シティーツアーで立ち寄った道教寺院。セブのビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街が点在するセブ島北西部の丘の上に立つ。1972年に華僑の寄進により建てられた。広くて清潔。一望できる景色がなにより美しい。
シティツアーの最終目的地のアヤラセンター。
アヤラセンターの庭が広すぎて、入口付近には確かに人がいっぱいなのだが、まるで人がいないような景色に見える。
【自立が求められる解散場所】
さらに、市内の山頂にある中国人の手によるえらく立派な道教寺院や市内が一望できるという別の山頂へと向かった後、最後にショッピングモールのアヤラセンターで解散しました。
日本であれば学校主催の行事が学校出発なら学校到着で解散しそうなものですが、学校から車で40分は離れた海をへだてた別の島で降ろされてしまうという現実
(アヤラセンターはセブ本島。学校はセブ島の隣にあるマクタン島。いずれも大きくはセブ島、と認識されています。セブ国際飛行場があるのはマクタン島です)
しかも公共の交通機関が発達していないところで、はじめてセブ島めぐりをする人向けのツアーでこのおおらかさ。
一人では不安が募ります。スケジュールはあらかじめ張り出されていたので、みな、この瞬間を目指して、友達になろうとしていたツアーでもあったのでした。
このアヤラセンター。六本木ヒルズの3倍はあろうという巨大な敷地に人があふれかえっていました。
(体感ではそう感じたのですが、あとで調べると、アヤラセンターは60ヘクタールありました。六本木ヒルズが11ヘクタールなので、ほぼ6倍でした。)
警備員が荷物チェックと身体検査を行ってから入場するのが日本とは違いますが、中のお店はファイテンやミズノといったおなじみのお店がけっこうありました。
もちろんフィリピン独自の雑貨やファストフード店などもピカピカのモールの中に納まっています。ガイドブックではここに約600の店に150以上のレストランがあるとのこと。
よく手入れされた森を囲むように4階建てのテラス型建物がまるで平屋に見えるかのようにつながっている巨大な空間には驚きました。
巨大モールをうろうろしていると、こんなに広いのに足が疲れたころにはファストフードの飲み物コーナーに、見た顔の生徒たちがほどよく集まってくるのは広さの必然のようです。結局、生徒4人でメキシコ、フィリピン料理などたくさんあるお店の中で悩んだ末にフィリピンレストランでシェアして夕食を取り、いよいよ語学学校の宿舎まで帰ることになりました。
人数的にちょうどいいとタクシーに乗ることに。
さんざん、ネットでセブのタクシーでひどい目にあった話を読んでいたので、
「帰りのタクシーは慎重に行かなきゃ」
とちょっとビクビクしていると、セブに何度も来ているという手練れの韓国の女性グリーさんが
「何? セブは安全よ。緊張してるの? 大丈夫よ」
と、どーんと構えています。彼女に任せれば安心だと、後についていくことにしました。
(つづく)