とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

少女に抜かれた!

2010-12-01 22:22:42 | 呟き
今日も、夕方からいつものランニングコースを走っていた。
12月ともなると、午後6時半といえば真っ暗だ。
ほぼ平坦なコースから、上り坂に入ろうかという時小さな影が後ろから前に飛び出していった。
顔はよく見えなかったが、後姿と身長から低学年の小学生くらいに見えた。
走り方は、体が前後左右にゆれ、走り方の基本がまだできていないようだった。
だが、おさげ髪が左右にゆれ飛び跳ねるように走っていく様は、野うさぎが駈けていくように見えた。

普段から、のんびり走っているので、若い人たちには必ず抜かれる。
抜かれても、特別どうってことないのだが、幼い少女が快調に走っていくのを見ていたら
ちんたら走っているわけにもいかなくなった。
約1キロ以上続く登り坂である。
快調な時は、歩かずとも走っていけるが、調子が乗らないと結構歩く道である。

そのうち疲れて歩き出すだろうから、すぐ追いつけるさと高をくくっていた。
だが少女は、そんな私の思いを他所に、まったく歩くことなく差を広げていった。
私は、無理して追いつくつもりはなかったが、彼女の走りに乗せられて後を追った。
結局、彼女はずっと坂を走り続け、登りきった交差点の信号で止まっていた。

信号が赤だったので、私もそこで追いついた。
「凄い早いねー」「おじさんは、追いつくのがやっとだったよ」と声をかけると
少女は、にこっと微笑んでいた。
「どのくらい走るの?」と尋ねると、「この周りをぐるっと走るの…」と答えてくれた。
多分、2~3キロのコースを走っているのだろうと思えたが、
暗い夜道を小さな女の子が一人で走っていたのが気になった。

もう少し、話をしたかったが、信号が青になってお互いのコースが変わったのでそれっきりになった。
夜道で、いい年のおじさんと少女が話していたら、怪しまれそうだ。
そんなことを考えながら、今日のランニングが終わった。