写真は昆明の農貿市場。羊肉売り場が開くのをはじめて見る。いつもは閑散とした魚コーナーも人でいっぱい。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。17日は旧正月です。中国では多くの人が長い休暇をとっています。家族そろって、おいいしいものを食べることでしょう。さて、その買物は?
【年々有「魚」】
旧正月(春節)前の市場は、野菜も肉も大賑わい。いつもなら「羊肉」とかかれた区画は閉めてあるのに、この日ばかりは開いている。豚肉も、通常よりやや高めの価格だ。品薄なのだろうか。
なかでとりわけ熱気を帯びていたのが、「魚」売り場だ。海から遠い内陸の昆明では当然ながら魚といえば、川魚で、主に灰色の鯉。多くの人が生け簀に入ったこの魚をキロ単位で買っていく。
魚が正月料理にかかせないは、「年々有余」という年ごとに豊かになる、との意味を持つおめでたい言葉の「余」の発音と「魚」の発音が同じところをかけているためだ。
1984年に封切られた陳凱歌監督の「黄色い大地」という映画(DVDにもなっているので是非。おすすめの作品です)の中に黄土高原のど真ん中にある貧しい農村の結婚式が出てくる。そこでは高価な魚のかわりに木彫の魚にスープをかけて、本物の料理の一品に添えていたのだが、それほど、中国の人にとっては、祝い事にかかせないメニューとして定着しているのである。
料理は魚を丸ごと揚げたり、蒸したり、が多い。やはり魚天国、日本に住む私としては、海の魚が恋しくなるが、昆明では肉より魚ははるかに高級品なので、機会があるときは、もちろん有難くいただいた。
(つづく。今週は週半ばも更新します。よろしくごらんください。コメントもどうぞ。)
いつもお読みくださり、ありがとうございます。17日は旧正月です。中国では多くの人が長い休暇をとっています。家族そろって、おいいしいものを食べることでしょう。さて、その買物は?
【年々有「魚」】
旧正月(春節)前の市場は、野菜も肉も大賑わい。いつもなら「羊肉」とかかれた区画は閉めてあるのに、この日ばかりは開いている。豚肉も、通常よりやや高めの価格だ。品薄なのだろうか。
なかでとりわけ熱気を帯びていたのが、「魚」売り場だ。海から遠い内陸の昆明では当然ながら魚といえば、川魚で、主に灰色の鯉。多くの人が生け簀に入ったこの魚をキロ単位で買っていく。
魚が正月料理にかかせないは、「年々有余」という年ごとに豊かになる、との意味を持つおめでたい言葉の「余」の発音と「魚」の発音が同じところをかけているためだ。
1984年に封切られた陳凱歌監督の「黄色い大地」という映画(DVDにもなっているので是非。おすすめの作品です)の中に黄土高原のど真ん中にある貧しい農村の結婚式が出てくる。そこでは高価な魚のかわりに木彫の魚にスープをかけて、本物の料理の一品に添えていたのだが、それほど、中国の人にとっては、祝い事にかかせないメニューとして定着しているのである。
料理は魚を丸ごと揚げたり、蒸したり、が多い。やはり魚天国、日本に住む私としては、海の魚が恋しくなるが、昆明では肉より魚ははるかに高級品なので、機会があるときは、もちろん有難くいただいた。
(つづく。今週は週半ばも更新します。よろしくごらんください。コメントもどうぞ。)