たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

秋彩る 光のしずく 日本の色

2008-11-15 10:52:32 | Lyricism

いま日本列島は、秋色に染まり、一番美しい季節だ。
全国の紅葉の名所には人が押し寄せているでしょう。
真っ赤に染まる神社仏閣の紅葉もいい。
赤・黄・茶のまだら模様の山・高原もいい。

でも湧水田のタニシが見上げるこの紅葉がいい。
光の演出がすべての日本の色を描き出している。

手前のドウダンツツジの垣根に走る、一条の光。
木の幹の明と暗。黄昏の予感にみちた朽ち葉色。
タニシは癒されていく。


日本の色表現は、見た感じからうまれたという。
植物・花の姿を見てその明暗・濃淡が色の表現になったという。

 webで見た解説に以下のようなものがあります。
朽葉

平安時代の貴族は朽葉色の陽光のような明るい黄赤を非常に好み、
朽葉には黄色味が強い「黄朽葉」、
赤色味の強い「赤朽葉」、
青みの残る落ち葉を模した緑色系統の「青朽葉」
などの派生が「朽葉四十八色」と言われるほど存在する。

このうち青朽葉以外はみなクチナシとベニバナを重ね
染めしたもので染料の配合のみ変えて染めた。
重ねの色目では「朽葉色の襲」は表が朽葉色で裏が黄色
「赤朽葉」が表が赤朽葉、裏が黄色、
「青朽葉」が表が青朽葉、
裏が黄朽葉ですべて秋に着る衣装に用いるとされた。