だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ルーベンスとブリューゲルの饗宴

2007-05-03 21:21:23 | 展覧会
パルマの次は、プラハです。プラハといえば、“プラハの春”を思い出します。この地方の歴史は複雑に絡み合い、侵略と戦争の歴史でもあります。第2次世界大戦後、社会主義国のチェコスロヴァキアの首都でした。68年に起きた改革運動が、“プラハの春”と呼ばれたものでした。しかし、結局はワルシャワ条約機構軍の侵攻により弾圧されます。

84年に発表された、ミラン・クンデラ著の『存在の耐えられない軽さ』。87年に映画化され、監督はフィリップ・カウフマン、主演はダニエル・デイ=ルイス。タイトルとは逆の、重厚な素晴らしい作品でした。映画って、ホントに勉強になります。 歴史の一部分でも知ることができるんですもの!(映画は運動そのものを描いたものではありません、念のため)

そのプラハは、93年にチェコとスロヴァキアが分離し、チェコの首都となりました。プラハにある“プラハ国立美術館”。ベルギー北部のフランドル地方には、17世紀にルーベンスとブリューゲルの2大潮流がありました。彼らの作品はプラハにも流れて行ったのですね~。

ペーテル・パウル・ルーベンスといえば、バロックを代表する画家の1人。劇的な構図に激しい動きのある人物像。肉感的な人体描画。黒を使った衣装なども有名です。一方のピーテル・ブリューゲル(父)は、農民の画家。農民たちの生き生きとした生活を描いています。細かい描写や遠景で当時の暮らしぶりが、楽しく描かれています。

また、ブリューゲルの二男、ヤン・ブリューゲル(子)は、“花のブリューゲル”といわれていて、今回のポスターの花も彼の絵。『陶器の花瓶に生けた花』きれいですね~♪こんなルーベンスとブリューゲルの時代をテーマにした展覧会が、「プラハ国立美術館展」です。宗教画、歴史画、神話画、肖像画、風俗画、情景画、静物画の名作が、数々展示されます。フランドル派の『バベルの塔』も。必見!
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