報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“新アンドロイドマスター” 「新人ボカロのCDデビュー」

2015-06-04 19:25:38 | アンドロイドマスターシリーズ
[6月5日10:00.天候:曇 敷島エージェンシー 井辺翔太、結月ゆかり、Lily、未夢]

「……以上が、CDデビューまでの大まかな流れです」
 井辺は談話コーナーで新人ボーカロイド達に、データを入力した。
 人間のアイドルなら手帳などにメモさせるところだろうが、データ入力で済むところが何とも機械らしい。
「最後に、宿題を」
「えっ、宿題ですか!?」
 目を丸くするゆかり。
「皆さんにとって、大事な宿題です。皆さんのユニット名を考えておいてください」
「ユニット名!?」
「確かに大事な宿題ね」
 Lilyも右手を顎にやって考え込んだ。
 頭には赤いカチューシャを付けている。
 前髪が乱れやすい髪型、髪質の為、昨日井辺が買い与えたものだ。
 一応、このユニットのリーダーがLilyだからである。
 設定年齢的には未夢が年長だが、ボーカロイドへの用途変更を行って間も無いし、ゆかりは本当に新造したて。
 そこで、それまでボーカロイド劇場で活動していた経験を生かして、ということでLilyがユニット・リーダーに選定された。
「CDデビューまでに考えて頂きたいので、時間的には余裕があります。じっくり考えてください」
 その時、未夢が右手を挙げた。
「どういう名前が良いとか、条件はありますか?」
「やはり、ファンの皆さんに覚えてもらいやすい名前が良いかと。既に他のアイドルユニットや、商標登録されていない名前なら何でも」
「それと、もう1つ」
 Lilyも手を挙げた。
「どうして、私達3人ユニットなの?」
「と、言いますと?」
「私は劇場でソロ活動していた。これからデビューするに当たっても、それで十分やっていける自信がある。また、他の先輩方と組むのではなく、新人だけで組ませる理由って何?」
 すると未夢が、
「Lilyちゃん、私達とじゃ嫌?」
「そういうことじゃなくて、もっと色々と選択肢があったはず。そういった選択肢をはねて、私達3人ユニットにした理由は?」
「総合的に考えて、です」
「……それじゃよく分かんないんだけど?」
「バランスとかタイミングとか、そういうことです」
「つまり未夢はダンスで、私が歌、ゆかりは……あえて特徴無しの所?」
「私、特徴無いですか!?」
「ボイスロイドとしての機能もあるだろうけど、それだけじゃねぇ……」
「あら?それって、綺麗な声ってことじゃない。それも十分な特長よ?」
「だけど、あくまで歌のデビューだから……」
「だから、声も大事じゃない」
「とにかく、皆さんでユニゾンして頂ければ分かります。取りあえずは、ユニット名を考えてください」

[同日11:00.東京都心大学工学部電子工学科 平賀太一&エミリー]

「……以上で、『マルチタイプの構造と将来性について』の特別講義を終了致します。皆さん、ありがとうございました」
 マイクを片手に講義を行った平賀。
 エミリーは自分で開けた背中を閉じた。
 そして、学生達に向かって深々とお辞儀した。
 講師控室に戻って、改めてエミリーの開けた体を元に戻す。
「ご苦労さんな、エミリー」
「いいえ。お役に・立てて・何より・です」
 エミリーは微笑を浮かべて答えた。
 性格がクールに設定されているため、大きく笑うことはない。
「ドクター平賀。シンディは?」
「今頃、敷島さんと霞ケ関のどこかの庁舎にいるだろう。芸能事務所の社長なんだか、どこかのエージェントなんだか分からんよ」
 もっとも、平賀はその正体を知っている。
 どちらも正解。
 ボカロ専門の芸能事務所の社長で、その技術を国内外に売り込むエージェントでもある。
 哀しいかな、役所関係で欲しがられる技術はボカロよりもマルチタイプだったりする。
 平賀は技術開発を、敷島はその販路を開拓するといえば良いだろうか。
 これがまたお互いに平行線。
 敷島はボーカロイドを売りたいのに、需要はむしろマルチタイプ。
 平賀はマルチタイプの技術は持ち合わせているが、ボーカロイドには殆ど手を出していない。
「テロリストは?」
「うん?」
「テロリストの・捜査に・私達は・使わないのですか?」
「警察が泣きついてくるまで、声は掛かりそうにないな」
「そう・ですか」

[同日同時刻 東京都千代田区霞ヶ関 敷島孝夫&シンディ]

 とある合同庁舎の中から出て来る敷島とシンディ。
「ちきしょうめ!頭の固い官僚達だ!」
 敷島の苛立つ様子は遠くからでも分かる。
「アタシを買いたがってたわねぇ……」
 シンディはあくまで敷島の秘書兼ボディガードとして同行しているだけなのだが、官僚達は敷島よりもむしろシンディの方に注目していた。
「50億でどうか、ですって。そんなにアタシ、高いんだ?」
「戦車や戦闘機が何機買える?まあ、それくらいの戦闘力を持ち合わせてはいるけどなぁ……」
 敷島はタクシーを拾おうと手を挙げるが、こういう時に限って、なかなか空車がいない。
「ボーカロイドの値段、もう少し吹っ掛けてもいいのかな?」
「あのコ達の相場は5億くらい?アタシと一緒に並べたら、安く見えて買ってくれるかもね?」
「スーパーの惣菜コーナーじゃねぇんだからよ……」
 やっと空車のタクシーが止まった。
 緑色が目立つ東京無線の車に乗り込む。
「都心大学までお願いします」
「はい」
 タクシーが走り出す。
 しばらくしてから、敷島は自分のケータイ電話を取り出した。
「……あ、もしもし。平賀先生ですか?今、お電話大丈夫ですかね?……ああ、どうも。霞ケ関回り、終わりましたんで、今からそちらに向かいます。……いや、ダメっスね。キャリア組は頭が固くて。まだ理系の大学の先生の方が頭が柔らかいです……なーんちゃってw 特別講義、午後の部もあるんですよね?今度はシンディ貸しましょうか?どうせ同型機で、基本の内部構造は同じだし。……あははははは(笑)!いいですよー、レンタル料なんて。うちのアリスなら請求してくるでしょうがね、私はそんなアコギな商売しませんって!」
 調子良く喋る敷島。
(これが、10年来の信頼というヤツかしら)
 横に座るシンディは、窓の外を見ながらそんなことを思った。
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本日の雑感 0604

2015-06-04 15:31:41 | 日記
 山門入り口さんのブログでコメントレスを拝見すると、宗内での出会いは難しそうだ。
 実際それを叶えている例は見聞きするものの、それはかなりの奇跡だということのようだ。
 奇跡を享受できた方は、できなかった者の為に、代わりに法統相続よろしく頼んますといったところだな。
 まあ、オオミエ切った以上、私も新興宗教施設に“折伏”にでも行くか。
 “慧妙”のアポ無し折伏隊はケンカしに行ってるだけだが、私はもっと建設的な……え?何だって?ケンカじゃねぇ!法論だって?
 ……私には相手を逆ギレさせてるだけの、嫌がらせにしか見えないのだが。
 それでも謗法与同罪を免れる為には、半分嫌がらせでもいいから、何かやらないとそれに問われる恐れがあるとの指導があるのだろうか。
 私は関わらなければそれでいいと思っているけどね。
 さすがは、宗内異流儀武闘派集団の妙観講だ。

 パラパラ茜氏はスルーしたようだが、この人のブログ、たまに面白いことが書いてあったりする。
 いつだったか、大宮駅の西口で献血を呼び掛ける献血ルームのスタッフの横で、“エホバの証人”が黙々と冊子を並べていたと。
 エホバの活動内容を知っていれば、物凄く皮肉過ぎて笑える話だ。
 で、その時、氏がいつものブログ口調で啖呵を切ってくれれば、まだそれも顕正会並びに妙観講的には折伏に相当するのだろうが、やはりこのオバハン、都合の悪い所は逃げる傾向があるようだ。
 たまたまそこに立っていた信者が、男性だったかもしれないな?
 いや、ほら、あのオバハンのブログ見てみると、あんまり男については批判してないんだよね。
 同じ女性に対して、暴言吐いているんだよ。
 ああいうタイプって、逆にブサメン、キモメンに対して救いの無い言葉を投げるだろうと思っていたのだが、そうでもないらしい。
 で、山門入り口さんの根回しにより、正体がそのブサメンやキモメンすら相手にしない【自主規制致します】。

 いや、私もエホバの団体はあまり好きじゃないんだけどね。
 ただ、実際見てみると、日蓮正宗よりきれいどころはそこそこいる新興宗教ならではの薄幸そうな女性がまま見受けられるので、救済という意味で声がけするのは可かもしれない。

 顕正会は男子部より女子部の方が色々な意味で強いことは、知っている人は知っている。
 そして、大石寺に行くと、やっぱり似たようなものなんだな。
 それだけならまだ微笑ましい所もあるのだが、どうしても男としてヒいてしまう光景もたまに見られるのだ。

 来る宗教間違えたかな?
 いや、まあ……まだ仕事運が上向いただけでもマシ……。
 私の異性運に関しては、妙観講で指導されている、『この人の願いを叶えてしまうと、却って不幸になることが予想される場合、あえて御本尊様はその願いを叶えないこともある』のパターンかもしれない。
 その代わり、仕事運の向上で帳尻を合わせている……ということなのだろうか。

 大石寺に行くと、本当に色々なことを色々な意味で知ることができる。
 そういった意味では、登山参詣は行った方が良いだろう。
コメント (5)
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本日の雑感 0603

2015-06-04 02:30:32 | 日記
 当ブログも、3代目であるこれが開設してから、あと10日程で1000日目を迎える。
 初代、2代目と比べて長寿になり、誠に喜ばしいことである。
 不思議と、先代2つと比べて荒らされることが無かったのが大きな要因だろう。
 逆にあの先代2つの荒れようは何だったのか不思議なくらいだ。
 現役顕正会員、元顕正会員というハンデによるものか。
 それとも……。

 それはさておき、山門入り口さんから先方のブログで、色々とエントリーをご紹介して頂いた。
 確かにきれい所が揃っている感があったが、全員ボカロコスという時点で、【お察しください】。
 まあ、意外と宗内にもP嬢並みの【あれ】がいたりするので、宗門の人だから安心というわけでもないだろう。
 私も警戒されたクチだ。
 そこは、元顕ならではのハンデというのもあるだろう。
 大石寺に足しげく通っていれば、何となく見えて来る。
 私の場合、大した功徳が出ないまま、その大石寺の【禁則事項です】が見えてしまった為に、まあこんな状態になっているわけだ。
 功徳が出ていれば、そんな【禁則事項です】も御愛嬌だの罪障消滅だので済んだのかもしれないが。

 ところで私の登山ルートなのだが、けしてマニアックなことはしていない。
 一応、それらしいルートも押さえてはいるのだが、バス・フリークスの私ですらあまり挑戦したくないルートだ。
 ヒントは『大石寺入口』
 お勧めしません。

 どころでこの仏法の功徳だが、やはりこの信仰は冥益という分かり難いものに特化されているようだ。
 昨日の勤務中に職場の上長から、私の仕事運について向上性が見られるとの指摘があった。
 というのは私は今、公安委員会の定める警備員検定を1つ持っているのだが、更に別の資格の受験者に指定された。
「検定を2つ以上持っている警備員は少なく、取得に成功すれば社内での立場も飛躍的に向上するだろう。つまり、それだけ会社からの期待が掛かっているということを念頭に置いて欲しい」
 との副隊長の言葉だ。
 更には、
「せっかく特定の宗教をやっているんだ。合格祈願にでも行ってこい」
 と言われ、それが近日中の登山に繋がっている。
 それから、今の職場には在籍したままで、新規警備物件の立ち上げのヘルプ(補勤という)を頼まれた。
 実際行ってみないと分からないが、
「これも、期待を掛けない人間には声を掛けない。キミも仕事運が向いてきたな」
 と、上司から言われた。
 私は全く気にも留めていなかったのだが、これが冥益だとすると、本当に言われてみないと分からないものだ。

 異性運については全くダメダメだが、仕事運がもし冥益だとするならば、男は仕事をしてナンボということか。
コメント (7)
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