とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

奈良観光 その2

2010-12-07 19:19:52 | 観光
正倉院からしばらく歩くと街中にでた。鴻ノ池陸上競技場までは、歩きで15分くらいだ。車で移動しても道路は混んでいるようだし駐車場もなさそうなので、ずっと歩きで行くことにした。10分ほど歩くと、奈良少年鑑別所の前に出た。赤レンガの目立つ建物なので、すぐに思い出した。数年前、京都から奈良へ走る「いにしえの道 京都奈良100キロ遠足」に参加した時のコースだった。ここを通過して、東大寺、春日大社を経ていにしえの道に進んだ懐かしい道であった。

奈良少年鑑別所の横を入り、住宅街を抜けると鴻ノ池陸上競技場に到着した。既に大勢のランナーが集まっており、受付を済ませたり、飲食ブースやランニンググッズブース等で買い物に励んでいる人たちでごった返していた。



今回のマラソンは、我々夫婦と娘、娘の友人姉妹の5人でエントリーしていた。まだ現地に来てない娘たちの分の受付を代行したので荷物が増えてしまったが、とりあえず受付は完了した。まだ時間は充分あったので、荷物を背負いながら奈良県庁の駐車場まで歩いて戻った。車に戻り、荷物を降ろすと楽になった。せっかく奈良に来たので、このままホテルに行くのももったないので、ランニングウェアに着替えて、平城宮遷都1300年祭の会場となった平城宮跡を走って見に行くことにした。朱雀門までは、片道4キロ程なので往復すれば丁度いい足慣らしになるし、翌日のマラソンコースの下見にもなる。

妻と二人で、やっくり走り始めた。奈良市役所を過ぎ、高架のバイパスの下を抜けるとあっけなく朱雀門の前に出た。朱雀門は平城宮の正門に当る。朱雀門前では外国使節の送迎を行ったり、大勢の人達が集まって歌垣などを行ったり、正月には天皇がこの門まで出向き、新年のお祝いをすることもあったという。平城宮遷都1300年祭のときは大いに賑わっていただろうが、この日は閑散としていた。でも、大きくて立派な門である。テレビや写真でしか見たことがなかったが、初めて本物を見ることができて感激だ。


平城宮跡にある建物は、朱雀門と奥にある大極殿しかない。あとはだだっぴろい広場となっている。しかも敷地内を線路が通っているのだ。踏切を渡らないと大極殿には行くことができない。


何にもない広場を走り大極殿に着いた。大極殿は平城宮最大の宮殿であり、当時の天皇の即位式や外国使節との面会など、国のもっとも重要な儀式のために使われていたという。そして、重要な儀式の際には、前の広場に大勢の貴族が立ち並んだと言われている。まさに、天皇が立ったと思われる場所から、朱雀門を臨むとその広さが良くわかる。


朱雀門の真北約800mに堂々とそびえる「大極殿」。正面約44m、側面約20m、地面より高さ約27m。直径70cmの朱色の柱44本、屋根瓦約9万7000枚を使った平城宮最大の宮殿である。


平城宮跡はやたらに広い。ほとんど空き地か草むらであるが、東側に皇太子の宮殿があった場所があり「東宮」あるいは「東院」と呼ばれている。その南東端に東西60m、南北60mの池があり、これを中心に構成されている区画が東院庭園だ。天平文化を感じさせる見事な庭園である。



一通り、平城宮跡を巡り、もと来た道を走り駐車場に戻った。平城宮跡も広かったので10キロ以上走ったに違いない。ほぼ一日中歩いたり走ったりしていたのでさすがに疲れた。翌日は、「奈良マラソン」本番である。マラソンの様子は、明日に続く。