たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

「麦秋」に吹く、小麦産品値上がりの突風

2008-06-21 18:40:35 | Lyricism

   雨二滴 日は照りかへす 麦の秋  虚子

 少し郊外を走っていたら、いまどき珍しい「小麦畑」が目に入った。刈り取り時期になっている。
それにしても、これしかない作付けで、何をしようとするのだろうか。

大麦小麦の麦畑は、日本農村の春先から、夏にかけての原風景だった時代がある。

 子供時分には、小麦の実を噛んで、チューインガムにしたり、鳥もちを作ってあそんだ。またムギワラで麦藁籠を作り、さくらんぼや木苺を入れて食べた。
麦畑は恋の生まれるところです。

    麦秋の覚えなき手の目隠しよ   鷹羽狩行

「麦畑」というオヨネーズの歌があります。

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嫁っこ来ておくれ
やんだ たまげたな
きゅうに何言うだ
おらも前から まっつぁんを
好きだと思ってた
鍬を持つ手がふるえてる
鎌を持つ手もふるえてる
二人の心は 沈むゆうしに
真っ赤っかに染められて
おらでええのか
おらおめえでええてば
愛の花咲く 麦畑

…………………………

 最近、世界中で小麦が値上がりしている。
高騰の原因は①アメリカの在庫量不足②水不足のオーストラリアの生産が落ちてる③ブラジル、ロシア、インド、中国、いわゆるBRICsの需要が急増したことが主たる理由だという。

 小麦の87%を輸入している日本、輸入した小麦は政府が買い付け、製粉会社に販売する仕組みになっている。この売り渡し価格が春先から30%も上がった。

*食パン、菓子パンはじめ、うどん、そうめん、スパゲッティ、ラーメンなどの麺類、ピザ、たこ焼き、ギョーザの皮、肉まんの皮、天ぷらのころも、ケーキやクッキーとかのお菓子も値上がりしている。
タニシは水を飲んでいる。