【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

和が好き藍が好き器が好き

2017-06-04 19:02:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














 エリックが家に入ると、
 ウィリアムソン夫婦は
 台所でお茶のテーブルについていた。
 (中略)
 白塗りの壁に帽子を掛け、
 エリックがテーブルの自分の席につくと、
 おばさんは母親のような微笑を見せた。
 背後の窓の外には樺の木立があり、
 西に傾いた日を受けて輝き、
 海のような下生したばえは風が吹き過ぎる度に
 黄金の大浪おおなみのようにそよいだ。              
   【「果樹園のセレナーデ」 4.】








先日の真夏日から一転してここ2、3日は、
カラッとした晴天が続いています。
ただ気温は低めで、季節も1ヵ月前に逆戻りしたかのよう。

とは言っても、鬱陶(うっとう)しい梅雨に入る前の
僅かな貴重な日々。大切に過ごしたいものですね。

さて、あれよあれよという間に季節は6月。
暖色系から爽やかな夏色に衣替えと致しましょう。

手っ取り早く身近なクロスやマットなどから大好きな藍に。
そうそう、忘れずに器も。勿論、今日の珈琲カップも藍です。










【有田焼】




    そんなこんなで。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

    藍の染付のカップと言って真っ先に思い浮かぶのは、
    「有田焼」 ではないでしょうか・・。
    何と言っても藍色(青)は、有田焼の基本色ですものね。

そう、有田焼は 「庫山窯」 のものです。
このカップで頂く珈琲は、不思議に心が落ち着きます。

そして今日の珈琲は、「ベルメーリョ アンティグア グァテマラ」。
キャラメルのような甘い香りと、バランスの取れたソフトな風味が特徴です。
薫り高い珈琲が入りましたよ ~

色が好き手触りが好き形が好き! ~ その2

2017-05-24 17:58:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編















 雑草でも若葉の季節の緑は瑞々しい。
 露草つゆくさが紫の可憐な花を咲かせている。                
     【夏木静子作 「記憶」】








長いこと五月晴れが続いていましたが、今日は珍しく曇り空。
つい先ほどパラッと来ましたが、今は降っていません。

天気予報によれば今晩辺りから明日にかけて降るようですが・・。
いずれにしても空気が乾燥していましたので、
丁度良いお湿りになったようです。













【満開の 「ローズゼラニウム」】




    さて、珈琲は毎日、何回か頂いていますが、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』開店は、
    本当に久しぶりですね。

    そして今、庭で満開なのが 「ローズゼラニウム」。
    花には香りがありませんが、葉っぱが薔薇の香りです。
    軒下に増えに増えて嬉しい悲鳴。

窓越しにそれを眺めながら・・朱鷺(とき)色の薔薇も採って来て、
これも久し振りのミステリーと共に、お茶タイムと致しましょう。

カップは、大好きな土物。吉向焼、松月窯です。
まさに今日のタイトル通りの器。

コーヒーは、「やなか珈琲」 で求めた、マンデリン、アチェ ベラート。
紅茶に似た深みのある香り。ダークチョコのようなほろ苦い、
すっきりとした後味です。薫り高い珈琲が入りましたよ ~

風に香り乗せ~菫(スミレ)月

2017-03-13 18:47:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












 春はもうその角まで来ており、
 私は喜び以外の全てを忘れ去った。              
       【「エミリーはのぼる」 第19章】








3月もいつの間にかもう半ば。
毎年の事ながら年が明けてここまでアッという間です。
いいえ、年を重ねるごとに、よりスピードを増して。

昨今は、内外に憂慮の連続ですが、
それでもスポーツは頑張ってくれています。

とりわけWBC。
当初は盛り上がりも今一つのような気がしたものですが、
始まってみると、そこは国際試合。面白いですね。

ここまで侍ジャパンは、無傷の4連勝。
昨日は、5時間46分の激闘。応援しています。















    さて、庭の菫が初めて顔を見せておよそ1ヶ月余り。
    あれから次から次へと咲いてくれています。
    勿論、同じ仲間のパンジーやヴィオラも。

    菫の季節の到来です。
    そんなこんなで。『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。

菫の季節ですから、菫のカップでティータイム。
この季節、恒例になっている年中行事です。

尤も今日のカップは、昨年秋にも登場したもの。
確か色合いから 「秋菫」 と題した気がしますが・・。

今日の珈琲は、「グァテマラ エル・モリート」。
相変わらず、ネルドリップで淹れています。
至福のひと時です。                   

和の群青

2017-01-26 19:37:50 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編



【「越乃寒梅 灑(さい)」】








雲一つない空で明けた今朝。その冷えたこと!
大寒からおよそ1週間。

この所、続いた厳しい寒さも、今朝をもってどうやら峠を越したようです。
明日からは、春を思わす陽気になる日もあるとか。
やはり春の訪れは、ワクワクするものですね。いくつになっても。







 






  さて、写真は
  言わずと知れた、
  新潟の銘酒、
  「越乃寒梅
  (こしのかんばい)」。

  元々、日本酒は
  苦手だった主人、
  体質的に合わないとさえ
  思っていたようですが、
  このお酒だけは
  違うようです。

  “ヒヤ” でも大層、
  美味しいそうです。

  尤も日本酒を嗜まない
  私には良く分かりませんが。

  一口飲んでみた感想は、
  クセがなく、甘味があって
  飲みやすいお酒では
  ありました。

  ただ、飲み終わった後の
  この瑠璃色の瓶は、
  頂き!! 

  瑠璃色の瓶、大好きですから。
  花瓶にでも致しましょう。  

年忘れの穏やかな時間

2016-12-23 18:15:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













 穏やかな、風のない、真珠のような
灰色がかった日だった事をアンは覚えていた。
周りは侘びしい茶色と紫の 11月 の景色で、
雲の裂け目から太陽が射し出ている所は、
高台や坂がそちこちに
日光のつぎを当てていた。                 
                【「炉辺荘のアン」 第29章】


















   こんな薔薇色の空で明けた今朝。太陽は出たり入ったり。
  太陽がカ~ッと照り付けたと思えば、灰色の雲。

   かと思えば、雨がぱらつく不安定な天気になっています。
  気温は、これでも暖かい方でしょう。昨日程ではありませんが・・。
  








【珈琲ケトル(日本製) & ネルドリップポット(ハリオ)】


【ネル(ハリオ)】




     さて、遅ればせながら私も、
    ネルドリップで珈琲を淹れる事となりました。
    およそ、1ヶ月になるでしょうか。

     元々、ネルドリップポット(ハリオ)は持っていましたが、
    長い事、無用の長物と化していた物です。
    持て余し気味だったポットは、ポプリ入れにしてみたり。

   ネルドリップを始めた最大のきっかけは、
  失っていた、ウッドネックが意外な所から見つかった事。

   注ぎ口の細い、珈琲専用のケトルも準備しました。
  メイド・イン・燕です。

   肝心のネルも今では簡単にネットで買えますものね。
  そんなこんなで。『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。

   その珈琲の味は、言うまでもありません。
  今までのどれで淹れた珈琲よりも美味!!

   尤も、新品のネルは珈琲を入れたお湯で20分煮沸したり、
  終了後は、ネルを十分に洗い、清水を入れた水に浸けて
  冷蔵庫に保存という手間がありますけれど。

   しかしながら、それらはほとんど苦になりません。
  その手間さえも楽しんでいます。
  丁寧に淹れた珈琲だからこそ、格別な味なのかも知れませんね。

色が好き手触りが好き形が好き!

2016-11-18 19:23:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













                 


そのうちに小春日和 の日光の魔術に浸った
一週間が続き、寒さが身に沁みる夕べには
母は炉格子ろごうしの焚き付けにマッチをり、
スーザンは夕食に馬鈴薯を添えた。
そのような晩には大きな暖炉が
一家の中心となり、夕食後その周りに集まる
時が一日のうちで最も楽しい時であった。                     
                     【「炉辺荘のアン」 第39章】







   起床時こそ少々、冷えましたが、
  日中は今日も小春日和となりました。
  この所、本当に穏やかな晴天が続いています。

   そして今年も又、絢爛たる落葉の季節がやって来ました。
  紅、朱、褪(あ)せた赤、黄、青朽ち葉・・。

   小さな庭の一隅に、風もないのにはらはらと
  舞い落ちて来る、柿紅葉や紅葉(もみじ)の葉。

   毎年の事ながら、生活の中に沁み込んで来る、
  深まる秋の風情・・といったところです。













【よろん焼】




     さて、長閑(のどか)な小春日和の昼下がり。
    舞い落ちる落葉を窓越しに眺めながら、
    お茶でも頂きましょうか・・。

     となれば・・。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

   今日は、色鮮やかな落葉とは対極にある、
  南国の深い海を思わせる藍の器。「よろん焼」 です。

   その名の通り、鹿児島県与論島の焼き物です。
  あの深い藍は、ガラスと陶器の融合の結果なのだとか。

   この焼き物の詳しい説明は省きますが、
  兎にも角にも、藍の色に魅せられました。

   今日の珈琲は、マンデリン。
  酸味がほとんどなく、コクがあり味わい深い珈琲。
  今日のカップに、ピッタリな気がしています。

小春日和の彩り

2016-11-04 20:01:20 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
















   昨日に引き続き、快晴の空になりました。日本晴れ。
  おまけに暖かく、風もありません。そう、小春日和です。
  日溜りの気持ち良いこと!

   こんな時・・。お庭でお茶、したくなりました。
  そう言えば最近、何かと忙しくしていて、
  戸外でのお茶なんて、とんとご無沙汰しています。























     そんなこんなで。
    本当に久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンです。

     そして今日は、これも久し振りカントリー風で。
    手持ちのパッチワーク、トールの数々、並べましょう。
    そうそう、先日、収穫した犬蓼(イヌタデ)も忘れずに。

   丈の短いそれは、昔の古いアイロンに挿して。
  こんな素朴さが好きなのです。





   今日のカップ。
  絵柄は、
  菫(すみれ)です。

   菫と言えば、
  春のイメージですが、
  秋菫という事で。

   幸い、色合いが
  秋色ですものね。

   「クラウン
  スタッフォードシャー
  イングランド」 製。

   今日の珈琲は、ブラジルサントス。
  小腹が空いたので、マフィンを添えて。
  薫り高い珈琲が入りましたよ~。   

心の浜辺でティータイム

2016-09-09 17:18:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














晴れ渡った空を背景に彼方かなた丘が
美しい紫色に変わった。
草も木もない醜いらくがき街道でさえ
銀色のもやの中で光を放っている。
牧場も森も真珠のような
かすかな輝きを帯びて美しい。
「夜明けの僅か数分の間、
世界はいつも若返るのだわ」
とエミリーは呟いた。                    
                  【「エミリーはのぼる」 第13章】        
 










【天高く・・今朝の空(午前6時)】









   台風一過の空は、こんな空になりました。  
  空は、もう夏のものではありません。天高い秋の空。

   それでも日中は暑いのですが、我慢出来ない程ではありません。
  ただ、朝晩と日中の気温差は10度近くにもなっています。
  体調には気を付けなければなりませんね。

   




     さて、本当に久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
    尤も、ブログ自体をさぼっているのですから仕方ありませんが。

     ところで、珈琲豆の事。
    あれから、お気に入りの既存店の中から時折、
    お店を変えて楽しんでいましたが、
    この度、何を思ったか? 新しいお店に浮気。

   「コーヒーばかの店」 の物でしたが、私には合いませんでした。
  3種類の豆を頼んだのですが、どれも苦くて。
  今、残りの珈琲豆を前に途方に暮れています。

   そんなこんなで。
  今日の珈琲は、ちょっと前に頼んだ、「富久栄珈琲」 の物。

   銘柄は、「エチオピア・イルガチュフェ・ナチュラル」。
  味わい深い珈琲です。残念な事にこちらは、後、1回分しかありません。

   今まで大きな失敗がありませんでしたので、
  今回も大量に頼んでしまいましたが、
  やはり、めんどうでもお試しは必要ですね。改めて感じています。

   あら、あら・・愚痴はこの位にして。
  気を取り直して先日の紺碧の海でも思い出しながら、
  珈琲を頂くと致しましょう。想像は、お手のものですから。

   お茶請けは、昨日、生協から届いたばかりの揚げパン。
  昔の給食の懐かしい、素朴な味です。ノスタルジーを感じながら・・。     

藍の粋

2016-07-19 18:05:57 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














   今日は朝から燦々と輝く太陽と、ひとしきり鳴く蝉の声。
  となれば・・昨日、梅雨明けもしましたし、いよいよ夏全開! 
  といった所ですね。しかしながら、意外にも爽やかな朝を迎えました。

   こんな朝は、自然に元気が漲(みなぎ)りますね。
  家中の窓を開け放ちながら、解放感にも浸る事が出来ます。
  いくら空調が効いていても、閉め切った室内は苦手ですもの。















  




     さて最近、暑さのせいか?
    何かにつけて、おざなりになっている事に気付きます。
    珈琲タイムのカップも手近な物ばかりで回している始末。

     今日は、久し振りに気分転換を。そんなこんなで。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

   先ず、大好きな藍のテーブルクロスを用意。
  今日の天候のように爽やか。それに何より涼しげです。

   カップは、白地に藍の染付が典型的な砥部焼。
  ぽってりとした肌触りは、磁器なのに土の温かさを感じる不思議な焼物です。

   そうそう、珈琲も久し振り、【やなか珈琲】 のものを。
  この所、「珈嗜園」 ばかりでしたので少々、飽きて来ましたから。

   とは言え、価格は珈嗜園の倍近く。
  いいえ、やなか珈琲だって普通の価格でしょう。
  珈嗜園が安過ぎるのですけれど。

   今回求めた豆は、「ラ・リベルタード(グァテマラ)」、
  「マンデリン・アチェ・ベラート(インドネシア)、
  「サダン・トラジャ・G1(インドネシア)」 の3銘柄。

   やはり、しっかりしたコクがあり大層、美味。
  少々、薄いけれど、味的にも価格的にも魅力的な珈嗜園の珈琲。
  上手く組み合わせ、淹れ方も工夫して美味しく頂く事にしましょうか・・。          

ちょっとだけ暮らしの贅

2016-06-19 19:52:01 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













   昨日は良い天気でしたが、今日は雨の日曜日となりました。
  ただ、ここまで今年の梅雨は何日も降り続く雨ではありません。

   その甲斐もあって、今年のどくだみは順調に、
  お茶としての役割を果たしそうです。

   いつかの年などは、折角のどくだみをカビさせてしまい、
  廃棄せざるを得ない事もありましたから。

   「雨の語りかける言葉に耳を傾けてみませんか?」
  ~とは、付けっ放しにしているラジオから流れて来た言葉。
  思わず、ハッとして。

   そう言えば・・。最近、雨の降る音を聞かなくなりました。
  (防音が進んだせいか)ほとんど無音の世界になっている事に気付きます。

   おまけに今年は、この季節特有の蒸し暑さをあまり感じません。
  つい先程も、肌寒くなって窓を閉めたばかり。
  雨は、やんでいる時も多いのですが、これでは聞こえませんね。

   それにしても昔は、かなり賑やかだった雨。
  様々なものに、それぞれの音を立てて降っていましたっけ・・。
  いつの間にか降るという気配すら希薄なものになってしまったようです。











【「直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)」】







     さて、そんな今日。
    おもむろに取り出したのは、「エスプレッソメーカー(マキネッタ)」。

     実は偶然、“アマゾンから「マキネッタ」 が届いた”
    ~との、本当に嬉しそうな、とあるブログ記事を目にしたからです。
    “それなら我家にも・・” すっかり忘れていた代物。
    つられて、こちらもワクワクして探し出したという訳です。

   しかも、このマキネッタ、マシンで淹れたように、
  クレマこそ出来ませんが、大層、美味だと言うではありませんか。

   早速、試したのは言うまでもありません。
  となれば、『「カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンですね。

   このマキネッタ、イタリアではどこの家庭にも常備されているとか。
  確かにコクがあって濃厚な味。ペーパーで淹れるのとは違う味わいです。

   たまには、趣向の変わったこちらの珈琲もいいですね。
  美味しい珈琲が入りましたよ~。