とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

中国のノーベル平和賞への対応は異様だ。

2010-12-10 21:28:27 | 政治
9月にあった尖閣諸島中国漁船衝突事件以来、中国という国に対する日本人の見方は相当悪いほうに偏ってきているだろう。日本の巡視船に意図的に体当たりしてきた中国漁船を、正当化する発言や、漁船の船長を逮捕したことに対する露骨な報復措置など目に余る対応が目立つ。その後も、大国の力で思い通りにしようとしている様は、大国としての節度ある行動とは思えない。

そして最近では、ノーベル平和賞を受賞した中国人の民主活動家、劉暁波氏に対する弾圧が世界の注目を浴びることになってしまっている。劉暁波氏は中国共産党の一党独裁体制を批判する民主化憲法草案を起草したために、共産党政権の法律によって、獄中にいる。ノーベル平和賞の受賞が決まると、授賞式への出席を妨害するため妻を自宅軟禁状態にすると共に、関係者の出国も妨害して誰も出席できないような工作も行っているという。これだけみても如何に言論の弾圧が行なわれているのかが伺える。

しかも、関係各国にも圧力を加え、授賞式に出席しないよう呼びかけもしたようだ。結果的には、ロシアやイラン、イラクなど20カ国前後の代表が出席を見合わせるらしい。欠席する国は、人権問題に関して中国と似たような対応を取っている国々ばかりだ。世界には、日本のように自分の意見を自由に言うことが出来ない国がまだまだ多いということでもある。

中国は、経済力、軍事力でも突出した国になってきてはいるが、民主主義の国家とは大いに異なり、異質な国家と言わざるを得ない。このような出来事が続くと、中国に対する脅威論がますます増大していく気がする。隣国である日本は、常識的な対応だけではこのような国とは対峙できないだろう。主張すべきことは主張し、国家の尊厳を貶めるような外交関係だけは持つべきではない。北朝鮮や韓国などの関係を含め、日本は外交問題にも迅速にかつ周到に対処して欲しいものである。