとした天気が続いています。
続く一週間も概ね晴れ。その上、朝晩と日中の気温差の大きいこと!
(今日の描写の雰囲気とは違ったものになっていますね ↑)

それにしても、こんな気候、植物には良いのでしょうか・・。
今年は何もかも豊作で嬉しい悲鳴。それは花だけに留まらず、家庭菜園にも。
やっている事はこれまでと何ら変わりませんのに。こんな事もあるのですね。



  さて、以前から
  お伝えしていますが、
  今年は紫陽花が
  咲きました。

  ただ、一般的に
  見られる馴染みの
  ものではありません。

  実際に咲いたのは、
  「山紫陽花(ヤマアジサイ)」。

  又、山中で沢に良く
  見られる事から
  「沢紫陽花(サワアジサイ」)
  とも呼ばれるとか。

  とは言え、山紫陽花は、
  10に対して僅か1程度しか
  植えませんでしたのに。

  いつの間にか
  山紫陽花だけが
  占拠しています。

あの大きな手毬(てまり)のような、青い紫陽花は一体、
どこに行ってしまったのでしょう。全く影も形もありません。

それにしても、「弱肉強食」 とは良く言ったものですね。
自然界の掟(おきて)とは言え、これには少々、がっかりです。
同時にある種の不気味さ? も感じます。
  
尤も、昨年まではこの山紫陽花でさえ、
ほとんど咲かなかったのですから、文句は言えません。
この上は、花全体が青色に染まるのを待ちましょう。

そうそう、自然の贈り物、白百合は
西側から南に移動してその数を増やしています。
いずれにしても、こんな贈り物は大歓迎。感謝です。 


      








【花より団子】

ピンクの粧い

2017-05-31 18:01:28 | 香る庭の花綴り


















 アンが子供心に描いていた
 ピンク の薔薇の付いたビロードの絨毯じゅうたんや、
 ピンク の絹のカーテンは
 実現しなかったには違いないが、
 アンの夢も彼女と共に成長して行ったので、
 それを残念に思うことなどなかった。                
   【「赤毛のアン」 第33章】







こちらは今日も快晴となりました。5月も今日で終わり。
とは言え、昨日、今日と真夏並みの暑さとなっています。

“まだ5月なのに・・”
ともあれ、今年の5月は、すこぶるお天気に恵まれました。

さて、先日もお伝えしましたが、今、ピンクの花、
ローズゼラニウムが我家の庭を席巻しています。
何しろ家中の軒下にぐるり・・ですから圧倒されています。

今年は、花の当たり年なのでしょうか、
こんな風に花に圧倒されるのは、既に3回目。
花の量は勿論、香り、色等々・・クラッ状態。

そう、木香薔薇、ジャスミンに続いて、リラの花も9年振りに咲きましたものね。
毎年、葉っぱばかりで諦め状態だった紫陽花にも、珍しく沢山の花芽を付けています。

ただ、このローズゼラニウム、先の二つと違って、積極的に植えたわけではありません。
たった一枝の挿し木が年月を経て、ここまでになったという訳です。

青や紫が好きな私ですから、このピンクという色、
アン ほど好きとまでは行きませんが、
人の心を穏やかに温かくしてくれる色ですね。
期せずして薔薇、ハイビスカスもピンク! 確かにこれらの色に和んでいます。








【一枝にピンクの濃淡の薔薇】








木香薔薇の閑雅な空間

2017-05-05 15:41:38 | 香る庭の花綴り





【花水木(ハナミズキ)との共演】












アンは窓を開け放って
春へと身を乗り出した。
 子供達の庭には既にレタスの新芽が
 曲がった小さな列を作っていた。
 夕日は楓林の後ろに柔らかく
 淡紅色に沈もうとしており、
 窪地から微かに子供達の
 美しい笑い声が響いて来た。
 「春があまり美しいので、
 眠って、少しでも逃がすのがいやだわ」
 と、アンは言った。                
    【「炉辺荘のアン」 第23章】









晴天が続きます。五月晴れ。気温も、ぐんぐん上がり、夏日に。
ただ、戸外の陽気とは裏腹に、意外にも室内は、ひんやり。
この季節、独特のものですね。

有り難いことに、晴天のお陰もあってか、
今年は例年になく、木香薔薇の開花期が長い気がします。
満開になって、かれこれ1週間は経っているでしょうか・・。

折しも時は5月。この木香薔薇を皮切りとして、
いよいよ待ちに待った薔薇の季節の到来です。
もう既に沢山の蕾を付けています。今から楽しみです。





















ところで、この木香薔薇の下での友人とのティーパーティー。
丁度、連休と重なってお互いの都合があって、延び延びとなっています。
お気に入りの珈琲も届いて準備は万端なのですが・・。

後、何日、花が持ってくれるか・・。
いずれにしても、明日の傘マークが気になります。

リラ降る雨

2017-04-26 16:35:08 | 香る庭の花綴り





【咲き始めたばかりの 「リラ」 ~ 香りも一流】










 4月の雨の笑い・・・4月の雨の囁き・・・
ポタポタ、しゅうしゅう、ざあざあ、
叩きつけ、踊り、飛沫しぶきを上げる4月の雨。
「ああ、母さん、
世界がお顔を綺麗に洗ったわね?」
と、ダイが再び日光が現れた朝叫んだ。                 
      【「炉辺荘のアン」 第22章】









   

今日は雨となりました。久し振りの雨。
しかも今の季節らしい小糠(こぬか)降る雨です。

空気が乾燥していたので有り難いです。
そう言えば、季節外れのインフルエンザが流行っているそうですね。

ところで先日もお伝えしましたが、今年は憧れの花、
リラが9年振りに開花。諦めていただけに喜びは、ひとしおです。
まだ開花したばかりですので、今日の雨で花びらが落ちる事はないでしょう。

ただ、この所の暖かさで、俄(にわ)かに開花のスピードを早めていた、
木香薔薇が心配です。まだ満開ではないのですが・・。

4月は変化(へんげ)の月と言われているように、
桜に始まって、他にも様々な花を楽しむ事が出来ます。

これから5月にかけては、いよいよ薔薇の登場!
既に蕾を沢山付けていて、昨年以上に期待しています。

桜と言えば・・花が終わったと思ったら、
見る見る間に葉桜に。葉桜も殊の外(ことのほか)、美しいですね。
こんな時、季節の息吹を身体にまざまざと感じてなりません。

   













【「卯の花」 も】

和む桜色

2017-04-17 18:58:27 | 香る庭の花綴り



【小さなトンネル(木香薔薇)の向こう側】
















 「あそこに桜を植えたのもヘスターよ」
とダイアナは説明した。
(中略)
「自分の植えたものが、
自分の死んだ後にも、生きていて、
世界を美しくする手伝いをしているのだと
思っていたいのですって」
「この道に来て本当に良かったわ」
アンは目を輝かした。
                
      【「アンの青春」 第13章】







お昼前頃からこちらは、とうとう雨になりました。
引き続き、暖かな気温です。

今年は思いの外(ほか)、桜が長持ちしましたが、
さすがにこの雨で終焉を迎えるのでしょう。
まさに花散らしの雨。

そう言えば、こんな桜雨に趣きを添えたのは鶯の声。
「ホ~ッ、ホケキョッ・・」
鶯(うぐいす)も散り行く桜に哀感を覚えたのかも知れませんね。

今年は、お花見には縁がなかった私。
そんなこんなで、ささやかながら我家の鉢植えの桜を。

まだ3年目位ですし、背丈もさほど大きくありません。
それでも桜は桜。花が咲いている期間は、心豊かになります。

今朝までは花びらが僅かに残っていましたが、
先程、見た時には見事に散っていました。

桜は終わりましたが、次は木香薔薇が控えています。
既に沢山の蕾を付け、今か今かと出番を待っている状態です。
友人と、この花の下でのティーパーティーを約束しています。               

すみれ色の春

2017-04-04 19:45:05 | 香る庭の花綴り





【ローズマリー】


【ペチュニア】









 炉辺荘の安楽椅子に喘あえぎながら身を
沈めた途方もなく太った婦人は溜息を着き、
春もあたしの若い頃のようには
素晴らしくないと悲しげに言った。
「ねえ、ミッチェルさん、
変わったのは春ではなく・・・
あたしたちだとお思いになりませんか?」
と、アンは微笑した。
「そうかも知れませんね。
私が変わった事はようく承知してますよ。
今の私を見なすって、この私が以前には
この辺きっての綺麗な娘だったとは
思いなさらないでしょうね?」
確かに思わないとアンは考えた。                    
                    【「炉辺荘のアン」 第22章】









昨日、今日と春らしい陽気となりました。快晴。
ここに来て、思わぬ寒さで足踏みしていた桜の開花も
これで一気に早まることでしょう。

そう言えば、わが家の春は、いつも菫の花からやって来ます。
ここに来て菫色・・そう、大好きな青い花が咲き誇っています。
まさに青い春!

毎年、お馴染みの 「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」 や
「ヒヤシンス」 に加え、今年は、(鉢物には咲いていましたが)
「ローズマリー」 もたわわに。同時に香りの春の到来です。













【ヒヤシンス】


【蔓日々草】


【菫】


【ヴィオラ】
  

寒に聴く春の足音

2017-01-14 17:11:46 | 香る庭の花綴り











 「・・・あたしお料理は出来ないけれど、
 癇癪かんしゃくおさえる事は出来てよ。
 それは大事な事よ。
 それにあたしは一度も
 お天気の事をこぼした事がないの。
 それは更に大事な事だわ」                 
           【「アンの愛情」 第10章】












【午前7時の空】







   

日本列島は、今年一番の寒気がやって来たようです。
こちらは、それでも年明けから今日に至るまで大層暖かく、
過ごし易い毎日が続いていました。

冬ですから、この寒さもありとは思うのですが、
暖かさに慣れた身体には少々、辛いです。

起床時の空は、冬らしい澄み切った空。        
今日は、平野部も雪・・との事でしたが、
未だに雪は降らず、青空も覗いています。

とは言え、これから夜にかけて雪マークも出ていますし、
時折ですが、珍しく風も吹いています。
ひょっとしたら、白銀の世界が期待出来るかも知れません。



  この寒さの中、
  何日か前から菫が
  貌を出して来ました。

  菫は寒さに強い事もあって
  冬にも咲きますが、
  春のイメージが強い花。

  そんなこんなで。
  菫は、やがて来る春と共に、
  心弾む花になっています。

  一方、薔薇にも蕾が。
  木香薔薇(モッコウバラ)は、
  今頃、小さな黄葉を散らして
  います。着々と春への備え。

  首を長くして
  春を待つのは、
  どれも同じですね。

秋の名残りの夢の花

2016-11-09 19:15:21 | 香る庭の花綴り

【サフラン】








夕闇が垂れ込めていた。
夕闇はどこから垂れ込めるのかしらと
ウォルターは思った。
こうもりのような翼を持った大きな精が
紫色の壺から世界の上に
降り注ぐのだろうか?
(中略)
もしも今、煉瓦塀れんがべいの戸を開けたら、
見慣れた庭に出る代わりに、
不思議な妖精の国へ踏み入る事に
なるのではないか?
(中略)
ものを言ってはならない。
そうすると、何かが消えてしまうから。       
                   【「炉辺荘のアン」 第34章】








   「明日は寒くなるでしょう」「風もあり、12月上旬頃の気候になるでしょう」
  こんな天気予報を昨日から何度も耳にし、覚悟して起床した今朝。

   意外にも暖かです。
  寒くないのは有り難いのですが、ちょっと拍子抜けの気分。
  人間とは何と勝手な生き物なのでしょう。苦笑いものです。

   とは言え、今日はお天気雨が降ったりして天候が不安定です。
  洗濯物を出したり引っ込めたり。
  どうやら洗濯日和でない事だけは確かだったようです。












【何の花?】









   庭には紫や赤のセージ、ユリオブスデージーの黄色など、
  まだまだ彩りに溢れています。

   そうそう、秋薔薇第二弾、白や真紅の薔薇も
  再び蕾を付けています。そんな中・・。

   淡紫色の花、サフランが花を付けました。(冒頭の写真)
  釣瓶(つるべ)落としの薄暗い夕方でも、ひと際目を引きます。

   このサフラン、“秋の草花に名残りを惜しみに来る子羊のために、
  牧草の精(ニンフ)の願いによって咲いた花”
  ~こんな物語があるのだそうですね。

   それも、優しく楽しい夢を見るために。
  そんな風に考えれば、花言葉の 「楽しみ」、
  「喜び」 も、ここから来ているのでしょう。

   ところで、2枚目の赤い小菊、3枚目の名前の分からない花も
  植えた覚えがありません。しかも今年、突然咲いた花。
  兎にも角にも、こんな自然からの贈り物は、有り難いです。   

香りの御馳走

2016-09-16 23:53:32 | 香る庭の花綴り



【セラミックス・アロマディフューザー】


【アロマライト】











(ドリアン・グレイは)
人を神秘的にするいかなるものが
乳香に含まれているか、
欲情をかき立てる龍涎香りゅうえんこう
昔のロマンスの想い出を呼び醒ます菫、
脳髄を悩ます麝香じゃこう
想像力を曇らす黄木蘭には、
いかなるものが含まれているかと怪しんだ。
そしてしばしば真の香料心理学を大成して、
芳香を発する木の根や、
香りのある花粉を付けた花々、あるいは香液、
鬱葱うっそうとして薫る杜、胸の悪くなるような甘松香、
(中略)
様々な影響をはかろうとしたのである。
         【オスカー・ワイルド著 「ドリアン・グレイの肖像」】











【薄荷の小さな花】








   今日は日射しがありましたので、日中は久し振りの30度越え。
  それでも朝晩は随分、涼しくなり、過ごし易い季節となりました。
  そう言えば、虫の合唱も昼間から盛んになって来ました。

   ところで先日のステビア、あれから次々と開花して今、花盛り。
  尤も、小さな花ですから、あくまでも繊細で可憐です。
  今日は、同じく小さな白い花、薄荷の花も。

   さて、秋の気配が漂い始めると、芳香浴にも浸りたくなります。
  暑い時は、そんな心の余裕など全くと言っていい程、
  ありませんでしたけれど。

   エッセンシャルオイルは、now社(米)製。
  今はネットで、お安く手に入るので有り難いです。

   兎にも角にも、一昔前では考えられないような価格です。
  余談ですが、サプリメントもこちらの製品が多いです。

   最近では日本も大分、ましになりましたが、この分野では、
  アメリカの方が20年くらい進んでいると言われていますものね。
  価格面も然る事ながら、含有量も日本のものとは比較になりません。

   話が逸れました。
  こちらのオイル、少々、香りが薄いような気がしますが、
  何分にも量がたっぷり入っているので、遠慮なく使えます。

   今はまだ蝋燭は使いたくありませんので、数個のアロマライトと、
  セラミックス・アロマディフューザーを使い分けています。

   特に薔薇のセラミックス・ディフューザーは、
  花芯にオイルを数滴垂らして使うだけ。
  それだけで、仄かに優しい香りが広がります。

   オイルがべたつく事もありませんし、手軽に使えます。
  おまけに場所を選びません。
  秋は、香りの季節でもありますね。これから楽しみです。