たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

秋天もどり・吾亦紅に吹く黄金風

2006-09-15 18:43:38 | Lyricism

吾亦紅端然として風の意に吉野義子

久しぶりに青空が明けた。たにしの田圃に風が渉っていく。
暗紅紫のワレモコウの花が何か言いたそうに揺れた。
「吾も亦、紅なり」「吾も、香木なり」
古今の歌や詩に詠われてきた秋の名草だ。
田圃に沿って野道はススキ、アザミ、ヨモギが蔽う秋草の原が続いている。
チキチキばったが飛び跳ねた。