石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

中東とエネルギーのニュース(9月25日)

2024-09-25 | 今日のニュース

(エネルギー関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・中東紛争激化で油価上昇。Brent $75.69, WTI $72.24

・露大統領、国際エネルギー市場でのBRICSの役割拡大を強調

(中東関連ニュース)

・イスラエル、2日連続でレバノン南部を猛爆。子供50人含む550人死亡

・ヨルダン国王国連で演説:国際社会はパレスチナ人保護のモラル義務を

・トルコ大統領国連演説:ガザのジェノサイド阻止を何故ためらう

・イラン大統領、国連演説:安保理を改組し開発途上国の声を

・シリア、Al-Jalali内閣組閣。Mekdad前外相を副大統領に任命

・米、カタールにアラブ諸国で初めてのビザなし入国の特典を付与

・UAE:Masdar、加Brookfieldの風力発電部門を14億ドルで買収

・サウジアラムコ、中国建材集団と業務提携、風力発電用羽製造視野に

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北欧がベスト5位独占、中東圏で唯一100位以内のカタール:報道の自由度 (3)

2024-09-25 | 世界ランクシリーズ

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0612WorldRank10.pdf

 

(世界ランクシリーズ その10 2024年版)

 

3.分野別の自由度比較(レーダーチャート)

 報道の自由度はPolitical context(政治)、Economic context(経済)、Legal framework(法制度)、Sociocultural context(社会)、Safety(安全)の5つの分野について各国の対応を評価したものである。ここでは(1)ノルウェー(総合世界1位)、米国、日本、(2)インド、ロシア、中国のBRICS3カ国、及び(3)イスラエル、カタール、サウジアラビアの中東3か国の分野別評価をレーダーチャート方式で比較する。

 

 レーダーチャートは外側になるほど自由度が高く、中心に近づくほど自由度が低い。各分野のポイントを結ぶ輪が各国の項目別自由度の状況を示している。レーダーチャートの輪が外側に広がっているほど報道の自由度が高く、また輪の形が真円に近いほど各分野の自由度が平均していることを示している。

 

(すべての面で最高の評価を受けるノルウェー!)

(1) ノルウェー、米国、日本(図http://rank.maeda1.jp/10-G02a.pdf参照)

 総合順位はノルウェーが世界1位、米国55位、日本70位である。ノルウェーは5つの分野のうち政治、社会、安全の3分野で90点を超え、他の2分野も89点台であり、総合点を含むすべての分野で85ポイント以上に与えられる最高評価Good situationを得ている。

 

分野別に見ると政治分野では3カ国の評価点はそれぞれノルウェー94.87, 米国69.03, 日本53.07である。5段階評価ではノルウェーが最高評価Good situationに対し、米国は2段階低いNoticeable problems、日本はさらに1段階低いDifficult situationと評価されており、3か国の格差は大きい。ちなみに日本の政治面の報道の自由度は他の4分野の中で最も低く、その一因としてRSFは国会記者クラブの閉鎖性を挙げている。経済、法制度、社会の3分野では3か国の評価は政治分野と同様の傾向を示している。これに対して安全分野の評価は、ノルウェー94.74に対し、米国は56.31、日本は82.95であり、米国の評価がノルウェー、日本に比べ非常に低いのが特徴である。

 

(社会・法制度の評価が高いインド、低い中国!)

(2) インド、ロシア、中国(図http://rank.maeda1.jp/10-G02b.pdf参照)

 BRICS経済グループの中核をなすインド、ロシア及び中国3か国の総合順位はそれぞれ159位、162位及び172位であり3カ国ともレベルが低く特に中国は世界最下位クラスである。

 

3か国の自由度を分野別で比較すると、政治及び経済分野ではインドとロシアが30点台前半でほぼ同じであるが、中国は20点台にとどまっている。また安全分野ではロシア31.82、中国27.87、インド27.12であり、上記(1)のノルウェー、米国或いは日本に比べ極めて評価が低い。法制度及び社会分野の自由度は中国が他の2か国に比べ大きく後れを取っている。社会分野の場合、インド45.27、ロシア38.94に対し中国の評価は17.07である。

 

 

(安全の評価が高いカタール、すべての面で劣るサウジアラビア!)

(3) カタール、イスラエル、サウジアラビア(図http://rank.maeda1.jp/10-G02c.pdf参照)

 総合順位はカタール84位、イスラエル101位、サウジアラビア166位である。政治、経済、法制度及び社会の4分野はいずれもイスラエルがトップであり、カタールがこれに次ぎ、サウジアラビアは最も低く総合順位と同じ傾向を示している。社会分野ではイスラエル76.14、カタール51.14、サウジアラビア30.11とイスラエルが米国並みの高い得点をあげている。一方安全分野ではカタール83.93、イスラエル44.3、サウジアラビア39.8であり、カタールは日本を上回る評価を得ており、イスラエルあるいはサウジアラビアに比べ群を抜いた得点である。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

     前田 高行     〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                     E-Mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする