ジェレミー・レナーにあげたい。

今年もアカデミー賞の季節。公式サイトもにぎやかですが、その前にノミネート作品を確認しておきましょう。ノミネート発表は２月２日。受賞式は３月７日（日本時間８日）ロサンゼルス・コダックシアターで。

第８２回授賞式の司会は、アレック・ボールドウィンとスティーヴ・マーティンの２人。今年から作品賞が、５本から１０本になりました。より選択範囲が広がったのは良いですが、選ぶのは大変でしょうねぇ。

【作品賞】①「アバター」②「しあわせの隠れ場所」③「第９地区」④「１７歳の肖像」⑤「ハート・ロッカー」⑥「イングロリアス・バスターズ」⑦「プレシャス」⑧「シリアス・マン（原題）」⑨「カールじいさんの空飛ぶ家」⑩「マイレージ、マイライフ」

【監督賞】①ジェームズ・キャメロン「アバター」②キャスリン・ビグロー「ハート・ロッカー」③クエンティン・タランティーノ「イングロリアス・バスターズ」④リー・ダニエルズ「プレシャス」⑤ジェイソン・ライトマン「マイレージ、マイライフ」

【主演男優賞】①ジェフ・ブリッジス「クレイジー・ハート（原題）」②ジョージ・クルーニー「マイレージ、マイライフ」③コリン・ファース「シングル・マン（原題）」④モーガン・フリーマン「インビクタス／負けざる者たち」⑤ジェレミー・レナー「ハート・ロッカー」

【主演女優賞】①サンドラ・ブロック「しあわせの隠れ場所」②ヘレン・ミレン「ザ・ラスト・ステーション（原題）」③キャリー・マリガン「１７歳の肖像」④ガボレイ・シディビー「プレシャス」⑤メリル・ストリープ「ジュリー＆ジュリア」

【助演男優賞】①マット・デイモン「インビクタス／負けざる者たち」②ウディ・ハレルソン「ザ・メッセンジャー（原題）」③クリストファー・プラマー「ザ・ラスト・ステーション（原題）」④スタンリー・トゥッチ「ラブリーボーン」⑤クリストフ・ヴァルツ「イングロリアス・バスターズ」

【助演女優賞】①ペネロペ・クルス「ナイン」②ヴェラ・ファミーガ「マイレージ、マイライフ」③マギー・ギレンホール「クレイジー・ハート（原題）」④アナ・ケンドリック「マイレージ、マイライフ」⑤モニーク「プレシャス」

【長編アニメ賞】①「コララインとボタンの魔女 ３Ｄ」②「Ｆａｎｔａｓｔｉｃ Ｍｒ．Ｆｏｘ」③「プリンセスと魔法のキス」④「ブレンダンとケルズの秘密」⑤「カールじいさんの空飛ぶ家」…となっています。日本からのノミネート作品はなし。

やっぱりわくわくしますね。これから公開の作品が多いですが、「アバター」か、それとも「ハート・ロッカー」か…あなたの予想は？

嘘からはじまる恋

今月から、ＴＶ東京で深夜放送が始まった「ＮＣＩＳ ネイビー犯罪捜査班」（０３～）は、ＣＢＳ－ＴＶで放送された「犯罪捜査官ネイビーファイル」（９５～０５）のスピンオフ作品。現在、第７シーズンを放映中。「ネイビーファイル」を見ていたので、うれしい。

そのキャストの中に、デヴィッド・マッカラムが！役柄は、ドナルド・“ダッキー”・マラードという検視官。マッカラムと言えば、ＴＶ「００１１ナポレオン・ソロ」（６４～６８）のイリヤ・クリヤキン。なつかしいなぁ～。「大脱走」（６３）も。

今も活躍するかつてのＴＶスターに、「スパイ大作戦」（６６～７３）のマーティン・ランドーがいます。ランドーは６６年から６９年までローラン役を務め、その後「スペース１９９９」（７５～７７）にも主演。両作とも妻のバーバラ・ベイン共演。

映画は、「タッカー」（８８）「ウディ・アレンの重罪と軽罪」（８９）「エド・ウッド」（９４）「ピノキオ」（９６）「Ｘ-ファイル ザ・ムービー」（９８）など多数。マッカラムは１９３３年生まれ、ランドーは３１年。もう、７９歳になるんですね。

最新作「やさしい嘘と贈り物」（０８）。撮影時は７７歳。監督・脚本は、これが初監督になるニコラス・ファクラー。２４歳のファクラー監督は、高校在学中に脚本を書いたんだそうです。アメリカの小さな町で暮らしているロバート（ランドー）。

年老いたロバートは、一人で暮らす孤独な老人。そんなある日、仕事を終えて帰宅するとメアリー（エレン・バースティン）という美しい女性がいたのです。メアリーとの出会いで、味気ないロバートの生活は一変します。

一方のメアリーは、息子のマイク（アダム・スコット）と娘のアレックス（エリザベス・バンクス）と暮らしていました。マイクは、ロバートが働くスーパーの若い店長。クリスマスの日、４人で仲良く囲むテーブル。

実はロバートとメアリーは、夫婦。認知症を患い記憶を失くしてしまったロバートを、見守っていた家族。そっと食事の準備をし、薬の用意をしていたのです。「エド・ウッド」で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したランドー。

「アリスの恋」（７４）で 主演女優賞を受賞したバースティン。２人のオスカー俳優と２４歳の監督。これは楽しみ。

タマラに会いたい。

かつて“ロリータ・レンピカ”というブランドがあって、洋服やバッグ、小物、アクセサリーなどを百貨店で見ました。今、ブランドショップは見かけないし、ネットで検索してもかろうじて香水がヒットするくらい。

そんなブランド、知らない？それはともかく、なんでそんなことを思い出したかというと、渋谷のザ・ミュージアムで開催の、「美しき挑発 レンピッカ展」のポスターを見たからなんです。ちょっと似てる？こちらは画家。

タマラ・ド・レンピッカ。ポーランドのワルシャワで１８９８年、弁護士の父と上流階級出身の母の間に生まれました。本名はマリア・グルスカ。スイスの全寮制学校で学んだタマラは、祖母との旅行でイタリアへ。

そこで巨匠たちの絵画に触れます。その後、両親の離婚で移り住んだロシアで、弁護士のレンピッキ伯爵と結婚しますが、ロシア革命を逃れてパリへ。そこで生活を立て直すために、画家になる決心をします。

彼女は１９２０年代のパリで女性の自由を実践して生き、独自の作風を生み出します。それはポスターの絵を見れば、一目瞭然！日本初公開『緑の服の女』（１９３０）、その圧倒的な存在感。彼女の作品は、自画像だと言います。

キャンバスから飛び出さんばかりの人物像。金属的な光沢のある肉体、そして今流行りの３Ｄのようなイメージ。うむ、それこそがレンピッカの作風。作品もですが、モデルのなった人物もわけありの人たちのよう。

今回の展覧会では、日本初公開の『イーラ・Ｐの肖像』（１９３０）、『シュジー・ソリドールの肖像』（１９３３）、『ロシア人の踊り子』（年代不明）、『パンジーを持つ女性』（１９４５）をはじめ『ピンクの服を着たキゼット』（１９２６）

キゼットはタマラの娘。夫をモデルにした『ダデウシュ・ド・レンピッキの肖像』（１９２８）、『サン・モリッツ』（１９２９）、『修道院長』（１９３５）などの他、自身の写真『ロングドレスを着たタマラ』（１９２９頃）も。

タマラは、１９８０年８２歳で亡くなります。ジャック・ニコルソンもマドンナもファンという、タマラ。ぜひ見ましょう。

フィリップのためなら…

ジム・キャリーのフィルモグラフィは１９８３年からありますが、「ペギー・スーの結婚」（８６）「ボクの彼女は地球人」「ダーティハリー５」（８８）などのチョイ役の後、「エース・ベンチュラ」（９４）のペット探偵で主演デビュー。

「マスク」（９４）のスタンリーや「バットマン フォーエヴァー」（９５）のリドラーなど、順調に飛ばします。オスカーはまだだけど、「トゥルーマン・ショー」（９８）「マン・オン・ザ・ムーン」（９９）で、ゴールデングルーブ賞男優賞受賞。

アニメの声優や脚本、製作などもこなすすごい人。コメディ、ドラマ、ロマンス、ＳＦ、ホラー、サスペンス、いろんなジャンルもＯＫですが、まだやっていない役がありました。うふふ、ゲイ。しかも実話の映画化というから、興味津津。

「フィリップ、きみを愛してる！」（０９）スティーヴ・マクヴィカーの原作を映画化したのは、「バッドサンタ」（０３）の脚本家ジョン・レクアとグレン・フィカーラ、初監督です。大事故で死にかけたスティーヴン（キャリー）は、なんとＩＱ１６９。

生き延びた彼は、『人生に嘘をつかず、好きなことをして生きる！』と誓い、詐欺師家業を始めます。ところが保険金詐欺で捕まり、刑務所に入ることに。そこで出会った運命の人！それが、フィリップ・モリス（ユアン・マクレガー）。

出所したスティーヴンは、一目惚れしたフィリップに内緒で詐欺を繰り返し、念願の２人きりセレブ生活をスタート。それもつかの間、詐欺がバレてまたまた投獄されてしまいます。離ればなれになったフィリップに会いたい！

彼は刑務所を抜け出しますが、自分も騙されていたと知ったフィリップは、彼に会おうとしません。なんとか『愛してる』と伝えたい…。そんな一途な想いをフィリップは、わかってくれるのでしょか？

とにかく驚くのはこれが実話だということ。『愛してる』と一言伝えるために繰り返す、詐欺と脱獄。合計で懲役１６７年を言い渡され、今現在もテキサスの刑務所に収監されている天才詐欺師スティーヴン・ラッセル。

共演のレスリー・マンは、「セブンティーン・アゲイン」（０９）でザック・エフロン扮する１７歳になってしまったマイクの妻スカーレット役。ベン・ステイラー監督「ケーブル・ガイ」（９６）で、キャリーとは共演済みです。

髪型が気になるジム・キャリーの天才詐欺師と、ブロンドが美しいユアンを見に出かけましょ。

新たなる、ホームズとワトソン

イギリスの作家サー・アーサー・コナン・ドイル（１８５９年５月２２日～３０年７月７日）の原作を映画化した作品には、『失われた世界』や『シャーロック・ホームズ』シリーズがあります。アニメの『名探偵コナン』は、違いますよ。

ホームズを演じた俳優はいろいろな作品で数多くいますが、やっぱりＴＶシリーズ「シャーロック・ホームズ」の主演ジェレミー・ブレットが、印象的。第６シーズンまであり、ホームズの親友で医師のジョン・Ｈ・ワトソンは…

第１・２シーズンでは、デビッド・バーク。第３シーズン以降は、エドワード・ハードウィックが演じました。個人的にもホームズは大好きな作品で、原作も読んだし、ＴＶも見ました。もちろん映画も何本かは見ています。たくさんあるので…。

もっとも新しいホームズ映画が、これ。「シャーロック・ホームズ」（０９）の監督は、「ロックンローラ」（０８）以来のガイ・リッチー。おおっ！これは楽しみ。しかも主演は、ロバート・ダウニー・Ｊｒとジュード・ロウなんだもん！

１９世紀末１８９１年のロンドン。進歩する世界の中心地であり、あらゆる悪がはびこるこの町で、連続殺人事件が起こります。狙われるのは若い女性ばかり、不気味な儀式を思わせる手口で殺害されたのでした。

解決の糸口さえつかむことができないでいる、ロンドン警察。しかし、シャーロック・ホームズ（ダウニー・Ｊｒ）は違います。相棒のワトソン医師（ロウ）と共に、たちまち犯人を逮捕します。それはブラックウッド卿（マーク・ストロング）。

彼は邪悪な神秘主義組織のつながりを持ち、“処刑されても復活する”と宣言。死刑を宣告されても動じることないブラックウッド卿は、その言葉通り蘇ります。彼の目的は、世界を悪で塗りつぶし、支配すること。

今回のホームズは、ジェレミー・ブレットとはちょっと違います。そもそもコナン・ドイルの原作から、ライオネル・ウィグラムが書いたオリジナル・コミックに基づいています。つまり新たなる冒険物語なんですね。

超人的な観察力、記憶力、推理力、そしてなんと格闘能力も。“アイアンマン”ダウニーだもん！ところで悪役のマーク・ストロングは、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」（０９）でジョン・コンロイを演じた人。

あっ、「ロックンローラ」にも出てます。覚えてます？ヒロインは、レイチェル・マクアダムス。もちろん、見ます。

等伯の水墨画

上野の東京国立博物館で開催される展覧会は、いつも混んでいます。いろいろな美術館で開催されている西洋絵画や日本画などの展覧会と違って、日本が誇る国宝や重要文化財などが展示されることが多く、人気なんです。

私も映画が大好きで、どっちかというと西洋絵画に注目していましたが、今では日本画も大～好き。仏像や工芸品はまだまだですが…。もっと年を取れば仏像が大好きになるかも？京都や奈良を訪ね歩いたり…。

その前に国宝『松林図屏風（しょうりんずびょうぶ）』を見に行きませんか？平成館で開催の「没後四〇〇年 特別展 長谷川等伯」で、出会えます。ところで長谷川等伯をご存知？天文８年（１５３９）能登国七尾（現在の石川県七尾市）出身。

戦国大名畠山家家臣の奥村家に生まれ、後に長谷川家に養子に入ります。そこで信治（のぶはる）と名乗り、仏画などを描いていました。両親を亡くしたことを機に、京都へと上洛します。３０代のことでした。

当時の主流は、狩野派。４０代の等伯の活動はわからないそうで、５１歳の時、千利休が大徳寺三門増築部分を寄進した際、金毛閣の柱と天井画を担当。その名を知らしめることになります。等伯より４歳年下の狩野永徳。

永徳との係わりは、ちょっとすごいです。障壁画の注文を妨害されたとか、長男久蔵を暗殺されたとか。等伯自身は、慶長１５年２月２４日（１６１０年３月１９日）江戸到着２日後に病気で亡くなります。７２歳でした。

等伯の代表作とも言える『松林図屏風』（制作年不詳）は、５０代の頃の作品とされています。国宝。他に、『楓図壁貼付』（かえでずかべはりつけ）と『松に秋草図屏風』（まつにあきくさずびょうぶ）も国宝。

重要文化財では、縦１０ｍ×横６ｍもの『仏涅槃図』（ぶつねはんず）、『日堯上人像』（にちぎょうしょうにんぞう）、『千利休像』（せんのりきゅうぞう）、『三十番神図』（さんじゅうばんしんず）、『烏鷺図屏風』（うろずびょうぶ）など約３０点。

約８０点の展示品の内、期間中一部作品の展示替えがあります。私が大いに興味を持ったのは、これらの国宝、重要文化財の他に、『月夜松林図屏風』（京都国立博物館委託）が展示されること。

それが個人蔵なのです。す、すごい。当然、普段は見ることは叶わないわけで、行かねばなりません。ねっ？

マイレージ、貯まってます？

２月２日、第８２回アカデミー賞のノミネート作品が発表されました。受賞式は、３月７日（日本時間８日）ロサンゼルス・コダックシアターで開催されます。司会は、アレック・ボールドウィンとスティーヴ・マーティン。

ジェームス・キャメロン監督作「アバター」（０９）は９部門。キャスリン・ビグロー監督作「ハート・ロッカー」（０８／３月公開）、クエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」（０９）が、８部門ノミネート。

それはともかく、ＴＶ「ＥＲ」の時には想像もできなかったことですが、ロス先生ことジョージ・クルーニーは、すっかりアカデミー賞の常連。今回もしっかりノミネートされています。その前に今まではというと…

「グッドナイト＆グッドラック」（０５）では、監督賞、脚本賞に。「フィクサー」（０７）では、主演男優賞に。「シリアナ」（０５）では、見事主演男優賞を受賞！「オー・ブラザー！」（００）で、ゴールデン・グローブ賞男優賞受賞。

今回も作品、監督、脚本、主演男優賞、助演女優賞（２人）にノミネート。それが「マイレージ、マイライフ」（０９）。監督・製作・脚本は、「サンキュー・スモーキング」（０６）「ＪＵＮＯ／ジュノ」（０７）のジェイソン・ライトマン。

ライアン・ビンガム（クルーニー）は、年間３２２日も出張する敏腕ビジネスマン。彼の仕事は、企業のリストラ対象者に解雇を通告する“リストラ宣告人”。仕事も人間関係も淡々とこなし、家族とも距離を置き、結婚願望もなし。

現在のライアンの目標は、１０００万マイルを貯めること。そんな彼の人生に２人の女性が現れます。１人は、彼と同じく出張で全国を回っている女性アレックス・ゴーラン（ヴェラ・ファーミガ）。同じ価値観の彼女とはすぐに意気投合。

もう１人は、新入社員のナタリー・キーナー（アナ・ケンドリック）。彼女はネットで解雇通告を行えば出張は不要、いずれは廃止するという合理化案を提出。頭がよく、将来を期待されて入社した女性です。

さらに、ライアンはナタリーの教育係を任命されます。２人に出会ったことで、彼の人生は大きな変化を迎え、これまでの生き方を見つめ直すことに…。原作は、「サムサッカー」（０５）のウォルター・カーン。

共演は、ジェイソン・ベイトマン、エイミー・モートン、メラニー・リンスキー、サム・エリオット、Ｊ・Ｋ・シモンズ。クルーニー、オスカー受賞なるか！？

困ってます。

１９６０年９月９日ロンドン生まれのヒュー・グラントのデビュー作は、「オックスフォード・ラヴ」（８２未）。この作品はオックスフォード大学在学中の出演作。どうやらオックスフォード映画協会製作のキャンペーン作の様子。

いずれにしても２作目の「モーリス」（８７）で、日本に登場。この作品でヴェネチア国際映画祭男優賞受賞。一気に注目されました。英国美青年ブームにすっかり夢中の私も、「モーリス」は何回見に行ったことか！

その後のヒューの作品は、欠かさず見ています。「幻の城」「ベンガルの夜」「白蛇伝説」「青い夜明け」（８８）「赤い航路」（９２）「泉のセイレーン」「日の名残り」（９３）「フォー・ウェディング」（９４）「恋の闇 愛の光」（９５）…

他にもたくさんありますが、ロマンチックコメディは特にお似合い。「ノッティングヒルの恋人」（９９）「ブリジット・ジョーンズの日記」（０１）「ラブ・アクチュアリー」（０３）「ラブソングができるまで」（０７）もお気に入り。

もう４９歳ですが、まだまだステキ。そんなヒューの最新作は、「噂のモーガン夫妻」（０９）。監督・脚本は、ヒュー主演の「トゥー・ウィークス・ノーティス」（０２）や「ラブソングができるまで」のマーク・ローレンス。

マンハッタンで数千億円の物件を取り扱う不動産会社の女社長、メリル・モーガン（サラ・ジェシカ・パーカー）。そして全米屈指の敏腕弁護士、ポール・モーガン（グラント）の２人は人もうらやむセレブな夫婦。

ＮＹ中の噂の的で、週刊誌の表紙にもなるほど。しかし！ポールの浮気がばれ、メリルは打ちのめされます。なんとか機嫌を取り戻そうとレストランに誘うポール。そんなことでは騙されないわ！とメリル。

レストランの帰り道、２人は偶然にもある殺人事件を目撃！顔を見られた２人に警察は、“証人保護プログラム”を適用。２人は身分を隠し、ワイオミングの田舎へ送られてしまうのでした。人間より、馬や牛の方が多い！？

そんなド田舎で、ＮＹのセレブな２人は果たしてどうするの？すごく心配…。共演には、サム・エリオット、メアリー・スティーンバージェン、エリザベス・モス、ウィルフォード・ブリムリー。困った顔もステキなヒューを見に行きましょ！

本当の家族を求めて

サンドラ・ブロックは、大好きな女優。「スピード」（９４）「スピード２」（９７）、「デンジャラス・ビューティー」（０１）「デンジャラス・ビューティー２」（０５）と、続編が作られたヒット作もあるけど、お気に入りは他にも…

「あなたが寝てる間に…」（９５）「プラクティカル・マジック」（９８）「ガンシャイ」（００）なんかも好き。幅広いジャンルの作品の他、プロデューサーとしても活躍。２００９年には、「あなたは私の婿になる」（０９）も公開。

キーファー・サザーランド主演の「失踪」（９３）もぜひ。最新作は、「しあわせの隠れ場所」（０９）。主演のサンドラ・ブロックは、０９年はこれら２作で、“２００９年マネーメイキングスター・トップ１０”の１位に！素晴らしい。

凍てつくような真冬の夜、ある黒人少年がＴシャツに短パン姿で歩いていました。彼の名前は、マイケル・オアー（クィントン・アーロン）。父親の顔も知らず、母親とは引き離され、一人ぼっちだったのです。

彼に声をかけたのは、白人女性のリー・アン（サンドラ・ブロック）。寝る場所もないマイケルを自宅に招きます。夫（ティム・マッグロウ）と娘、息子の４人暮らしの自宅は、豪華で広い邸宅。きっかけはマイケルへの憐れみでした。

生まれて初めての自分の部屋、ベッド、そして家族。純粋に喜ぶマイケルの姿に、すべてに感謝しながら生きる幸せを教えられる、リー・アンと家族たち。やがてリー・アンは、マイケルの後見人になるのでした。

学校の成績が悪いマイケルでしたが、リー・アンは彼の隠れた才能を発見します。“アメリカン・フットボール”。大きな体に敏捷な動き、それは仲間を危険から守る保護本能だったのです。こうしてマイケルは注目の選手に！

アメフト全米代表のスター選手、マイケル・オアー。彼の生い立ちを書いたマイケル・ルイス著『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』を映画化。監督・脚本は、「オールド・ルーキー」（０２）のジョン・リー・ハンコック。

「パーフェクト ワールド」（９３）「真夜中のサバナ」（９３）の脚本家でもあります。この作品でサンドラは、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞受賞。感動の実話を見なくっちゃ！

ダークなアニメは、お好き？

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」（９３）から、もう１７年も経つんですね～。原案、キャラクター設定、製作を担当したティム・バートン。この作品の監督を務めたのが、ヘンリー・セリック。他に「ジャイアント・ピーチ」（９６）

大好きなブレンダン・フレイザー主演の「モンキーボーン」（０１）も。売れっ子漫画家の主人公スチュの混乱ぶりが、実写とアニメで大胆に描かれていました。他にも「ライフ・アクアティック」（０５）のアニメも担当。

そのセリック監督の最新作は、今流行りの３Ｄ。最近は「アバター」（０９）の世界的大ヒットのおかげもあって、ますます３Ｄ作品は増えて行くことでしょう。３Ｄシアター、３Ｄ用めがね、３ＤＴＶ、３Ｄデジカメ…。

「コララインとボタンの魔女 ３Ｄ」（０９）の原作は、ニール・ゲイマン。ヒューゴー賞受賞のベストセラー児童文学だとか。「ベオウルフ／呪われし勇者」や「スターダスト」（０７）の他、「もののけ姫」（９７）の英語吹替版脚本も担当した人。

築１５０年のピンク色の古いアパートに越して来た、コラライン・ジョーンズ（声：ダコタ・ファニング）。パパ（声：ジョン・ホッジマン）とママ（声：テリー・ハッチャー）は、忙しくてかまってくれないし、まだ友だちもできません。

外に出ると、意地悪なワイビー（声：ロバート・ベイリー・Ｊｒ）という男の子や、黒猫（声：キース・デヴィッド）が後をついて来るし…。すっかり退屈していたコララインは、ある日部屋の中で不思議な扉を発見します。

扉の向こうにあったのは、今とまったく変わらない家の中。でもなんだか変…。そこは現実の世界より、少しだけ素晴らしいみたい（？）。違うのはパパとママの目が、ボタン！不思議なこの世界の住人は…

変わり者のロシア人ボビンスキー（声：イアン・マクシェーン）は、ネズミサーカスの持ち主。イギリス人の元女優コンビ、ミス・フォーシブル（声：ドーン・フレンチ）とミス・スピンク（声：ジェニファー・ソーンダース）。

実はピンクハウスの住人なんですが、物語はちょっとダークなファンタジー。コララインのもうひとつの世界と現実の世界は、どうなっちゃうの？ナイトメアーファンは、必見。