山は暮れて野は黄昏の薄かな ― 与謝蕪村
朝日山に住む、ユキウサギさんが、
今秋の初冠雪の便りに添え、
ススキの写真を送ってくれた。
ススキの花言葉は
「活力」「精力」「心が通じる」「隠退」
今夜は十三夜です。
十三夜は、後の月・後の名月・栗名月とも呼ばれ、十五夜と違い、
ススキに加えて、栗などを供えて月を鑑賞する古来からの風習がある。
また十三夜の日は、十五夜に比べてススキが成長しており、きれいな姿を楽しめる。今夜は晴れるかな。
万葉の歌人は詠う。
草枕 旅の憂へを 慰もる 事もありやと
筑波嶺に 登りて見れば 尾花散る
師付の田居に 雁がねも 寒く来鳴きぬ
新治の 鳥羽の淡海も 秋風に 白波立ちぬ
筑波嶺の よけくを見れば 長き日に
思ひ積み来し 憂へは息みぬ(巻9-1757)
タニシはこの写真に、こころの寂寥をみた。
まさに「息みぬ」