たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

冬の枯れ野にひっそりと細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)

2013-01-12 21:59:40 | 散策の詩

 巳年睦月一月も旬日が経ってしまいました。
当地では、年末の30日に大雨が降った以降、空気は冷たいけれど、
年始から晴天が続いています。

 いつものコースの自然公園を歩いてきました。
以前にもブログで紹介しました(2009年2月28日「細身越年蜻蛉に吹く佐保姫の春風」)
秋に羽化し成虫で年を越すトンボ、細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)が今年もいました。

 ほとんどのトンボが幼虫または卵で越冬するのに対し
このトンボは成虫で越冬するという生態をもっています 
冬の間は、外敵に捕食されないように、枯枝に似せて目立たない姿になって、
風のあまり当たらない草木の中でほとんど動かずに、
春の来るのを静かに待ちます。
冬眠中の体は褐色で、春になると青く変わっていきます。



 日当たりの土手にはロウバイが色付いていました。
これから本当の寒さが来るというのに、
暖冬に惑わされて膨らみ始めたのだろうか。