写真は蒙自の市場で売られている石屏豆腐。昆明でも、石屏でも雲南中部の市場ならたいてい見かける。市場から持ち帰り3日ほど冷蔵庫に入れておくと、パンパンに膨れてくることも。「雲南十八怪」の一つに「雲南の豆腐は縄ひもで結んで運ぶ」とあるのが、この豆腐。今や雲南特産の地位を確実にしている。
【ザクロと豆腐の町・石屏】
建水から50分、バスでのんびりと揺られたところに石屏がある。直線距離で35キロほど離れたお隣の県である。
2006年8月中旬に通ったときは道中、見渡す限りのザクロの木。時折見える湖のような池にはハスの花が凜とした姿でピンクの花を咲かせ、間の畑にはサトウキビ、トウモロコシ、バナナ、かぼちゃ、ひまわりが植わる。いずれも食用だ。ちなみにバナナの花(紫がかった赤色をして下を向いている。ちょっと不気味。)も食用で、千切りにして炒めて食べた。バナナの皮の部分を少し柔らかくしたような繊維質の優しい味だった。
ちょうど稲刈りの季節で農民は大忙し。2期作のうちの早稲の刈り入れ時期で、これらの多くは米線の原料ともなるはずだ。紅河州の名産品、たばこの葉も青々とした葉を茂らせていた。
やがて街外れの(だいぶ離れている。石屏の街が旧市街から数キロは拡大することを想定して作られているようだ)殺風景ながら出来たてホヤホヤの、大きなバスターミナルに到着。
ちょうど夏の帰省時期と重なっていて、長距離バスで里帰りする人々がおみやげ用のザクロや縄で結った「石屏豆腐」をぶら下げて次々とバスへと乗り込んでいた。そう、ここの豆腐は手にぶら下げることができるほど硬く、ある程度、日持ちする不思議な豆腐なのだった。 (つづく)
【ザクロと豆腐の町・石屏】
建水から50分、バスでのんびりと揺られたところに石屏がある。直線距離で35キロほど離れたお隣の県である。
2006年8月中旬に通ったときは道中、見渡す限りのザクロの木。時折見える湖のような池にはハスの花が凜とした姿でピンクの花を咲かせ、間の畑にはサトウキビ、トウモロコシ、バナナ、かぼちゃ、ひまわりが植わる。いずれも食用だ。ちなみにバナナの花(紫がかった赤色をして下を向いている。ちょっと不気味。)も食用で、千切りにして炒めて食べた。バナナの皮の部分を少し柔らかくしたような繊維質の優しい味だった。
ちょうど稲刈りの季節で農民は大忙し。2期作のうちの早稲の刈り入れ時期で、これらの多くは米線の原料ともなるはずだ。紅河州の名産品、たばこの葉も青々とした葉を茂らせていた。
やがて街外れの(だいぶ離れている。石屏の街が旧市街から数キロは拡大することを想定して作られているようだ)殺風景ながら出来たてホヤホヤの、大きなバスターミナルに到着。
ちょうど夏の帰省時期と重なっていて、長距離バスで里帰りする人々がおみやげ用のザクロや縄で結った「石屏豆腐」をぶら下げて次々とバスへと乗り込んでいた。そう、ここの豆腐は手にぶら下げることができるほど硬く、ある程度、日持ちする不思議な豆腐なのだった。 (つづく)