報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

僭越ながら、今現在の功徳を発表します。

2015-06-22 20:16:03 | 日記
 “新アンドロイドマスター”の落とし所を見失い、どこで一旦終了させようかと迷っている所である。
 私もまだまだだな。
 ところで今日、意外なことが職場で起きた。
 リアル“となりの沖田くん”とでも言うのかな。
 いや、私の普段着の折伏が、ようやく注目されてきたというか……。
 私の仕事運の上昇が上長に認められ、
「富士山の麓まで行った甲斐があったな!」
 なんて言われたのだ。
 やはり一般人に対しての折伏は、難しい御書より功徳だよ。
 まあ、某沖浦さんじゃないけど。
 沖浦さんの悪い所は、本人は否定するだろうが、その功徳を鼻に掛けること。
 そして、内容がコア過ぎてついていけないという所だ。
 パワーリフティングやスキーで凄い記録を出したというのは分かるが、興味の無い私からしてみれば……もっと意地悪な言い方をすれば、それは沖浦さん本人の努力の甲斐であって、『創価の功徳』とは違うような気がする。
 山門入り口さんからも、私の仕事運上昇は功徳ではなく、私自身の努力によるものということだが……。
 私はそんな大したことはしていない。
 もちろん、資格試験の時はそれなりに勉強したつもりだし、試験会場でも集中してやったつもりだ。

 では具体的に、仕事運の上昇とは何だったのか。

 このブログでもちょこっと紹介していたが、私はとある場外馬券場の臨時警備に駆り出されていたことがある。
 ポテンヒットさんなら大体想像つくと思うけど、いい仕事ではない。
 おまけに警備員休憩室が分煙されておらず、煙草嫌いの私にはちょっとした苦行であった。
 実は勤行の時、末寺の御本尊に何とかなりませんでしょうかと祈願したところ、その現場が無くなった。
 弊社が提示した警備料金と、先方様が呈示された警備料金の折り合いが付かなかったからである。
 そこ専属で働いていた人達には気の毒だが、私は解放されたことの喜びの方が大きかった。
 これがまず1つ。
 因みにそこ専属の人達は、弊社の別の現場に移ったか、新しくその場外馬券場警備を請け負った別の警備会社に転職するなどしている。

 2つ目。
 警備検定試験(交通誘導検定2級)に合格した。
 まあ、これもだいぶ前の記事で紹介していたと思う。
 公安委員会肝煎りの資格である。
 資格手当もアップして、私の生涯賃金が僅かながらアップした。

 3つ目。
 次の警備検定試験(雑踏警備検定2級)の受験を会社から命ぜられた。
 この資格は主にイベント警備などで必要とされるもので、取得すれば、上記の資格と合わせて、食いっぱぐれの心配は無くなる。
 私1人分の食い扶持には、何ら困らなくなるということだ。
 試験は来月、今現在、勉強中である。

 4つ目。
 明日から、新しい警備現場へのヘルプ要員として勤務に就く。
 あくまで今の現場に籍は置いている状態で、そちらを本拠地とし、新しい所へヘルプで行くということだ。
 その現場の隊長さんは私と昔馴染みで、ヘタに罪障をまき散らしている法華講員よりも穏やかな人であり、是非とも折伏のチャンスである人間関係に悩むことは無さそうだ。

 他にも細かい点を挙げればキリが無いが、男は仕事をしてナンボである。
 それに纏わる運勢が上昇していると明らかに認められるということは、素晴らしいことではないか。
 しかも見ている人は見ているもので、私が大石寺参詣をよく行っていることは職場でも公然としたものであり、その功徳であると1人の役職者が認めてくれたというのも初めてである。
 ふむふむ。やはり、ストライキやメーデーの効果があったな!諦めないで続けて良かった。

 え?異性運?恋愛運はどうかって?
 ……ま、『その人の祈りを叶えてしまうと、却って不幸になることが明らかに予想される場合、御本尊はその祈りを却下することがある。しかしながら、他の運勢の上昇を持ってこれに代えることがある』
 ということなのだろう。
 ま、そういうことなら、それでよし。
 御本尊も認めた生涯独身者だ。
 それは法統相続を免除された特権階級とも言える。
 つまり、法統相続などせんでも、一代法華の信心で成仏できるということが保証されているわけだ。
 これは実にありがたい!
 自分のことだけ考えていれば良いということだから。
 もちろん余裕が出てきたら、私以上に信心について悩む人に手を差し伸べてあげたいと思う。

 思えば、私も色々な人のお世話になったものだからね。
 今度は私がお返しする番……となる日が近づいていると信じたい。
コメント (3)
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“新アンドロイドマスター” 「KR団を追え!」

2015-06-22 02:24:15 | アンドロイドマスターシリーズ
[6月15日13:00.天候:雨 敷島エージェンシー 敷島孝夫、シンディ、鷲田警視、村中課長]

 ミクは自慢の緑色の髪の交換の為、事務所からアリスの控える埼玉へ。
 敷島は井辺を呼び戻し、ミクを連れて行くように指示した。
 その前にミクが自分の目で見た画像をUSBメモリーに記録し、それを確認している。
「レーザービームだから、本当に一瞬なんだな……」
「あの緑のロボットが窓の外を覗き込もうとした瞬間、撃ってきたことから、織り込み済みだったようだな」
 鷲田警視は、特徴的な白いものが混じった口髭に右手をやりながら言った。
 ロボットに対して高圧的な態度を取り、嫌悪に近い差別感情を露わにするのが特徴だ。
 本人は『保守派だから』と答えるが、村中課長の話だと、実は考え方はテロ組織KR団の構成員と似ているという。
 ただその為のテロリズムは許されるものではないし、警察官として反社会的集団の撲滅に追い込むだけだと……。
「人間への被害はゼロだな。緑のロボットと、それを通して天井に穴が開いたというわけか……。ならば今回の事件は『器物損壊』と『銃刀法違反』ということだ。光線銃に関する許可は、私の知る管轄内では出ていないからな」
「人間だったら、『殺人未遂』で捜査できたんだけどね……」
「いや、威力業務妨害でも捜査してくださいよ!」
 と、敷島は主張するも、
「しかしねぇ、訪問者の言動だけではねぇ……。あれに、脅迫めいた内容でも含まれていればいいんだけど……」
 鷲田警視よりはまだ穏やかな村中課長も、肩を竦めるだけだった。
「本当はそいつも押収したいところだがな」
 鷲田はシンディを侮蔑の目で見た。
「…………」
 シンディは無表情で鷲田の言葉を受け止めるだけだった。
 シンディやエミリーの銃火器については、超法規的な措置が取られている。
 もちろん、それは政治的なものが絡んでいることは言うまでも無い。
「芸能プロダクション、敷島エージェンシーの“商品”たるタレント、ボーカロイドに傷をつけ、その業務を著しく妨害した廉で十分立件できるんじゃありませんこと?」
 そして、笑みを浮かべて発言した。
「今日のミクのスケジュール、全てキャンセルになってしまったんですから」
「それもそうだな」
 村中は頷いた。
「例えば運送会社のトラックのタイヤをパンクさせて、集配作業に影響を及ぼしたのと同じですね?」
 と、御伺いを立てるかのように聞く村中。
 一応、鷲田は村中の上司だからだ。
「そんなことは分かっている!」
 鷲田は不機嫌そうに答えた。

[同日15:00.埼玉県さいたま市西区 デイライト・コーポレーション 井辺翔太&初音ミク]

 井辺はミクの修理作業状況を電話で報告していた。
「社長、まもなく初音さんの修理が終わる見込みです。損傷が髪だけで、他の部分に影響が無かったのが幸いでした」
{「ご苦労さん。ミクの今日の仕事は全部キャンセルだ。マスコミにも、『今日のところは大事を取って』『テロ組織がまだ狙っているかもしれないので、その警戒のため』と発表してある」}
「分かりました。……社長のインタビュー見ましたよ」
{「テロの卑劣さを訴えてやったよ。帰る時はゆっくりでいいが、気をつけてくれよ?たまたまミクが攻撃されただけで、特段、個人的に狙ったわけではないと思うが」}
 キールは自分が名乗ることで、誰かが窓の外を覗き込んでくるだろうと予測し、予め片眼に装備されたレーザービーマーをいつでも放てるように準備していたのだろう。
 それがたまたまミクだったと。
「分かりました。……はい。……はい、了解です。……はい。……では、失礼します」
 井辺は電話を切った。
 そこへ、部屋のドアが開いて、中からミクとアリスが出て来た。
 レーザーで焦がされた髪は、すっかり交換されていた。
「終わったわよ。一応、他の部分も確認してみたけど、特に気になる損傷は無かったみたい」
「ありがとうございます」
「まあ、そこはドジっ子で、よく転んでいるから、慣れているってのも幸いだったかしらね」
 アリスが笑うと、
「ちょ、ちょっと!博士~!」
 ミクは恥ずかしそうな顔になった。
「それで、どうするの?あとはバッテリーの充電だけど、もしこれから仕事があるなら、予備バッテリーと交換するけど?」
「いえ。社長の御意向で、今日の初音さんの仕事は全てキャンセルになりました」
「ええーっ!?」
 ミクが驚く顔をする。
「わたし、もう大丈夫ですよ」
「まだテロリストが狙っている恐れがありますし、その警戒の為です。明日からは復帰できますから」
「そんなぁ……」
 ガッカリするミクをアリスが慰めた。
「ここで復帰してしまうと、タカオの言いたいことが弱くなるからね。『今日1日、仕事ができなくなった』という主張をすることでKR団に対し、世論を使って外堀を埋めて行く作戦だと思うよ?」
「初音さんは事務所のトップスターです。その影響は大きいですからね」
 と、井辺も頷いた。
「……分かりました」
 ミクは俯いて応えた。

[同日16:00.敷島エージェンシー 敷島孝夫]

「……はい。明日からは復帰できる見込みですので、今日のところは温かく見守って頂ければ幸いです。……はい。では、そういうことで。……はい、よろしくお願いします」
 敷島は社長室(と言う名の小部屋)で、ミクの事件に際し、関係各所に連絡していた。
「よしっと……こんなところかな」
 敷島はPCの画面を見つめる。
 先日探索した貨物船の映像だ。
 シンディが見た記憶が映し出されている。
 マルチタイプ8号機とされる少女ロイドは、よく見るともう少し幼い感じに見えた。
 エミリーやシンディの抜群のスタイルは、何も造形美も気にしただけではない。
 マルチなことに対応できるように、色々な機能を付加させていった結果、搭載する機器も多くなり、結果的に高身長で出る所出たスタイルになったとされる。
 当時の技術では、それが精一杯だったのだろう。
 今の更に高度化した技術を駆使すれば、マルチタイプの標準性能はそのままに、更に小型化・軽量化でき、結果的には見た目、ローティーンの少女が出来上がったのかもしれない。
 ボーカロイドも、MEIKOなどの試作機達が成人年齢という設定で作られたのもそれが理由だと敷島は昔、南里志郎から聞いたことがある。
 その後、更に技術の革新により初音ミク、更に小型化した鏡音リン・レンが完成している。
「どこに行ったのか分からないが、見た目、リンと同じかそれ以下の設定年齢のコだからといって油断するなということだな」
 敷島は眉間にシワを寄せながら呟いた。

 さすがは数々のテロを潜り抜けただけのことはある。
 何故なら……。
コメント (4)
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