ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

欧州6大メーカーが車車間通信規格作り

2005年01月01日 | ITS
欧州6大メーカーが車車間通信でコンソーシアム「C2C CC」を結成したと発表した。
主たるメンバーはドイツ陣営である。

以前の記事で、車車間通信は装着率が100%にならないと機能しないと書いたが、若干訂正する必要がありそうだ。確かに、見通しの悪い交差点での車両接近感知などは、100%装着が前提だが、高速道路で前方のトラフィックでの急ブレーキやエアバック展開を感知するシステムは、100%装着ではなくとも機能する。トラフィックのなかの何台かが感知することで、トラフィック自体を制御する効果があるからだ。
特に、霧の高速道路における多重追突が深刻な問題である欧州では、かなり効果の高い予防安全施策となるだろう。

こうした車車間通信がうまく機能すれば、路車間通信の意味あいは微妙になる。むしろ、車車間の方が多額のインフラ整備を必要としないという意味では優れたITSソリューションになるのかもしれない。

これはETCを立ち上げ、DSRCをさらに拡大していきたい国交省の目論見とはズレがある。

元旦の日経

2005年01月01日 | ITS
新年おめでとうございます。

さて、元旦の日経のIT特集に、IBAの事が出ていた。
KFCのドライブスルーを通過すると登録したケイタイにクーポンが送られるという、例の仕組みや、埼玉のショッピングセンター「ダイヤモンドシティ キャラ」の駐車場キャッシュレス決済」に関してであるが、たいしてインパクトがあるとは思えない内容でも三菱商事出資会社ということで日経に載るんだね。この優位性を生かして事業を拡大して下さい。

しかし、この日経のIT特集、ユビキタスがかなりキーとなっている割には、テレマとかITSの記事がほとんどない。ずれた記事があったら批判しようと思っていたので、ちょっと寂しい新年である。