エリックが家に入ると、 ウィリアムソン夫婦は 台所でお茶のテーブルについていた。 (中略) 白塗りの壁に帽子を掛け、 エリックがテーブルの自分の席につくと、 おばさんは母親のような微笑を見せた。 背後の窓の外には樺の木立があり、 西に傾いた日を受けて輝き、 海のような下生は風が吹き過ぎる度に 黄金の大浪のようにそよいだ。 【「果樹園のセレナーデ」 4.】 |
先日の真夏日から一転してここ2、3日は、
カラッとした晴天が続いています。
ただ気温は低めで、季節も1ヵ月前に逆戻りしたかのよう。
とは言っても、鬱陶(うっとう)しい梅雨に入る前の
僅かな貴重な日々。大切に過ごしたいものですね。
さて、あれよあれよという間に季節は6月。
暖色系から爽やかな夏色に衣替えと致しましょう。
手っ取り早く身近なクロスやマットなどから大好きな藍に。
そうそう、忘れずに器も。勿論、今日の珈琲カップも藍です。
【有田焼】
そんなこんなで。
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。
藍の染付のカップと言って真っ先に思い浮かぶのは、
「有田焼」 ではないでしょうか・・。
何と言っても藍色(青)は、有田焼の基本色ですものね。
そう、有田焼は 「庫山窯」 のものです。
このカップで頂く珈琲は、不思議に心が落ち着きます。
そして今日の珈琲は、「ベルメーリョ アンティグア グァテマラ」。
キャラメルのような甘い香りと、バランスの取れたソフトな風味が特徴です。
薫り高い珈琲が入りましたよ ~