Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(25)
第八章 ナタンズ爆撃(3) バンカーバスター(2/2)
三番機には胴体内部にバンカーバスター1基のほかにもう一基「バンカーバスター」をはるかに上回る破壊力を持った究極のミサイルが発射されないまま残っていた。究極のミサイルは「バンカーバスター」の攻撃でも敵の施設を破壊できない場合に限って発射されることになっていた。この究極のミサイルを発射すれば施設が完全に壊滅することは間違いなかった。それは施設に働く人間の全滅を意味し、また周辺地域もその後長期にわたり深刻な被害を受けることは必至である。即ち放射能汚染と言う被害である。究極のミサイルこそ小型核弾頭を搭載したミサイルであった。
小型核ミサイルはイスラエル国内の極秘の地下貯蔵庫に眠っている核弾頭をもとにピンポイント爆弾として開発したものである。イスラエルが核ミサイルを使用すれば国際問題となるのは陽の目を見るよりも明らかである。しかしその時は、放射能汚染はナタンズの核物質によるものであり、それこそイランが核濃縮を行っていた証拠だ、と言い張るつもりであった。強弁とこじつけはイスラエルの得意とするところである。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
第八章 ナタンズ爆撃(3) バンカーバスター(2/2)
三番機には胴体内部にバンカーバスター1基のほかにもう一基「バンカーバスター」をはるかに上回る破壊力を持った究極のミサイルが発射されないまま残っていた。究極のミサイルは「バンカーバスター」の攻撃でも敵の施設を破壊できない場合に限って発射されることになっていた。この究極のミサイルを発射すれば施設が完全に壊滅することは間違いなかった。それは施設に働く人間の全滅を意味し、また周辺地域もその後長期にわたり深刻な被害を受けることは必至である。即ち放射能汚染と言う被害である。究極のミサイルこそ小型核弾頭を搭載したミサイルであった。
小型核ミサイルはイスラエル国内の極秘の地下貯蔵庫に眠っている核弾頭をもとにピンポイント爆弾として開発したものである。イスラエルが核ミサイルを使用すれば国際問題となるのは陽の目を見るよりも明らかである。しかしその時は、放射能汚染はナタンズの核物質によるものであり、それこそイランが核濃縮を行っていた証拠だ、と言い張るつもりであった。強弁とこじつけはイスラエルの得意とするところである。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)