ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

電子マネー普及のために必要なこと

2006年11月01日 | 雑記
前回、電子マネーに普及に関して懐疑的な記事をかいたところ、大崎のオフィスビルのカフェテリアではほとんどの人がEdy決済をしている、というコメントをいただいた。

大崎はビットワレットの本拠地で、実際生活のすべてをEdyで決済できるらしい。そういった環境であれば、毎日の昼食はEdyということになるだろう。上限までチャージしても二週間程度で確実に使われるわけだから、多めにチャージすることに何の躊躇も無く、したがって日常的に使われるようになる。

私の場合は、いつ使うかがわからないので多めにチャージするということがない。結果、使えるシチュエーションでも、残高が無く使えない。まあ、現金で払えばいいか、という感じになる。現金払いがそんなに大騒ぎするような手間のかかる仕事だとも思わない。

さて、ここからが重要なのだが、大崎のカフェテリアのケースにはもうひとつの心理が働いているはずだ。
そこでは、Edy払いがデフォルトなのだ。そして、現金払いはレジ係の負担を増し、またレジ通過が遅いので並んでいる人に迷惑になる、という暗黙の了解があるのだと思う。

この心理というか、明文化されない社会ルールが、キオスクやスーパーなどで一般の消費者に広がってくるなら、電子マネーは急激な普及をすることになると思う。

そうして利用が一般的になれば、たとえば、クルマの鍵をドアに差し込むという、もともとは何の苦にもならなかった行為が、いまやキーレスエントリーでまったく想像も出来ないことになってしまったように、もう現金払いには戻れなくなるのかもしれない。