嘘からはじまる恋

今月から、ＴＶ東京で深夜放送が始まった「ＮＣＩＳ ネイビー犯罪捜査班」（０３～）は、ＣＢＳ－ＴＶで放送された「犯罪捜査官ネイビーファイル」（９５～０５）のスピンオフ作品。現在、第７シーズンを放映中。「ネイビーファイル」を見ていたので、うれしい。

そのキャストの中に、デヴィッド・マッカラムが！役柄は、ドナルド・“ダッキー”・マラードという検視官。マッカラムと言えば、ＴＶ「００１１ナポレオン・ソロ」（６４～６８）のイリヤ・クリヤキン。なつかしいなぁ～。「大脱走」（６３）も。

今も活躍するかつてのＴＶスターに、「スパイ大作戦」（６６～７３）のマーティン・ランドーがいます。ランドーは６６年から６９年までローラン役を務め、その後「スペース１９９９」（７５～７７）にも主演。両作とも妻のバーバラ・ベイン共演。

映画は、「タッカー」（８８）「ウディ・アレンの重罪と軽罪」（８９）「エド・ウッド」（９４）「ピノキオ」（９６）「Ｘ-ファイル ザ・ムービー」（９８）など多数。マッカラムは１９３３年生まれ、ランドーは３１年。もう、７９歳になるんですね。

最新作「やさしい嘘と贈り物」（０８）。撮影時は７７歳。監督・脚本は、これが初監督になるニコラス・ファクラー。２４歳のファクラー監督は、高校在学中に脚本を書いたんだそうです。アメリカの小さな町で暮らしているロバート（ランドー）。

年老いたロバートは、一人で暮らす孤独な老人。そんなある日、仕事を終えて帰宅するとメアリー（エレン・バースティン）という美しい女性がいたのです。メアリーとの出会いで、味気ないロバートの生活は一変します。

一方のメアリーは、息子のマイク（アダム・スコット）と娘のアレックス（エリザベス・バンクス）と暮らしていました。マイクは、ロバートが働くスーパーの若い店長。クリスマスの日、４人で仲良く囲むテーブル。

実はロバートとメアリーは、夫婦。認知症を患い記憶を失くしてしまったロバートを、見守っていた家族。そっと食事の準備をし、薬の用意をしていたのです。「エド・ウッド」で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したランドー。

「アリスの恋」（７４）で 主演女優賞を受賞したバースティン。２人のオスカー俳優と２４歳の監督。これは楽しみ。