■平成21年度新規就農者研修 2009年5月20日
果樹総論1日目(5月11日)・2日目(5月20日)のまとめ
というか、特に心に残った事だけ書くことにする。
1、何を栽培するか
◎適地適作の原則
地域の気象条件、土壌条件、社会条件に適した種類を栽培すること。
岡山に合った推奨品種など教わる。
※りんご・さくらんぼは岡山には向かない。日照が多すぎ水分が少ないから。
◎安定した所得が得られる果樹の種類
家庭菜園の領域を超えた授業の為、経営指標の表を基に学ぶ。
2、果樹栽培経営を始める為の準備
◎園地造成の注意点
栽培管理能率の良い果樹園にする為には、平坦地、方形、緩傾斜地がよい。
排水条件を第一に整備する。
◎果樹園造成にかかる経費について
◎苗木の整備(植え付け場所)
・良い苗木を選ぶ(細根の多い節間がつまり充実した生育をしている苗)
・植え付け場所は、盛り土や高畝にして高い位置に植えつける事で、
根が深く入り、旱魃などに強く樹が元気に充実した生育をする。
◎苗木の植え付け方法
・根を乾かさない様にしておく。
・高く盛り土した位置に植え穴を広く浅めに掘り、中心に支柱を立て、
根を四方に均等に十分広げ、細土をかけて根を十分隠す。
◎植え付け時期
秋植え:10~11月・・・・殆どの落葉果樹の植えつけ適期。
春植え:3月・・・・・・・・みかん、枇杷など殆どの常緑果樹の植えつけ適期。
葡萄もこの時期でもよい。
何だか、自分で纏めていて面倒になった。(苦笑)
授業中に一度ノートに書き留めているので、無理ないか…。
上記に続けては、追々纏める事にして。
(ていうか これを読むのは自分だけのような気がするのでメモ書き程度にしよう!)
↓ ここからは、自分の栽培法の間違いと失敗例と
私にとっての新情報を書くことにする。
①
果樹は栄養繁殖しか出来ない。
実生はだめ!
つまり、接木をして増やし育る事が基本で、
種蒔きしたものはその元の実よりいいものは出来ないということらしい。
私も1本だけ、柚子の実生苗が出来ているが、これは駄目という事。(泣)
美味しかったデコポンや文旦の種を蒔いてみたが、これは断念するしかないね。
②樹冠の端まで根が達していて、細根はその辺りに多く、
その部分の土作りが大切で、
細根を痛めない様にしないといけないらしい。
ピオーネの畑には、周りを囲むように、野菜を育てているが、モッテノホカ。(滝汗)
前々から注意を受けているが、改善されていない。
③桝井ドルフィンという いちじくは、低く誘引して栽培できるが、
我が家のいちじくは「蓬莱柿」(ほうらいし)で、上に伸びる性質らしい。
低い採りやすい栽培は出来ないらしい。
何も知らないで、産地の近くを通った時、真似てみようと思ったが、
諦めないといけない。(残念)
でも、蓬莱柿の方が、断然甘くて美味しいらしいので、まあいいか。
④柿は先端に花芽が着き、1年生枝に実が生る。
桃・梅は2年目の枝に実が生る。
という事は、柿は、前年実が着いた枝の先3花芽から、
今年出る枝に実が着くので、柿は剪定をし過ぎると、
今年実が着かないということか!
⑤樹形の基本型
樹形は植えつけ最初の年から整えないといけない。
開心自然形二本主枝か三本主枝にする。
私の檸檬の樹は、何も考えていなかったので、
どの枝も同じ様に上に何本も伸びている。
どの枝を三本主枝に残せばいいか、全く判断が出来ない。
⑥余談
岡山辺りのさくらんぼは、中国桜桃といって、自家受粉する品種で、
5月頃に実が生る。
本物のさくらんぼは、甘果桜桃という他家授粉でしか実が生らないもので、
6月頃に実が生る。
どおりで、このあたりのものは、小さくて長持ちのしない見てくれの悪い、
さくらんぼもどきだったのか~。
でも甘くて沢山生るから、ご近所さんからいただける。
授業が終わっても、いろいろ分からない事を教えていただき、
とても充実した時間だった。
ありがとうございました。