報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“Gynoid Multitype Cindy” 「暴走アンドロイド」 2

2016-08-26 19:20:37 | 日記
[8月27日04:32.天候:雨 埼玉県さいたま市大宮区 敷島家]

 敷島は金曜日の夜に家に帰ってきて、月曜日の朝に出て行くという生活スタイルを取っている。
 平日は会社の近くのマンスリーマンションを借りて、そこで暮らしている。
 ということは、今はさいたま市内の家にいるというわけだ。
 家と言っても、そこもまたマンションである。
 敷島が1人で住む(といっても、シンディの監視付き)都内のマンションとは違い、こちらは3LDKSあった。
 サービスルームの部分は、シンディやメイドロイドの二海の控室にしている。
 そのマンションの中、リビングに設置されている固定電話が鳴り響いた。
 充電が完了し、時間まではスリープ状態になっている二海が起き上がって電話に出る。
 シンディもそれで起動した。
「はい、敷島でございます」
 二海が電話を取るのを見て、シンディは腕組みをした。
(こんな早朝に、一体誰から、何の用だろうねぇ……?)
「……は?敷島社長か、アリス博士でございますか?あいにくですが、ご主人様方はまだお休み中で……。え?いえ、ですが……」
 シンディはチョイチョイと右手の人差し指で、二海を呼んだ。
 そして、パッと電話を替わる。
「ご用件でしたら、後で社長方に言づけしておきますよ?」
{「ソレドコロデハアリマセン!」}
「あれ?あんた、マリオじゃないの?フザけた内容だったら、ブッ壊すわよ?」
{「違ウンデス!」}
 アリスが独自モデルで製造したバージョン5.0は2機、それも兄弟機である。
 電話の相手は、その兄機であるマリオであった。
 確か今、マリオは弟機のルイージと共にDCJ秩父研究所の臨時警備に当たっているはずだ。
{「研究所ガ破壊サレマシタ!セキュリティロボットは全滅!当直ノ人間ノ皆サンモ、重軽傷デス!」}
「はあ!?誰がそんなことしたの!?」
{「ジャニスとルディでス!脱走……イヤ、脱獄デス!」}
「嘘だったらブッ壊すからね?」
{「本当デス!本当デス!」}
 マリオとルイージはセキュリティロボットの中で唯一無事だった。
 ジャニスとルディは研究所から脱走することを第一に考えていたので、それをいち早く邪魔しに来たセキュリティロボットは全滅させても、泊まり込んでいる人間の警備員や研究員までは全員殺すつもりは無かったらしい。
 DCJ社内のマニュアルでは、こういう非常時はロボットに全て任せ、人間は自らの命を最優先に行動するように定められている。
 マリオとルイージにあっては、特にそういった人間達を第一優先で守るよう命令されていたので、却って助かった原因になったらしい。
 おかげで、現場の人間は全員重軽傷であるものの、死者は1人も出なかったという。

[同日05:35.天候:雨 JR大宮駅埼京線ホーム→JR川越線541K電車内]

〔おはようございます。今度の21番線の電車は、5時35分発、各駅停車、川越行きです〕
〔まもなく21番線に、各駅停車、川越行きが参ります。危ないですから、黄色い線までお下がりください〕

 地下ホームに自動放送の音声が響く。
 トンネルの向こうから、強風と轟音を立てて電車が接近してきた。
 その風で、シンディのスリットの深いロングスカートが靡いた。
 スリットの切れ込みは、かなり膝丈の上の部分からある。

〔おおみや、大宮。ご乗車、ありがとうございます〕

 週末の始発電車ということもあってか、乗客はそんなに多くは無い。

〔この電車は川越線、各駅停車、川越行きです〕

 アリスはずっとさっきから、社内貸与のタブレットをいじくり回して、何度も最新情報を得ようとした。
「アリス、今はどうせ分からないよ。それより今は、着くまで寝てろ」
「そんなこと言ったって……。あ、あの化け物が脱走したのが本当だったら、大変なことになるわ!」
「まあ、そうなんだけど……。とにかく、DCJの関係者が車で東飯能駅まで迎えに来てくれるらしい。その時、また新たな情報があるかもしれないじゃないか」
「……!」
 そんなことをしている間に乗務員交替が行われ、すぐ発車の時間になる。

〔21番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕

 緑帯の電車は3打点チャイムのドアを閉めようとし、2回ほど再開閉を繰り返した。
 そして、ようやく走り出す。

〔この電車は川越線、各駅停車、川越行きです。次は、日進です。……〕

 まるで日号みたいな名前の駅だが、少なくともウィキペディア内に限り、日進という名のお坊さんは日蓮宗にも日蓮正宗にもいないもよう。
 電車は轟音を立てて、地下トンネル内を進む。

〔「……終点、川越には5時55分の到着です。終点の川越で、武蔵高萩、高麗川方面、八高線直通の各駅停車、八王子行きに連絡を予定しております。……」〕

 地上に出ると、雨粒が遮光フィルムの貼られた窓ガラスに当たる。
 敷島とアリスは緑色の座席に腰掛けているが、シンディは護衛の為か、その白い仕切り板の横に立っている。

{「シンディ」}
(あ、姉さん、やっと起きた?)
{「タイマーが・狂っている。後で・直さなければ・ならない」}
(元々今はバッテリーの節約で、そんなに早起きするような設定にはなっていないんでしょ?)
{「用件は・知っている。DCJ研究所が・襲われた件・だな?」}
(ロイドはすぐに用件を送信できるから、楽でいいわ。正確には外部から襲われたんじゃなく、ジャニスとルディが脱走したってことね)
{「私も・協力する」}
(多分、声が掛かるからその時頼むわよ)

[同日05:55.天候:雨 JR川越駅→川越線661H電車内]

〔まもなく終点、川越です。川越線、武蔵高萩、高麗川方面と東武東上線はお乗り換えです。今日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました〕
〔「川越駅3番線の到着、お出口は左側です。今度の川越線、高麗川方面の電車は向かい側4番線から、6時ちょうどの発車です。八高線直通、各駅停車の八王子行きです。……」〕

 電車が減速してポイントを渡り、1番東武東上線に近いホームに入る。
 1番線と2番線は東武東上線が使用し、残りの3番線以降をJRが使っている。

〔かわごえ〜、川越〜。本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございました。お忘れ物の無いよう、ご注意ください〕

 乗り換え先は、長いホームの真ん中にちょこんと止まっている4両編成である。
 なので、10両編成の先頭車や最後尾に乗っていると、この高麗川方面行きの電車がいるかどうかも分からないことがある。
 敷島達は4両編成の先頭車内に乗り込んだ。

〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の4番線の電車は6時ちょうど発、各駅停車、八王子行きです〕

 まだ発車まで数分あるので、敷島はホームの自動販売機で缶コーヒーを買った。
 そういえば、朝食がまだだった。
「シンディ、お前はアリスに持って行ってやってくれ」
「分かりました」
 敷島はシンディに、ボトル缶入りのコーヒーを持って行かせた。
 パカッとプルタブを開け、中身を一気に飲む敷島。
(それにしても、ジャニスとルディが脱走したってことは、こりゃ大変なことになるぞ……!)

 ある程度は修理して、あとは実験用にするつもりだったという。
 さすがに再び稼働させて、シンディ達のようにはできなかった。
 メモリーだけでは解析不能だった増長の経緯について、本人達と実際に会話できるようになるまで直してやる必要があったらしい。
 その後で、改めて処分するかどうかを決める。
 その矢先だった。

〔「お待たせ致しました。6時ちょうど発、各駅停車の八王子行き、まもなく発車致します」〕

 敷島が缶コーヒーを飲み干して車内に戻るのと、発車の放送が流れるのは同時だった。
「あいつらを歩けるようになるまで直したのか?」
 と、アリスに聞いた。
「違うわよ。アタシは上半身だけ直したつもり。それなら、歩けるわけが無いからね」
 3打点チャイムを流して閉めていた埼京線側の電車だったが、山手線の中古電車を改造したものにあっては、違う音色のドアチャイムが流れてドアが閉まる。
「誰かが足まで直したのかもしれないね」
「どうしてそんなことするんだよ?」
「そんなのアタシが知るわけないじゃない!」

 電車は降りしきる雨の中、更に埼玉の奥地へと単線の線路の上を踏みしめるように走り出した。
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“Gynoid Multitype Cindy” 「暴走アンドロイド」

2016-08-26 10:17:49 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月26日11:00.天候:晴 東北工科大学 研究棟]

 大学は夏休みであり、講義は無い為に学生の姿はあまり無いが、平賀などの研究者の姿はあった。
 そんな平賀の研究室に、1つの宅配便が届いた。
 送り主は敷島孝夫。
 中身はセキュリティトークンだった。
 事の経緯はこうである。
 昨日、ようやくデイライト・コーポレーション・アメリカの研究所から連れ出したマーメイドロイド、マーティの転売先が決まった。
 そこで改めて整備を行っていたところ、体内から見つかったのがセキュリティトークンであった。
 敷島エージェンシーでは解析ができない為、それを平賀に依頼してきたのである。
 因みにマーティも何故自分の体にそれが入っていたのか知らないし、シンディに見せても知らないという。
 もしかしたら、ウィルスにまみれているかもしれないので、ヘタにシンディに差し込むこともできない。
 そこで、そういった解析に長けている平賀の出番というわけである。
(といっても、実はこういうのは自分ではなくて、ナツの方が得意なんだけどな……)
 セキュリティトークンの見た目はオレンジ色で、人差し指大サイズのUSBメモリのように見える。
 だが、規格が合わないのか、一見してUSBに見えても、それをパソコンに刺そうとしても刺さらない。
 アメリカ製であることから、そもそもが日本とは規格が合わないのだろう。
(これは後で、ナツに任せよう)
 ナツとは平賀の妻で、平賀奈津子のことである。
 平賀とは同じロボット工学の研究者ではあるが、大学は別。
 但し、南里研究所時代に繋がりはあった。
 と、そこへ、平賀の机の上の固定電話が鳴った。
「はい、もしもし。……ああ、キミか。どうした?」
 同じ研究室の研究員からである。
「……えっ、取材?……あっ、そうか。もうそんな時間か。今更アメリカの事件のことについて、もうネタなんか無いのになぁ……。ああ、分かったよ。今行く」
 平賀は電話を切った。
(ああいうのは自分じゃなくて、バス特攻した敷島さんに聞けばいいのにな)
 平賀は研究室を出ると、新聞記者の待つ1階エントランスに向かった。

 この研究棟も築20〜30年は経っていて、いい加減、老朽化が目につくようになっている。
 新館もあるのだが、平賀達はここの旧館を宛がわれている。
 理由は……まあ、色々あるのだが。
 3階建ての研究棟。
 階段は当然あるのだが、エレベーターも1基ある。
 階段は非常階段も兼ねており、普段は防火戸が閉まっているせいか、何だかカビ臭い。
 それを嫌った平賀は、エレベーターで1階へ降りた。
 3階エレベーターの横には、何故だか壁を修理した跡がある。
 これはメイドロイド七海が開けた穴。
 日本初のメイドロイドを完成させた平賀は、この研究棟でもよく起動実験を行った。
 だがこの七海、天然ドジっ子キャラと言えば聞こえはいいが、よく平賀の命令を聞き間違えた。
 平賀の命令を聞いた七海はそれを文字変換して、命令の内容を把握するのだが、しょっちゅう漢字変換を間違えた。
 また、主人の求める内容を読み取る機能(空気を読む)を付けたのだが、これがまた曲解や誤解が相次いだ。
 研究棟の壁に穴を開けたのも、そういった暴走の一環である。
 大学側から、平賀の研究チームだけ未だに旧館なのは、そういったペナルティもあると思われる。
 音声案内も何も無いエレベーターを降りると、入口の管理人室のすぐ横に2人の男が立っていた。
「平賀教授、お忙しいところ、ありがとうございます」
「いえいえ。ただ、自分も色々やることがあるので、なるべく手短にお願いしたいのですが」
「分かっております。私は仙台日報文化部の石田と申します。こちらはカメラマンの吉村です」
「よろしくお願いします」
「どうも」
「教授、早速ですが、アメリカのデイライト社で起きたアンドロイド暴走事件について、お伺い致します」
「どうぞ」
「あの事件から2ヶ月ほど経ちましたが、暴走の原因などは明らかになったのでしょうか?」
「ええ。あれは人間側の管理ミスによって起きたものです。つまり、取扱いのミスですね。それが彼らを増長させ、暴走に至らしめたものと考えております」
「解析はどのように行われていますか?」
「ジャニスとルディは、デイライト社の日本法人で行われています。アメリカの方はあの不祥事で社内が大混乱に陥っている状態なので、とても解析ができない状態なので」
「今はDCJで行われている状態ですが、平賀教授もそれに参加される予定はありますか?」
「今のところはありません。が、オファーがあれば考える用意はできています」
「それは平賀教授も当事者だったからでしょうか?」
「それもありますが、一ロボット研究者として、とても興味があるからです」
 そう、実はジャニスとルディは破壊された状態で日本に空輸された。
 デイライト社で暴走の原因などが調査されているが……。

 取材の一環で、今度は南里志郎記念館に向かった平賀達。
 夏休み期間中でも、記念館は開けられている。
「ドクター平賀」
 入口ではエミリーが履き掃除をしていた。
「常設展示なんだから、奥の部屋でボーッとしててもいいんだぞ」
 平賀が言うと、
「少しでも・きれいにして・おきたかった・のです」
 と、答えた。
「こちらが南里先生渾身の傑作、マルチタイプ1号機のエミリーです」
「なるほど。他のマスコミが『美人過ぎるアンドロイド』なんてやってましたねー」
 写真を撮る吉村。
「ジャニスとルディのうち、ジャニスと戦った方ですね」
「そうです。彼女は近接戦が得意なので、取っ組み合いの戦いは手に汗握るものでした」
「なるほど。失礼ですが、エミリーさんもまた暴走する可能性はありますか?」
「無いとは言い切れませんが、確率はとても低いものです。それにその低い確率で暴走しても、こちらは二重三重の対策を取っていますので、何も心配はありませんよ」
「ジャニスとルディと、エミリーさん達とその違いは何でしょうか?」
「まず前者は、稼働時期がとても短く、こちらの彼女らは長いというのが大きいですね」
「と、言いますと?」
「人工知能には学習機能があります。エミリー達は自分達が暴走したら、どのような結果を招くかを長年稼働してきた実績でもって学習しています。しかしジャニス達は、そういった学習を蓄積していなかった。ただもう増長に任せてしまったのです。この実績は大きいですよ。それでも更に万が一の為の対応策は、既に取っています」
「なるほど」

 記者達と別れた平賀は、再び研究棟に戻った。
(さて、セキュリティトークンの解析をナツに頼んで来なきゃな……。あー……でも、あいつも学会が近いから忙しいか?もっと別の……あ、もう1人頼める人がいたなぁ……。ロボットの知識じゃなくても、要はトークンの解析さえできればいいんだもんな。そっちに頼んでみるか?どうしようか……)

 1:平賀奈津子に頼んでみる
 2:別の人に頼んでみる。
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本日の雑感 0825

2016-08-25 22:51:49 | 日記
 “Gynoid Multitype Cindy”を見切り発車的に再開させたが、実はネタが纏まっていない状態だ。
 小ネタならあるのだが、私の場合、それをいくつか組み合わせて1つの話にまとめる方法を使っている。
 起承転結のうち、起となる部分のネタ、承となる部分のネタ、転となる部分のネタ、結の部分のネタと案を出して、それらを組み合わせて行く。
 唯一の例外が“私立探偵 愛原学”で、あれは起承転結1セットにして書いた。
 そういうわけなので、申し訳無いが、まとまるまで今回は普通の日記をお送りしたい。

 今月で35歳になった。
 組織によっては、この年齢でもって青年部から壮年部への移行を余儀無くされる所もあるだろう。
 私の所もそのはずなのだが、そういう通知が全く無い。
 うちの支部は基本的に放置プレイ放任主義だから、良く言えば“求める信心”なのだろうし、悪く言えば管理がなっていない。
 その為、顕正会員を折伏する際の決め台詞として、
「うちのお寺は上長から連絡来ないから。自分のペースで信心できるから」
 と言ってやると、基本的に……信じてもらえないw
 幻の総支隊長さんとか、顕正会でそこまで出世した人なら分かるんじゃないかな。
 上長から連絡来ないって、素晴らしいことを。
 顕正会時代は支隊長や隊長から自己誓願を立てさせられたものだけど、報恩坊さんでお世話になった時も、今の支部でお世話になっている時も、自己誓願など立てたことが無い。
 多分、私は組織に『埋もれている』状態なのだろう。
 だが、退転しているわけではないし、あえてこの状態を自分で選んだのだから、それでいいんじゃないかと思う。
 “フェイク”では『退転者続出』と書いているけど、実際はあえて組織に埋もれる方を選ぶ『不良信徒の増加』が正しいかもしれない。
 “フェイク”も意地悪なもんでね、登山者が減っているだの、末寺参詣者が減っているだのとばかり強調するけど、その裏には何があるのかを掘り下げていない。
 “慧妙”をバカにしているような節もあるけれど、肝心な所を掘り下げていない所にあっては他人のことは言えないと思うんだな。

 じゃあ、不良信徒はどうして参詣に行かないのかって?
 そりゃ、行くきっかけが無いからだ。
 行くきっかけさえあれば、そこは腐っても信徒だもの、お寺に足くらい運ぶよ。
 私も大石寺参詣を行っているのは、信徒としての義務を果たす為……というのは表向きだと言われてもしょうがない。
 私が登山に行った時のもようを描いたブログ、アメブロの皆さんと明らかに内容が違うのにお気づきだろう。
 そもそも掲載している写真からして違う。
 坂井久美子さんはついでに食べログとして、その日の食事内容をアップしたりもしているけど、基本的にはちゃんと登山のもようの写真をアップしているだろう?
 その点は他の皆さんも同じ。
 だけど私はバスの写真くらいしか掲載していない。

 そう。
 もしも大石寺までバスが走っていなかったら、私の登山回数は激減していただろう。
 というか、1年に1回も行かないかもしれない。
 富士駅からの乗り換えが便利だった快速“ムーンライトながら”が定期便廃止となり、特急“東海”号が廃止になり、東京〜静岡間の長距離普通列車が廃止になり、小田急ロマンスカー“あさぎり”が沼津から御殿場止まりとなるなど、鉄道における登山の足はどんどん奪われている。
 最初、JR東海のお偉いさんに学会員がいて、正宗信徒の登山の邪魔をしているのだろうと本気で思ったこともあったが、実は違う。
 答えは、“フェイク”が既に書いている。
 葛西名誉会長だって儲け主義100%なんだから、大石寺登山輸送が儲かるのであれば、そうするだろう。
 本気で富士駅から新富士駅まで、身延線を延伸させてくれるかもしれない。
 だけど、そんなことは無い。
 身延線の本数も減っている。
 鉄道輸送から見れば、明らかに登山者は減っていることになる。
 “フェイク”も、どうせ書くなら、ここまで書いて欲しかったがね。
 バス輸送に関してだが……実はバスの本数も減っていることにお気づきかな?

 私の予想だが、恐らく東京駅8時10分発の始発便、御開扉のある日だけ大石寺第二ターミナルまで延長運転してくれるので、私も利用しているのだが、これもそのうち無くなるのではないかと思っている。
 平日に関して言えば、明らかに利用者が少ない。
 まずは平日だけ延長運転を廃止して、それから土日の延長運転も廃止の方向に持って行くんではないかなと思う。
 申し訳無いが、私が富士急静岡バスの役員であれば、そうする。
 はっきり言って、儲けが少ない。
 信徒輸送で儲けられるのなら、何故、清観光バスが路線免許を取ってまでそれをやらないのかということを考えても分かる。
 清観光の清社長も分かってらっしゃるんだよ。
 信徒の義務としてバス輸送を担ってはいるが、儲けは少ない。
 だから、積極的には行わないってね。
 先はけっして明るいとは思わない。

 どうして登山参詣者が少ないのかって?
 カネが無いからだよ。
 アベノミクスは失敗だな。
 末端の警備員にまで、給料アップが回ってきていない。
 今の若者はカネが無いから、登山費用を捻出できないんだよ。
 私も、新幹線で登山したのが前回はいつだったのか覚えてないくらいだ。
 往復高速バスで経費節減し、費用捻出を図ってはいるが、それにも限界はある。
 今では月1登山の自己誓願を取り下げ、年4登山にまで引き下げさせてもらった。
 なーに、日本人信徒が登山できなくなった分は、外人信徒が埋め合わせしてくれるだろう。

 年収300万円台の下流40代が増加しているという。
 もちろん、私も予備軍だ。
 あと5年で下流中年の仲間入りだよ。
 参詣費用捻出だけでも大変なのに、更に財の供養までは回せないのが現状だろう。
 “フェイク”にはそこまで書いて欲しかったんだが、カネが無くて困っている者が多いという点では学会も同じということか?

 1人で食って行く分には問題無い。
 多分、ズルズルとこの状態をあと10年は繰り返すものと思われる。
 逆を言えば、あと10年は安泰だということだな。
 法統相続をするつもりはないし、今生ではできない想定でいる。
 結構、法華講内部って未婚者多いよね。
 私の周りもそう。
 だから焦りは無いし、そもそも法統相続しないと成仏できないという教えでもないから、それならあえてする必要があるのかとも思ってしまう。
 御宗門は黙っているけれども、もう日本人信徒の増加には期待していないと思われ、しれっと移民政策的に海外信徒の増加の方を期待しているのだろう。
 世界広宣流布と言えば聞こえは良いのだが、日本の広宣流布もまだでそれを謳うということは、逆にもう国内弘通には限界があると言っているように聞こえるのは私だけか?
 尚、私は結婚するなら、法華講員よりも無宗教者の方が良いと思っている。
 自分のペースで信仰できなくなるリスクを背負うくらいなら。
 そしてそのまま、この信心からはおさらばだ。
 結婚を機に信徒としての籍を離脱する(相手方の宗教に入ります)ってことで、その届け出を持って行く所は想像できるんだけど。
 そういうパターンって実際あるのかねぇ……?

 以上、『貧乏暇なし』で退転月間決行中の不良信徒の戯れ言でした。
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“Gynoid Multitype Cindy” 「歌唱人形に乾杯」

2016-08-24 21:00:03 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月24日14:00.天候:晴 東京都江東区豊洲 敷島エージェンシー]

 敷島エージェンシーのボーカロイドプロデューサーである井辺翔太は、応接室で、親会社の四季エンタープライズの社員と打ち合わせをしていた。
「うちのボーカロイドをですか?」
「ええ。何でも昔、こちらのボーカロイドは以前、ミュージカルに出演して大成功を収めたとか……」
「“悪ノ娘と召使”ですね。あれは私も観客として見ましたが、実に素晴らしい出来だったと思います。とてもロイドが演じているようには見えませんでした」
 中でも最大の見せ場が、鏡音レンがギロチンに掛けられて首を落とされるシーン。
 この為だけに、レンの頭部は胴体と切り離しができるように改造されたくらい。
 即ち、ギロチンの刃が首に当たると同時に、頭部と胴体が切り離され、観客にはあたかも本当に首が跳ね飛ばされたかのように見えるという演出だ。
「四季エンタープライズさんで、ミュージカルを?」
「ええ。井辺プロデューサーもご存知でしょうが、四季エンタープライズはアイドル事業部門自体が新しいもので、屋台骨は映画制作です」
「はい。社長の敷島から伺っております」
「ミュージカルなどの舞台制作も当社の屋台骨の1つなんですが、ここ最近、恥ずかしいことに映画部門と比べると、やや景気の悪い状態で……。そこでテコ入れの為に、そちらのボーカロイドにお願いできないかなぁと思いまして」
「鏡音リン・レンは売れっ子で、だいぶスケジュールが埋まっていますが……」
「ですよねぇ……。こちらとしては、初音ミクさんをお借りしたいのです」
「初音さんですか。尚更、スケジュール調整の厳しいコを御指名されましたね」
「いや、ハハハハ……」
「どういったものですか?」
「タイトルはズバリ、“初音ミクの消失”です」
「“初音ミクの消失”?まさか、あの東京決戦の再現とか?」
「いやいや。そうではなくて、井辺プロデューサーは原作の小説をお読みでない?」
「小説が原作ですか。分かりました。初音さんは社長直属のボーカロイドですので、この件につきましては敷島の意見を直接聞こうと思います」
「すいませんが、よろしくお願いします」

 井辺は親会社の舞台制作部門の社員をエレベーターホールまで見送った。
 事務所に戻ろうとすると、
「おっ、鏡音リンさん、いたんですか」
 廊下の所で小首を傾げ、にこやかな顔で井辺を見る鏡音リンの姿があった。
「ねぇ、プロデューサー。新しい仕事ならリン、いつでも頑張るよ?」
「頼もしい言葉です。が、あいにくと今のは、初音さんに来た話です。何ぶん大事な話ですので、社長の意見無しには承諾できませんので」
「みくみくも大変だねぇ……。昔は社長の意見でスパッと行けたのに……」
「それだけ皆さんが売れているということですよ。会社も親企業の下請けとはいえ、割と大きくなりましたし、昔のように仕事が来るだけでありがたい時代とは違います」
「ふーん……」
「まあ、鏡音さんにお仕事が来たら、その時またお願いしますから」
「うんっ!リン、頑張るね!」
 リンは特徴的な頭の大きな白いリボンを揺らしながら、事務所の奥へと走って行った。

「失礼します」
 井辺は社長室に入った。
「ああ、井辺君か」
「今ちょっと、よろしいでしょうか?」
「ミクのミュージカル出演オファーの話か?」
「そうなんです。スケジュールの調整が少し複雑ですが、話自体は悪い物ではないと……」
「うん、そうだな」
 敷島は頷いた。
「では、この話はお受けするという方向で……」
「いや、断る方向だよ」
「は?それはやはりスケジュールが……」
「“初音ミクの消失”、タイトルからして、実際その歌を歌うシーンがあると見た」
「まだプロットは受け取っておりませんが……」
「いいや、恐らくあるはずだ」
「どうしてその歌を歌うことが断る理由になるんですか?」
「東京決戦の時に歌った歌だからだよ」
「……と、仰られても、私はその時その場にいませんでしたから……」
「シンディからバージョン・シリーズに送られていた電気信号を、あれで全部メチャメチャにしたんだ。だから、かなりこっちの有利に進めることができた」
「はい、それは伺っています」
「その原理を平賀先生に聞いたら、知らないと仰るんだ」
「は?」
「アリスにも聞いてみたさ。そしたら、『ボーカロイドの歌がもたらす電波信号への影響については未解明だ』って言うんだよ」
「と、いうことは……」
 敷島は机の横に控えるシンディを見ながら言った。
 もちろん今ここにいるシンディは、東京決戦で狂気の行動を繰り返した個体とは違う。
 前の体とはほぼ同一の設計で、ソフトウェアなど全てを移植したものである。
「あの東京決戦の勝利自体、全て運だったってことだよ。“初音ミクの消失”がバージョン連中の電気信号に悪影響を及ぼすという予想は立てられていて、それが当たっただけのことだ。詳しい原理が分かっていないのなら、平賀先生の所の学会でも発表できないしね」
「ですが、CDやネット配信などでは、彼女の歌が普通に……」
「そうなんだよな。あの時、あの歌を歌ったのはミクだけじゃないからな。というか、ボカロ全員で合唱したんだ。そのせいかもしれないしね」
「はあ……」
「とにかく、理由がはっきりするまでは、許可できんよ。向こうさんには俺から連絡しておく」
「分かりました」

 井辺が社長室を出ると、
「シンディ。お前も、東京決戦の時にあの歌を聴いたんだろ?どうだった?」
「頭が痛くなってしょうがなかった。ミクのせいだと分かったから、ブッ壊してやろうと思ったわ」
「……それは初耳だな。頭が痛くなった?」
「ええ。まるで頭部を開けられて、中の人工知能を直接ドライバーでグリグリされるような……」
 シンディは自分の頭を指さした。
「マジか。エミリーは何とも無かったはずだが……」
「いえ、そんなこと無いはずよ」
「ん?」
「じゃあさ、どうしてエミリーはあなたと一緒じゃなかったの?」
「えっ?……と……そりゃあ……」
「とにかく、社長の判断は正しいと思うわ。他のボーカロイドがやる分にはいいと思うけどね」
「まあな……」

[同日17:00.天候:雷雨 宮城県仙台市青葉区 東北工科大学・南里志郎記念館]

 また同じ時間、空を黒い雲が覆ってゲリラ豪雨が降る中、エミリーはピアノの前に座った。

 https://www.youtube.com/watch?v=KYWd8f6qsAo

 今度は無限ループする曲であったが、エミリーはこれも3コーラス分ほど弾いた所で終わらせた。
 1人寂しくピアノを弾く哀しさと、遠く離れた妹達と共に、再び共演したいという思いを鍵盤に乗せて弾いたのだった。
コメント (9)
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“Gynoid Multitype Cindy” 「17時の演奏会」

2016-08-23 20:57:38 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月23日17:00.天候:雷雨 宮城県仙台市青葉区 東北工科大学・南里志郎記念館 1号機のエミリー]

 外は雷鳴が轟き、豪雨が降り注いでいる。
 ゲリラ豪雨の季節とあれば、致し方無い天候ではある。
 だが、雷はロイドにとっては命取りだ。
 エミリーも昔、雷の直撃を受けて、ソフトウェアがメチャクチャに壊れ、暴走したことがある。
 それ以来、雷注意報が出ると、屋内退避命令が出るようになった。
 だからなのか、ボーカロイド達も夏場は屋外ライブの仕事があまり無い。
 エミリーは何も無い17時には、必ずピアノを弾く習慣があった。
 プログラムと言っても良い。
 何故だか、昔からそのようになっていたのだ。
 それはボディを交換しても、更新されずにそのままだった。
 南里志郎記念館のエントランスホールには古いグランドピアノが置いてあり、エミリーはその鍵盤の上に両手を置いた。
 何を弾くかはランダムである。
 誰もが聴いたことのあるピアノ独奏曲を弾くこともあれば、完全に電気信号をメロディ化したオリジナル曲を弾くこともある。
 また、リクエストも可能で、エミリーに頼めば好きな曲を弾いてもらえる。
 大学は夏休みで構内を訪れる者も少なく、ましてやゲリラ豪雨の最中とあっては、今日はエミリーのピアノを聴く者などいないはずだった。
 しかし、そこはロイド。
 どんな状況であっても、気にせず時間になればピアノを弾く。
「…………」

 https://www.youtube.com/watch?v=QORmfyOqyAU

 聴く者がいなくても弾くようにプログラムされているのだが、やはり長年稼働してきて“感情”も豊かになってきたのだろうか。
 聴客がいない為か、1曲しか弾かなかった。
 それを3コーラス分くらいなので、5〜6分といったところか。
「…………」
 弾き終わると、エミリーはパタンと鍵盤の蓋を閉じた。
(シンディと・一緒に弾きたい……)
 そう思うと、エミリーは自分が“常設展示”されている部屋へと戻っていった。

[同日同時刻 天候:晴 埼玉県さいたま市西区 DCJロボット未来科学館 8号機のアルエット]

 アルエットもまたエントランスホールで、ハープを弾いていた。
 鏡音リンの持ち歌“悪ノ娘”と鏡音レンの持ち歌“悪ノ召使”、そして初音ミクの持ち歌で“千本桜”をアレンジしたもの。
「ありがとうございました」
 アルエットが館内の来客に向かってお辞儀をすると、拍手が起きた。
 楽器を片付ける為に倉庫に向かっていると、後ろからパタパタと羽音を立てて萌がやってきた。
 妖精型のロイドである。
「アル、お疲れさんー」
「ありがとう」
 アルエットはICチップの幾何学模様をあしらったセーラー服のような服を着ていた。
 髪の色と髪型は変えられ、今ではショートカットの黒髪に前髪を分ける為のヘアピンが着いている。
 まるで女子中学生のような容姿になっている。
「……どうしたの?何か、テンション低くない?もうバッテリーが?」
 萌がアルエットの右肩に止まって、アルエットの顔を覗き込んだ。
「最近、お姉ちゃん達が遊びに来てくれないなぁって」
「交信は?それはしてるんでしょ?」
「そりゃそうだけど……」
 ロイド2機、業務用エレベーターに乗り込む。
「でもやっぱり直接会いたいよ」
「夏休み特別イベントじゃ、ボーカロイドは来ないもんねー」
「萌は?萌は井辺プロデューサーと会えなくて寂しくないの?」
「それを言われるとねぇ……ボクも辛いよ。あ、そうだ。どうしてアルは17時に楽器を弾いてるの?」
「何でって言われてもなぁ……。何でも、マルチタイプは17時になると、得意な楽器を弾くようにプログラムされてるんだって」
「ふーん……?てことは、1号機さんと3号機さんも?」
「エミリーお姉ちゃんはピアノだし、シンディお姉ちゃんはフルートだね」
「アルエットは何でも弾けるよね?」
「まあ……私が1番新型だし……」
 エレベーターを降りる。
「でもやっぱり1人で弾かないで、お姉ちゃん達と弾きたいよ」
「だよねぇ……」

[同日同時刻 天候:曇 東京都江東区豊洲 敷島エージェンシー 3号機のシンディ]

 ビルの1階エントランスホールにある自動演奏機能ピアノ。
 それと二重奏でフルートを吹くシンディの姿があった。
 元々は事務所内にあるキーボードに合わせて、シンディが自身に組み込まれたプログラムに基づいて演奏していただけだが、それを聴いたビル所有会社が是非1階エントランスホールでと取り計らってくれたものだ。
 ピアノ自身は、どこかの保有ビルにあったものらしい。

 こちらはエントランスホール内でのBGMとして流しているだけのようなものである上、帰社の時間帯とあっては、足を止めて聴き入る者も少ない。
(姉さんと久しぶりに合わせてみたいなぁ……)
 シンディはいつもの通り、数曲だけ披露すると、事務所のあるフロアへと戻る為、エレベーターに乗り込んだ。
(うーん……)

 事務所に戻ると、KAITOがいた。
「よっ、KAITO」
「あっ、シンディさん。演奏お疲れさまです」
「いやいや。仕事終わったの?」
「そうなんです」
 その時、事務室から大声が聞こえて来た。
「冗談じゃない!そんなのに出たらKAITOのイメージが悪くなる!いいか!?アイドルってのはイメージが命なんだ!それをブチ壊すような仕事はお断わりだ!」
 敷島エージェンシーの親会社、四季エンタープライズから出向してきた40代のマネージャーだった。
 今はKAITOのマネージメントを担当している。
「どうかしたんですか?」
 電話を切ったマネージャーに、KAITOが話し掛ける。
「いや、それがさ、お前にCMの出演依頼が来たんだ」
「CMですか?」
「テレビの?なら、いい話じゃない。どうして断ったの?」
 シンディがマネージャーに聞くと、彼は苦笑した。
「そのCMってのが水虫の薬なんですよ。ボーカロイドが水虫になるわけが無いし、ましてやイケメンボーカロイドのKAITOによく頼んで来るよなぁって思いますよ。そういうのは、お笑い芸人辺りにやらせときゃいいんですよ」
「面白そうです。是非やらせてください、マネージャー」
 KAITOが身を乗り出すように申し出た。
「やめとけって。せっかく右肩上がりの人気がダメになっちゃうぞ?」
「でも、CMソングが面白そうです」
「面白そうでやるような仕事じゃないだろう」
「でも、やりたいです、マネージャー」
「いや、しかし……」
 シンディは、
(何だか大変だねぇ……)
 ボカロのことは彼らに任せて、シンディは社長秘書として社長室に戻った。
「社長、ただいま戻りました」
「……ああ。どうしても、出ないのか?そうか……」
 敷島は社長室の出入口のドアに背を向け、自分のスマホでどこかと連絡していた。
「……確かに今のところ何も起きていないが、もしもボーカロイド達にとんでもない秘密があったとして、それが悪い物だったりしたら、早めに対処する必要があるからな。……ああ」
(ボーカロイドのことか……)
 シンディは机の上に置かれた、空のコーヒーカップを片付けた。
(アメリカのデイライト事件から、もう2ヶ月以上経ったっていうのに、まだ何も分からないなんて……)

 それでも差し当たり、全員で演奏したいという気持ちを“心”の奥底に秘めていたマルチタイプ達だった。
コメント (5)
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