だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

帰る日は、決まっていますか?

2011-01-17 21:10:03 | 映画
ポール・ボウルズの原作をベルナルド・ベルトルッチが監督した「シェルタリング・スカイ」(90)。ご覧になりました?ジェレミー・トーマスの製作、ヴィットリオ・ストラーロのカメラ、 坂本龍一とリチャード・ホロウィッツの音楽。

ジョン・マルコヴィッチとデブラ・ウィンガーの夫妻が、NYから北アフリカへ旅行にやって来ます。2人は愛も夢も失いかけ、この地で何かを発見し、関係を直したいと思っていたのですが…。果てしなく広がる砂漠が美しい、奥の深い作品でした。

この映画で、夫婦の道連れになる男キャンベル・スコットとの会話に『ツーリストとトラベラー』の違いがありました。覚えているのは、ツーリストは帰る日が決まっているもの。そしてトラベラーは決まっていないもの…というものでした。

細かいセリフは覚えていないけど、すごく納得しました。英訳は共に旅行者なんですけど。ジョニー・デップの最新作は、まさにそれ。フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の「ツーリスト」(10)です。

監督は「善き人のためのソナタ」(06)で、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。アメリカ人旅行者フランク・テイラー(デップ)は、傷心を癒すためイタリアにやって来ます。ヴェネチアに向かう車中でエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会います。

エリーズ・クリフトン=ウォードと名乗る妖艶な上流階級の美女に誘われ、素晴らしい体験をするフランク。しかし、それはすべて彼女によって仕組まれた罠だったのです。彼は知らぬ間に、巨大な陰謀・事件に巻き込まれて行くのです。

ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演。それだけですごい話題性。共演も「マスター・アンド・コマンダー」(03)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた、「ダ・ヴィンチ・コード」(06)のポール・ベタニー。

そして「007/リビング・デイライツ」(87)と「007/消されたライセンス」(89)で、第4代ジェームズ・ボンドを演じたティモシー・ダルトン。とにかく期待してしまう作品ですが、実はオリジナルがあります。

ジェローム・サル監督・脚本の「アントニー・ジマー」(05未)です。ソフィー・マルソーと「ザ・インタープリター」(05)のイヴァン・アタル、「ソルト」(10)のダニエル・オルブリフスキー主演。未見なので、純粋にストーリーを楽しみましょう。
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