石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(2月6日)

2023-02-06 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

 

(中東関連ニュース)

・ロシア外相、イラク訪問。エネルギー/食料安保について協議

・UAE、仏、インド3カ国がエネルギー/気候変動で協力体制

・イラン:革命記念日を前にデモ参加者等数万人に恩赦

・イラン:ハタミ元大統領、ムサビ元首相が政治の変化を訴え

・トルコ南部でM7.4の地震。15人以上が死亡

・サウジ:PMI(購買担当者)指数、58.2。2年ぶりの高さに

 

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  SF小説:「ナクバの東」(65)

2023-02-06 | 荒葉一也SF小説

(英語版)

(アラビア語版)

2023年3月

 

Part III キメラ(Chimera)

 

65.隕石に乗って地球にやってきたウィルス(3)

 

一方、アラビアンオリックスはその優美な肢体が災いし「ヒト」によって捕獲され個体数が減少、ついには絶滅寸前に至った。すると「ヒト」は種の維持と言う大義名分を掲げてアラビアンオリックスを人為的に保護し始めた。

 

「ヒト」が特定の種の保護に乗り出したのは自らが地球の自然界の王者にのし上がり、恐れるものが無くなったためである。しかし保護の対象はあくまで「ヒト」の価値基準に沿ったものであり、「ヒト」に害悪を及ぼすものは根絶され、無害で価値があると認められたものだけが種の保存の対象になるのであった。アラビアンオリックスは「ヒト」に保護対象と認められたのである。こうしてギャラクシーはとりあえず宿主アラビアンオリックスの体内で生き続けているという訳である。

しかしギャラクシーには自ら気が付いていない重大な欠陥があった。それは棲みかを宿主の生殖器官にしたことであった。ウィルスの生存そのものが宿主の生殖機能を徐々に衰えさせていたのである。アラビアンオリックスが絶滅に向かったのは、外敵の存在だけでなくウィルス自身の問題でもあった。もちろんウィルスはそのことを知る由もなかったが、自己の生存領域が狭まっていくことを本能的に察知していた。

 

ギャラクシーは新しい宿主を探し始めた。その探索は試行錯誤の繰り返しであった。増殖したギャラクシーは経口感染と言う形で次々と転移を試みた。目指す宿主の生存力、繁殖力が強ければ強いほど未来は明るい。現代の究極の宿主。それは間違いなく「ヒト」である。ギャラクシーは「ヒト」に転移する機会をうかがった。

 

 

(続)

 

 

荒葉一也

(From an ordinary citizen in the cloud)

前節まで:http://ocininitiative.maeda1.jp/EastOfNakbaJapanese.html

 

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