白髭の天才たちの苦悩

ＯＥＤこと、オックスフォード英語大辞典。１９２８年、オックスフォード大学出版局が刊行。初版発行まで７０年以上の歳月を費やしました。

辞典がどうやってできるのかは全く知りませんが、Ｐ・Ｂ・シェムラン監督「博士と狂人」（１９）は、ＯＥＤ誕生の真実の物語です。

メル・ギブソン製作、脚本、監督「アポカリプト」（０６）でファラド・サフィニア名義で共同脚本を担当したのが、シェムラン監督。

本作はメルが構想から２０年をかけた感動作です。１９世紀のイギリス。貧しい家庭に生まれ、独学で言語学博士となった…

ジェームズ・マレー（メル・ギブソン）は、オックスフォード大学で英語辞典編纂計画の中心人物。それは、シェイクスピアの時代まで遡り…

すべての言葉を収録する無謀とも言えるプロジェクトでした。なぜか博士に大量の資料を送ってくる謎の協力者が現れます。

それは、エリートでありながら精神を病んだアメリカ人元軍医で、殺人犯のウィリアム・マイナー（ショーン・ペン）でした。

２人の天才は、やがて世界最大の英語辞典の編さんを通じて盟友となるのでした。果たして？豪華な共演者は、エディ・マーサン、

ジェニファー・イーリー、ジェレミー・アーヴァイン、ヨアン・グリフィズ、スティーヴン・ディレイン、スティーヴ・クーガン。

６４歳のメルと６０歳のショーンは、共にオスカー俳優。２人とも白くなったヒゲが印象的な本作。必ず、見ましょうね！！