だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

パレスチナのスーパースター物語

2016-08-13 20:28:56 | 映画
1961年、イスラエル北部ナザレ出身のハニ・アブ・アサド監督の作品には、「パラダイス・ナウ」(05)や「オマールの壁「(13)などがあります。

監督の作品は、ジェフリー・ディーン・モーガン主演「クーリエ 過去を運ぶ男」(11)というアメリカ映画もありますが、他はパレスチナ映画です。

ハリウッド映画を中心に見ている映画ファンには、なかなか馴染みが薄いかも。上映される映画をすべて見ることは出来ないし…。でも敢えてご紹介。

最新作は、「歌声にのった少年」(15)です。紛争の絶えないパレスチナのガザ地区。ここで暮らすムハンマド少年の夢は、スター歌手になって世界を変えること。

姉ヌールと友人2人とバンドを組み、ガラクタで作った楽器を使い、街中で歌声を披露していました。ヌールが立てた目標は、カイロのオペラハウスに出ること。

練習と資金稼ぎを兼ねて、結婚パーティーなどで歌うムハンマドの声は、人々を魅了していきます。しかし、ムールが重い腎臓の病に罹ってしまいます。

そして、両親が治療費を用意出来なかったため、十分な治療を受けられないまま亡くなってしまうのです。ムハンマドは姉との約束を守るため…

危険を承知でガザを囲む壁を越えます。全米の人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』のエジプト版『アラブ・アイドル』に出場するためでした。

本作のモデルになったのは、『アラブ・アイドル』に出場し2013年の“アラブ・アイドル”に輝いたムハンマド・アッサーフ。1989年9月1日生まれ。

“ガザの希望”、“ガザのロケット”と呼ばれるポップスターで、現在も活躍中。さらに主演の子供たちはガザの学校で探した、映画初出演の子供たちなんですって。
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