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http://mylibrary.maeda1.jp/0560OilMajor20221stQtr.pdf
III. 過去2年間の四半期業績推移
ここでは2020年4ー6月期以降2022年1-3月期までの8四半期の業績推移を比較する。
(過去8期累積でbpは300億ドルの赤字!)
1.純利益の推移
(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-62.pdf 参照)
2020年4-6月期はコロナ禍の影響でShell▲181億ドル、bp▲168億ドルを筆頭に五社全てが巨額の損失を計上した。続く7-9月期もExxonMobil、bp、Chevronは赤字となり、10-12月期はExxonMobil、Shell及びChevronが赤字になるなど各社いずれも最悪の四半期決算が続いた。2021年に入ってようやく利益を計上できるまでに回復、同年の1-3月期、4-6月期及び10-12月期は5社全てが黒字を計上している。例えば10-12月期はShellが115億ドルの利益を確保、ExxonMobil89億ドル、TotalEnergies及びChevron両社50億ドル台、bpも23億ドルの利益を計上している。2022年1-3月期もbp以外の各社の業績は堅調であった。このような中でbpのみは業績が低迷しており、過去8期のうち4期は欠損である。その累損額は▲288億ドルに達し、5社の中で唯一累積損益がマイナスになっている。
(続く)
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