たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

フェルメール、上野寛永寺 谷根千 羽二重団子

2009-07-11 22:09:18 | 展覧会・美術展

梅雨空の下、ぐずぐずしていていたら、
7月もすでに10日も過ぎてしまった。

ブログ更新の期を、逸してしまったメモ帳から、まとめて並べてしまいました。

6月14日まで国立西洋美術館で開かれていた「ルーヴル美術館展」で、お目当てのフェルメールの「レースを編む女」をゆっくり観たくて朝一番に並んで、数分間は独り占め状態で小さな名作の「女」に対面できました。


昨年の秋、やはり上野の美術館で名作「小路」など7点、その前年の秋、国立新美術館で至宝の「牛乳を注ぐ女」に会って、今回で30数点しかないフェルメール絵画のうち、9点のを鑑賞したことになりました。

この後、いまブームとなっている「谷根千」歩きに出かけました。
上野公園から谷中墓地の方向に歩くと、「奏楽堂」(明治23年に創建された旧東京音楽学校)の前には丸い銅版に彫られ、た東京藝術大学付近の案内板がありました。


「国際子ども図書館」(わが国初の国立の児童書専門図書館)の前を過ぎて、上野の東叡山寛永寺の山門に出ました。寛永寺は徳川将軍家の祈祷所・菩提寺で、壮大な根本中堂が静寂な空気が支配する中に建っていました。


境内を抜けて、谷中墓地に入るすぐ左には、行列のできるフランス菓子の店「パティシエ イナムラショウゾウ」がありました。
小川糸さんのベストセラー小説「喋喋喃喃」にも登場する人気店で、店の前にはガードマンもいて人が並んでいました。


墓地の中に、さらに足を踏み入れると、徳川家代々の巨大な墓石が、広大な一角を占めていました。

谷中墓地から日暮里駅に出ると、文政二年創業の超老舗で、明治時代から現代作家までの文人墨客も通った羽二重団子のアンテナショップがありました。
そこで、お団子とお茶をしました。お味は明治の風味でした。




雨がパラッと来たので、日暮里駅に上って上野に戻りました。
たにしの爺、「谷根千」の一角、谷中のほんの一部を徘徊しました。
この近辺は初めてでしたが、むかし、仕事で通った根津界隈については、別のところで触れました。

それにしても、昨今「谷根千ブーム」と言われていることは、承知していたが結構、世代を超えて二人連れが目につきました。