【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

藍の木綿屋さん

2015-06-12 18:20:08 | 私の手作り夢時間











 「本当に綺麗ですこと。
あたしも縫物を持って来て二人で
『お針の集い』 を致しましょう。
立派にお縫いになりますのね、ブライアントさん」
「そうですよ、
針を持ったら私はこの辺じゃ一番ですよ」
と、ミス・コーネリアは
決まり切った事だと言わんばかりだった。     
                    【「アンの夢の家」 第8章】








   梅雨の晴れ間となった今日。
  今年の梅雨は、ここまで雨の日以外、
  湿度が60パーセントを越える事はありませんでしたが、
  今日は少々、勝手が違っています。

   尤も、そよそよと風が通り抜けていますので、
  じっとしている分には、さほどの暑さは感じません。











   さて、今日は
  藍の手作り小物を。

   と言っても、
  昨日、今日、
  作った物では
  ありません。
  以前の物。

   ただ、これらには
  既成の物では
  決して感じられない、
  愛おしさがあります。

   少々、縫い目が
  曲がっていても、
  使い込んで色が
  褪(あ)せていても。

   大切に取って置いて
  良かったと思える
  瞬間です。

   そして日本の布。
  日本の色、「藍」。

   この色こそ、
  落ち着きと清々しさ、
  心を癒してくれる色ですね。
  夏に、ピッタリです。

   レースもいいけれど、
  こんな小物を置いた木綿屋さんもいいですね。
  時に薫り高い珈琲をお出しして。

   そうそう、昨日は、最近交代されたばかりの、
  生協の新人の方に例の珈琲をお出ししてみました。
  銘柄は、「グァテマラ・グアヤボ農園」。

   「こんなに美味しい珈琲、久し振りです」
  ~なんて、言って頂きました。

   本気で喫茶店、開こうかしら・・?
  今、自分の味を追求? しています。

涼色の食卓

2015-06-10 18:27:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
















 楽しい焔は燃え上がった。
古いピアノの上に光を投げた ――
(中略)
柳の皿類がしまってある
戸棚のガラス戸の上を踊った。
焔は台所の戸を越して飛び、
エミリーが台の上に重ねて置いた
茶色や青の鉢にまばたきをして見せた。                
              【「エミリーの求めるもの」 第9章】






   

   今日は一転して晴れとなりました。
  相変わらず蒸し暑さはありません。

   寧(むし)ろ朝などはヒンヤリ感を覚えたほど。
  湿度の方も一時のカラッカラではありませんが、
  それでも60%は切っています。













     さて、久し振りの 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、
    開店です。およそ2週間振りですね。

     実は、最近になって
    朝の珈琲を嗜(たしな)んでいます。
    朝は、久しく紅茶だったのですが。



   イタリア製の
  重厚な手動ミルで、
  薫り高い豆を挽き、
  注ぎ口の細い、
  腰高の珈琲ポットに
  お湯を沸かします。

   (一応、道具だけは
  揃えていました)

   “の” の字を
  描きながら、丁寧に
  珈琲を淹れる・・。

   そこまでお部屋の
  中は珈琲のアロマ状態。

   そんな風に淹れた珈琲は、
  さすがに美味しいですね。
  今頃になって開眼です。

   そうそう、思わぬメリット。
  珈琲をゆっくり味わって頂くようになったため、
  甘い物がいらなくなりました。

   ただ違う種類の豆が3袋、
  都合600グラムなのですが、味の傾向が同じような気がします。

   時にキャンセル、早まったかな・・
  と思ったりもするのですが、飽きて来ると少々、
  しんどい・・? クセのある珈琲も頂きたくなりました。

お取り寄せの豊かな時間

2015-06-09 18:30:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編

【藍より青く】


【ピンクの小径】








   起床時にはごく弱い雨が降っていましたが、
  その後はやんでいます。

   昨日は関東、甲信越地方で梅雨入りしたようですが、
  一足早く梅雨入りしたこちらも雨は、
  そんなに降っている訳ではありません。

   とは言え、重い空。
  これこそ、梅雨空なのでしょう。
  ただ幸いな事に、まだ蒸し暑さはありません。

   それにしても紫陽花の美しさ。
  日に日に青さを増して来ています。

   もう一つ、ピンクのゼラニウム。
  ローズゼラニウムは、ほとんど花びらを
  落としてしまいましたが、こちらはまだまだ健在。

   心なしか、ライバルがいなくなって
  清々したような・・?
  ~なんて、それは考え過ぎですね。

















   さて、珈琲は長い事、スタバオンリーだった私。
  先週、ネットで話題の 『珈琲「きゃろっと」』 の
  豆を注文してみました。兎にも角にも薫り高い珈琲。

   お店の方の珈琲への並々ならぬ
  愛情や情熱が、ひしひしと伝わって来ます。

   購入してまだ日が浅いのに、心温かいメールや、
  葉書まで。こんな対応のお店は初めてです。

   それなのに・・迷った挙句、
  定期便の仮予約をキャンセル。断る事が、こんなに辛いとは。

   しかも断る人は、1パーセントにも満たないとか。
  私は、その中の僅かな一人なのです。

   こんな事なら、いくらキャンセル可能とは言え、
  1袋サービスの誘惑に負けるのではなかったと。
  どんなに後悔した事でしょう。

   確かに珈琲は美味しいのです。
  しかしながら元々、スタバの珈琲が好きなように、
  私は、深煎りファン。

   期待した深煎りの 「マンデリン」 が、
  私の好みとは違った・・。

   おまけに、このお店の一番人気の
  「グァテマラ」 自体が、あまり好みではないと来ています。

   それでも、ミルだけは手動でしたが、
  珈琲メーカーに任せきりだった私が、
  ゆったりと、ペーパーで淹れるようになりました。

   これも懇切丁寧に美味しい珈琲の淹れ方を
  書面にしたためて下さった、きゃろっとさんのお陰。
  お陰様で、豊かな時間を頂いています。感謝です。

   ブログにはアップしませんでしたが、
  それより少し前に注文した、「やなか珈琲」 の
  「マンデリン」 をもう一度、頂いてみたくなりました。

   因みに 「やなか珈琲」 の一番人気は深煎りの銘柄。
  「やなか珈琲」 のものでさえ、唯一残っているのが
  「グァテマラ」 なのです。(すぐ上の写真)

   そうそう、「土居珈琲」 も注文してみたいお店です。
  こんな風に気持ちが揺れ動いている間は、
  定期便は無理ですね。
  こうして記しながら改めて確認した次第です。 

ままごとの庭

2015-06-07 18:56:38 | 香る庭の花綴り





【「半夏生(ハンゲショウ)」】


【「海老草(エビソウ)」】  










 「暗くはありませんわ・・・・・
薄暮ですのよ・・・・・
光と闇の恋愛結婚が行なわれ、
その子孫の美しいと言ったらありませんわ」
アンは人よりもむし
自分にはなしかけるかのようだった。                     
                【「炉辺荘のアン」 第14章】








【昨夕の空】






   起床時は日射しもあって、
  カラッとした良いお天気でしたが、
  午後になってから真珠色の空になりました。

   この所の季節外れの寒さは、やっと解消。
  とは言え、まだ蒸し暑さもありませんが。
  そうそう、例の肩掛けマント。

   今まで羽織る機会に恵まれませんでしたが、
  丁度、いい具合で、気に入りました。
  周りにも概ね好評だった事も付け加えて置きます。

   久し振りの空の写真は、昨夕の空。
  季節外れの寒さが、こんな刹那の空を
  用意してくれたのかも知れません。






   
                                 【木香薔薇の新芽】
   さて、夏の花
  ハイビスカスが
  咲けば、今年も
  半夏生が緑の葉を
  真っ白に染めようと
  しています。

   一方、裏庭に回れば
  海老草が所狭しと。

   ところで先月、
  予(かね)てから
  欲しかった、
  アーチフェンスを
  Amazon で購入。
  (冒頭の写真)

   勿論、木香薔薇を
  絡ませるために。

   最初から購入すれば
  問題なかったのですが、
  ご覧の通り、後からでは
  寂しい限りです。

   既に道路側のフェンス
  に絡まっていますから。

   しかしながら、ニョキニョキ伸びた赤い新芽を発見。
  この枝をアーチに誘導出来そうです。

   さてさて、一杯に繁った、このアーチの下で、
  ミス・マープルの如く、お茶を頂けるのは
  一体、いつになるでしょう。

   そう言えば、NHK の 「ミス・マープル」。
  吹き替えの声が変わりましたね。
  岸田今日子から草笛光子に。

   声が変わるとミス・マープルの雰囲気も、
  ガラッと変わります。

   私は岸田今日子が気に入っていたのですけれど。
  (因みに前回は、藤田弓子)

   A・クリスティーの 「ミス・マープル」は、
  小説で、ほとんど読んでいますが、
  映像になって現れると想像上のものが
  具体化されて又、違った興味が湧いて来ます。

   昨日の 「スリーピング・マーター」 では、
  ミス・マープルのレースの素敵な帽子が印象的でした。
  しかも花が付いています。

   同じような帽子を持っている私は、
  つい先日、折角付けた花を取ってしまったばかり。
  あまりにも華やか過ぎる気がして。

   ミス・マープルは、相当の年配に見受けられますが、
  似合っていますし、堂々としているから素敵です。

美紫陽花の季節 ~ 序章

2015-06-05 17:51:51 | 香る庭の花綴り













   真珠色の空で明けた今日。
  起床時には降る気配の全くなかった雨。

   ポツ、ポツ・・と降り出したのは、
  お昼頃だったでしょうか。

   梅雨入り宣言が早過ぎたのでは・・?
  ~なんて、記したのは、つい昨日の事。

   こんな風に予告もなく降り出す事が、
  梅雨に入ったという事なのかも知れませんね。

   おまけに今日は、季節も1ヶ月前に逆戻りしています。
  梅雨寒。こんな時こそ、作り溜めていた、
  レースの羽織物の出番ですね。

   あれこれ迷いましたが、ミス・マープルも
  羽織っていた、レースの 【肩掛けマント】 に致しましょう。
  色は黒の方です。













   さて、しっとりと
  雨に濡れた紫陽花。

   それにしても、
  紫陽花ほど
  雨の似合う花を
  知りません。

   【先日】 は開花した
  ばかりで、何とも
  初々しいものでした。

   今日の紫陽花は、
  先日よりは明らかに
  青さを増した気が
  します。

   これから一層、
  青くなり、梅雨の
  蒸し暑ささえも
  忘れさせてくれる
  唯一の花。
  貴重な花ですね。

   最近では新種の
  輸入物も増えましたが、
  やはり私は日本紫陽花が好き。
  色は勿論、「青」 です。   

やっぱり薔薇 ~ 白の気品

2015-06-04 18:12:38 | 薔薇の追憶

















 ある 6月 の夕方の事だった。
果樹園には再びピンクの花が咲き、
「輝く湖水」 の上の方の沼では
かえるが低い声で楽しそうに歌っていた。
空気はクローバーの原と、
もみの林の香りで馥郁ふくいくとしていた。                    
                【「赤毛のアン」 第20章】






   

   今日は再び・・いいえ、これまで以上の
  カラッとした爽やかな天気となりました。

   湿度は、ゆうに50%を切っています。
  これなら 『アンの世界』 も真っ青!
  とは言え、こちらは昨日、梅雨入りしました。

   尤も、昨日は雨が降りましたものね。
  但し、前日の未明から早朝にかけて降っただけで、
  その後は一滴も降っていませんが。

   これから一週間も、目立った傘マークはありません。
  今日も前述のように、梅雨入り宣言、
  早まったのでは・・という程の快晴です。







   ところで、あれだけ
  庭を席巻していた
  ローズゼラニウムの
  花が雨の影響もあって、
  大分、散って来ました。

   先日もお伝え
  しましたが、楚々と
  したローズゼラニウム
  が、見かけでは強靭な
  本来のゼラニウムに
  取って代わろうと
  しているとは・・。

   本来のゼラニウムは
  ローズゼラニウムとは
  比べ物にならない程、
  花期が長く、これは
  これで捨て難いもの
  があります。

   同時に植物の世界も
  弱肉強食の世界だと
  いう事を思い知らされ
  てもいます。

   何とか共存共栄して
  行って欲しいものです。

   一方の薔薇。
  相変わらずの凛とした佇まいに、別段の変化はありません。

   肝を冷やすような大きな毛虫には辟易(へきえき)していますが、
  今では、せっせと薬を撒(ま)いています。
  毛虫だけでなく、ハダニも付きますから。

   小まめに手入れしてこそ、美しい花を咲かせるのでしょう。
  勿論、何にでも言える事ですが。

ヴィンテージの布に咲く花

2015-06-02 18:35:55 | 薔薇の追憶












 あたしにはしかつめらしくなんか
出来ないわ ――
あたしにとっては何もかも
薔薇色 の虹のように見えるんですもの。
(略)                   
                【「アンの娘リラ」 第1章】








   今日も概ね晴れの天気になりました。
  今日は太陽も顔を出していましたが、
  長く続いたお天気も、そろそろ下り坂。

   カラッカラッに乾いていた空気も、
  今日は、ちょっぴり湿っぽくなっています。

   どうやら梅雨へのカウントダウン・・
  といった所かも知れません。









【さり気なく薔薇を纏(まと)う】


【薔薇の 「箸置き」】




   さて、ひとまず
  終了していた薔薇が
  再び咲き始めました。

   そう言えば、
  丸々と太っていた
  大きな毛虫が
  止まっていたのも
  この薔薇。

   それにしてもNHKの
  「ミス・マープル」 を
  見るにつけ、壁面を
  覆い尽くさんばかりに
  咲いている薔薇は、
  それはそれは美しくて
  溜息物です。

   同時に美しい花が
  咲くその陰には、
  毛虫を初めとした
  虫の駆除など
  相当な努力がある事を
  思い知らされます。

   尤も、これらのお宅では、
  専属の庭師を雇っているようですけれど。

   そんな活きた薔薇に対して薔薇グッズは、
  虫の心配もありませんし、身近に置くだけで、
  気持ち華やぎ、心躍ります。

   身の周りを薔薇で囲まれているというだけで
  感じるこの幸せ感。

   ある時は、バッグやブローチで、
  さり気なく薔薇を纏(まと)い、
  又ある時は、日常の何気ない物にも薔薇・・
  箸置きなどは、その最たる物でしょう。

   これら薔薇グッズは、居ながらにして
  毎日を薔薇色に変えてくれるという訳です。
  何という手軽さなのでしょう。

旬の美 ~ 紫陽花

2015-06-01 19:13:58 | 香る庭の花綴り



【春の紫苑(ハルジオン)と共に】









 暖かな 6月 の日光が、
清らかな白い花を一杯に付けた
林檎の木々の間を縫い、
光り輝く窓越しに射し込んで、
エバン・アンドリュウス夫人の
しみ一つない台所の床に、
ちらちらと揺れる
モザイク模様を織り成している。
開いたままの戸口から、
果樹園やクローバーの牧場を
長い間吹きめぐって
かぐわしい匂いを付けた風が
そよそよと訪れ、・・・(中略)    
                  【「アンをめぐる人々」 9.】






   晴天が続きます。
  昨日などは雨の予報もいつの間にか消え、
  カラッとした天気になりました。今日も同様の空です。

   今日から6月ですね。
  6月がずっと今のような気候なら、
  『アンの世界』 も顔負けなのですが。

   梅雨入りを控えている日本の6月。
  ただ今年の6月は、雨は少なめとか。
  果たしてどうなるのでしょう・・?





                                 【ブラックベリー】
   昨年は、つい
  この間まで所謂、
  秋色紫陽花に
  ぞっこんだった私。

   漸(ようや)く
  旬の紫陽花の登場と
  なりました。

   改めて旬の季節に
  本来の紫陽花の美を
  精一杯、満喫すると
  致しましょう。

   となれば、苦手な雨も
  待ち遠しくなりますね。

   尤も、我家は
  紫陽花には恵まれて
  いませんけれど。

   一応、2種類の
  紫陽花を植えて
  いるのですが、
  かろうじてこちらだけ
  咲いたという訳です。

   これでは今年は、あまり秋色紫陽花は
  楽しめそうにもありませんね。

   ところで、ブラックベリーは、
  昨年以上の実を付けています。
  どうやら 「花より団子」 のようです。